当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」からの重要な変更があった項目は以下のとおりであります。以下の項目番号は、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」の項目番号に対応しております。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
なお、重要事象等は存在しておりません。
⑳ 財務制限条項について
当第2四半期連結累計期間においては、新工場W-SCOPE CHUNGJU PLANT CO., LTD.の生産開始に伴う費用発生、主要顧客向けライン承認用サンプル生産の継続発生や中国・日本市場からの受注減の影響が大きく、当第2四半期連結累計期間で経常損失を計上しております。当連結会計年度において経常損失を計上した場合、一部の長期借入金にかかる現行の財務制限条項に抵触し、期限の利益を喪失することとなりますが、「3 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (4) 事業上及び財務上の対処すべき課題」に記載のとおり、このような状況を解消すべく対応していくことにより、各金融機関からは必要な支援体制を十分に確保できると判断しております。
文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
当第2四半期連結累計期間の世界経済は、米国におきましてはトランプ政権の通商政策を背景とした先行き不透明感はあるものの実質成長率が4%を超え、引き続き堅調な推移を示しており、欧州経済でもドイツ、フランスのGDPの低下に歯止めがかかり堅調な景気拡大が継続しております。一方、中国におきましては、より経済の安定に配慮した金融政策の運営に転換しているものの、消費や投資の伸びは縮小傾向となり、外需に牽引されて成長を示した生産が今後米国の通商政策にどのような影響をうけるのか、不透明な部分も残っております。
当社グループの主力事業であるリチウムイオン二次電池用セパレータ事業においては、世界の電気自動車市場を牽引する中国自動車市場において大きな環境の変化があり短期的に売上の減少が見られる状況になっております。その背景には助成金制度対象電池の設計において安全性重視から電気自動車の一充電当たり航続距離重視になったこと及び高エネルギー密度電池設計に必須の正極材料であるコバルトの価格の高騰があります。従来リン酸鉄系電池の市場拡大が続いておりましたが、航続距離性能のレベルアップの為に助成金の割り振りが三元系高エネルギー密度製品に厚く変更され同時にコバルトの価格高騰の影響を受けた為、顧客各社は急速に、技術的難易度の高い低コバルトの三元系電池設計に取り組むことを強いられ、製品設計に時間を要している状況が続いております。
韓国及び日本の電池メーカーにおきましては2019年後半から本格化する見通しの欧米EVのOEM向け電池供給が徐々に始まり、各社生産能力の拡大を継続する状況にあります。民生用電池市場におきましては、スマートフォン向け需要に大きな成長は見られないものの、電動工具、コードレス家電市場に対するハイエンド円筒型電池の需要の拡大が続いております。このような市場環境の中で、当社ではリチウムイオン電池の安全担保材料であるセパレータのさらなる品質の向上と安定性を追求すべく、製造ライン及び工場内製造環境において改善を続け、生産におきましては製造コスト低減の為、さらなる生産性の向上に取り組んでおります。更に2020年以降の当社顧客群のEVメーカー向けの本格的な量産供給見通しに備え、セパレータ成膜ライン及びコーティングラインの増設を計画的に継続しております。
当社グループの主要販売地域である中国市場での売上は、当第2四半期連結累計期間はEV関連市場は大きな転換期となり、短期的にEVバス等の用途に大規模なリン酸鉄系電池供給を続けてきた当社の従来顧客の生産が極めて低下した為、販売数量は前年同四半期比減となり、1,266百万円(前年同四半期比38.8%減)となりました。韓国では民生ハイエンド製品用の需要の伸びが見られLGグループ向け及び新規顧客向け販売が増加し、2,262百万円(同42.6%増)となりました。一方、日本顧客向け販売では東北村田製作所グループ各社向け販売が低調となり、699百万円(同12.0%減)となりました。この結果、当第2四半期連結累計期間において売上高は前年同四半期を若干下回りました。営業利益におきましては、2019年後半からのEV需要の拡大に備えた設備投資を進め、この1年間で4本の成膜ラインと2本のコーティングラインが稼働を始めており減価償却費等の固定費が増加しております。また、第2製造子会社であるW-SCOPE CHUNGJU PLANT CO.,LTD.の生産も開始し新会社運営費用及び操業開始に係わる費用が発生しております。さらに主要顧客向けライン承認用サンプル生産を継続しており、中国・日本市場からの受注減の影響も大きく、前年同四半期比大幅な下振れとなりました。また、対米ドル及び円での韓国ウォン高等により売上原価増となり営業利益を圧縮しました。
平均為替レートにつきましては、当第2四半期連結累計期間の対1米ドルが前年同四半期比で約3.66円円高の108.72円、対1米ドルが前年同四半期比で66.66ウォンウォン高の1,075.40ウォン、対1,000ウォンでは前年同四半期比で約2.7円円安の101.1円となりました。
このような環境のもと、売上高は4,227百万円と前年同四半期と比べ263百万円(前年同四半期増減率△5.9%)の減収となりました。また、営業損失は875百万円と前年同四半期と比べ1,231百万円(前年同四半期は355百万円の営業利益)の減益、税金等調整前四半期純損失は622百万円と前年同四半期と比べ795百万円(前年同四半期は173百万円の税金等調整前四半期純利益)の減益、親会社株主に帰属する四半期純損失は520百万円と前年同四半期と比べ660百万円(前年同四半期は139百万円の親会社株主に帰属する四半期純利益)の減益となりました。
当第2四半期連結会計期間末における総資産につきましては48,997百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,323百万円増加しました。主な要因は以下のとおりであります。
流動資産につきましては16,375百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,390百万円の増加となりました。これは主として、現金及び預金の増加1,094百万円、商品及び製品の増加707百万円によるものであります。固定資産につきましては32,621百万円となり、前連結会計年度末に比べ933百万円の増加となりました。これは主として、建設仮勘定の減少294百万円があった一方で、建物及び構築物が1,902百万円増加したことによるものです。
負債につきましては28,962百万円となり、前連結会計年度末に比べ5,237百万円の増加となりました。流動負債につきましては9,628百万円となり、前連結会計年度末に比べ533百万円の増加となりました。これは主として短期借入金の減少627百万円があった一方で、一年内返済予定の長期借入金が1,249百万円増加したことによるものです。また、固定負債につきましては19,334百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,703百万円の増加となりました。これは主として、長期借入金の増加4,591百万円によるものであります。
純資産につきましては20,034百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,913百万円の減少となりました。これは主として、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上520百万円、為替換算調整勘定の減少2,337百万円によるものであります。
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の四半期末残高は、前連結会計年度末に比べ1,094百万円増加し、11,624百万円となりました。主な要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、90百万円の支出(前年同四半期は489百万円の収入)となりました。これは主として、減価償却費1,330百万円、売上債権の減少額157百万円があった一方で、税金等調整前四半期純損失622百万円、たな卸資産の増加額786百万円、利息の支払額81百万円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、4,154百万円の支出(前年同四半期は6,363百万円の支出)となりました。これは主として、有形固定資産の取得による支出4,076百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、5,496百万円の収入(前年同四半期は6,561百万円の収入)となりました。これは主として、長期借入金の返済による支出658百万円、配当金の支払額77百万円があった一方で、長期借入れによる収入6,500百万円があったことによるものであります。
当社は、「1 事業等のリスク」に記載のとおり、当連結会計年度において経常損失を計上した場合、一部の長期借入金にかかる現行の財務制限条項に抵触し、期限の利益を喪失することとなりますが、このような状況を解消すべく、2018年8月9日に開示致しました中期経営計画を基に各金融機関へ説明を行い、当社業績計画や設備投資計画等に対する理解を得られるよう努めていくことにより、今後の必要な支援体制を十分に確保できると判断しております。
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は175百万円であります。