文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針
当社グループは、経営基本方針として「不動産価値創造企業として、変化する時代のスピードに対応し、一歩先のニーズを見据えます。既成概念に囚われず、新しい発想による価値を創造し、お客様の夢を叶えます。」を掲げ、他にはない価値、他にはないサービスを創造するオンリーワン企業を目指しております。
国内外で新築マンションや戸建といった住まいに関わる事業を展開しております。今後のわが国の人口が減少すること等に鑑みますと、住宅市場は決して楽観視できる状況にないと考えており、これまでの事業ノウハウを活かし、かつ、より収益性が見込めるホテル開発や海外事業を強化しております。
当社グループは、顧客満足なくして企業成長はあり得ないという信念のもとに、顧客満足度(購入時だけでなく購入後も含む)においてナンバーワン企業となることを目標として掲げており、お客さまに感動を与える付加価値の高い商品とサービスを提供することで社会に貢献し、利益を継続的に獲得することで、企業価値の最大化を目指してまいります。
(2)経営戦略等
今後の当社グループを取り巻く外部環境は、住宅ローンの低金利及び住宅支援政策の継続、また東京オリンピック開催による訪日外国人数増加などによる下支えがある一方、不動産価格の高騰や消費税増税に伴う景気の先行きに留意する必要があります。
これらの状況を踏まえ、当社グループといたしましては、「事業の強化と拡充」を掲げ、既存事業におけるイノベーションと新たなビジネスの可能性を調査検討し、収益獲得機会の拡大を図り、持続的な成長を遂げてまいります。
ホテル事業については、インバウンド需要が見込まれる京都エリアを中心に物件の販売を進めてまいります。また、当社子会社の株式会社グローバル・ホテルマネジメントによるホテル運営についても、客室稼働率を上げる施策を実施することで売上拡大を図り、安定した収益体制を構築してまいります。
マンション事業については、多様化するお客様のニーズを的確にとらえ、明確な商品企画と更なるデザインの向上をして、商品提供を目指してまいります。特に単身者及びDINKSをメインターゲットとしたコンパクトマンション(専有面積30㎡以上50㎡未満)について、通勤の利便性が高い地域を中心に仕入・販売を行ってまいります。
収益物件については、需要は旺盛な状況が続いていることから、都心を中心とした投資用ワンルームマンションの仕入・開発に今後も取り組んでまいります。
また、新規事業として、成長性・安定性・リスク等を勘案し、グループリソースを活用し事業シナジーが見込める新規事業機会の創出に取り組み、市場環境の変化にも対応できる安定的な事業基盤の構築に取り組んでまいります。
(3)目標とする経営指標
顧客支持を前提とした、THEグローバル社グループ及びウィルローズブランドの知名度向上やブランド確立によって、売上高経常利益率8%以上、経常利益及び純利益の年成長率10%以上を、目標とする経営指標として掲げております。
(4)経営環境
当社グループが手掛けるホテル業界におきましては、2018年の国際観光客数が14億人に達し、訪日外国人観光客数においても3,000万人を超え、増加ペースはやや減速したものの堅調に推移しました。国内ホテルの開発・開業件数は急増しており、海外旅行が世界的に増加傾向であることや、政府の観光政策による受入体制の整備進展、アジアを中心に増加するLCCの就航などを要因に、訪日外国人の拡大は続くと見込まれ、観光立国に向けて、ホテル業界の活性化にも期待が高まっております。
不動産業界におきましては、首都圏の2019年上半期(1月~6月)において、新築分譲マンションの供給戸数は13,436戸と13.3%減少(前期比)、初月契約率は66.5%と横ばい(前年同期:66.7%)で推移しました。分譲戸建については、初月契約率は34.6%と下降傾向(前年同期:47.0%)となりました(不動産経済研究所調べ)。人口流入が続く都心部においては、単身者やDINKS、シニア層の購入ニーズの多様化を背景に、実需又は収益物件として、分譲コンパクトマンション(専有面積30㎡以上50㎡未満)の供給が増加傾向に推移しております(マーキュリー調べ)。収益・投資用不動産市場についても、需要は旺盛な状況が続いております。
(5)事業上及び財務上対処すべき課題
①下期偏重
下期偏重につきましては、当社の最重要課題と認識しております。ホテル事業を開始するにあたり客室数を増やし運営効率を上げるため、用地取得後、隣地交渉に時間を費やし結果的に下期偏重となり、特に第4四半期に売上高が集中しており、2019年6月期については売上高の約61.5%が第4四半期に計上しております。
当社グループにおきましては、中期的に改善を図ってまいります。
②有利子負債依存度
当社グループの財務状況について、特に有利子負債依存度が高い傾向にあります。2018年6月末におきましては、有利子負債残高32,933百万円、有利子負債依存度71.78%、2019年6月末におきましては、有利子負債残高40,064百万円、有利子負債依存度75.10%となっております。
今後におきましても物件取得により、有利子負債が増加するものと考えておりますが、着実に利益を積み上げ、財務体質の改善を図ってまいります。
当社グループの事業内容その他に関するリスクについて、投資家の皆様の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項を記載しております。また、必ずしもリスク要因に該当しない事項についても、投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資家の皆様に対する積極的な情報開示の観点から記載しております。なお、当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針であります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)有利子負債への依存と金利変動の影響について
当社グループは、用地の取得資金及び建築資金を主に金融機関からの借入金により調達しており、有利子負債依存度が高い水準にあります。今後においても、事業拡大に伴い有利子負債は高い水準で推移するものと想定され、資金借入が十分に行えなくなった場合や金利が上昇した場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
|
項目 |
前連結会計年度末 (2018年6月30日) |
当連結会計年度末 (2019年6月30日) |
||
|
|
|
|
千円 |
千円 |
|
|
有利子負債残高 |
(A) |
32,933,062 |
40,064,057 |
|
|
短期借入金 |
8,059,977 |
6,824,639 |
|
|
|
1年内返済予定の長期借入金 |
8,026,295 |
11,660,336 |
|
|
|
長期借入金 |
15,247,823 |
19,560,207 |
|
|
|
1年内償還予定の社債 |
1,290,800 |
1,522,000 |
|
|
|
社債 |
267,000 |
395,000 |
|
|
|
その他有利子負債 |
41,165 |
101,874 |
|
|
|
総資産額 |
(B) |
45,881,193 |
53,346,240 |
|
|
有利子負債依存度 |
(A/B) |
71.78 |
75.10 |
(2)金融機関からの資金調達にかかるリスクについて
当社グループの不動産開発において、多くは土地仕入時に金融機関から事業資金の借入を行っております。それゆえ、計画通りに物件の引渡ができない場合、借入先である金融機関との良好な関係が維持できなくなった場合には、返済期限の延長ができなかったり、資金回収前に金融機関から返済を求められ、代替の資金調達ができなかった場合には、資金繰りに窮する可能性があります。
(3)不動産市況の悪化によるリスクについて
当社グループの事業は、景気動向、金利動向、地価動向及び税制改正等の影響を受けやすいため、経済・雇用情勢等の悪化により、不動産に対する消費者の購入意欲や投資家による投資意欲が減退した場合、または仕入済の開発用不動産及び商品である販売用不動産の価値の下落が起こった場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(4)用地取得にかかるリスクについて
当社グループでは、仕入物件の選定基準として、事業採算性の見地から所定の基準を設けておりますが、不動産市況の変化や用地取得競争の激化等により、当社グループの基準や事業戦略に合う優良な土地を仕入れることが困難となった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(5)競合について
不動産業においては、事業を営むために宅地建物取引業法に基づく宅地建物取引業者の免許を受ける必要がありますが、一般的に参入障壁が高いとは言えず、多くの不動産業者が激しく競争している状況にあります。
今後、競争による分譲価格の下落が生じた場合、または販売代理事業における販売委託元のデベロッパーが、他社に販売を委託するまたは自社で販売するようになり、当社グループの販売受託が減ることとなった場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(6)建築工事等について
当社グループは、マンション事業、戸建事業における建築工事は外注により行っております。外注先の選定にあたっては品質、建築工期及びコスト等を総合的に勘案して決定しており、特定の外注先に依存しないように努めております。
当社グループは、品質管理及び工期遅延防止のため、毎週工程進捗会議を行い、物件の進捗や問題点の報告検討及び方向性の確認を行うとともに、設計監理者及び外注先との定例会議を行うことにより、工期スケジュール等の確認を行っております。しかしながら、工事中の事故、外注先の倒産や請負契約の不履行、その他予期せぬ事象が発生した場合、工事の中止及び遅延、建築コストの上昇等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(7)瑕疵担保リスクについて
当社グループは、マンション事業、戸建事業における建築工事は外注により行っており、当社グループが販売する建物の瑕疵については、外注先の施工会社の工事保証にて担保しております。しかしながら、施工会社の財政状態が悪化または破綻する等により施工会社が負うべき瑕疵担保責任が履行されない場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。なお、当社グループは、財団法人住宅保証機構の登録業者となり、当社グループが分譲する住宅は、住宅性能保証制度に登録しておりますので、当該制度の保険に裏付けされた10年保証により、購入者の保護がなされております。
また、土地については土地の仕入時及び開発中において、後述の通り調査を行っておりますが、物件の引渡後瑕疵が発見され、当社グループが是正又は賠償する必要が生じた場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(8)土地仕入時において予測できないリスクについて
当社グループでは、土地の仕入に際して、さまざまな調査を行い、土地仕入の意思決定をしておりますが、土地仕入時には予想がつかない土壌汚染や地中埋設物等の瑕疵が発見された場合や近隣への建築工事中の騒音や竣工後の日影の影響等に対する近隣住民の反対運動が発生した場合には、プロジェクトの工程に遅れをきたすと同時に、追加費用が発生する場合があります。
当社グループの開発物件におきまして、予想を超えた地中障害や近隣反対運動等が発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(9)有害物質対策について
当社グループは、マンション事業並びに戸建事業におきまして土地建物の取得を行っており、当該土地上に解体を目的とした既存建物が存在している場合、アスベストやPCB等の有害物質の使用状況に関して確認を行っております。有害物質の使用が確認された場合、飛散または流出防止対策を実施するとともに解体により発生した廃棄物は法令に基づいた処理を行っております。
しかしながら、有害物質が経年劣化等により飛散又は流出する恐れが生じた場合や、当社グループが想定する範囲を越えて使用が判明した場合には、有害物質の除去又は封じ込め等の費用が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(10)事業に係る法的規制について
当社グループ各社は、事業に必要な宅地建物取引業法に基づく宅地建物取引業者の免許やマンション管理適正化推進法に基づくマンション管理業者の登録を受けており、各法令上の規制と当局の監督を受けます。また、各事業の継続には、かかる許認可が必要なため、仮にこれらの取消事由等に該当する何らかの問題が発生し、業務停止命令や許認可の取消処分を受けた場合には、当社グループの事業遂行に支障をきたす場合があります。
その他当社グループの事業にかかる法的規制としては、都市計画法、建築基準法、宅地造成等規制法、消防法、各自治体等が定めた条例等があります。当社グループはこれらの法令を遵守しておりますが、今後法令等の改正又は新たな規制の制定によって、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(11)個人情報の保護について
当社グループでは、主にマンション事業、戸建事業、販売代理事業、建物管理事業を通じて多数のお客様の個人情報を取り扱っており、その取扱には十分な注意を払っております。当社グループのホームページにおきましても個人情報保護方針を掲載し、個人情報の取り扱いについて説明を行っております。個人情報の機密保持につきましては、施錠されたロッカーに保管し、電子ファイルはパスワードによる管理を行っております。また、当社グループでは各部署の責任者で組織したコンプライアンス委員会において、ビデオ等による説明会、研修等を定期的に開催し、情報管理の重要性の周知徹底、個人情報に対する意識の徹底を図っております。
当社グループでは、個人情報の保護に注力しておりますが、不正侵入や不正アクセス等の不測の事態によって、万が一、個人情報の漏洩が発生した場合には、当社グループへの損害賠償請求や社会的信用の低下等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(12)訴訟等について
当社グループが開発、販売、管理する不動産物件において、瑕疵、土壌汚染、販売活動等を起因として、訴訟その他の請求が発生する可能性があります。これらの訴訟等の内容及び結果によっては、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(13)自然災害等について
当社グループが取り扱う物件のエリアにおいて、地震、火災、津波、大型台風等の自然災害が発生し、当社グループが取り扱う物件が毀損、滅失等を被った場合は、追加費用やプロジェクトの進捗遅延等が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(14)物件の引渡時期にかかるリスクについて
当社グループでは、マンション事業、戸建事業、販売代理事業におきましては、物件の引渡時を売上計上時期としております。大規模プロジェクトや利益水準の高いプロジェクト等の収益計上が、ある特定の時期に偏重する場合があります。将来、不測の事態による工事遅延等が発生し、物件の引渡時期が期末を越えた場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(15)主要な事業の免許について
当社グループは、不動産業者として宅地建物取引業法第3条第1項及び第6条に基づき、宅地建物取引業者免許証の交付を受けており、同法第3条第2項の規定により、免許の有効期限は5年間と定められております。同法第5条が免許基準、同法第66条及び第67条が免許取消について定められており、これに該当した場合は免許の取消が命じられます。
現在、当該免許取消となる事由は発生しておりませんが、将来何らかの理由により免許取消事由が発生した場合には、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。
なお、主なグループ各社の免許及びその有効期限は以下のとおりとなっております。
|
会社名 |
法令等名 |
免許・許可の内容 |
有効期間 |
|
株式会社グローバル・エルシード |
宅地建物取引業法 |
国土交通大臣(2)第8323号 |
2017年8月25日から 2022年8月24日まで |
|
株式会社グローバル住販 |
宅地建物取引業法 |
東京都知事 (5)第77167号 |
2019年3月13日から 2024年3月12日まで |
|
株式会社グローバル・キャスト |
宅地建物取引業法 |
国土交通大臣(2)第8128号 |
2016年4月28日から 2021年4月27日まで |
(16)宿泊業・外食業のリスクについて
当社グループは、宿泊業・外食業に進出しております。宿泊施設運営上のリスクとしては、景気動向、競合進出、自然災害(大規模地震、台風、洪水等)、外交関係悪化、国際紛争(戦争、テロ等)、ウィルス被害(感染症状、食中毒等)、施設内事故(火災、建物損傷、死亡事件等)、情報漏洩・盗難、風評被害・ブランド力低下、労使関係悪化、法規制等が考えられます。これらリスクが実現した場合、期待した運営収益を計上できず、宿泊施設や店舗の資産そのものの価値を棄損し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(17)海外展開のリスクについて
当社グループは、海外において不動産事業を展開しているため、進出国において、国内と同様のリスクに加え、進出国固有の「カントリーリスク(進出国の政治・外交・経済・インフラ・金融・為替・税制・法規制・治安等のリスク)」、「海外事業リスク(進出国における許認可取得、不動産・建材・建設機械・労働者・外注先の確保、技術水準・品質の確保、不動産融資制度、商習慣等の特殊性によるリスク)」、「海外合弁リスク(遠隔の現地合弁相手先の信用状態悪化や利害関係不一致等のリスク)」、「海外投融資リスク(遠隔の海外現地法人等に対する投資・貸付・債務保証等のリスク)」等があります。これらリスクが実現した場合、減収・費用増加・持分法投資損失・為替差損、事業の変更・中止・撤退に伴う損失、投資額や債権額の追加・回収不能・減損、キャッシュ・フロー悪化、評判・信用の低下等が生じ、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(18)公表する将来の業績予想の精度について
当社グループが作成し公表する業績予想は、第4四半期に売上が偏重する傾向があります。また、大規模プロジェクトの遅延または中止、プロジェクト案件の追加等によって、当該偏重が第4四半期以外の四半期に生じ、または、公表している業績予想が大幅に実績と異なる場合があります。さらに、業績予想は将来に変更される場合があります。
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、今年に入り輸出や一部の生産が弱含みに転じた一方、雇用・所得環境は改善傾向が続き、各種政策の効果もあって、緩やかな回復基調で推移しました。
ホテル事業につきましては、東京都内においてビジネスホテル1棟、京都においては、3棟のホテルの引渡しを行いました。また京都他、地方主要都市のホテル開発用地の仕入及び開発を積極的に行いました。
ホテルの運営におきましては、2018年10月に京都にて、ディスパースト・ホテル(分散型ホテル)5棟229室のオープンとともに運営を開始いたしました。
マンション事業につきましては、都心を中心とした実需の分譲コンパクトマンション、投資用ワンルームマンション及び利便性の良い都心近郊のファミリー分譲マンション用地の仕入・開発に取り組みました。
この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ7,465百万円増加し、53,346百万円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ7,222百万円増加し、43,784百万円となりました。
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ242百万円増加し、9,562百万円となりました。
b.経営成績
当連結会計年度の経営成績は、売上高35,864百万円(前期比7.4%減)、営業利益2,307百万円(前期比44.5%減)、経常利益1,459百万円(前期比55.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益629百万円(前期比68.6%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
マンション事業におきましては、売上高11,791百万円(前期比63.2%増)、営業利益1,843百万円(前期比305.0%増)となりました。
ホテル事業におきましては、売上高13,797百万円(前期比26.7%減)、営業利益1,397百万円(前期比67.7%減)となりました。
戸建事業におきましては、売上高9,408百万円(前期比20.2%減)、営業利益83百万円(前期比82.2%減)となりました。
販売代理事業におきましては、売上高224百万円(前期比34.5%減)、営業損失80百万円(前期は営業損失63百万円)となりました。
建物管理事業におきましては、売上高435百万円(前期比1.9%増)、営業利益56百万円(前期比5.3%減)となりました。
その他としましては、売上高は206百万円(前期比55.7%増)、営業利益は83百万円(前期比47.0%増)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて740百万円減少し、9,986百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益1,394百万円、たな卸資産の増加額5,503百万円、法人税等の支払額1,304百万円を主要因として、5,302百万円の支出(前期は2,112百万円の支出)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出457百万円、貸付による支出860百万円を主要因として、2,162百万円の支出(前期は3,078百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入26,724百万円、長期借入金の返済による支出18,778百万円、短期借入金の純減少1,235百万円を主要因として、6,684百万円の収入(前期比32.1%減)となりました。
(参考)キャッシュ・フロー関係指標の推移
|
|
2018年6月期 |
2019年6月期 |
|
自己資本比率(%) |
20.2 |
17.8 |
|
時価ベースの自己資本比率(%) |
24.1 |
13.3 |
|
キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年) |
- |
- |
|
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍) |
- |
- |
自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注1)いずれも連結ベースの財務数値により記載しております。
(注2)株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数により算出しております。
(注3)キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。
(注4)有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っているすべての負債を対象としております。また、利払いにつきましては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。
(注5)2018年6月期及び2019年6月期の時価ベースの自己資本比率につきましては、最終株式取引日である2018年6月30日及び2019年6月28日の終値より算出しております。
(注6)2018年6月期及び2019年6月期のキャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)、インタレスト・カバレッジ・レシオにつきましては、営業キャッシュ・フローがマイナスであるため、記載しておりません。
③生産、受注及び販売の実績
a.売上高
|
セグメントの名称 |
項目 |
前連結会計年度 (自 2017年7月1日 至 2018年6月30日) |
当連結会計年度 (自 2018年7月1日 至 2019年6月30日) |
前期比 (%) |
||||
|
数量 (戸数) |
売上高 (千円) |
構成比 (%) |
数量 (戸数) |
売上高 (千円) |
構成比 (%) |
|||
|
マンション事業 |
151 |
7,224,446 |
18.6 |
136 |
11,791,071 |
32.9 |
163.2 |
|
|
ホテル事業 |
530 |
18,828,089 |
48.6 |
371 |
13,797,121 |
38.5 |
73.3 |
|
|
戸建事業 |
292 |
11,786,712 |
30.4 |
157 |
9,408,972 |
26.2 |
79.8 |
|
|
販売代理事業 |
自社開発物件(新築分譲) |
73 |
6,530 |
0.0 |
68 |
5,960 |
0.0 |
91.3 |
|
他社開発物件(新築分譲) |
113 |
197,852 |
0.5 |
68 |
99,598 |
0.3 |
50.3 |
|
|
仲介その他 |
141 |
139,003 |
0.4 |
81 |
119,303 |
0.3 |
85.8 |
|
|
小計 |
327 |
343,386 |
0.9 |
217 |
224,862 |
0.6 |
65.5 |
|
|
建物管理事業 |
- |
427,359 |
1.1 |
- |
435,551 |
1.2 |
101.9 |
|
|
その他 |
- |
132,731 |
0.3 |
- |
206,643 |
0.6 |
155.7 |
|
|
合計 |
1,300 |
38,742,724 |
100.0 |
881 |
35,864,223 |
100.0 |
92.6 |
|
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.最近2連結年度の主要な相手先別の売上高及び当該売上高の総売上高に対する割合は次のとおりであります。
|
相手先 |
前連結会計年度 (自 2017年7月1日) (至 2018年6月30日) |
当連結会計年度 (自 2018年7月1日) (至 2019年6月30日) |
||
|
金額(千円) |
割合(%) |
金額(千円) |
割合(%) |
|
|
A社 |
10,500,000 |
27.1 |
- |
- |
|
B社 |
- |
- |
5,250,000 |
14.6 |
※A社及びB社との間で守秘義務を負っているため、社名の公表は控えさせていただきます。
3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.期中契約実績の状況
|
セグメントの名称 |
項目 |
前連結会計年度 (自 2017年7月1日 至 2018年6月30日) |
当連結会計年度 (自 2018年7月1日 至 2019年6月30日) |
前期比 (%) |
||||
|
数量 (戸数) |
金額 (千円) |
構成比 (%) |
数量 (戸数) |
金額 (千円) |
構成比 (%) |
|||
|
マンション事業 |
142 |
6,543,289 |
100.0 |
142 |
12,102,841 |
100.0 |
185.0 |
|
|
ホテル事業 |
648 |
21,828,089 |
100.0 |
253 |
10,797,121 |
100.0 |
49.5 |
|
|
戸建事業 |
269 |
11,709,022 |
100.0 |
179 |
10,042,207 |
100.0 |
85.8 |
|
(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.販売代理事業における期中契約実績の金額は、売主の顧客に対する販売価格によります。
c.期末契約残高の状況
|
セグメントの名称 |
項目 |
前連結会計年度 (自 2017年7月1日 至 2018年6月30日) |
当連結会計年度 (自 2018年7月1日 至 2019年6月30日) |
前期比 (%) |
||||
|
数量 (戸数) |
金額 (千円) |
構成比 (%) |
数量 (戸数) |
金額 (千円) |
構成比 (%) |
|||
|
マンション事業 |
25 |
905,118 |
100.0 |
31 |
1,216,888 |
100.0 |
134.4 |
|
|
ホテル事業 |
118 |
3,000,000 |
100.0 |
- |
- |
- |
- |
|
|
戸建事業 |
35 |
1,314,732 |
100.0 |
57 |
1,947,967 |
100.0 |
148.2 |
|
(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.販売代理事業における期末契約残高の金額は、売主の顧客に対する販売価格によります。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表作成に当たり、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて過去の実績や現状等を合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等
1)財政状態
当連結会計年度末における総資産は53,346百万円(前期より7,465百万円増加)、負債は43,784百万円(前期より7,222百万円増加)、純資産9,562百万円(前期より242百万円増加)となりました。これにより、自己資本比率は17.8%(前期は20.2%)、1株当たり純資産額は702.38円(前期は684.51円)となりました。
(流動資産)
当連結会計年度末における流動資産は、物件引渡し及び新規物件の取得を主要因として、売掛金の増加511百万円、仕掛販売用不動産の増加497百万円及び販売用不動産の増加4,938百万円となり、前連結会計年度末と比較して6,374百万円増加の48,479百万円となりました。
(固定資産)
当連結会計年度末における固定資産は、ホテル運営施設の設備購入を主要因として、建物及び構築物の増加379百万円となり、前連結会計年度末と比較して1,090百万円増加の4,867百万円となりました。
(流動負債)
当連結会計年度末における流動負債は、事業用地取得に伴う借入を主要因として、1年内返済予定の長期借入金の増加3,634百万円となり、前連結会計年度末と比較して2,735百万円増加の23,161百万円となりました。
(固定負債)
当連結会計年度末における固定負債は、事業用地取得に伴う借入を主要因として、長期借入金の増加4,312百万円となり、前連結会計年度末と比較して4,487百万円増加の20,622百万円となりました。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上を主要因として、利益剰余金の増加291百万円となり、前連結会計年度末と比較して242百万円増加の9,562百万円となりました。
2)経営成績
(売上高)
当連結会計年度における売上高は売上高35,864百万円(前期比7.4%減)となりました。セグメント別の業績の状況につきましては「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 b.経営成績」に記載しております。
(売上原価・売上総利益)
当連結会計年度における売上原価は28,229百万円(前期比6.8%減)となりました。
この結果、当連結会計年度における売上総利益は7,634百万円(前期比9.7%減)となりました。
(販売費及び一般管理費・営業利益)
当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、ホテル、マンション及び戸建のプロジェクト販売費を中心に5,326百万円(前期比23.9%増)となりました。その結果、営業利益は2,307百万円(前期比44.5%減)となりました。
営業損益の事業別内訳は、マンション事業の営業利益1,843百万円(前期比305.0%増)、ホテル事業の営業利益1,397百万円(前期比67.7%減)、戸建事業の営業利益83百万円(前期比82.2%減)、販売代理事業の営業損失80百万円(前期は営業損失63百万円)、建物管理事業の営業利益56百万円(前期比5.3%減)、その他事業の営業利益83百万円(前期比47.0%増)となりました。
(営業外損益・経常利益)
当連結会計年度における営業外収益は、受取地代家賃30百万円、受取利息23百万円、為替差益57百万円等を主要因として、138百万円(前期比110.4%増)となりました。また、営業外費用は、借入金及び社債に対する支払利息577百万円、支払手数料224百万円等を主要因として、986百万円(前期比2.6%増)となりました。
この結果、当連結会計年度における経常利益は1,459百万円(前期比55.3%減)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は629百万円(前期比68.6%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
[マンション事業]
マンション事業におきましては、「ウィルローズ小岩」、「ウィルレーナ東十条」や収益物件の引渡等により、合計136戸の引渡しを行いました。
以上の結果、当セグメントにおける業績は、売上高11,791百万円(前期比63.2%増)、営業利益1,843百万円(同305.0%増)となりました。
[ホテル事業]
ホテル事業におきましては、「新町通Ⅲプロジェクト」、「蒲田ホテルプロジェクト」等、合計4棟(371室)の引渡しを行いました。
以上の結果、当セグメントにおける業績は、売上高13,797百万円(前期比26.7%減)、営業利益1,397百万円(同67.7%減)となりました。
[戸建事業]
戸建事業におきましては、「板橋区東新町2期プロジェクト」、「川口市芝中田2期プロジェクト」、「世田谷区下馬2期プロジェクト」等、分譲146戸、請負工事11戸、計157戸の引渡しを行いました。
以上の結果、当セグメントにおける業績は、売上高9,408百万円(前期比20.2%減)、営業利益83百万円(同82.2%減)となりました。
[販売代理事業]
販売代理事業におきましては、自社開発及び他社開発物件の販売代理を行い、地域別の引渡実績は、東京都区部56物件194戸、東京都下5物件8戸、神奈川県2物件9戸、埼玉県3物件4戸、千葉県1物件2戸、合計67物件217戸となりました。
以上の結果、当セグメントにおける業績は、売上高224百万円(前期比34.5%減)、営業損失80百万円(前期は営業損失63百万円)となりました。
[建物管理事業]
建物管理事業におきましては、2019年6月30日現在のマンション管理戸数が3,486戸となりました。
以上の結果、当セグメントにおける業績は、売上高435百万円(前期比1.9%増)、営業利益56百万円(同5.3%減)となりました。
[その他]
その他としましては、不動産賃貸事業及びゴルフ練習場運営等による収入であります。
以上の結果、当セグメントの売上高は206百万円(前期比55.7%増)、営業利益は83百万円(同47.0%増)となりました。
3)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループでは、ホテル事業、マンション事業、戸建事業及び販売代理事業におきましては、物件の引渡時を売上計上時期としております。大規模プロジェクトや利益水準の高いプロジェクト等により、ある特定の時期に収益が偏重する可能性があります。また、法規制の強化等による建築確認申請の許認可下付までの期間の長期化、建築工事工程の長期化、建築コストの増加や、天災等不測の事態による工事遅延等が発生し、物件の引渡時期が期末を越えて遅延した場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
海外での事業展開につきましては、投資損失や為替差損のリスクがあり、それらが実現した場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループでは、これらのリスクを十分に認識した上で、可能な限りの対策を実施してまいります。
c.資本の財源及び資金の流動性
当社グループの資金需要の主なものは、用地取得費用及び建築費の支払と運転資金需要であります。運転資金については、自己資金を充当し、必要に応じて金融機関より短期借入金や私募債で調達を行っております。また、用地取得費用及び建築費の支払については、プロジェクトごとに、調達金額、調達時期、調達期間、金利等の条件をもとに金融機関を選択し、短期借入金及び長期借入金で調達を行っております。
該当事項はありません。
該当事項はありません。