第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)業績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業収益や雇用情勢の着実な改善等により緩やかな回復基調で推移したものの、先行きにつきましては、海外経済の不確実性等により不透明な状況が続いております。

当社グループの関連する医療・高齢者福祉分野におきましては、平成30年度診療報酬・介護報酬の改定率が決定しました。診療報酬につきましては全体で1.19%引き下げるものの、医師等の技術料にあたる本体部分につきましては0.55%引き上げることとなりました。介護報酬につきましては、介護事業者の経営状況に配慮しプラス0.54%と6年ぶりの引き上げとなります。

このような環境のもと、当社グループにおきましては平成28年4月から平成33年3月までを対象とした中期経営計画「2020プラン」の確実な達成に向け、積極的に事業を展開しております。同計画におきましては平成33年3月期の連結売上高1,000億円、連結営業利益140億円を目標とし、重点施策といたしまして「既存事業の維持・拡大」「海外事業拡大の加速」「新たな成長の芽となる技術の開発とビジネスモデルの創造」を掲げております。

製品開発におきましては、平成30年1月の発売に向け、操作用の大型タッチパネルを搭載した医療・介護施設向けベッド「エスパシアシリーズ」と、やわらかさの異なる2つの面を使い分けることができるリバーシブルタイプの床ずれ防止マットレス「エバープラウド」を開発いたしました。

海外事業につきましては、平成29年7月のメキシコに続き、同年12月、インドにおいても組立工場が稼働を開始いたしました。日本、インドネシア、中国、ベトナムの各生産拠点との連携を強化し、最適地生産体制の構築を目指しております。

新たな事業の一環として展開するコンシューマー事業におきましては、平成29年12月、眠りに関するさまざまな情報を発信する拠点「パラマウントベッド 眠りギャラリー TOKYO」(東京都中央区京橋)をオープンいたしました。最新の睡眠研究に関するイベントやセミナーを開催するとともに、店舗としても営業しております。

販売面におきましては、製品販売事業のパラマウントベッド株式会社、メンテナンス事業のパラテクノ株式会社、福祉用具レンタル卸事業のパラマウントケアサービス株式会社等、国内子会社を中心に概ね計画通り推移いたしました。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間は、売上高527億40百万円(前年同期比8.2%増)、営業利益は運送費の増加や支店建て替えに伴う費用の発生等により67億7百万円(同0.5%減)、経常利益は投資事業組合の運用益等を計上したことにより83億51百万円(同15.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は57億86百万円(同9.9%増)となりました。

また、当社グループの事業は単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

(2)財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末の総資産は、1,319億5百万円となり、前連結会計年度末より29億42百万円増加いたしました。増加の主な要因は、有価証券が増加したことによるものです。

負債につきましては、365億47百万円となり、前連結会計年度末より40億23百万円減少いたしました。減少の主な要因は、買掛金、新株予約権付社債等が減少したことによるものです。

純資産につきましては、953億57百万円となり、前連結会計年度末より69億65百万円増加いたしました。増加の主な要因は、利益剰余金の増加、自己株式の減少によるものです。

この結果、当第3四半期連結会計期間末の自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ3.8ポイント増加し72.3%となりました。

 

(3)経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動に要した金額は11億19百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

主な開発項目は以下のとおりであります。

国内市場において、見守り支援システムとの連携を強化した次世代型医療・介護施設向けベッド「エスパシアシリーズ」の開発を行いました。「エスパシアシリーズ」は、大型タッチパネルでベッドに搭載されるすべての機能を操作・確認できる「ベッドナビ」を搭載しました。この「ベッドナビ」では、起き上がりや離床などの動作を通知する「離床CATCH」の操作や、「眠りSCAN」によるベッド利用者の睡眠・覚醒の状態、心拍数、呼吸数などの測定結果の表示ができますので、ケアの向上にお役立て頂けます。医療・介護向け床ずれ防止マットレス「エバープラウド」の開発を行いました。「エバープラウド」は床ずれリスクやADL(日常生活動作)に応じてご利用いただけるよう、やわらかさの異なる2つの面を有し、優れた体圧分散性を実現した面と、体圧分散性に加えマットレス上での動きやすい面を併せ持ちます。また、マットレス内部の構造により、背上げ時に背部や踵部にかかる力を逃し、床ずれリスクを抑えます。なお製品ラインナップは、お客様のご希望に合わせ、耐薬品・防水性と吸湿・放湿機能を持つ「ドライタイプ」と、「清拭タイプ」及び「通気タイプ」の3種類をご用意いたしました。

海外市場において、既に中国とメキシコの自社工場で生産、販売開始しております医療施設向け電動ベッド「A5シリーズベッド」を、インドの自社工場においても12月より量産開始しました。このベッドは当社グループが掲げる「海外事業拡大の加速」において基軸となる製品で、拡大するインド市場向け現地生産モデルとして新たに設定しました。機能面におきましては、インド市場のニーズに合わせ、ボトムを樹脂製の取外し式とし清拭性を高めています。今後もアジア・中南米市場をターゲットにした製品開発・販売を強化、拡大してまいります。