第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生、又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 なお、重要事象等は存在しておりません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 前連結会計年度末において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、前年中間連結会計期間に係る各数値について、暫定的な会計処理の確定の内容を反映させております。

(1)経営成績の状況

 当中間連結会計期間における我が国経済は、社会経済活動の正常化が進み、緩やかな回復が続いております。物価上昇の影響により若干の足踏みが見られるものの個人消費も持ち直し傾向となりました。一方、世界的な金融引締めに伴う影響や中国経済の先行き懸念など、円安によるエネルギー資源や原材料価格の高騰などにより、個人消費の停滞が懸念されるなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。

 このような環境のもと、当社グループは主力事業であるグリーン事業において、国内のレンタルグリーンの契約は計画通り推移したものの卸売事業、小売事業においては売上、営業利益ともに計画を下回り、第1四半期より引き続き、前期のM&Aにおけるのれん償却費の増加及び今後の事業に向けての人材の確保や賃金の上昇に伴い増加した人件費を補うまでに至りませんでした。

 この結果、当中間連結会計期間の売上高は9,397,823千円(前年同期比31.2%増)、営業利益は1,009,769千円(同36.3%増)、経常利益は1,050,071千円(同38.5%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は651,324千円(同58.3%増)となりました。

 

 各セグメントの経営成績は次のとおりであります。

 各セグメントの経営成績の数値につきましては、セグメント間の内部取引高を含めて表示しております。

 

〔グリーン事業〕

  グリーン事業につきましては、レンタルグリーンの新規契約獲得が計画通り推移し増収増益となりましたが、前期のM&Aにおけるのれん償却費が増加しました。

 以上の結果、当セグメントの売上高は6,140,252千円(前年同期比16.4%増)、営業利益は993,343千円(同23.0%増)となりました。売上高営業利益率は、関東エリアは21.9%(前年同期21.1%)、関西エリアは27.3%(同23.3%)、海外エリアは△7.4%(同△5.1%)となりました。

 

〔卸売事業〕

 卸売事業につきましては、植物及び植物関連商材の需要が一服し、売上が計画を下回り、人件費の増加を吸収し きれなかったため、増収減益となりました。

 以上の結果、当セグメントの売上高は718,818千円(前年同期比4.6%増)、営業利益は41,034千円(同22.6%減)となりました。

 

〔小売事業〕

 小売事業につきましては、連結子会社の増加により売上高は増加となりましたが、既存店舗におけるグリーン関

連のコロナ禍による巣ごもり需要のゆるやかな低下が止まらず、燃料費、電気料等の資源・エネルギー価格上昇や

人件費の増加の費用を吸収できず増収増益ではありますが、営業損失を減らすに留まりました。

 以上の結果、当セグメントの売上高は2,780,297千円(前年同期比97.7%増)、営業損失は53,671千円(前年同期は営業損失148,617千円)となりました。

 

(2)財政状態の分析

(資産)

 当中間連結会計期間末における総資産は15,749,430千円となり、前連結会計年度末に比べて429,963千円の増加(2.8%増)となりました。

 このうち流動資産は7,687,025千円となり、前連結会計年度末に比べて32,680千円の増加(0.4%増)となりました。これは主に現金及び預金が428,608千円減少し、受取手形及び売掛金が187,146千円増加したこと、有価証券が200,492千円増加したこと等によるものであります。また、固定資産は8,062,404千円となり、前連結会計年度末に比べて397,282千円の増加(5.2%増)となりました。これは主にのれんが91,293千円増加し、有形固定資産(その他)が326,137千円増加し、投資有価証券が273千円減少したこと等によるものであります。

 

(負債)

 当中間連結会計期間末における負債合計は3,200,368千円となり、前連結会計年度末に比べて55,609千円の減少(△1.7%)となりました。これは主に1年内返済予定の長期借入金が3,420千円減少し、長期借入金が85,650千円減少したこと等によるものであります。

 

(純資産)

 当中間連結会計期間末における純資産合計は12,549,061千円となり、前連結会計年度末に比べて485,572千円の増加(4.0%増)となりました。これは主に、利益剰余金が535,018千円増加したこと等によるものであります。

 

 

(3)キャッシュ・フローの分析

 当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物は、3,694,322千円となり、前連結会計年度末に比べて428,638千円の減少となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは846,718千円(前年同期比562,535千円の増加)となりました。これは主に、税金等調整前中間純利益1,050,071千円、減価償却費181,240千円、のれん償却額142,537千円等の収入に対し、法人税等の支払額476,087千円、売上債権の増加額136,669千円等の支出があったことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは△978,108千円(前年同期△1,535,932千円)となりました。これは主に、投資有価証券の取得による支出200,000千円、有形固定資産の取得による支出260,209千円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出508,883千円等の支出があったことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは△266,828千円(前年同期△124,061千円)となりました。これは主に、配当金の支払額117,422千円等があったことによるものであります。

 

(4) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5)経営方針・経営戦略等

 当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間連結会計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について、重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(7)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、新たに締結した重要な契約は次のとおりであります。

(Plantscape,Inc.の株式取得)

 当社連結子会社であるRolling Greens,Inc.は、令和6年8月1日にPlantscape,Inc.(所在地:アメリカ合衆国ペンシルバニア州ピッツバーグ リバティーアベニュー3101)の全株式を取得し、子会社化しました。

 詳細は、「第4  経理の状況  1  中間連結財務諸表 注記事項(企業結合等関係)」に記載しております。