第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありませんが、新型コロナウィルス感染症(COVID-19、以下「COVID-19」)の感染拡大による影響は、当社グループの経営成績及び財政状態にも少なからず影響を及ぼす可能性があるものと認識しております。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当第1四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、COVID-19の感染拡大を受け、生産活動が停滞し、消費も落ち込み、景気の先行き不透明感が高まっております。

製薬業界におきましては、営業活動の直接的な面談の機会が減少する一方、医薬品の安定供給体制を維持すると共に、COVID-19の治療薬やワクチンの創出を目指した動きが出てきております。

 

このような環境下において、当第1四半期連結累計期間における当社グループの業績は以下の通りとなりました。

 

イヌの骨関節炎治療薬として販売されているEP4拮抗薬(grapiprant/販売名:GALLIPRANT®、以下「GALLIPRANT®」)及びイヌの食欲不振症の適応を持つグレリン受容体作動薬(capromorelin/販売名:ENTYCE®)につきましては、COVID-19の影響を受けたものの、当第1四半期累計期間よりGALLIPRANT®の販売地域がラテンアメリカに拡大したことにより、ペット用医薬品の売上は堅調に推移いたしました。

 

ヒト用医薬品であるカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB:Potassium-Competitive Acid Blocker)「tegoprazan」(韓国販売名:K-CAB®、以下「tegoprazan」)につきましては、2020年3月に、韓国食品医薬品安全処より、「消化性潰瘍及び慢性萎縮性胃炎患者でのヘリコバクター・ピロリ除菌のための抗生剤併用療法」の適応症の追加が認可されました。

なお、tegoprazanの導出先であるCJ HealthCare Corporation(韓国)は、2020年4月1日付でHK inno.N Corporation(韓国)に社名変更いたしました。

 

子会社の事業活動につきましては、テムリック株式会社におきまして、Syros Pharmaceuticals Inc.(米国、以下「シロス社(米国)」)に導出したレチノイン酸受容体α作動薬(タミバロテン/TM-411/SY-1425)に関する併用第Ⅱ相臨床試験は順調に進んでおり、シロス社(米国)は、2020年第4四半期(2020年10-12月)に同試験の一部データを公表する意向を示しております。

 

以上の結果、当第1四半期連結累計期間の経営成績は、事業収益123百万円(前年同四半期比64.5%減)、営業損失273百万円(前年同四半期は、営業損失104百万円)、経常損失267百万円(前年同四半期は、経常損失95百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失328百万円(前年同四半期は、親会社株主に帰属する四半期純損失102百万円)となりました。

なお、事業費用の総額は396百万円(前年同四半期比12.2%減)、その主な内訳は事業原価25百万円(前年同四半期比70.9%減)、研究開発費223百万円(前年同四半期比6.7%増)及びその他の販売費及び一般管理費147百万円(前年同四半期比4.3%減)となりました。

 

(2)財政状態の分析

(資 産)

当第1四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ367百万円減少(7.6%減)し、4,468百万円となりました。これは主に、売掛金の減少623百万円及び有価証券の増加282百万円によるものであります。

(負 債)

当第1四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ1百万円減少(0.8%減)し、214百万円となりました。これは主に、買掛金の減少8百万円、未払金の増加20百万円、未払法人税等の減少9百万円及び繰延税金負債の減少7百万円によるものであります。

(純資産)

当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ366百万円減少(7.9%減)し、4,254百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失328百万円の計上及びその他有価証券評価差額金の減少38百万円によるものであります。

 

以上の結果、自己資本比率は94.9%(前連結会計年度末比0.4ポイント減)となりました。

(3)キャッシュ・フローの状況

当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ230百万円増加(10.5%増)し、2,430百万円(前年同四半期は1,371百万円)となりました。

当第1四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動により獲得した資金は、134百万円(前年同四半期は、資金の使用385百万円)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純損失262百万円を計上したことのほか、売上債権の減少623百万円による資金の獲得、前払費用の増加158百万円による資金の使用及び法人税等の支払額67百万円によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動により獲得した資金は、105百万円(前年同四半期は、資金の使用78百万円)となりました。これは主に、投資有価証券売却による収入112百万円及び有形固定資産の取得による支出6百万円によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動により使用した資金は、0百万円(前年同四半期は、資金の獲得4百万円)となりました。これは主に、リース債務の返済による支出0百万円によるものであります

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、223百万円であります。また、当第1四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析

当社グループは、事業活動のための適切な水準の流動性の維持及び市場から理解を得られる株主価値向上に根ざした明確なEquity storyを持った資金調達戦略の提示と実行を基本方針としております。

資本の財源につきましては、医薬品の上市品目が増えたことにより、長期的かつ安定的なロイヤルティ収入が主要な財源となってきております。

資金の流動性につきましては、当第1四半期連結会計期間末における流動比率は1,495.7%となっており、十分な流動性を確保できているものと認識しております。

第1四半期連結累計期間の四半期連結キャッシュ・フローの分析については、「第2 事業の状況 2 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (3) キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。