文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
①経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、輸出の緩やかな回復の中で生産活動の回復基調が一服している一方、堅調な雇用・所得情勢を背景に緩やかに回復しております。また、企業収益の回復により企業の設備投資意欲は底堅く、国内のITサービス市場は堅調な成長を続けております。
このような中、当社グループにとっての当連結会計年度は、現在推進中の中期経営計画(平成28年6月期~平成31年6月期、最終年度に連結売上高50億円、連結経常利益7億円の見通し)の後半への折り返し1年目となります。当社グループは、当連結会計年度を成長フェーズが始まる1年目と位置付け、人材採用・育成への投資は継続する一方で、市場の拡大に引けをとらない売上成長と確実な利益確保に取り組んでおります。
当第3四半期連結累計期間において、売上高は3事業ともに前年同四半期比増収となり、四半期あたり売上高が初めて11億円を突破いたしました。利益面も、売上高に追随して伸長しているほか、効率的なプロジェクト管理により案件利益率が想定よりも高まる傾向が続いており、前年同四半期に比べ大幅に増加しております。
この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高3,109,575千円(前年同四半期比22.5%増)、営業利益418,783千円(前年同四半期比252.2%増)、経常利益424,640千円(前年同四半期比272.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益289,636千円(前年同四半期比152.5%増)となりました。
続きまして、セグメント別の業績は次のとおりです。
(アナリティクス事業)
アナリティクス事業は、顧客企業の有する大量データに関するコンサルティングおよびデータマイニング(注1)の実行、ならびにデータに基づく企業行動の最適化支援を行っております。
当第3四半期連結累計期間においては、国内企業におけるデータ活用に対する需要は高まり続けており、当社グループに寄せられる営業案件についても、顧客企業の経営全体や事業全体に関わるテーマが増えてきております。これにより当事業が実施するプロジェクトの大型化・長期化が進み、四半期あたり売上高が初めて4億円を突破いたしました。加えて、利益面は、効率的なプロジェクト管理により案件利益率が向上し、前年同四半期に比べ大幅な増益となりました。
また、昨今のAIブームを受け、本年3月には、AIを活用して経営改善したいと考える企業の需要に一層応えていくことを目的に、AI活用の検討ステージごとに支援内容を体系化した新サービスプラン「+AI(プラスエーアイ)」を発表しております。
この結果、売上高は1,156,564千円(前年同四半期比40.9%増)、セグメント利益は414,425千円(前年同四半期比62.9%増)となりました。
(注1)データマイニングとは、企業や社会に大量に蓄積されるデータを解析し、その中に潜む重要なパターンや法則性を抽出すること。
(ソリューション事業)
ソリューション事業は、顧客企業に対して、データ蓄積、分析および分析結果に基づく施策実行に必要なソフトウェアの選定および提供ならびにシステム開発および運用を行っております。
当第3四半期連結累計期間において、売上高は、ストック型(注2)である「Probance※」「Crimson Hexagon ForSight™ Platform※」などのライセンス販売や、データ分析環境構築に伴う開発案件、主力製品である「SAP® Predictive Analytics」を活用した分析支援案件の受注が積み重なり、好調に推移いたしました。加えて、利益面は、売上伸長による増益に加え、ソフトウェアライセンスの仕入れや外注人員の稼働割合が低い案件が増加したことにより案件利益率が改善し、前年同四半期に比べ大幅な増益となりました。
この結果、売上高は965,684千円(前年同四半期比15.3%増)、セグメント利益は199,750千円(前年同四半期比68.2%増)となりました。
※Probance(プロバンス):
市場が拡大しているマーケティングオートメーション(マーケティング活動の運用プロセスの自動化を支援するシステム)領域の製品。
※Crimson Hexagon ForSight™ Platform(クリムゾンヘキサゴン・フォーサイト・プラットフォーム):
Twitter、InstagramなどのSNSデータを多角的に分析できるソーシャルリスニング・プラットフォーム。
※SAP® Predictive Analytics(エスエーピー・プレディクティブ・アナリティクス):
データマイニングを自動化し、圧倒的な効率化を可能にした機械学習・予測分析システム。
(注2)ストック型とは、顧客数に応じて比例的に安定収益を得られるビジネスのこと。
(マーケティングプラットフォーム事業)
マーケティングプラットフォーム事業は、主にデジタルマーケティング領域において、当社が着目したデータ分析系のアルゴリズムから独自性の強いソフトウェアを自社開発し、SaaS(注3)型サービスを中心とした顧客企業への提供と、その保守業務等を行っております。
当第3四半期連結累計期間において、売上高は、DMP(注4)市場シェアNo.1製品(注5)である「Rtoaster※」のストック型売上高が好調に推移し、過去最高となる3.5億円超の売上高を達成いたしました。加えて、利益面は、ストック売上高の増加に伴い利益率が高まったことにより、前年同四半期に比べ大きく増益となりました。
また、本年3月には、「Rtoaster」の4年ぶりとなるメジャーバージョンアップを実施し、企業のマーケティング担当者がより簡単に、マーケティング施策の立案から成果創出までのPDCAを容易に一元管理・実行できる新機能を拡充しております。
この結果、売上高は987,327千円(前年同四半期比12.2%増)、セグメント利益は254,273千円(前年同四半期比30.3%増)となりました。
※Rtoaster(アールトースター):
レコメンドエンジン搭載プライベートDMP。
(注3)SaaSとは「Software as a Service」の略で、アプリケーションソフトの機能を、インターネットを通じて顧客に提供すること。
(注4)DMPとは「Data Management Platform」の略で、企業が様々なデータを集約し活用するために構築する基盤のこと。
(注5)株式会社アイ・ティ・アールが発行する市場調査レポート「ITR Market View:メール/Webマーケティング市場2018」「ITR Market View:マーケティング管理市場2017」において、3年連続で、DMP市場におけるベンダー別売上高およびシェアで1位(2014年度、2015年度、2016年度)を獲得。加えて、同社にて2015年度から調査が開始されたプライベートDMP市場のベンダー別売上金額シェアにおいても、2年連続で1位(2015年度、2016年度)を獲得いたしました。
②財政状態の分析
(資産の部)
当第3四半期連結会計期間末の流動資産の残高は、1,889,883千円となり、前連結会計年度末に比べ558,580千円増加しました。これは主に現金及び預金の増加387,358千円、受取手形及び売掛金の増加156,500千円、仕掛品の増加24,733千円、繰延税金資産の増加17,437千円があった一方で、未収還付法人税等の減少42,687千円によるものであります。
また固定資産の残高は、538,154千円となり、前連結会計年度末に比べ29,352千円減少しました。これは主に有形固定資産の増加5,264千円があった一方で、ソフトウェアの減少24,006千円、のれんの減少16,646千円によるものであります。
この結果、総資産は前連結会計年度末に比べ529,228千円増加し、2,428,037千円となりました。
(負債の部)
当第3四半期連結会計期間末の流動負債の残高は、679,503千円となり、前連結会計年度末に比べ258,655千円増加しました。これは主に未払法人税等の増加178,437千円、未払金の増加55,900千円、流動負債その他の増加23,633千円、賞与引当金の増加14,554千円があった一方で、1年内返済予定の長期借入金の減少30,000千円によるものであります。
また固定負債の残高は、57,433千円となり、前連結会計年度末に比べ18,522千円減少しました。これは主に資産除去債務の増加236千円があった一方で、長期借入金の減少15,000千円によるものであります。
この結果、負債合計は前連結会計年度末に比べ240,133千円増加し、736,936千円となりました。
(純資産の部)
当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は、1,691,101千円となり、前連結会計年度末に比べ289,095千円増加しました。これは主に利益剰余金の増加289,636千円があった一方で、新株予約権の減少494千円によるものであります。
この結果、自己資本比率は69.5%となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
該当事項はありません。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。