第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生または前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
  なお、重要事象等は存在しておりません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 経営成績の分析

(a)業績の概況

 当中間連結会計期間(2025年4月~9月)の日本経済は、多くの業種で価格転嫁が進んだ一方、米国による関税政策が企業の収益を圧迫しました。個人消費は猛暑の影響で関連商品の販売が伸び、底堅く推移しています。ただ、米国の通商政策や物価高により先行きは見通しにくくなっています。

 こうした状況のなかで、当社グループは収益源のさらなる多様化に向け、「アニメ」「経済報道」「独自IP(知的財産)」を一段と強化し、IPを国際的に展開すると同時に、新規事業の開発などに取り組んでおります。当中間期においては、売上高は前年同期比8.4%増の79,975百万円、営業費用は1.6%増の72,915百万円となりました。売上高の増加により、営業利益は252.4%増の7,060百万円、経常利益は235.1%増の7,314百万円となりました。親会社株主に帰属する中間純利益は、193.1%増の4,954百万円となりました。

 また、当社グループの中核子会社である㈱テレビ東京の決算は、売上高が12.0%増の60,996百万円となりました。営業利益は653.6%増の5,704百万円、経常利益は242.5%増の6,783百万円、税引前中間純利益は242.6%増の6,782百万円となりました。㈱テレビ東京の事業を構成する放送事業、ライツ事業の状況についてはそれぞれ(b)セグメント別の状況の「地上波・BS放送事業」「アニメ・配信事業」に記載しております。

 今後につきましては、国内外の不確実な状態が続く中、独自のコンテンツ作りを通じて放送事業の収益をできる限り確保しつつ、経済報道やドラマ等の配信サービス、またアニメの事業展開を一段と進めてまいります。海外については、中国市場に加え東南アジアや欧米、中東でのアニメ作品の配信、商品化を加速していきます。また、成長投資に加えて新たな事業やIPの開発も推し進め、テレビ東京グループの総力を結集して業績向上を目指してまいります。

 

(b)セグメント別の状況

セグメント別の業績は以下の通りです。

 

                                   (単位:百万円)

 

売上高

営業利益又は損失(△)

金額

前年同期比

金額

前年同期比

増減額

増減率(%)

増減額

増減率(%)

地上波・BS放送事業

50,699

3,086

6.5

4,004

3,017

305.7

アニメ・配信事業

24,468

3,492

16.7

3,363

2,145

176.2

ショッピング・その他事業

8,167

△19

△0.2

250

△109

△30.4

調整額

△3,359

△366

△559

2

合計

79,975

6,193

8.4

7,060

5,056

252.4

 

 

[地上波・BS放送事業]

 地上波・BS放送事業はテレビ東京グループ各社が行う放送事業となっております。

①地上波放送事業(㈱テレビ東京)

放送事業収入(売上高)の合計は6.9%増の41,104百万円となりました。

このうち番組提供のスポンサーから得られるタイム収入は、系列局を通じた全国放送(ネット部門)において前年を上回りました。ミニ番組や深夜のレギュラー番組の新規決定による売上増加に加え、単発型の出稿のセールス強化が奏功した結果です。また、首都圏放送(ローカル部門)も、ミニ番組や深夜のレギュラー番組の新規決定、単発型の出稿セールスでの高単価広告主の出稿獲得に成功し、前年を上回りました。特別番組部門は、「世界卓球2025」「テレ東音楽祭2025~夏~」「SDGsウイーク」が過去最高売上となりましたが、前年の「パリオリンピック」の影響が大きく前年実績には届きませんでした。タイム収入全体では1.2%減の22,457百万円となりました。

スポット収入は、『流通・小売』『薬品・医療品』『飲料』『家電・AV機器・精密機器』『外食・各種サービス』などが好調となり、シェア8.64%は上期歴代最高記録となりました。東京地区の広告市場は、前年の「パリオリンピック」の影響もあり前年同期比0.4%増と微増でしたが、㈱テレビ東京としては、シェアを伸ばしたことや、大型出稿のスポンサーを獲得したことで、スポット収入は23.0%増の15,614百万円となりました。

地方放送局などへの番組販売では、他系列の地方放送局において、大型特別番組の編成が前年に比べ減少したこともあり、全体として番組購入需要が増加する傾向となりました。

番組別では、「開運!なんでも鑑定団」や4月スタートの「JAPANをスーツケースにつめ込んで!」「世界を救う!ワンにゃフル物語」などの新番組の販売も好調に推移した結果、番組販売収入は0.5%増の2,098百万円となりました。

コストの面では、放送収入の増加に伴う代理店手数料の増加があったものの、前年に「パリオリンピック」があった反動により番組制作費が減少し、放送事業の費用は1.7%減の30,881百万円となりました。

以上の結果、㈱テレビ東京単体の放送事業利益は45.0%増の10,222百万円となりました。

②BS放送事業(㈱BSテレビ東京)

BS放送事業収入(売上高)の合計は1.1%増の7,843百万円となりました。

このうちタイム収入は、ボートレース中継やミニ番組の成立、オープン枠およびPTセールスが好調だったものの、単発通販枠の縮小やゴルフ中継の脱落があったことなどから前年同期比微増となりました。一方、スポット収入は、通販スポンサーを中心とした効率的なセールスが奏功し、前年を大きく上回りました。この結果、放送収入全体としても前年を超えました。

営業費用は、番組制作費や人件費等の増加により、1.8%増の6,627百万円となりました。

以上の結果、BS放送事業(㈱BSテレビ東京)の営業利益は2.5%減の1,215百万円となりました。

 

これらに加えて㈱テレビ東京メディアネットなど放送関連会社の売上を合計し、同一セグメント内取引を調整したセグメント売上高は6.5%増の50,699百万円、営業利益は305.7%増の4,004百万円となりました。

 

 [アニメ・配信事業]

アニメ・配信事業は、㈱テレビ東京が持つコンテンツを活用し放送による広告以外に収入を上げている「ライツ事業」や、㈱テレビ東京コミュニケーションズ・㈱エー・ティー・エックスなどのグループ会社が行うアニメのCS放送や音楽関連ビジネス事業を指します。主に海外向けの番組販売、ゲーム化による権利、インターネットを通じた課金型配信プラットフォーム、広告付き動画配信プラットフォーム向けのコンテンツ供給、イベントなどから得られる収入となります。

①ライツ事業(㈱テレビ東京)

当中間期におけるライツ事業の収入(売上高)は、24.3%増の19,609百万円となりました。

この主軸であるアニメ部門は、海外における「NARUTO」および「BORUTO」のスマートフォン向けアプリゲームや、欧州における「NARUTO」の商品化が好調に推移しました。また、「BLEACH」においては、中国におけるアプリゲームや、欧米における家庭用ゲーム機向けソフトの売上を伸ばしました。2024年に公開した映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」も堅調に推移し、アニメ部門全体の収入は20.2%増の12,426百万円となりました。

ドラマやドキュメンタリーなどの放送番組や放送以外の独自コンテンツを配信プラットフォームなどに販売する配信ビジネス部門は、広告付き無料動画配信(AVOD)の広告収入や「笑ゥせぇるすまん」「失踪人捜索班 消えた真実」の新作ドラマや「孤独のグルメ」シリーズなどアーカイブ作品の国内配信権販売が好調となりました。映画部門は「劇映画 孤独のグルメ」の興行収入や商品販売が好調に推移したことに加え、テレ東BIZも有料会員売上を伸ばし、配信ビジネス部門全体の収入は32.3%増の6,631百万円となりました。

イベント部門については、放送と連動した「川島明の辞書で呑むTHEライブ3」、また「トミカ博 in TOKYO」「西洋絵画、どこから見るか?」などの有観客イベントが好調だったことに加え、「田村淳のTaMaRiBa」「巨大企業シーズン10」などオンラインイベントも積極的に実施し、イベント収入は31.3%増の552百万円となりました。

ライツ事業の全体の費用は、売上に連動した費用の増加や、事業の拡大に伴い、15.9%増の11,264百万円となりました。

以上の結果、ライツ事業の利益は37.8%増の8,344百万円となりました。

②その他アニメ・配信事業

音楽出版関連の㈱テレビ東京ミュージックは、「SAKAMOTO DAYS」「ホテル・インヒューマンズ」等アニメ番組におけるタイアップ楽曲のコーディネートにより、音楽広告収入が好調に推移しました。これにより、㈱テレビ東京ミュージックの売上高は前年同期比0.2%増の2,200百万円となりました。

CS放送アニメ専門チャンネル「AT-X」を手掛ける㈱エー・ティー・エックスは、「AT-X」の加入者減少に伴い放送売上が減少しました。ライツ売上についても「Re:ゼロから始める異世界生活」などは健闘したものの前年には及びませんでした。これにより、㈱エー・ティー・エックスの売上高は前年同期比4.6%減の1,605百万円となりました。

 

これらに加えて㈱テレビ東京コミュニケーションズの売上高を合計し、同一セグメント内取引を調整したセグメント売上高は16.7%増の24,468百万円、営業利益は176.2%増の3,363百万円となりました。

 

[ショッピング・その他事業]

   ショッピング・その他事業は㈱テレビ東京ダイレクトほか3社が手掛けるテレビ通販やEコマース、グループ

   全体のサポート事業を指しております。

㈱テレビ東京ダイレクトは、主力の「テレビ東京ショッピング」において遮熱クールアップ、炭八など売れ筋商品が、前年に及ばず減収となりました。「虎ノ門市場」は人気商品の海鮮商品や「訳あり!商品」が売上を伸ばし、増収となりました。「テレ東本舗。」も羽田空港や東京駅の実店舗が好調に推移し増収となったものの、「テレビ東京ショッピング」の減収が大きく、㈱テレビ東京ダイレクト全体の売上高は前年同期比6.1%減の5,358百万円となりました。

 

これらに加えて㈱テレビ東京システム、㈱テレビ東京ビジネスサービス、㈱リアルマックスの売上高を合計して、同一セグメント内取引を調整したセグメント売上高は0.2%減の8,167百万円、営業利益は30.4%減の250百万円となりました。

 

 

 

 

(参考) ㈱テレビ東京単体の業績

<2026年3月期第2四半期>

 

 

(単位:百万円)

 

 

25年3月期
第2四半期

26年3月期
第2四半期

前年同期比

 

 

増減額

増減率(%)

売上高

54,459

60,996

6,537

12.0

営業費用

53,702

55,292

1,590

3.0

営業利益

756

5,704

4,947

653.6

経常利益

1,980

6,783

4,802

242.5

税引前四半期純利益

1,979

6,782

4,802

242.6

 

放送事業

 

 

 

 

放送事業売上

(主なもの)

タイム(T)

22,737

22,457

△279

△1.2

スポット(S)

12,694

15,614

2,919

23.0

T+S 計

35,432

38,072

2,640

7.5

番組販売

2,088

2,098

10

0.5

放送事業売上 計

38,454

41,104

2,649

6.9

放送事業費用

31,406

30,881

△525

△1.7

うち放送コンテンツ制作費

17,917

16,557

△1,360

△7.6

放送事業 利益

7,047

10,222

3,174

45.0

 

ライツ事業

 

 

 

 

ライツ事業売上

アニメ

10,341

12,426

2,085

20.2

配信ビジネス

5,013

6,631

1,617

32.3

イベント

420

552

131

31.3

ライツ事業売上 計

15,775

19,609

3,834

24.3

ライツ事業費用

9,718

11,264

1,545

15.9

ライツ事業 利益

6,056

8,344

2,288

37.8

 

 

《コンテンツ制作費》

(単位:百万円)

 

20年3月期
第2四半期

21年3月期
第2四半期

22年3月期
第2四半期

23年3月期
第2四半期

24年3月期
第2四半期

25年3月期
第2四半期

26年3月期
第2四半期

総コンテンツ制作費

(放送・アニメ・配信)

24,733

20,039

22,179

24,092

23,746

24,379

26,409

 

 

※従来「番組制作費」として表示していた地上波放送のコンテンツ制作に関する費用を「放送コンテンツ制作費」として表示しております。また、上記に加えてアニメ・配信ビジネスの製作委員会への出資額等を含めたテレビ東京のコンテンツ制作のための費用を「総コンテンツ制作費」として表示しております。
「総コンテンツ制作費」についてはオリンピックに関する費用は含まれておりません。

※20年3月期以前のコンテンツ制作費は新収益認識基準の適用前のため、新基準を適用した場合の概算数値を記載しております。

 

 

(2) 財政状態の分析

(資産)

流動資産は90,135百万円、前連結会計年度末に比べて300百万円減少しております。主に、現金及び預金、受取手形及び売掛金がそれぞれ415百万円、334百万円増加した一方で、その他が1,095百万円減少したことによるものです。

固定資産は58,349百万円、前連結会計年度末に比べて941百万円増加しております。有形固定資産が812百万円減少した一方で、無形固定資産、投資その他の資産がそれぞれ198百万円、1,555百万円増加したことが主な要因です。

 

(負債)

流動負債は39,020百万円、前連結会計年度末に比べて3,341百万円減少しております。主に、未払法人税等が810百万円増加した一方、支払手形及び買掛金、未払費用、その他がそれぞれ874百万円、1,340百万円、1,562百万円減少したこと等によるものです。

固定負債は4,016百万円、前連結会計年度末に比べて435百万円増加しております。その他が491百万円増加したことが主な要因です。

 

(純資産)

純資産は105,447百万円、前連結会計年度末に比べて3,547百万円増加しております。利益剰余金、その他有価証券評価差額金がそれぞれ2,953百万円、1,025百万円増加したことが主な要因です。

 

 

(3) キャッシュ・フローの状況の分析

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、36,102百万円、前年同期比10.3%の増加となりました。
 当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果、獲得した資金は5,820百万円、前年同期比196.5%の増加となりました。これは主に、棚卸資産の増減額が1,097百万円減少となった一方、税金等調整前中間純利益が4,930百万円増加したこと等によるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果、使用した資金は4,571百万円、前年同期比77.8%の増加となりました。これは主に、投資有価証券の売却による収入が868百万円減少した一方、有形固定資産の取得による支出、無形固定資産の取得による支出がそれぞれ766百万円、386百万円増加となったこと等によるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果、使用した資金は2,804百万円、前年同期比1.1%の減少となりました。これは主に、配当金の支払額、連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出がそれぞれ241百万円、192百万円増加した一方、自己株式の取得による支出が460百万円減少したこと等によるものです。

 

 

(4) 研究開発活動

当中間連結会計期間の研究開発費の総額は98百万円であります。

なお、当中間連結会計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3 【重要な契約等】

当中間連結会計期間において、重要な契約等の決定又は締結等はありません。