第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。なお、重要事象等については、「第一部 企業情報 第2 事業の状況 2経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2) 継続企業の前提に関する重要事象等を解消するための改善策」をご参照ください。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第1四半期連結累計期間の世界経済は、新型コロナウイルス・オミクロン株の感染が世界的に拡大する中で、半導体不足及び原油高の影響を受けた混乱期にありました。さらに2月24日から始まったロシアのウクライナへの全面的な侵攻の開始により欧州を中心に資源・エネルギー確保への不安が拡大しました。

当社グループの主力事業であるリチウムイオン二次電池セパレータ事業においては、このような環境下にあっても脱炭素化の大きな流れは変わらず、欧州車載用電池市場の拡大に伴う需要増の継続と、民生系需要においてもハイスペック電池の需要が安定的に増加していることから、概ね期初計画通りの販売数量となりました。その結果、車載用途電池向けの売上高は3,979百万円となり前年同期比18.9%伸び、民生用途電池向けの売上高は4,920百万円となり前年同期比79.5%の伸びとなりました。これらの要因により、当第1四半期連結累計期間の売上高は8,899百万円となり前年同期比2,811百万円の(同46.2%増)の増収となりました。地域別には、韓国顧客に対しては、車載用及び民生用電池向け共に堅調に推移し、売上高は8,492百万円(前年同期比48.1%増)となりました。次いで昨年より生産を回復した米国顧客向けの売上高が増え271百万円(同602.7%増)となりました。

営業利益に関しては、売上高が前年同期比2,811百万円の増収となりました。一方、製造原価及び販管費に関しては、販売数量の増加に伴い原材料費503百万円、減価償却費413百万円、人件費252百万円などの増加となりました。これらに加え世界的な燃料高騰の影響を受け、当社の製造子会社2社を運営する韓国でも当第1四半期連結累計期間にはガス代が期中平均で前年同期比70%以上上昇したことから 水道光熱費が前年同期比568百万円の増加となりました。これらの結果、営業利益は前年同期比277百万円増加し、439百万円(同171.1%増)となりました。

製造の状況に関しては、W-SCOPE KOREA CO., LTD.(以下、WSKという。)における製膜ラインの生産性最適化への取り組みが進んだ結果、当第1四半期連結累計期間の生産数量が前年同期比25%強増えております。W-SCOPE CHUNGJU PLANT CO., LTD.(以下、WCPという。)においては前第4四半期連結会計期間に量産稼働を開始した累計14/15号製膜ラインの生産も安定しており販売数量が増加しております。さらに両社において需要の高まるコーティング製品の増産対応を早めるべく、生産性改善への取り組みを継続しております。

営業外費用は支払利息143百万円、転換社債型新株予約権付社債に係るオプション評価損16百万円などがあり、結果として、税金等調整前四半期純利益は542百万円(前年同期は税金等調整前四半期純損失48百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は257百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失74百万円)となりました。

当第1四半期連結累計期間の平均為替レートにつきましては1米ドルが116.32円、1,000韓国ウォンが96.6円となりました。

当第1四半期連結会計期間末における総資産につきましては83,425百万円となり、前連結会計年度末に比べ59百万円増加しました。主な要因は以下のとおりであります。

(資産)

流動資産につきましては24,285百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,886百万円の減少となりました。これは主として、売掛金が2,412百万円増加した一方で、現金及び預金が5,537百万円減少したことによるものであります。固定資産につきましては59,139百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,945百万円の増加となりました。これは主として、建物及び構築物が359百万円増加、建設仮勘定が1,326百万円増加したことによるものであります。

(負債)

負債につきましては24,519百万円となり、前連結会計年度末に比べ8,413百万円の減少となりました。流動負債につきましては14,203百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,361百万円の減少となりました。これは主として、未払金が1,304百万円減少、未払法人税等が1,802百万円減少したことなどによるものです。固定負債につきましては10,316百万円となり、前連結会計年度末に比べ6,051百万円の減少となりました。これは主として、転換社債型新株予約権付社債の2,695百万円減少、オプション負債の減少3,137百万円などによるものであります。

(純資産)

純資産につきましては58,905百万円となり、前連結会計年度末に比べ8,472百万円の増加となりました。これは主として、為替換算調整勘定が1,193百万円増加、資本剰余金が1,260百万円増加、非支配株主持分が5,751百万円増加したことによるものであります。

 

(2) 継続企業の前提に関する重要事象等を解消するための改善策

当社グループは、前連結会計年度に営業損益が黒字転換し、営業活動によるキャッシュ・フローのプラスを計上しましたが、当社は継続して営業活動によるキャッシュ・フローのマイナスを計上しており、連結子会社を含めた資金繰りを考慮する必要があります。W-SCOPE CHUNGJU PLANT CO., LTD.(以下、WCP)は、韓国証券市場であるKOSDAQ(コスダック)市場への株式上場準備中であるため、子会社であるW-SCOPE KOREA CO., LTD.(以下、WSK)を含めた第三者から資金調達を実施する必要がありますが、WSKは前連結会計年度においても営業損失を計上しています。これらの状況から、当第1四半期連結会計期間末においても継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しています。

当社グループはこのような事象又は状況を解消すべく、顧客との長期供給量の合意に基づくハイエンド車載用電池向け等の出荷拡大により売上を拡大しており、また、WCPの新設大型成膜ラインの稼働によりWSKで生産していた製品をWCPの新設ラインでの製造にシフトして生産品目の切替を行い、生産の最適化を実現してコスト低減を促進した結果、WSKは前第4四半期連結会計期間から営業利益を計上しております。当社グループは、前第4四半期連結会計期間から引き続き、長期供給合意を締結している顧客を中心に売上の拡大を図るとともに生産の最適化を実現して、継続的な利益の創出に取り組んでいます。その結果、当第1四半期連結累計期間での売上高は8,899百万円、営業利益439百万円及び経常利益542百万円となっていることから、当四半期報告書提出日現在において当連結会計年度の営業利益と営業活動によるキャッシュ・フローのプラスの達成可能性は高いと判断しております。また当社の資金面では、WSKの資金を利用しながら、当社の運転資金を賄う計画です。

以上の当社グループによる対応策の結果、当社の資金繰りは改善し、当面の間の運転資金が充分に賄える状況であることから、当社グループは継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象又は状況は存在するものの、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断しております。

 

(3) 研究開発活動

当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は147百万円であります。

 

 

3 【経営上の重要な契約等】

  該当事項はありません。