第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更があった事項は、次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、本半期報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。

 

新株予約権行使による株式価値の希薄化について

 2025年1月30日開催の当社取締役会において、当社の取締役及び従業員に向けた第11回新株予約権の発行を行うことを決議いたしました。これら新株予約権の行使が行われた場合、保有株式の株式価値が希薄化する可能性があります。2025年1月31日現在における新株予約権による潜在株式数は284,000株であり、発行済株式総数6,513,675株の4.3%に相当します。

 なお、上記の潜在株式数は、2019年12月5日開催の当社取締役会決議に基づいて当社の取締役に付与された第6回新株予約権による潜在株式数250,000株及び2024年1月29日開催の当社取締役会決議に基づいて当社の取締役に付与された第10回新株予約権による潜在株式数20,000株を含んでおります。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態の分析

 (資産の部)

 当中間連結会計期間末の総資産は、2,857,834千円(前連結会計年度末比21,595千円増)となりました。

 流動資産は、2,134,796千円(同66,906千円減)となりました。その主な要因は、売掛金の増加72,373千円があった一方で、預け金の減少81,172千円及び現金及び預金の減少58,258千円があったことによるものであります。

 固定資産は、723,037千円(同88,501千円増)となりました。その主な要因は、投資有価証券取得等による投資その他の資産の増加80,638千円及び有形固定資産の増加10,686千円によるものであります。

 (負債の部)

 負債合計は、684,030千円(同22,852千円増)となりました。

 流動負債は、554,245千円(同18,909千円増)となりました。その主な要因は、買掛金の減少9,104千円及び契約負債の減少8,276千円があった一方で、賞与引当金の増加25,045千円及び未払費用の増加14,469千円があったことによるものであります。

 固定負債は、129,784千円(同3,942千円増)となりました。その要因は、長期借入金の減少1,998千円があった一方で、繰延税金負債の増加5,940千円があったことによるものであります。

 (純資産の部)

 純資産は、2,173,803千円(同1,256千円減)となりました。その主な要因は、その他有価証券評価差額金の増加13,459千円があった一方で、親会社株主に帰属する中間純損失の計上による利益剰余金の減少16,182千円によるものであります。

 

(2)経営成績の分析

 当中間連結会計期間におけるわが国経済は、一部に足踏みが残るものの、緩やかに回復しております。企業収益は総じてみれば改善しておりますが、そのテンポは緩やかになっております。また、消費マインドは改善に足踏みがみられておりますが、実質総雇用者所得は緩やかに持ち直しております。

 

 当社グループにおきましては、「日本語女性向け」「英語・アジア女性向け」「男性向け」「電子コミック・コンシューマ」の4区分で事業を運営しております。

 当中間連結会計期間における売上は、全体として減少し、1,467,471千円(前年同中間期比20.3%減)となりました。費用は、広告宣伝費の減少、外注費の減少及び売上減少による販売手数料の減少等により、全体として減少しました。その結果、営業損失は21,611千円(前年同中間期は営業損失118,831千円)、経常損失は13,288千円(同 経常損失116,966千円)、親会社株主に帰属する中間純損失は16,182千円(同 親会社株主に帰属する中間純損失118,599千円)となり、それぞれ赤字縮小となりました。

 

 事業区分別の主要タイトル、その略称及び経営成績は、以下のとおりであります。

事業区分

分類

主要タイトル

略称

日本語女性向け

読み物型(注1)

100シーンの恋+

100恋+

アバター型(注2)

天下統一恋の乱 Love Ballad

誓いのキスは突然に Love Ring

眠らぬ街のシンデレラ

鏡の中のプリンセス Love Palace

王子様のプロポーズ Eternal Kiss

魔界王子と魅惑のナイトメア

幕末維新 天翔ける恋

恋乱

誓い

シンデ

ミラプリ

王子

魔界

幕天

カード型(注3)

あやかし恋廻り

アニドルカラーズ

あや恋

アニドル

ファンダム(注4)

ボルSHOP

英語・アジア

女性向け

読み物型

Love365: Find Your Story(注5)

Love365

アバター型

Court of Darkness

Darkness

男性向け

カード型

六本木サディスティックナイト

六本木

電子コミック・

コンシューマ

電子コミック販売ストア

ぼるコミ

電子コミックレーベル

ボル恋comic

ボル恋TOON

VC

VTOON

Nintendo Switch/Steam向け

ボル恋移植タイトル

even if TEMPEST 宵闇にかく語りき魔女

テンペスト魔女

 

①日本語女性向け

 日本語女性向けは、「読み物型」「アバター型」「カード型」「ファンダム」に分類して展開しております。

 主に「アバター型」「読み物型」が減少したことにより、売上高は874,931千円(前年同中間期比19.7%減)となりました。

 

②英語・アジア女性向け

 主に「アバター型」「読み物型」が減少したことにより、売上高は140,699千円(前年同中間期比34.4%減)となりました。

 

③男性向け

 主に「カード型」が減少したことにより、売上高は340,910千円(前年同中間期比10.0%減)となりました。

 

④電子コミック・コンシューマ

 主に「電子コミック販売ストア」「Nintendo Switch/Steam向け」が減少したことにより、売上高は110,929千円(前年同中間期比30.4%減)となりました。

 

(注)1.読み物型:ストーリーを楽しむことがメインとなるタイプのアプリ。

2.アバター型:ストーリーをメインに、アバターなどのゲーム性を組み合わせたタイプのアプリ。

3.カード型:カードの収集・育成要素を持つタイプのアプリ。

4.ファンダム:作品へのポジティブな深い感情的なつながりから生まれたファン文化。当社グループのタイトルを消費するだけでなく、共感・応援するファン集団を指す。

5.Love365: Find Your Story:日本語版恋愛ドラマアプリを翻訳した海外市場向けコンテンツであり、1つのアプリ内で複数のタイトルが楽しめる「読み物アプリ」。

 

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比較して58,258千円減少し、1,236,097千円となりました。

 当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 (営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローは、31,761千円の資金を支出する結果(前年同中間期は72,503千円の支出)となりました。その主な要因は、賞与引当金の増加25,045千円及び未払費用の増加14,469千円があった一方で、売上債権の増加72,373千円があったことによるものであります。

 (投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローは、24,392千円の資金を支出する結果(前年同中間期は112,013千円の支出)となりました。その主な要因は、預け金の減少81,172千円及び敷金の回収による収入26,512千円があった一方で、投資有価証券の取得による支出89,623千円、資産除去債務の履行による支出20,132千円及び有形固定資産の取得による支出17,418千円があったことによるものであります。

 (財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動によるキャッシュ・フローは、2,024千円の資金を支出する結果(前年同中間期は32,001千円の支出)となりました。その主な要因は、長期借入金の返済による支出1,998千円によるものであります。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前連結会計年度の有価証券報告書に記載しました「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針

 当中間連結会計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。