第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

当社は、2023年1月1日付の日新製糖㈱と伊藤忠製糖㈱の経営統合により、商号を「ウェルネオシュガー㈱」に変更し、持株会社体制に移行しました。このため、当第1四半期連結累計期間の主要な経営指標等の各計数は、前第1四半期連結累計期間と比較して大幅に変動しています。

 

(1)経営成績の状況

当第1四半期連結累計期間におけるわが国の経済につきましては、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和され経済活動の正常化が進んできた一方で、ウクライナ情勢の影響によるエネルギーコスト高騰や世界的な金融引き締めを背景とした円安等の影響を受け、先行きは不透明な状況です。

 

当第1四半期連結累計期間の業績は、伊藤忠製糖㈱との経営統合および新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和されたことにより、売上収益は22,517百万円(前年同期比78.9%増)、営業利益は1,152百万円(同89.8%増)となりました。金融収益において、国内の投資先からの受取配当金1,304百万円を計上しました。以上の結果、税引前四半期利益は2,614百万円(同288.8%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は1,876百万円(同338.1%増)となりました。

 

セグメントの概況は以下のとおりです。なお、各セグメント利益は全社費用198百万円を含んでいません。

 

[砂糖その他食品事業]

海外原糖市況につきましては、1ポンド当たり22.35セントで始まり、主要生産国ブラジルで穀物の輸出増加による物流面での混乱懸念から上昇基調となった他、インドやタイでの干ばつによる減産懸念も広がり、4月下旬には今期高値となる27.41セントまで上昇しました。その後は、ブラジルで生産が順調に進んだこと等から、6月下旬に今期安値となる21.81セントまで下落した後、22.89セントで当第1四半期を終了しました。

 

海外原糖市況(ニューヨーク市場粗糖先物相場(当限))

         日付     セント/ポンド    円/kg   為替(円/ドル)

  始 値  2023年4月3日   22.35      66.10     134.15

  高 値  2023年4月27日   27.41      81.41     134.72

  安 値  2023年6月29日   21.81      69.89     145.35

  終 値  2023年6月30日   22.89      73.67     145.99

(注)1ポンドは約0.4536㎏として換算し、為替は当日の三菱UFJ銀行直物為替公表TTSによっています。

 

国内精糖市況(日本経済新聞掲載、東京)につきましては、前期末から変わらず上白糖1kg当たり227円~229円で当第1四半期を終了しました。

このような状況のもと、主力の砂糖につきましては、新型コロナウイルス感染症の5類移行により外食関係で回復が見られ、製パン、冷菓等の出荷は好調に推移しましたが、各種価格上昇による消費低迷により、出荷量全体では業務用、家庭用ともに減少しました。そのような中、独自製品のきび砂糖の出荷は好調に推移しました。売上収益につきましては、経営統合により伊藤忠製糖グループが新たに加わったこと、およびコスト上昇に対する売価への反映を進めたことにより、増加しました。利益面においては、伊藤忠製糖グループの利益が加わったこと、および有利な原料調達ができたことにより、大幅な増益となりました。

ツキオカフィルム製薬㈱につきましては、純金箔事業において新規受注が増加したこと等により増収増益となりました。

以上の結果、砂糖その他食品事業合計の売上収益は21,437百万円(前年同期比86.6%増)、セグメント利益は1,219百万円(同143.5%増)となりました。

 

[健康産業事業]

健康産業事業につきましては、新型コロナウイルス感染症の5類移行によりフィットネスの会員数が緩やかに回復してきていること、および効率的な運営を継続していることから、売上収益は659百万円(前年同期比2.8%増)、セグメント利益は20百万円(前年同期はセグメント損失11百万円)となりました。

 

[倉庫事業]

倉庫事業につきましては、港湾運送において輸入合板の適正な在庫水準を維持した結果、取扱量が減少しました。売上収益は420百万円(前年同期比7.9%減)、セグメント利益は111百万円(同5.9%減)となりました。

 

(2)財政状態の状況

(資産)

 当第1四半期連結会計期間末における流動資産は34,419百万円となり、前連結会計年度末に比べ564百万円減少

しました。これは主に棚卸資産が1,926百万円増加した一方で、現金及び現金同等物が1,852百万円、その他の金融資産が950百万円それぞれ減少したことによるものです。非流動資産は59,129百万円となり、前連結会計年度末に比べ541百万円増加しました。これは主に使用権資産が165百万円、有形固定資産が161百万円それぞれ減少した一方で、持分法で会計処理されている投資が659百万円、その他の金融資産が202百万円それぞれ増加したことによる

ものです。

 この結果、資産合計は93,548百万円となり、前連結会計年度末に比べ23百万円減少しました。

 

(負債)

 当第1四半期連結会計期間末における流動負債は19,072百万円となり、前連結会計年度末に比べ955百万円減少

しました。これは主に営業債務及びその他の債務が949百万円減少したことによるものです。非流動負債は5,233百万円となり、前連結会計年度末に比べ45百万円減少しました。これは主に繰延税金負債が149百万円増加した一

方で、リース負債が164百万円減少したことによるものです。

 この結果、負債合計は24,306百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,001百万円減少しました。

 

(資本)

 当第1四半期連結会計期間末における資本合計は69,242百万円となり、前連結会計年度末に比べ978百万円増加

しました。これは主に親会社の所有者に帰属する四半期利益1,876百万円、税引後その他の包括利益368百万円お

よび配当金の支払による減少1,212百万円によるものです。

 この結果、親会社所有者帰属持分比率は74.0%(前連結会計年度末比1.0ポイント増)となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当第1四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より1,852百万円減少し、9,411百万円となりました。

当第1四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、252百万円の支出となりました。

主なものは、税引前四半期利益2,614百万円、減価償却費及び償却費607百万円、持分法による投資利益△133百万円、法人所得税の支払額△630百万円、ならびに棚卸資産の増加、営業債権及びその他の債権の増加、営業債務及びその他の債務の減少、その他の増減による△2,707百万円です。

なお、前年同期は788百万円の収入であり、主なものは、税引前四半期利益672百万円、減価償却費及び償却費407百万円、持分法による投資利益△29百万円、法人所得税の支払額△336百万円、ならびに棚卸資産の増加、営業債権及びその他の債権の増加、営業債務及びその他の債務の増加、その他の増減による75百万円です。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、190百万円の支出となりました。

主なものは、定期預金の純減額1,000百万円、有形固定資産及び無形資産の取得による支出△673百万円、ならびに持分法で会計処理されている投資の取得による支出△522百万円です。

なお、前年同期は259百万円の支出であり、主なものは、有形固定資産及び無形資産の取得による支出△255百万円です。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、1,408百万円の支出となりました。

これは、リース負債の返済による支出△224百万円、配当金の支払額△1,183百万円によるものです。

なお、前年同期は964百万円の支出であり、リース負債の返済による支出△238百万円、配当金の支払額△726百万円によるものです。

 

(4)重要性がある会計方針および見積り

要約四半期連結財務諸表の作成に当たって採用している重要性がある会計方針および見積りについての詳細は、「第4 経理の状況 1 要約四半期連結財務諸表 要約四半期連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針」および同「4.重要な会計上の見積り及び判断」に記載のとおりです。

 

(5)経営方針・経営戦略等

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(6)優先的に対処すべき事業上および財務上の課題

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上および財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(7)研究開発活動

当社は、2023年6月1日に社長直轄の機能性素材組織「ネオ機能性素材部」を新設し、日新製糖㈱および伊藤忠製糖㈱が保有する知見やリソースを集結させた研究開発の推進・積極投資を行っています。

なお、当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、68百万円です。

 

(8)生産、受注及び販売の実績

当第1四半期連結累計期間において、砂糖その他食品事業の生産および販売実績が著しく増加しました。

これは主に、2023年1月1日付の経営統合により、伊藤忠製糖グループを新たに加えたことによるものです。

3【経営上の重要な契約等】

(1)連結子会社による株式取得および第三者割当増資引受に関する決議

当社は、2023年4月13日開催の取締役会において、連結子会社の伊藤忠製糖㈱が、ツルヤ化成工業㈱の株式取得および第三者割当増資を引き受けることにより、同社の発行済株式総数の20.03%を取得することについて決議しました。なお、2023年5月1日付で伊藤忠製糖㈱は株式取得を完了し、同社を持分法適用会社としました。

 

(2)連結子会社2社との吸収合併に関する決議

  当社は、2023年5月26日開催の取締役会において、当社を存続会社として、2024年10月1日(予定)に当社の100%子会社である日新製糖㈱および伊藤忠製糖㈱を吸収合併(以下、「本合併」といいます。)することを基本方針に、今後必要な手続きを開始することを決議しました。

   本合併の概要は、次のとおりです。

 

 ① 本合併の目的

   当社、日新製糖㈱および伊藤忠製糖㈱は、不確実性の高まる事業環境において、経営基盤を強固なものとし、適切なグループガバナンスのもとで迅速な意思決定を行い、シナジー効果を早期に発揮するとともに、業務効率化による収益力の向上を図り、成長分野への積極的な資源の投下を推し進め、一層の企業価値の向上を目指すため、本合併を実施することとしました。

 

 ② 本合併の効力発生日

   2024年10月1日(予定)

   (注)本合併は、当社においては会社法第796条第2項に規定される簡易合併、日新製糖㈱および伊藤忠製糖㈱においては会社法第784条第1項に規定される略式合併により、それぞれ合併契約に関する株主総会の承認を得ることなく行う予定です。

 

 ③ 本合併の方式

   当社を存続会社とし、日新製糖㈱および伊藤忠製糖㈱を消滅会社とする吸収合併方式を前提としています。

 

 ④ 本合併に係る割当の内容

   本合併による株式その他金銭等の交付はありません。

 

 ⑤ 本合併に伴う新株予約権および新株予約権付社債に関する取扱い

   該当事項はありません。

 

 ⑥ 吸収合併存続会社となる会社の概要

   名 称  ウェルネオシュガー㈱

   所在地  東京都中央区日本橋小網町14番1号

   代表者  代表取締役会長 仲野 真司

        代表取締役社長 山本 貢司

   事業内容 グループ経営管理事業等

   資本金  7,000百万円

   決算期  3月31日

 

 

 ⑦ 吸収合併消滅会社となる会社の概要

   名 称  日新製糖㈱

   所在地  東京都中央区日本橋小網町14番1号

   代表者  代表取締役社長 仲野 真司

   事業内容 砂糖を中心とした砂糖その他食品の製造販売、フィットネスクラブの運営、冷蔵倉庫・港湾運送業務、合成樹脂等の販売

   資本金  100百万円

   決算期  3月31日

   引継資産・負債の状況(2023年3月期・単体・日本基準)

資  産

金  額

負  債

金  額

流動資産

13,845百万円

流動負債

3,941百万円

固定資産

20,494百万円

固定負債

865百万円

合  計

34,339百万円

合  計

4,807百万円

 

   名 称  伊藤忠製糖㈱

   所在地  愛知県碧南市玉津浦町3番地

   代表者  代表取締役社長 山本 貢司

   事業内容 砂糖および糖類ならびにその副産物の製造加工および販売その他、付帯する一切の事業

   資本金  2,000百万円

   決算期  3月31日

   引継資産・負債の状況(2023年3月期・単体・日本基準)

資  産

金  額

負  債

金  額

流動資産

13,348百万円

流動負債

10,632百万円

固定資産

4,994百万円

固定負債

2百万円

合  計

18,342百万円

合  計

10,634百万円