(1)業績
(当期の経営成績)
当連結会計年度における我が国の経済は、企業収益は底堅さを維持したものの個人消費は弱含みが続き、足踏み状態にありました。
当社グループの事業基盤となる福島県の経済は、東日本大震災からの復旧・復興への取り組み等により、企業収益や個人消費が緩やかな回復基調にありました。
このような環境下、当社グループでは、知名度・ブランド力の向上のためにテレビ・ラジオコマーシャルやWeb広告等によるプロモーション活動を積極的に行いました。また、平成27年7月1日付けで有限会社牛久葬儀社(茨城県牛久市)を完全子会社化いたしました。しかしながら、顧客ニーズの多様化や競合他社との競争激化等、当社事業環境をとりまく環境は依然として厳しい状況にあり、当連結会計年度における当社グループの売上高は11,160百万円(前連結会計年度比3.0%減)、営業利益は421百万円(同22.8%減)、経常利益は591百万円(同14.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は354百万円(同33.0%減)となりました。
セグメント別の業績は、次のとおりであり、売上高については、セグメント間の内部売上高を除き記載しております。
なお、当社は事業子会社の経営統括を主たる目的とする純粋持株会社であり、各連結子会社からの不動産賃貸料収入、経営管理料収入及び配当金を主たる収益としております。一方で、各セグメント(各連結子会社)の営業費用には、当社に対する不動産賃借料及び経営管理料が計上されております。
① 葬祭事業
当社グループが展開している営業エリアにおいて、死亡者数は微増傾向にあるものの、同業他社との競争は激化しております。また、顧客ニーズの変化等により、小規模葬儀の割合が増加傾向にあります。
このような状況の下、「健康」や「終活」をテーマとしたセミナーの開催や葬祭会館周辺地域への訪問活動、葬儀施行後のアフターフォロー訪問を強化し互助会等の会員数増加に努めました。また、平成27年7月1日より有限会社牛久葬儀社を連結の範囲に含めたことにより、売上高は5,304百万円(前連結会計年度比4.4%増)、営業利益は295百万円(同10.1%増)となりました。
② 石材卸売事業
当社グループが展開している営業エリアにおいて、墓石需要の低迷が継続しました。また、墓石の小型化や、永代供養塔への埋葬需要増加等により、石材使用量は減少傾向が強まっております。
このような状況の下、高品質石種の提案、インド産石材やベトナム加工石材等の差別化商品の販売促進に注力いたしましたが、販売数量の増加には至りませんでした。その結果、売上高は1,516百万円(前連結会計年度比4.3%減)、営業利益は25百万円(同28.4%減)となりました。
③ 石材小売事業
当社グループが展開している営業エリアにおいて、墓石需要の低迷が継続しましたが、復興に関連した改葬の動きが見られました。一方で、「墓じまい」に見られるように、埋葬や供養に関する意識が変化してまいりました。
このような状況の下、インド産石材墓石や、寺院への永代供養塔等の販売に注力いたしましたが、墓石の新規建立件数は前年を下回りました。また、外注加工費等の削減に取り組みました。その結果、売上高は1,297百万円(前連結会計年度比7.2%減)、営業利益は32百万円(同24.9%増)となりました。
④ 婚礼事業
当社グループが展開している営業エリアにおいて、婚礼組数が減少傾向にあるなか同業他社の出店もあり、競争が激化しました。
このような状況の下、リスティング広告やホームページのリニューアル等Web戦略の強化、外訪営業による集客力のアップに努めました。しかしながら、婚礼施行件数は前年を下回り、施行単価も婚礼の小規模化の影響で減少しました。その結果、売上高は2,322百万円(前連結会計年度比16.3%減)、営業損失は152百万円(前連結会計年度は16百万円の営業利益)となりました。
⑤ 生花事業
当社グループが展開している営業エリアにおいて、生花需要は低調に推移しました。このような状況の下、得意先への訪問営業と葬儀社を中心とする新規開拓に努める一方、将来の事業展開に備え、社員を増員し育成につとめました。その結果、売上高は572百万円(前連結会計年度比2.3%増)、営業利益は111百万円(同2.7%減)となりました。
⑥ 互助会事業
互助会事業につきましては、互助会代理店による会員募集活動の強化に加え、グループ誕生10周年記念キャンペーンを実施し、会員数の増加を図りました。しかしながら、不動産賃貸収入が減少した結果、売上高は1百万円(前連結会計年度比63.1%減)、営業損失は74百万円(前連結会計年度は74百万円の営業損失)となりました。
⑦ 介護事業
介護事業につきましては、医療機関・居宅介護支援事業所との連携強化等の営業活動に注力した結果、3月にはサービス付高齢者向け住宅の入居率が100%となりました。その結果、売上高は68百万円(前連結会計年度比204.7%増)、営業損失は3百万円(前連結会計年度は43百万円の営業損失)となりました。
⑧ その他
その他の装販部門につきましては、高級棺等の販売に注力するとともに、取引先の新規開拓に取り組みました。その結果、売上高は74百万円(前連結会計年度比8.1%減)、営業損失は3百万円(前連結会計年度は7百万円の営業損失)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ183百万円増加し、1,139百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は597百万円となりました。これは主に税金等調整前当期純利益502百万円、減価償却費599百万円、減損損失113百万円、未払消費税等の減少額147百万円、有限会社牛久葬儀社の旧役員に係る役員退職慰労引当金の減少額237百万円等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は206百万円となりました。これは主に定期預金の預入による支出1,070百万円、有形固定資産の取得による支出316百万円、貸付けによる支出192百万円、定期預金の払戻による収入1,084百万円及び投資有価証券の償還による収入390百万円等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は206百万円となりました。これは主に長期借入れによる収入900百万円、短期借入の純増額100百万円、長期借入金の返済による支出1,076百万円、配当金の支払額115百万円等によるものです。
(1)生産実績
該当事項はありません。
(2)受注実績
石材小売事業にて一部建築受注請負がありますが、金額が少額なため記載を省略しております。
(3)販売実績
当連結会計年度における各セグメントの販売実績は、次のとおりであります。
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セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 平成27年4月1日 至 平成28年3月31日) |
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販売高(千円) |
前年同期比(%) |
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葬祭事業 |
5,304,615 |
104.4 |
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石材卸売事業 |
1,516,759 |
95.7 |
|
石材小売事業 |
1,297,071 |
92.8 |
|
婚礼事業 |
2,322,059 |
83.7 |
|
生花事業 |
572,419 |
102.3 |
|
互助会事業 |
1,646 |
36.9 |
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介護事業 |
68,723 |
304.7 |
|
報告セグメント計 |
11,083,295 |
97.0 |
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その他 |
74,133 |
91.9 |
|
全社 |
3,000 |
100.0 |
|
合計 |
11,160,428 |
97.0 |
(注)1 セグメント間の内部売上高を除いております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3 最近2連結会計年度の主要な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
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相手先 |
前連結会計年度 (自 平成26年4月1日 至 平成27年3月31日) |
当連結会計年度 (自 平成27年4月1日 至 平成28年3月31日) |
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販売高(千円) |
割合(%) |
販売高(千円) |
割合(%) |
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㈱JAライフクリエイト福島 |
1,331,983 |
11.6 |
1,371,872 |
12.3 |
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(4)施行件数の状況
当社グループのセグメントのうち主な事業である葬祭事業及び婚礼事業に係る葬儀、婚礼施行件数の当連結会計年度における状況は次のとおりであります。
① 葬祭事業
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当連結会計年度 (自 平成27年4月1日 至 平成28年3月31日) |
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葬儀施行件数(件) |
||
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㈱たまのや 福島事業部 |
1,211 |
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㈱たまのや 郡山事業部 |
258 |
|
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㈱たまのや 会津事業部 |
478 |
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㈱たまのや 催事事業部 |
2,096 |
|
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㈲牛久葬儀社 |
196 |
|
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合計 |
4,239 |
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(注)1 催事事業部における葬儀施行件数は、株式会社JAライフクリエイト福島との業務受託契約による施行件数であります。
2 有限会社牛久葬儀社は、平成27年7月1日付けで完全子会社化いたしましたので、平成27年7月1日から平成28年3月31日までの葬儀施行件数を記載しております。
② 婚礼事業
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当連結会計年度 (自 平成27年4月1日 至 平成28年3月31日) |
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婚礼施行件数(件) |
||
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福島地区 |
229 |
|
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郡山地区 |
294 |
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会津地区 |
93 |
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合計 |
616 |
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(注) 上記施行件数については、パーティー・宴会等の施行件数は含まれておりません。
当社グループは、「私たちは、人々の『こころ』に満足と安らぎをもたらすサービスを提供する。」というグループ理念のもと、「感動のある人生を。」をスローガンとして、企業価値を高めていくために次の点に取り組んでまいります。
(1)サービス品質の向上
当社グループのすべての事業において、サービスの原点は「人」であるという観点から、人材育成を重要な課題と位置付け、プロとしてのスペシャリストを養成する人材育成システムを構築してまいります。また、専門知識を習得するため、「葬祭ディレクター」、「お墓ディレクター」、「ブライダルプロデューサー」等の各種資格取得を積極的に推進し、すべてのお客様に高品質のサービスを提供してまいります。
(2)変化するニーズへの対応
葬祭事業につきましては、昨今の住宅事情や近隣世帯とのコミュニケーションの希薄化等により葬祭会館の需要が定着しております。一方で、葬儀規模は縮小傾向にあり、従来の葬送儀式よりも「家族葬」や「自分らしい葬儀」を希望する等、利用者のニーズは多様化しております。このような環境の下、自宅感覚のくつろぎと葬送時の特別な空間の演出等、利用者のニーズを的確に捉えた葬祭会館づくりを目指してまいります。また、サービス面においても、利用者の「想い」に十分に応えられるよう独自性を高めた商品サービスを創造してまいります。
石材卸売事業につきましては、個性的なデザイン墓や石種、また商品の納期については更なる短縮化が求められております。これらのニーズに応えるため、オリジナルデザイン墓石の開発や仕入ルートの拡充を図り豊富な石種を確保するとともに、Web会員システム※を活用したスピーディーな受発注、納品体制を実現してまいります。
石材小売事業につきましては、消費者の潜在的なニーズの掘り起こしやお墓に関する疑問、不安を解消するため、「想いのお墓づくり」を展開し、需要喚起と顧客満足度の向上に努めております。また、耐震構造墓石の提案やオリジナルデザイン墓石の開発を進め、更なる顧客満足を追求してまいります。
婚礼事業につきましては、多様な挙式スタイルを実現するため、総合式場、ゲストハウス、小さな式場の3タイプの婚礼会場を用意し設備面での充実を図っております。更に、ナイトウエディングプランや地元食材を活かした独自の婚礼料理等、利用者のニーズを的確に捉えた商品プランを開発してまいります。
生花事業につきましては、近隣県に出店した各営業所において販路が拡大しております。今後も出店地域の生花需要を的確に捉え、生花商品の安定供給に努めてまいります。
互助会事業につきましては、会員の増加は、当社グループにおける将来の顧客基盤の確保に繋がることから、グループ全社で会員募集体制を強化してまいります。また、冠婚葬祭役務サービスのほか、会報誌の発行、提携企業の優待利用、各種カルチャー教室、生活情報セミナー・イベントの開催等会員サービスの充実を図り、会員数の増加に努めてまいります。
介護事業につきましては、サービス付き高齢者向け住宅に、通所介護・訪問介護・居宅介護支援の各事業所を併設し、高齢者の安心安全でこころ豊かな生活をサポートしてまいります。
(3)営業エリアの拡大
葬祭事業につきましては、福島県内において、当社葬祭会館の開設余地は限られたものとなりつつあります。今後は、福島県内既存会館のシェア向上に注力するとともに、前連結会計年度に子会社化した有限会社牛久葬儀社を拠点とし、関東地区でのエリア拡大に努めてまいります。
東北地方を主たる営業エリアとする石材卸売事業並びに石材小売事業につきましては、冬期間における売上高の減少等季節的な業績変動要因を低減させるため、関東地方以西への販路拡大を引続き検討してまいります。
生花事業につきましては、平成25年に新設した山形営業所に続き、東北地方を中心に拠点展開してまいります。
これらの事業展開の中で、当社グループの相乗効果を最大限に引き出してまいります。
(4)コンプライアンス体制の整備
当社グループは冠婚葬祭業と石材事業及びこれらに付帯する業務において、食品衛生法や関税法等の種々の法的規制を受けております。
これらに対し、衛生コンサルタントの導入や貿易管理マニュアル等の各種規程を制定し、厳格運用の諸施策を講じております。
また、コンプライアンス委員会を毎月開催し、意識の高揚とともに法令遵守への実効性のある取り組みに努めております。事業規模の拡大、多様化を図る中で、今後も管理部門の一層の強化によるコンプライアンス体制の整備を図ってまいります。
(5)自然災害等への対応
自然災害等は企業活動にとって予測不可能なものであります。
当社グループは、平成23年3月11日に発生した東日本大震災及び福島第一原子力発電所の事故等を教訓とし、事業継続計画を策定いたしました。引き続き自然災害等の罹災時における中核事業の継続に努めてまいります。
また、震災復興面では、福島県に根差した企業として、原発事故避難者への墓地移転の支援や、被災した寺院への墓地修復等、業務を通じた支援にも継続して取り組んでまいります。
(6)社会貢献活動への取り組み
ライフサポート事業を通じた社会貢献はもとより、真に豊かな社会の実現に向け、企業市民としての責任を果たしてまいります。この方針を実現するため、「豊かな人生の演出」「豊かな社会の創造」「次世代への継承」を行動指針とし、様々な社会貢献活動に取り組んでまいります。
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※ Web会員システム
石材卸売事業を営むカンノ・トレーディング株式会社が運営する石材小売店向けの会員制度であります。当該会員は、同社ホームページに用意した会員用サイトを活用し、同社への商品発注や会員の営業ツールとしても活用できます。
事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項につきましても、投資家の投資判断上、重要であると考えられる事項につきましては、投資家に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を十分に認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ではありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本資料、決算短信等の本項以外の記載事項を慎重に検討したうえで行われる必要があると考えております。
なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。
(1)葬祭事業について
(葬儀需要の変化)
葬儀需要においては、人口の高齢化もあり今後における死亡者数は増加が予想されており、葬儀件数は拡大が見込まれております。一方で、小家族化や近隣とのコミュニケーションの希薄化、葬儀に係る価値観の多様化等により、業界全体として葬儀規模の縮小及び施行単価の低下が生じております。
当社グループにおいては、大規模葬儀から家族葬等の小規模葬儀に対応する各種葬祭会館を展開しております。また、多様な顧客ニーズに対応するため各種パッケージ商品の開発及び提供を行っております。
しかしながら、今後、当社グループにおいて顧客ニーズの変化に対して十分な対応が困難となった場合、または、想定以上の葬儀施行単価の低下が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(競 合)
葬祭事業に関しては、特段の法的規制がないことから、参入障壁は低い業界であります。また、高齢化による死亡者数の増加予測から市場成長を見越し、業界各社における事業所拡大や異業種からの新規参入等により競争は激化しており、価格競争による葬儀施行単価低下の一因となっております。当社グループでは、葬祭会館の新規開設、葬送儀礼におけるサービスの品質向上と料金の透明化といった施策を講じることにより、競合との差別化を図るよう努力しておりますが、今後において、更なる新規参入及び競争激化が生じた場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(株式会社JAライフクリエイト福島との取引)
当社グループは、葬祭事業の一部において、株式会社JAライフクリエイト福島より葬儀施行業務を受託しております。同社はJA全農福島及び福島県内のJA全組合が出資する企業であり、各JA組合が組合員等より申込を受けた葬儀施行を事業の一つとしております。
なお、平成28年3月1日に福島県内のJA17組合が、5組合に再編されておりますが、それに伴う当社の受託業務への影響は生じておりません。
当社グループは、今後もこれら取引先との良好な関係を維持し、受託業務を継続していく方針でありますが、将来において同社及び各JA組合の事業戦略や方針等に変更が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(霊柩車運送に関する規制)
葬祭事業においては霊柩車運送業務を行っておりますが、当該業務は貨物自動車運送事業法に基づく許可事業であり、同法の規制を受けております。当該事業を遂行するにあたり、運行管理者及び整備管理者を選任し、安全運行の確保及び事故防止にかかる体制整備並びにその運用に万全を期しており、現在までに重大な事故は発生しておりません。
しかしながら、今後において管理不備や重大事故の発生等の予期せぬ事態が発生し、事業の停止、または許可の取消等の行政処分を受けた場合には、当グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(2)石材卸売事業について
(石材仕入)
石材卸売事業は、国内において販売する石材商品(墓石)を海外から輸入しております。地域別ではその大半は中国が占めており、その他はインド、ベトナム等の地域があります。これら各国において、政治・経済情勢の変化法律や政策の変更、テロ活動や伝染病等の発生等が生じた場合には、当社グループにおける石材商品の安定調達に影響を及ぼす可能性があります。
特に、当社グループにおける石材商品の依存度の高い中国については、尖閣諸島をめぐる政治問題に加え、政府が環境保護政策や外資規制等の産業規則にかかる広範な裁量を有していること及び規制内容とその運用・解釈の重大な変更が頻繁に行われること等から、将来の石材にかかる安定調達に関して少なからず懸念があるものと認識しております。
また、石材商品について、原材料価格の変動や石材加工に係る人件費高騰による仕入価格の上昇や何らかの要因による仕入商品の品質低下等が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(為替変動)
石材卸売事業における商品仕入は米ドル建ての決済取引を基本としております。
為替変動による仕入価格変動については基本的に販売価格に反映することにより、その影響を低減していく方針でありますが、今後において大幅な為替変動が生じた場合には、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(3)石材小売事業について
(霊園開発)
石材小売事業においては、墓石販売のため宗教法人等が行う霊園開発においてその建墓工事の権利を取得しております。霊園の経営は宗教法人等非営利法人に限られており、当社グループは当該権利を確保するため、霊園の開発段階において保証金等(一部は寄付形態)を差し入れ、他社との共同または単独で霊園における建墓工事の指定業者となっております。
当該保証金については、霊園(永代使用権)の販売に伴い回収されることとなりますが、開発した霊園の販売完了には長期間を要する傾向があります。当社グループにおいては、霊園開発段階において計画内容及び各地域における需要等を考慮し権利取得検討の上で霊園投資の可否を判断しております。
しかしながら、霊園の販売不振その他の要因から保証金の回収が困難となった場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
また、今後において、優良な霊園開発にかかる当社グループの建墓工事の権利確保に支障が生じた場合、墓石販売にかかる機会減少等により経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(墓石販売)
石材小売事業の墓石販売においては、経済環境等による顧客の購入意欲・宗教観やライフスタイルの変化等により影響を受けております。近年においては、これらに加えて、霊園における墓地区画面積の縮小や都市部における納骨堂形式墓地の増加等の要因により、また、墓石商品に関しては、従来の縦長和型石塔から横置き等のデザインに富んだ洋型石塔への志向変化、消費者ニーズの多様化等の要因により低価格化が生じております。
当社グループは墓石商品の独自仕入れによる品質の高い商品の低価格での販売、耐震構造工法の提供による付加価値の向上を図り顧客ニーズに対応しております。
しかしながら、低価格化、顧客のニーズ等に対応できなかった場合、当社グループの経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(4)婚礼事業について
(婚礼ニーズの変化)
ブライダル業界においては、全国的に婚礼件数が減少傾向にあり、その影響を受けております。また、婚礼挙式にかかる意識の多様化が生じ、海外挙式の増加、レストランウエディング等の小規模挙式の増加、婚礼挙式自体を行わない層の増加があります。
当社グループにおいては、多様な婚礼ニーズ・スタイルに対応した婚礼施設の展開及び各種挙式プランの開発及び充実等により、顧客に対する提案力の強化、顧客層の拡大及び掘り起こしに努めております。
しかしながら、これらの対応にもかかわらず顧客ニーズに十分対応できなかった場合、または当社グループの想定以上に市場規模が縮小や低価格化が進んだ場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(衛生管理)
婚礼事業においては、婚礼挙式及び宴会等において料理を提供しており、また、グループ内の葬祭会館等に対して仕出料理等の提供も行っております。これらは食品衛生法の規制を受けており、食品衛生管理者を配置するとともに、衛生管理にかかる自主検査の実施及び衛生コンサルタントによる外部検査を実施し、当該法令の遵守及び料理提供にかかる食中毒等の事故発生防止に努めております。
しかしながら、今後において、何らかの理由で衛生管理にかかる問題の発生や食品衛生法への抵触等の事態が生じた場合、行政処分または顧客等からの信頼低下等が生じ、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(5)生花事業について
生花事業において、生花商品は気候や天候等に影響を受けやすい特性があり、その商品価格は季節要因に加えて当該影響により変動しております。また、異常気象や台風等の自然災害による影響等により、その収穫・出荷量の著しい減少が生じ、市況価格の高騰が生じる場合があります。
当社グループは、仕入数量の確保と仕入価格の安定化等を強化するため、複数の生花市場及び生産者との取引等により仕入ルートの構築を図っております。
しかしながら、極端な出荷量の減少や価格高騰等が生じた場合には、生花事業の事業展開に影響が生じることに加えて、葬祭事業等への生花商品供給に影響が生じること等により、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(6)互助会事業について
(会員獲得)
互助会事業においては、消費者における互助会加入ニーズの変化により会員数は横ばいで推移しております。
当社グループにおいて、互助会会員による葬儀施行及び婚礼挙式施行については、葬祭事業の約5割程度を、婚礼事業の約2割程度を占めるものであり、互助会事業における会員獲得は将来における当社グループの顧客獲得戦略において重要な役割を有しています。
当社グループにおいては、冠婚葬祭における互助会サービスの充実と募集体制の強化により、会員数の維持及び拡大を図っていく方針であります。
しかしながら、会員獲得が十分に図られず会員数の減少が生じた場合には、将来における当社グループの事業展開等に影響を及ぼす可能性があります。
(割賦販売法による規制)
当社グループの互助会事業は、冠婚葬祭互助会事業を営んでおります。当該事業は、前払式特定取引業として「割賦販売法」の適用を受けており、①経済産業大臣による営業許可、②営業保証金の供託、③前払式特定取引前受金の保全義務、④財産、収支の状況に関する報告義務等(割賦販売法施行規則においては改善命令の目安である経常収支比率、流動比率及び純資産比率を規定)の規制があります。
なお、割賦販売法上の法的規制の運用は所管官庁である経済産業省により行われており、当該運用は各種要因及びその状況により変更・撤廃される可能性があります。今後において、法規制及びその運用等が改正・強化・変更され、その対応のために新たな費用負担が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(冠婚葬祭互助会業界における訴訟)
冠婚葬祭互助会業界に属する他社において、互助会の解約手数料を巡って訴訟が発生しております。その中で、契約約款のうち解約手数料の徴求基準に関する条項が消費者契約法に違反する旨の判決が言い渡された事例も出ております。
当社グループにおいては、これらの訴訟動向を踏まえ、解約手数料の改定を行っておりますが、過年度における解約手数料について返還請求訴訟等が生じる可能性があり、これにより当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(7)介護事業(サービス付き高齢者向け住宅)について
サービス付き高齢者向け住宅事業については、介護保険法、高齢者住まい法等の関係法令に従い展開しておりますが、今後の社会保障制度や法令の改正によっては、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
また、高齢者福祉に関する事業は、利用者の安全、健康管理という側面において、利用者が高齢者であることもあり、生命に関わる重大な問題(事故、食中毒、集団感染等)が生じる可能性があります。これらの問題により、訴訟が提起された場合や風評被害が生じた場合は、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
更に、当社グループの事業活動のためには、優秀な介護職員の採用が必須条件となりますが、競争の激化による採用の遅れや人件費の上昇、教育や研修の遅延その他の要因から、職員の配置等に困難が生じた場合にも、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(8)当社グループの営業地域について
当社グループは、葬祭事業及び婚礼事業においては福島県内に施設展開が集中しており、石材小売事業及び互助会事業等においても同県内を中心とした事業展開を行っております。これらのことから、福島県内における、景気及び消費動向、人口構成及び婚姻数・死亡者数の推移並びに冠婚葬祭に関する地域慣習とその変化等により影響を受けております。
なお、同県内においては東日本大震災の被災地域が含まれており、福島第一原子力発電所事故の発生に起因する強制避難区域指定や農林水産業等における経済活動の制限、放射能汚染に伴う県内人口の流出及び風評被害等による消費者心理及び消費活動への影響等が続いております。今後もこれら各要因による複合的な影響が直接及び間接的に生じる可能性があり、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(9)M&Aについて
当社グループは、業容拡大の手段として、M&Aを採用することを重要な経営課題の一つと考えており、M&Aを採用する場合は、その対象企業の財務内容や契約内容について綿密なデューデリジェンスを行うことにより、リスクを極力回避するよう努めております。
しかし、偶発債務の発生や未確認債務が判明する可能性も否定できません。また、当社グループの経営方針や経営戦略が対象企業に十分に浸透しない等の可能性もあります。
これらの理由により、当初、期待した業容拡大や収益性改善が得られない場合には、当社グループの業績や成長見通し及び事業展開等に大きな影響を及ぼす可能性があります。
(10)事業体制等について
(人材の確保及び育成)
当社グループの事業展開において、人材の確保及び育成は重要な課題の一つと考えております。人材の確保及び育成を図るため、積極的な採用活動の展開に加えて、社内外の研修及び人材教育の強化等を推進しております。特に、業界における「葬祭ディレクター」、「お墓ディレクター」、「ブライダルプロデューサー」等の各種資格取得を推奨し、各事業におけるサービス品質の向上に努めております。
しかしながら、今後において、事業展開に必要な優秀な人材の確保及び育成が困難となった場合または人材流出が生じた場合には、当社グループの事業運営に影響が生じること等により、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(個人情報等にかかる管理体制)
当社グループの各事業においては、その業務特性上、多くの顧客の個人情報を取り扱っております。また、今般のマイナンバー制度においては、従業員等の特定個人情報も管理しております。これらの個人情報等の管理についてはその重要性を鑑み、社内管理規程等を策定し書面及びデータアクセス等にかかる制限及び管理徹底等を図り、関連諸法令遵守に努め、情報漏洩防止に取り組んでおります。また、連結子会社である株式会社ハートラインにおいてはプライバシーマークの認証取得を行っております。
しかしながら、今後において予期せぬ事態により個人情報等が流出した場合、当社グループの情報管理に対する批判や責任追及を受ける恐れがあること、また、当社グループに対する社会的信用が損なわれる可能性があり、これらの対応のため、多額の費用負担の発生により当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(法令遵守に関する体制)
当社グループは営業において、貨物自動車運送事業法、食品衛生法、割賦販売法、介護保険法等の規制を受けております。法令遵守につきましては、リスク管理規程、コンプライアンス規程、内部通報ホットライン管理規程、コンプライアンスマニュアル等に則り法令遵守を浸透させております。
また、当社グループでは原則毎月1回、コンプライアンス・リスク管理委員会を開催するとともに、各社においては適宜、研修会等を実施し厳格な法令遵守の徹底を図っております。
しかしながら、何らかの要因により法令違反、予期せぬ事態が発生した場合、当社グループの経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(11)経営成績及び財政状態について
(業績の季節変動)
当社グループの事業については、葬祭事業においては、12月から3月頃死亡者数が増加することから葬儀需要が増加する傾向があり、石材卸売事業及び石材小売事業においては、3月から7月頃まで墓石販売の需要が増加する傾向にあります。また、婚礼事業においては、4月から6月頃及び9月から11月頃に婚礼シーズンがピークとなり、挙式披露宴の需要が増加する傾向があります。
これらの要因により、過年度における連結業績については、売上、利益ともに第1四半期及び第3四半期に偏重が生じ、第2四半期及び第4四半期は低調に推移する傾向が生じており、今後においても同様の季節変動が生じる可能性があります。
(有利子負債)
当社グループでは、葬祭事業及び婚礼事業における施設建設等の設備資金の多くを金融機関借入等により調達しております。
平成28年3月期末における連結有利子負債残高は3,449百万円であり総資産額に占める比率は16.2%の水準になっております。今後の施設建設等の設備資金においても、主として金融機関借入等による資金調達により賄う計画であります。従って、今後金利水準が上昇した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
また、金融情勢の変化その他により取引金融機関の当社グループに対する融資姿勢に変化が生じた場合には出店計画及び事業展開等に影響を及ぼす可能性があります。
なお、当社は平成20年3月27日に金融機関4社を貸付人として、総額16億円のシンジケーション方式によるタームローン契約を締結しており、当該契約には財務制限条項が付されております。平成28年3月期末の当該借入の残高は434百万円であります。また平成28年2月22日に株式会社三菱東京UFJ銀行を貸付人として、当座借越極度額290百万円の契約を締結しており、当該契約にも財務制限条項が付されております。当該契約に付された財務制限条項の内容は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結貸借対照表関係)」に記載のとおりでありますが、これらに抵触した場合は当該借入金の返済を求められ、当社グループの経営成績、財政状態及び資金繰り等に影響を及ぼす可能性があります。
(減損損失の可能性)
当社グループの各事業においては、事業環境の変化や経済的要因等により、事業所・施設ごとの採算性が低下し損失計上が継続した場合には減損損失を認識する必要があり、当該状況により当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(設備投資)
当社グループの冠婚葬祭にかかる事業は、施設展開が重要な要素であり、営業対象地域の需要動向や競合他社の状況等を十分に調査した上で新規施設の開設または既存設備のリニューアル等の改修のための設備投資を実施しております。しかしながら、設備投資により当社グループが想定する顧客獲得・集客等が困難となった場合には、投資資金を計画通りに回収できないことになり経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(1)業務委託契約
当社の連結子会社である株式会社たまのやが、JA及びJAが出資する株式会社並びにJA組合員の負託に応えられる葬祭業務を円滑に行うために、葬祭事業に関する基本契約を締結しております。
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相手方の名称 |
契約名称 |
契約内容 |
契約年月日 |
契約期間 |
備考 |
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㈱JAライフクリエイト福島 |
葬祭事業に関する業務委託契約書 |
葬祭業務全般の取決め |
平成23年4月1日 |
平成23年4月1日~ 平成24年3月31日 |
自動更新 |
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㈱JAライフクリエイト福島 |
葬祭事業に関する覚書 |
委託手数料の取決め |
平成23年4月1日 |
平成23年4月1日~ 平成24年3月31日 |
自動更新 |
該当事項はありません。
文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり、見積りが必要な事項につきましては、一定の会計基準の範囲内にて合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。
詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
(2)財政状態の分析
資産、負債及び純資産の状況
(流動資産)
当連結会計年度末における流動資産は、前連結会計年度末に比べ1,082百万円増加し5,112百万円となりました。これは主に前払式特定取引前受金保全のための国債の償還期限が1年以内となったことによる有価証券の増加及びその他(短期貸付金)の増加等によるものです。
(固定資産)
当連結会計年度末における固定資産は、前連結会計年度末に比べ1,134百万円減少し16,197百万円となりました。これは主に前払式特定取引前受金保全のための国債の償還期限が1年以内となったことによる投資有価証券の減少及び減価償却費計上による建物及び構築物の減少等によるものです。
(流動負債)
当連結会計年度末における流動負債は、前連結会計年度末に比べ2百万円減少し2,274百万円となりました。これは主に短期借入金が増加した一方でその他(未払消費税等)の減少等によるものです。
(固定負債)
当連結会計年度末における固定負債は、前連結会計年度末に比べ256百万円減少し10,771百万円となりました。これは主に長期借入金の返済及び前払式特定取引前受金の減少等によるものです。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末に比べ207百万円増加し8,263百万円となりました。これは主に配当金の支払いによる減少及び親会社株主に帰属する当期純利益354百万円に伴う利益剰余金の増加によるものです。
(3)経営成績の分析
(売上高)
葬祭事業では、セミナーの開催や葬祭会館周辺地域への訪問活動、葬儀施行後のアフターフォロー訪問を強化し互助会等の会員数増加に努めた結果、売上高は増加しました。石材卸売事業では、高品質石種の提案、インド産石材やベトナム加工石材等の差別化商品の販売促進に注力しましたが、墓石需要の低迷等により、売上高は減少しました。石材小売事業では、インド産石材墓石や寺院への永代供養塔等の販売に注力しましたが、墓石需要の低迷等により、売上高は減少しました。婚礼事業では、リスティング広告やホームページのリニューアル等Web戦略の強化、外訪営業による集客アップに努めましたが、婚礼の小規模化に伴う施行単価の減少及び施行件数減少により、売上高は減少しました。生花事業では、生花需要が低迷する中、得意先への訪問営業と葬儀社を中心とする新規開拓に努めた結果、売上高は増加しました。介護事業では、医療機関・居宅介護支援事業所との連携強化等の営業活動を強化したことにより、売上高は増加しました。
この結果、売上高は11,160百万円(前連結会計年度比3.0%減)となりました。
(売上原価、売上総利益)
売上原価は7,638百万円(前連結会計年度比3.5%減)となりました。これは婚礼事業の施行数減少に伴い商品仕入高、外注加工費等の変動費が減少したことが主な要因です。
この結果、売上総利益は3,522百万円(前連結会計年度比1.8%減)となりました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
販売費及び一般管理費は3,100百万円(前連結会計年度比1.9%増)となりました。これは平成27年7月1日付けで有限会社牛久葬儀社の全株式を取得したことに伴い取得関連費用が発生したほか、人件費等の固定費の増加が主な要因です。
この結果、営業利益は421百万円(前連結会計年度比22.8%減)となりました。
(営業外収益及び営業外費用、経常利益)
営業外収益は262百万円(前連結会計年度比2.0%減)となりました。これは互助会事業の前受金月掛中断収入及び掛金解約手数料が減少した一方、為替差益及び貸倒引当金戻入額が増加したことが主な要因です。
営業外費用は92百万円(前連結会計年度比23.7%減)となりました。これは借入金利の低下等により支払利息が減少したほか、為替レートが円高で推移したことにより為替差損が減少したことが主な要因です。
この結果、経常利益は591百万円(前連結会計年度比14.6%減)となりました。
(特別利益及び特別損失)
特別利益は固定資産売却益15百万円、保険解約返戻金6百万円及び原発事故損害補償金5百万円を計上したことにより28百万円となりました。
特別損失は葬祭会館改装工事に伴う固定資産除却損2百万円を計上したほか、婚礼会場及び葬祭会館について減損損失113百万円を計上したことにより117百万円となりました。
この結果、特別損益は89百万円の損失(純額)となりました。
(法人税等合計額、親会社株主に帰属する当期純利益)
法人税等合計額は前連結会計年度比87百万円減少し、148百万円となりました。
以上により、親会社株主に帰属する当期純利益は174百万円減の354百万円(前連結会計年度比33.0%減)となりました。
(4)キャッシュ・フローの分析
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ183百万円増加し、1,139百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は597百万円となりました。これは主に税金等調整前当期純利益502百万円、減価償却費599百万円、減損損失113百万円、未払消費税等の減少額147百万円、有限会社牛久葬儀社の旧役員に係る役員退職慰労引当金の減少額237百万円等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は206百万円となりました。これは主に定期預金の預入による支出1,070百万円、有形固定資産の取得による支出316百万円、貸付けによる支出192百万円、定期預金の払戻による収入1,084百万円及び投資有価証券の償還による収入390百万円等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は206百万円となりました。これは主に長期借入れによる収入900百万円、短期借入の純増額100百万円、長期借入金の返済による支出1,076百万円、配当金の支払額115百万円等によるものです。
(参考)キャッシュ・フロー関連指標の推移
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平成24年3月期 |
平成25年3月期 |
平成26年3月期 |
平成27年3月期 |
平成28年3月期 |
|
自己資本比率(%) |
33.4 |
40.0 |
33.2 |
37.7 |
38.8 |
|
時価ベースの自己資本比率(%) |
- |
32.5 |
18.3 |
16.1 |
14.8 |
|
キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年) |
3.6 |
2.5 |
5.0 |
2.3 |
5.8 |
|
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍) |
19.8 |
25.2 |
14.6 |
26.0 |
14.0 |
自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注)1 いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
2 平成24年3月期の時価ベースの自己資本比率につきましては、非上場であったため記載しておりません。
3 株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。
4 キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。
5 有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っているすべての負債を対象としております。
6 利払いは連結キャッシュ・フロー計算書の「利息の支払額」を使用しております。
(5)経営戦略の現状と今後の方針
当連結会計年度におきましては、有限会社牛久葬儀社を子会社化し、葬祭事業の営業エリア拡大を図りました。また、既存のグループ提携企業特典を刷新し、外訪営業活動に注力いたしました。
各事業につきましては、次の施策を講じてまいりました。
・葬祭事業は地域営業の推進、Web系葬儀紹介会社との提携拡大。
・石材卸売事業は高品質・高機能商品の継続的販売、インド・ベトナム加工製品の仕入れ強化。
・石材小売事業は郡山支店のリニューアル、インド材の販売強化と寺院との取引推進。
・婚礼事業はWeb戦略・外訪営業の強化。
・生花事業は葬儀社関連先への新規開拓。
・互助会事業はイベント・セミナー開催による会員募集の積極推進。
・介護事業(サービス付き高齢者向け住宅)は居宅介護支援事業所及び病院との連携強化。
今後の方針としては、事業の選択と集中による経営資源の再配分を行い、既存事業の収益力向上を図るとともに、有限会社牛久葬儀社を拠点とした関東地区での葬祭事業等のエリア拡大にも努めてまいります。また、新たな事業の立ち上げについても検討を行い、早期実現への道筋を模索してまいります。
(6)経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループが営むそれぞれの事業において、加速する少子高齢化への対応は重要な課題と認識しております。少子化に伴う婚礼需要の減少、高齢化による介護、葬祭事業等の需要増加が見込まれる一方、異業種からの業界参入による競争激化も予想されます。また、時流の変化により儀式や埋葬の形態の変化が加速し、お客様個々のニーズが更に多様化していくことも考えられます。
こうした厳しい経営環境の中、当社グループでは高品質のサービス・商品の提供を維持し、新たな顧客層の開拓を強化し業容を拡大してまいります。そのためにも既往の商品群に加え、お客様の細かなニーズに対応しうる魅力ある商品の開発を行い、広告宣伝等販売促進の強化を図ってまいります。更により多くのお客様に当社グループを利用していただくため、営業エリア拡大や友好的M&A等を推進していく所存であります。
これらを実現するためにも、サービスと商品の高度な品質管理体制をより堅確にするとともに、優秀な人材の確保と育成に注力し商品の創造力を醸成してまいります。
また、当社グループは様々なステークホルダーに対する責務を負っていることを認識し、平成27年6月より適用されたコーポレートガバナンス・コードの趣旨に則り、実効的なガバナンスを実現することで企業価値の向上に努めてまいります。