第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)業績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、政府による各種政策の効果により緩やかな回復基調で推移したものの、先行きにつきましては海外経済の下振れ懸念等により不透明な状況が続いております。

当社グループの関連する医療・高齢者福祉分野におきましては、社会保障費の伸び抑制のための施策として、平成29年度予算案に医療分野では高齢者の負担増や高額薬価の引き下げ、介護分野では総報酬割の導入等が盛り込まれました。

このような環境のもと、当社グループは平成28年4月から平成33年3月までの5年間を対象とした中期経営計画「2020プラン」を公表いたしました。重要施策といたしまして「既存事業の維持・拡大」「海外事業拡大の加速」「新たな成長の芽となる技術の開発とビジネスモデルの創造」を掲げ、持続的な発展と企業価値の向上を目指してまいります。同計画におきましては平成33年3月期の連結売上高1,000億円、連結営業利益140億円を目標としております。

製品開発におきましては、床ずれ防止エアマットレス「ここちあ風香」を、必要な時に介護用に“変身”する電動ベッド「INTIME(インタイム)1000」を平成28年10月にそれぞれ発売いたしました。

販売面におきましては、医療・高齢者施設向けの販売が前期比で減少したものの、在宅介護向け販売の他、メンテナンス、福祉用具レンタル卸等の事業が概ね予算通り推移いたしました。

また、当社の連結子会社であるパラマウントベッド株式会社は平成28年10月31日付で同社の保有するコロナ メディカルの全株式をHcare International SASに譲渡いたしました。コロナ メディカルはフランスを中心に医療福祉用ベッド等の製造及び販売を行ってまいりましたが、ヨーロッパ経済の停滞等により、その経営は厳しい状況下にありました。本件株式譲渡に伴い、当第3四半期連結累計期間において特別損失11億42百万円を計上いたしましたが、税効果会計等を適用した結果、親会社株主に帰属する四半期純利益への影響は軽微となっております。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間は、売上高487億30百万円(前年同期比2.6%減)、営業利益67億38百万円(同17.1%増)、経常利益72億36百万円(同12.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益52億63百万円(同24.0%増)となりました。

また、当社グループの事業は単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

(2)財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末の総資産は、1,208億66百万円となり、前連結会計年度末より54億13百万円減少いたしました。減少の主な要因は、受取手形及び売掛金が減少したことによるものです。

負債につきましては、363億99百万円となり、前連結会計年度末より46億56百万円減少いたしました。減少の主な要因は、買掛金、未払法人税等が減少したことによるものです。

純資産につきましては、844億67百万円となり、前連結会計年度末より7億56百万円減少いたしました。減少の主な要因は、自己株式の取得によるものです。

この結果、当第3四半期連結会計期間末の自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ2.4ポイント増加し、69.9%となりました。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動に要した金額は11億10百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

主な開発製品は以下のとおりです。

国内市場では、平成28年10月、新たにベーシックタイプの床ずれ防止エアマットレス「ここちあ風香」を発売いたしました。「しっかりモード」「背上げモード」など従来の「ここちあ結起」シリーズで好評の機能を搭載しながらも価格を抑えたベーシックタイプのエアマットレスであります。患者様の容態急変時に対応するCPRバルブや、災害発生等の停電時も約2週間エア漏れを防ぐカプリングを設けるなど、万一の際にも使用できる機能を備えております。

また、平成28年12月、赤外線で患者様の手や足の位置を感知して、映像や音に反映することによりリハビリテーションを楽しみながら、より意欲的に取り組んでいただける、投影型リハビリテーションシステム「Fieldo(フィールドゥ)」を発売いたしました。

このシステムの特徴は、患者様の状態に合わせ、各プログラムで練習時間やスピードエリア、難易度などを設定できることにあります。練習結果を患者様ごとに記録し患者様とセラピストとの間でリハビリ効果を共有することができ、過去と現在の練習結果を比較することができるため、モチベーションの向上にもつながります。

プログラムは、テーブルに投影してリーチ動作やスワイプ動作の練習ができるテーブルプログラムと、床に投影して歩行やステップの練習ができるフロアプログラムがありますので、ご希望に合わせてお選び頂けます。新たなプログラム提供を年1回実施する予定です。今後もお客様のニーズに合ったより良い製品のご提供を目指してまいります。

なお、生体情報を一元管理することで、ご利用者様の安全と看護業務の負担を軽減させる「スマートベッドシステム™」は、平成28年11月、幕張メッセで開催された「第11回医療の質・安全学会学術集会」において、医療安全を支える製品を表彰する技術展の最高位である「奨励賞」を受賞いたしました。医療安全への貢献が期待され、且つ技術面と独創性に優れた製品として、選考委員の満場一致により選出されました。これを機に、さまざまな市場への「スマートベッドシステム™」の提案を拡大してまいります。

海外市場では、平成28年12月、中国の一人っ子政策廃止による小児人口増加を見据え、「新生児ベッド」を開発・発売いたしました。この「新生児ベッド」は、床を任意の高さに昇降可能なため、医師や看護師が処置し易い高さに調節することができ、業務効率の向上、負担軽減に役立ちます。また、GCU室で使用する「GCUベッド」も同年12月に発売いたしました。今後も中国の産科、小児科の増加が予想されるため、この分野の製品ラインナップの拡充を進めてまいります。

その他、平成28年10月、当社グループが掲げる「海外事業拡大の加速」において基軸となる医療施設向け電動ベッド「A5シリーズベッド」及びセット販売用のオプションとしてマットレスとサイドテーブルを発売いたしました。35cmという低い床高による安全性、凹凸の無い表面加工による高い清拭性、軽量化による搬送性に優れたベッドとオプション品を、大きな成長が見込まれるアジア・中南米を中心に販売し、安全で快適な医療環境を提供してまいります。

 

  ※「Fieldo」、「ここちあ」、「スマートベッドシステム™」、はパラマウントベッド株式会社の登録商標です。