文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、海外経済の停滞による輸出減少により一部産業において生産が弱含む一方、公的需要等の内需の下支えもあり、安定的に推移しております。働き方改革や人手不足の影響を受けた人件費等の上昇が企業収益の重石となる中では、国内のITサービス市場に対する需要は引き続き拡大傾向にあり、同市場は堅調な成長を続けております。
このような中、当社グループにとっての当連結会計年度は、現在推進中の中期経営計画(2016年6月期~2019年6月期、最終年度に連結売上高52億円、連結経常利益7.6億円~9.1億円の見通し)の最終年度となります。当社グループは、前連結会計年度に進展した「規模の拡大」路線を継続し、人材の積極採用、給与水準の見直しをはじめとする既存社員への投資、新製品の開発・立ち上げによる費用の増加をこなしながらも利益率を安定させ、市場の拡大に引けをとらない売上成長と利益確保に取り組んでおります。
当第3四半期連結累計期間において、売上高は、積極的な採用活動による組織拡大や、これまでに入社した新卒人材・中途人材の戦力化により力強い需要を取り込み、前年同四半期比30.0%増の成長となりました。利益面も、売上高に追随して伸長しているほか、案件の大型化・長期化および効率的なプロジェクト管理により案件利益率が高まる傾向が前連結会計年度から続いており、大きく増加しております。
この結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高4,042,290千円(前年同四半期比30.0%増)、営業利益891,648千円(前年同四半期比112.9%増)、経常利益904,839千円(前年同四半期比113.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益621,465千円(前年同四半期比114.6%増)となりました。
続きまして、セグメント別の経営成績は次のとおりです。
(アナリティクス事業)
アナリティクス事業は、顧客企業の有する大量データに関するコンサルティングおよびデータマイニング(注1)の実行、ならびにデータに基づく企業行動の最適化支援を行っております。
当第3四半期連結累計期間においては、国内企業におけるデータ活用意欲の高まりにより、当社グループに寄せられる営業案件についても顧客企業の経営全体や事業全体に関わるテーマが一段と増加しております。これによりプロジェクトの大型化・長期化が進み、売上高は大きく成長しました。また、当事業に従事する従業員数を前年同四半期末比30.1%増に拡大できたことも、売上規模の拡大に繫がりました。
加えて、利益面は、効率的なプロジェクト管理により案件利益率が向上していることから、社員人件費や人材採用費の増加をこなしたうえで、前年同四半期に比べ大幅な増益となりました。
この結果、売上高は1,672,449千円(前年同四半期比44.6%増)、セグメント利益は748,202千円(前年同四半期比80.5%増)となりました。
(注1)データマイニングとは、企業や社会に大量に蓄積されるデータを解析し、その中に潜む重要なパターンや法則性を抽出すること。
(ソリューション事業)
ソリューション事業は、顧客企業に対して、データ蓄積、分析および分析結果に基づく施策実行に必要なソフトウェアの選定および提供ならびにシステム開発および運用を行っております。
当第3四半期連結累計期間において、売上高は、主力製品である「SAP® Predictive Analytics※」を活用した分析支援案件等の受注が好調に推移したことより、大きく成長しました。
加えて、利益面は、売上伸長による増益に加え、分析環境構築のための受託開発案件や前述の分析支援案件の案件利益率が堅調に推移したこと、「Crimson Hexagon ForSight™ Platform※」等によるストック型(注2)売上高が堅調に増加したことが利益率を押し上げ、前年同四半期に比べ大幅な増益となりました。
この結果、売上高は1,281,465千円(前年同四半期比32.7%増)、セグメント利益は363,609千円(前年同四半期比82.0%増)となりました。
※SAP® Predictive Analytics(エスエーピー・プレディクティブ・アナリティクス)
:データマイニングを自動化し、圧倒的な効率化を可能にした機械学習・予測分析システム
※Crimson Hexagon ForSight™ Platform(クリムゾン・ヘキサゴン・フォーサイト・プラットフォーム)
:ソーシャルメディアから、ブランドや商品に対する世界中の顧客エンゲージメントを分析するプラットフォーム
(注2)ストック型とは、顧客数に応じて比例的に安定収益を得られるビジネスのこと。
(マーケティングプラットフォーム事業)
マーケティングプラットフォーム事業は、主にデジタルマーケティング領域において、当社が着目したデータ分析系のアルゴリズムから独自性の強いソフトウェアを自社開発し、SaaS(注3)型サービスを中心とした顧客企業への提供と、その保守業務等を行っております。
当第3四半期連結累計期間において、売上高は、DMP(注4)市場のトップクラス製品である「Rtoaster※」の新規受注や、「Rtoaster」の導入に付随した関連製品等の各種提案が好調に推移し、競争が激化するデジタルマーケティング領域において前年同四半期比10.2%増の成長となりました。
加えて、利益面は、ストック型売上高の増加や、プロフェッショナルサービス売上に伴う利益率の向上により、社員人件費の増加や広告関連領域の新製品への投資をこなしたうえで、前年同四半期に比べ増益となりました。
また、当期の重点投資領域であるインターネット広告領域においては、前月までに、これまで開発に注力してきた新製品「FUSE LIGHT※」、「AdPencil※」を発表し、当社のADソリューションラインナップが出揃いました。
この結果、売上高は1,088,375千円(前年同四半期比10.2%増)、セグメント利益は292,081千円(前年同四半期比14.9%増)となりました。
※Rtoaster(アールトースター)
:多彩なマーケティングアクションをデータから実現する、国内トップクラスのレコメンドエンジン搭載プライベートDMP
※FUSE LIGHT(フューズ・ライト)
:Web広告の運用に必要な業務を最先端のAIによりすべて自動化し、オペレーションレスにWeb広告の配信が可能な広告自動配信・自動運用ソリューション
※AdPencil(アドペンシル)
:手間のかかるインターネット広告の入稿作業を、AI技術を用いて簡単な操作での自動化を実現する入稿支援ツール
(注3)SaaSとは「Software as a Service」の略で、アプリケーションソフトの機能を、インターネットを通じて顧客に提供すること。
(注4)DMPとは「Data Management Platform」の略で、企業が様々なデータを集約し活用するために構築する基盤のこと。
②財政状態の状況
(資産の部)
当第3四半期連結会計期間末の流動資産の残高は、2,765,034千円となり、前連結会計年度末に比べ643,747千円増加しました。これは主に現金及び預金の増加386,966千円、受取手形及び売掛金の増加156,735千円、仕掛品の増加53,964千円、流動資産その他の増加46,081千円によるものであります。
また固定資産の残高は、569,111千円となり、前連結会計年度末に比べ1,190千円減少しました。これは主にソフトウェアの増加46,101千円、投資その他の資産の増加15,304千円があった一方で、無形固定資産その他の減少40,634千円、のれんの減少16,646千円、有形固定資産の減少5,315千円によるものであります。
この結果、総資産は前連結会計年度末に比べ642,556千円増加し、3,334,146千円となりました。
(負債の部)
当第3四半期連結会計期間末の流動負債の残高は、836,447千円となり、前連結会計年度末に比べ9,404千円増加しました。これは主に買掛金の増加47,570千円、流動負債その他の増加25,088千円、前受収益の増加21,216千円、未払費用の増加10,697千円、賞与引当金の増加10,401千円があった一方で、未払法人税等の減少78,350千円、未払金の減少27,218千円によるものであります。
また固定負債の残高は、68,145千円となり、前連結会計年度末に比べ11,885千円増加しました。これは主に固定負債その他の増加11,649千円によるものであります。
この結果、負債合計は前連結会計年度末に比べ21,290千円増加し、904,592千円となりました。
(純資産の部)
当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は、2,429,553千円となり、前連結会計年度末に比べ621,266千円増加しました。これは主に利益剰余金の増加621,465千円によるものであります。
この結果、自己資本比率は72.7%となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
該当事項はありません。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。