当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
なお、新型コロナウイルス感染拡大による当社グループの事業への影響については、今後も注視してまいります。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当社グループは「みんなで幸せになれる会社にすること」、「今から100年続く会社にすること」を経営理念としております。この経営理念のもとすべての役員及び従業員が一丸となり、さまざまな技術領域・ビジネス領域において、インターネットを通じて個人の利用者の皆様に支持・利用していただけるゲームコンテンツ、比較サイト・情報サイトやECサイトなどの企画・開発及び運営を行っております。具体的には、「人と人とのつながりの実現」をテーマに、世界中の人々に娯楽を提供するスマートデバイス(スマートフォン及びタブレット端末)向けゲームやツールアプリケーションの企画・開発及び運営を行う「エンターテインメント事業」、人生のイベントや日常生活に密着し、有益な情報を提供する比較サイト・情報サイトなど、様々なウェブサービスの企画・開発及び運営を行う「ライフスタイルサポート事業」、自転車専門通販サイトの企画・開発及び運営を行う「EC事業」の3つの事業軸でビジネスを展開しております。
2020年7月期第3四半期連結累計期間の売上高につきましては、ライフスタイルサポート事業が前年同四半期比で横ばい、EC事業が大幅に増加したものの、エンターテインメント事業が減少し、全体では前年同四半期比で減少となりました。営業利益・経常利益につきましては、EC事業が初めて四半期で営業利益黒字化するなど、収益性が改善するも、エンターテインメント事業の新規協業ゲームの開発コストの費用計上及びライフスタイルサポート事業の新規事業への先行投資のため、前年同四半期比で大幅減少となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、当第3四半期連結会計期間において、Increments株式会社に係るのれん、商標権の減損損失を計上したことにより、前年同四半期比で大幅に減少しました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は24,400百万円(前年同四半期比12.9%減)、営業利益は1,051百万円(前年同四半期比51.7%減)、経常利益は1,033百万円(前年同四半期比52.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失は384百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益1,100百万円)となりました。
当第3四半期連結累計期間におけるセグメント別の経営成績は以下のとおりであります。
<エンターテインメント事業>
エンターテインメント事業では、自社で開発したオリジナルスマートデバイス向けゲームアプリケーション(以下「ゲームアプリ」)をApple Inc.が運営するApp Store及びGoogle Inc.が運営するGoogle Play等の専用配信プラットフォームを通じて、世界中の人々に提供しております。ゲームアプリ自体は基本無料で提供し、ユーザーがゲームをより効率よく優位に進めるためのアイテムを購入することで、そのアイテム購入代金がゲームアプリとしての売上となります。
近年のグローバルにおけるゲーム市場環境の変化・ユーザーニーズの変化、そして技術の進化等を踏まえ、エンターテインメント事業はスマートフォンゲーム専業から脱却し、スマートフォンゲーム、PCゲーム、コンソールゲームを含むグローバルゲーム市場全体をターゲットに、グローバルで人気のIPと連携し、マルチデバイス展開を中長期方針とし、さらなる成長を狙います。
2020年7月期第3四半期連結累計期間においては、「ヴァルキリーコネクト」Steam版配信を行い、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社と協業のスマートフォン向けカジュアルゲーム「初音ミク-TAP WONDER-」の制作や大型IPゲームの開発に引き続き注力してまいりました。既存ゲームは引き続き減少傾向にあり、前年同四半期比で減収となりました。セグメント利益につきましても、引き続き新規開発中の大型IPゲームの開発コストを費用計上したため、前年同四半期比で大幅に減少しました。なお、新型コロナウイルス感染症によるゲームユーザーの動向変化、新規開発進捗への影響はほぼないと考えております。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間におけるエンターテインメント事業の売上高は6,044百万円(前年同四半期比40.2%減)、セグメント利益は410百万円(前年同四半期比67.4%減)となりました。
<ライフスタイルサポート事業>
ライフスタイルサポート事業では、様々な事業領域において個人の利用者に向けてサービスを展開する事業者と連携し、「三方よし」のサービス理念のもと、人生のイベントや日常生活に密着した比較サイト・情報サイト等様々なウェブサービスを展開しております。
2020年7月期より、サブセグメント区分を「デジタルマーケティング支援ビジネス」と「プラットフォームビジネス」の2つに変更いたしました。「デジタルマーケティング支援ビジネス」は、オウンドメディア等を通じて、提携事業者へ見込顧客を送客するデジタルマーケティング支援を中心に、スピーディに事業を横展開できる特徴を持っています。多様な事業領域におけるサービスを急速に立ち上げ、拡張させることで、収益を積み上げるビジネスモデルです。
個人の利用者へは基本無料でサービスを提供し、パートナー企業に当該利用者を見込顧客として紹介することに対する紹介手数料及び成約報酬が主な売上であります。
従来区分の「引越し関連事業」「自動車関連事業」「ブライダル関連事業」「企業メディア事業」が「デジタルマーケティング支援ビジネス」に該当します。
「プラットフォームビジネス」はアプリケーションやウェブサイトなどを通じて情報を集めた「場」を提供し、ユーザーデータの蓄積と活用、そして独自価値の向上により、市場での優位性を構築し、さらにデータを活用したソリューションを提供することで、価値向上のサイクルを図っていくビジネスモデルです。
主な収益は広告収入や優良会員向けの利用料、そしてツールやEC等のソリューション提供による売上であります。
現在、ヘルスケア・エンジニア領域においてプラットフォームを展開しています。
従来区分の「その他」に含まれていた女性向け体調管理アプリ「Lalune(ラルーン)」を主軸とするヘルスケア領域、プログラマのための技術情報共有サービス「Qiita(キータ)」を基盤とするエンジニア領域の事業が「プラットフォームビジネス」に該当します。
2020年7月期第3四半期連結累計期間は、売上高は前年同四半期比で横ばい、セグメント利益は、引き続き複数の新規サービスにおける投資費用が先行した結果、前年同四半期比で減少となりました。
売上高につきましては、引越し周辺サービスとして展開していたエアコン販売のサービス撤退により、前年同四半期比で成長率が低下しました。新規サービスが立ち上がってきているものの、既存サービスの売上規模に比べ寄与はまだ限定的です。
また、新型コロナウイルス感染症による影響は、デジタルマーケティング支援ビジネス及びプラットフォームビジネスともに顕著です。デジタルマーケティング支援ビジネスにおいては、結婚式場情報サイト「ハナユメ」を中心とするブライダル関連サービス、「ナビナビキャッシング」を中心とするキャッシング・カードローン比較サイト、クレジットカード比較・情報サイト「ナビナビクレジットカード」などの金融関連サービスが大きく影響を受けています。「ハナユメ」は、緊急事態宣言による自粛要請に伴い対面接客を行うウエディングデスクの来店者数が大幅に減少し、ウエディングイベントの定期開催の中止などにより利用者数が大幅に減少しました。現在「ハナユメオンライン相談」を展開し、オンラインでの結婚式場探しのサポートを強化しております。「ナビナビキャッシング」、「ナビナビクレジットカード」などは、送客先クライアントの勤務体制の見直しによる申込業務の遅延を勘案し、送客件数を抑制したことにより、利用件数が大幅に減少しました。プラットフォームビジネスにおいては、プログラマ向け技術情報共有サービス「Qiita」の広告需要が減少したほか、立ち上げ段階にあるエンジニア向け転職支援サービス「Qiita Jobs」の事業展開に遅延が生じています。
一方、引越し周辺サービスとして展開していたインターネット回線の紹介サービスは在宅勤務実施に伴いニーズが増加し、好調に推移しました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間におけるライフスタイルサポート事業の売上高は16,136百万円(前年同四半期比1.5%減)、セグメント利益は1,783百万円(前年同四半期比24.2%減)となりました。
<EC事業>
EC事業では、東海、関東、関西3カ所に物流倉庫を構え、国内外から仕入れた200種類以上の自転車を専属のプロ整備士により整備を行い完全組立自転車としてオンラインで販売、自宅までお届けする独立性の高い自転車専門通販サイトを展開しております。
当セグメントにおける主な売上は自転車の販売代金であります。
自転車通販サイト「cyma -サイマ-」は2013年12月にサービスを立ち上げて以来、フルフィルメント(注)の強化に努め、段階的に投資を重ねてまいりました。引き続き「自転車を買うならサイマ」というブランディングを目指しております。
(注)フルフィルメントとは、ネット通販における受注管理、在庫管理、ピッキング、商品仕分け・梱包、発送、代金請求・決済処理等、通販ビジネスで最も重要なコアプロセス全般を指します。また苦情処理・問い合わせ対応、返品・交換対応等のカスタマーサポートや顧客データ管理等の周辺業務も含まれます。
2020年7月期第3四半期連結累計期間においては、オペレーション効率の改善及び販売費・配送費の見直し等が功を奏し、売上高が前年同四半期比で大幅に増加し、セグメント利益も大幅に改善しました。そして、第3四半期連結会計期間において、初めて四半期黒字化を実現しました。
新型コロナウイルスの影響より、中国からの自転車及びパーツ輸入に遅延が生じたものの、主に電動アシスト自転車等ユーザーニーズの高い商品の在庫を十分に確保したことにより、繁忙期需要に対応することができました。自粛要請に伴い、「三密」を避ける外出手段として、自転車の需要が高まったことが追い風になったと想定されます。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間におけるEC事業の売上高は2,219百万円(前年同四半期比44.6%増)、セグメント損失は52百万円(前年同四半期は166百万円の損失)となりました。
(2)財政状態の状況
① 資産
当第3四半期連結会計期間末における総資産は15,803百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,469百万円減少いたしました。これは主に、投資有価証券の増加478百万円があったものの、現金及び預金の減少1,220百万円、のれんの減少978百万円によるものであります。
② 負債
当第3四半期連結会計期間末における負債は3,976百万円となり、前連結会計年度末に比べ785百万円減少いたしました。これは主に、未払金の減少404百万円、未払法人税等の減少256百万円によるものであります。
③ 純資産
当第3四半期連結会計期間末における純資産は11,827百万円となり、前連結会計年度末に比べ684百万円減少いたしました。これは主に、利益剰余金の減少696百万円によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は、87百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。