当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
なお、新型コロナウイルス感染症の国内外における拡大の影響について状況を注視してまいりますが、今後の経過によっては、当社グループの事業活動及び収益確保に影響を及ぼす可能性があります。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウィルス感染症が未だ収束に向かうことはなく、8月から緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置の対象地域が拡大され、期間延長を決定するなど、引き続き経済活動に大きな影響を及ぼしております。ワクチン接種は順次行われているものの、デルタ株等の新たな変異株の発生により今後も予断を許さない状況が続くことが予想されます。
一方、農業を取り巻く環境は、農業を支える農業従事者の高齢化や後継者不足が進み、離農が増加することにより耕作放棄地が拡大し、農業生産量が減少傾向にあります。加えて、近年は、異常気象や大規模な自然災害の発生などにより、農作物の不作や野菜価格の高騰、また、気候の変動による適期作業のタイミングが難しくなってくるなど様々問題が懸念されております。
このような状況の中、当社グループは野菜苗・苗関連事業を中心に受注拡大に向けた営業強化、生産体制や生産工程の見直しを行うことにより製造コストの圧縮を図り、売上の拡大と収益力の強化に努めてまいりました。更に、コロナ禍において生産者の皆様を直接訪問させていただくことが難しい状況の中、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などを活用した圃場案内や商品紹介も駆使して、営業活動を行ってまいりました。
生産体制においては、本社農場で閉鎖型育苗施設の新設や育苗施設の改築が行われ、2021年2月より稼働を開始いたしました。日本国内の気候変動が従来以上に複雑に顕在化し、農業生産の活動に対する影響が懸念されている状況において、閉鎖型育苗施設の本格稼働により、年間を通じて安定したウリ科の苗供給ができる生産体制が可能となりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は3,572,643千円と前年同四半期と比べ144,143千円(4.2%)の増収となりました。損益面につきましては、営業損失142,910千円(前年同四半期は営業損失214,322千円)、経常損失144,945千円(前年同四半期は経常損失219,068千円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、本社農場の設備投資に伴い交付決定をしておりました「産地生産基盤パワーアップ事業費補助金」に基づく補助金収入252,487千円の計上と圧縮積立金の計上及び税効果会計の適用等による法人税等調整額69,988千円を計上したことにより、32,679千円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失146,814千円)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。なお、セグメントの売上高につきましては、外部顧客への売上高を記載しております。
(野菜苗・苗関連事業)
当事業部門におきましては、11~1月の閑散期の受注拡大に向けた営業推進活動により九州、東北、北海道地区の生産者や大規模菜園向けのトマト苗の売上が増加、3~4月の甲信越地区の需要増加によるキュウリ苗の売上が増加いたしました。また、5~7月は同業他社との価格競争や生産規模が減少する中でのシェアの獲得ができず特にトマト苗の受注が減少いたしました。上記のほか、他社との差別化を図りキュウリのワクチン接種苗の販売強化やホームセンター向けの花苗の企画提案により東北・関東向けのキュウリ苗や一般向けの花苗の売上が増加いたしました。損益面につきましては、本社農場、ベルグ福島の生産設備新設及び改築により生産に使用する消耗品や減価償却費が増加した一方で、技術指導に当たっている熟練社員を含め、ピーク時に接ぎ木作業に専念させることで生産効率が大きく改善するなど、各農場において生産体制の見直しが行われたことにより労務費の増加が抑えられました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高3,390,093千円と前年同四半期と比べ71,353千円(2.2%)の増収となり、セグメント利益(営業利益)241,322千円と前年同四半期と比べ84,439千円(53.8%)の増益となりました。
品目分類別の売上高は次のとおりであります。
(注1) ピーマン類として、ピーマン・パプリカ・シシトウ・トウガラシをまとめて表示しております。
(注2)玉ねぎ苗、葉菜苗、花苗等を含んでおります。
規格分類別の売上高は次のとおりであります。
(注1) ポット苗は、ポリエチレンのポット(ポリ鉢)で育苗した一般的な苗(当社においては、主に断根接ぎ木苗にて育苗した苗)であり、ポットのサイズが大きくなると苗のサイズも大きくなります。セル苗は、小さな穴が連結した容器(セルトレー)で育苗した苗であり、穴数が増えると苗のサイズが小さくなります。
(注2)ツイン苗は、ポット苗、セル苗の規格分類へ区分しておりましたが、当第3四半期連結累計期間より当社オリジナル製品へ区分を変更しております。
納品地域分類別の売上高は次のとおりであります。
(注) 静岡は「甲信越」に含めて表示しております。
(農業・園芸用タネ資材販売事業)
当事業部門におきましては、家庭園芸向けに品種提案を行ってきたことによるPB品種種子の販売強化、生産者向けに土壌病害における有効な機能をもつ肥料などの商品提案を含めた幅広い営業活動を行ってまいりました。新型コロナウイルス感染症の再拡大により営業活動やお客様との商談も制限されておりますが、今後も新規顧客への販売推進を行いながら、研究開発部門における商品の効果的な利用方法の発掘やメーカーとの商品開発などを行い商品ラインナップの充実を図り売上拡大に向けて取り組んでまいります。
この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高66,923千円(前年同四半期比2.7%減)となりました。セグメント利益(営業利益)2,027千円(前年同四半期はセグメント損失2,775千円)となりました。
(海外事業)
当事業部門におきましては、前連結会計年度から新型コロナウイルス感染症の影響により、中国国内での生産及び営業活動が制限されております。この様な厳しい環境に対応する為、鉢花の生産販売事業を中断し、また現地生産者との競争が激しくなってきたことから債権回収を徹底する為、苗及び青果物の販売を抑制しております。
今後は、アフターコロナを見据えながら、トマト苗の生産委託先の開拓、連携企業と事業拡大に向けて中国国内を中心とした農業資材(肥料・種子)の市場開拓を行い、韓国では肥料販売の拡大や日本国内向けの種子や苗の輸出に注力してまいります。
この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高17,838千円(前年同四半期比56.5%減)、セグメント損失(営業損失)26,048千円(前年同四半期はセグメント損失49,903千円)となりました。
(小売事業)
当事業部門におきましては、前連結会計年度より小売事業を行うファンガーデン株式会社を連結範囲に含めました。小売事業は、総合園芸店を2店舗運営しており、店舗及びインターネット販売を通じて家庭園芸を行う一般消費者からプロの生産者向けに、当社が生産した各種苗を始め、地域の生産者に出品していただき、様々な植物や青果物、農業関連資材等を販売しております。また、店舗外営業拡大の為、植物や青果物の予約購買や定期購買にも積極的に取り組んでおり、新規パートナーとの取引が売上の拡大に繋がっております。
この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高97,786千円、セグメント損失(営業損失)は8,152千円となりました。
(2) 財政状態の分析
(資産)
当第3四半期連結会計期間末の資産の合計は、前連結会計年度末と比べ483,113千円(10.4%)増加の5,145,468千円となりました。これは、仕掛品の増加278,102千円、原材料及び貯蔵品の増加77,486千円、建物及び構築物の増加391,896千円等によるものであります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末の負債の合計は、前連結会計年度末と比べ467,615千円(13.3%)増加の3,991,808千円となりました。これは、支払手形及び買掛金の増加64,709千円、長期借入金の増加503,720千円、資産除去債務の増加15,288千円等によるものであります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末の純資産の合計は、前連結会計年度末と比べ15,498千円(1.4%)増加の1,153,660千円となりました。これは、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上等によるものであります。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の一般管理費及び当期製造費用に含まれる研究開発費の総額は62,706千円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。