第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間における、本四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生、または、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」に重要な変更はありません。
 なお、重要事象等は存在しておりません。

 

2 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。 

(1)経営成績の分析

当第2四半期連結累計期間(平成29年4月1日~平成29年9月30日)における金融市場は、北朝鮮などの地政学リスクや主要国の金融政策に注目が集まる中、世界的な景気回復を背景にリスク資産価格が上昇する展開となりました。 

株式市場は、潤沢な流動性とグローバル経済の緩やかな拡大に支えられ、堅調に推移しました。北朝鮮へのリスクの高まりから、8月には世界的に株価が弱含む場面もありましたが、主要中央銀行の金融政策正常化が慎重なペースで実施されるとの見方や、米税制改革への期待などから株価は9月末にかけて反発し、米国市場は最高値更新が続く展開となりました。ブラジルを始めとする新興国市場や主要先進国市場も、9月末にかけて総じて堅調に推移しました。国内株式市場は、円高の進行が嫌気されて7月以降は上値の重い展開が続いたものの、9月に入り投資家のリスク選好が回復すると、ドル円レートの底打ちと共に急反騰し、日経平均株価は2万円台を回復して当第2四半期連結累計期間を終えました。 

債券市場はまちまちの展開となりました。欧州中央銀行の量的緩和縮小観測が高まった6月下旬より、欧州債主導で主要国の債券利回りは急騰しましたが、地政学リスクが高まった8月には安全資産への資金シフトが進んで利回りは低下基調を辿りました。9月末にかけては再びリスク選好が回復して債券は売られ、3月末との比較では、長期国債利回りは米国で低下、独・英中心に欧州では上昇し、日本は横ばいとなりました。社債の信用スプレッドは低下基調を辿り、社債市場は総じて堅調に推移しました。

商品市場は値動きの荒い展開となりました。原油価格は北米生産の増加などから4~6月に軟調となった後、7~9月は需給見通しの改善や米ドル安を材料に反発しました。金価格は6月末までレンジ取引が続いた後、米ドル安の進行や地政学リスクの高まりと共に値を上げる展開となりました。穀物価格は、北米産地の乾燥による作柄懸念などから小麦、大豆などが6月末に急騰する局面もありましたが、9月末にかけては作柄改善などを背景に需給見通しが悪化して、総じて軟調に推移しました。 

 

再生可能エネルギーを取り巻く環境については、再生可能エネルギーの最大限の導入と国民負担の抑制の両立に向けて、「エネルギーミックスを踏まえた電源間でバランスの取れた導入の促進」、「国民負担の抑制のためコスト効率的な導入の促進」、「電力システム改革の成果を活かした効率的な電力の取引及び流通」を実現することを目的に、固定価格買取制度(FIT)の見直しが行われ、改正FIT法が平成29年4月に施行されました。 

「太陽光発電」については、FIT価格が、平成27年度の29円及び27円(税抜)から、平成28年度には24円(税抜)となったことに続き、当連結会計年度には21円(税抜)と更に引き下げられました。また、改正FIT法により、2メガワット以上の特別高圧案件について入札制度が導入されるとともに、未稼働案件については発生防止の仕組みが盛り込まれました。平成29年8月末には、稼働済みの太陽光発電所に関し、パワーコンディショナの出力を変更せずに行う太陽光パネルの事後的な増設(過積載)を制限する目的で、改正FIT法施行規則の一部改正省令が公布され、同日施行されました。

 

このような市場環境等のもと、当社の当第2四半期連結累計期間の営業収益は2,143百万円(前年同期間比479百万円(28.8%)の増加)、営業費用は2,061百万円(前年同期間比536百万円(35.2%)の増加)、経常利益は22百万円(前年同期間比49百万円(68.5%)の減少)となりました。経常利益は確保できたものの、法人税等合計は47百万円(前年同期間は30百万円)、非支配株主に帰属する四半期純利益は42百万円(前年同期間は3百万円)にそれぞれ増加したことから、親会社株主に帰属する四半期純損失は67百万円(前年同期間は36百万円の親会社株主に帰属する四半期純利益)となりました。 

営業収益と営業費用の増加は、主として電力取引関連事業において、電力の販売と仕入れが増加したことによるものです。 

法人税等合計の増加は、主としてアセット・マネジメント事業を推進するアストマックス投信投資顧問株式会社(以下、「ASTAM社」という。)における、税務上の繰越欠損金が減少したことなどを受けて、繰延税金資産を43百万円取り崩したこと及び再生可能エネルギー関連事業の地熱発電において掘削した水井戸の原状回復費用にかかる繰延税金負債1百万円を計上したことによるものです。 

 

セグメント毎の業績及び取組み状況は次のとおりです。

 

①アセット・マネジメント事業

当事業は、主にASTAM社が推進しており、金融商品取引業と商品投資顧問業等を行っております。 

当第2四半期連結累計期間においては、ヤフー株式会社(以下、「Yahoo! JAPAN」という。)との協働により、公募投資信託「Yjamライト!」を新規に設定したほか、米ドルへの連動又は逆連動を目指すブル・ベア型のファンド(私募の投資信託)などへの資金流入も見られましたが、スワップ取引を対象としたファンドや外貨建債券を対象としたファンドで投資家の解約の動きが見られたこと、公募の投資信託「日本株ハイインカム(毎月分配型)(ブラジルレアルコース)」からの資金流出が継続したことなどから、運用資産残高合計は9月末時点で前連結会計年度末比212億円減少の約3,642億円となりました。報酬率が相対的に高い運用資産残高の減少等を受けて運用資産全体の報酬率が前年同期間との比較ではマイナスで推移したことなどから、営業収益の総額は前年同期間比で減少しました。一方、販売管理費は、公募投資信託に係る広告宣伝費の増加等を受けて、前年同期間比で増加しました。学校法人東京理科大学が主に出資する大学発ベンチャーキャピタルファンドについては、順調に投資を積み上げるのみならず、東京理科大学側のご協力も得ながら投資先企業の積極的な支援も継続しております。 

以上の結果、当事業における当第2四半期連結累計期間の営業収益は953百万円(前年同期間比34百万円(3.5%)の減少)、セグメント利益は108百万円(前年同期間比95百万円(46.7%)の減少)となりました。

当事業では、今後とも拡充した事業基盤を活用し、投資信託の販売会社並びに海外の運用会社等との協業を通じて運用資産残高の積み上げに努めるとともに、収益基盤の拡充にも取り組んでまいります。なお、既存主力事業である機関投資家ビジネスに加え、個人投資家向けビジネスについても、一層の強化を図るべく、投資未経験者を含む個人投資家の皆様に対して、既存の対面型営業による長期積立型投資信託事業に加え、ファイナンシャル・テクノロジーを活用した長期資産形成に貢献できる事業を展開してまいります。なお、Yahoo! JAPANとの協働により設定した公募投資信託「Yjamプラス!」及び「Yjamライト!」については、第1四半期連結会計期間に複数の販売会社において新たな取扱が開始しましたが、引き続き販路を順次拡大してまいりたいと考えております。 

 

②ディーリング事業

当事業は、主にアストマックス・トレーディング株式会社(以下、「ASTRA社」という。)が推進し、東京商品取引所、CME、ICE等、国内外の主要取引所において商品先物を中心に、株価指数等の金融先物をも取引対象とした自己勘定取引を行っております。 

本項の冒頭で説明されている市場環境の中、主力である商品市場では当第2四半期連結会計期間は価格が堅調な展開となり、貴金属を中心に市場間の値差を利用した裁定取引で利益をあげることができた局面もありました。しかしながら、当第2四半期連結累計期間を通じてみると取引機会が非常に限定的であり、特にエネルギー市場での裁定取引の機会が乏しく、収益は伸び悩みました。 

このような中、アストマックス・エナジー株式会社にて行っていた現物株式取引について、収益の拡大の見通しが立たないことから6月末で取引を停止し、主力である商品先物へのディーリング資金の配分を増加いたしました。また、管理部門において、従来より少人数でもこれまでと同じレベルのリスク管理体制を維持できる体制を構築し、人的コストの削減を図っております。 

以上の結果、当事業における当第2四半期連結累計期間の営業収益は263百万円(前年同期間比79百万円(23.2%)の減少)、セグメント損失は48百万円(前年同期間は5百万円のセグメント利益)となりました。 

当事業では、更なる経費節減を進める一方、ディーリング資金の効率的な活用を行い、収益力の回復を目指す所存です。 

 

③再生可能エネルギー関連事業

当事業は主にASTRA社等が推進しております。当事業では主として再生可能エネルギー等を利用した発電及び電気の供給に関する事業を行っております。 

当事業の進捗状況については継続的に開示しておりますが、当第2四半期連結累計期間における同事業の進捗状況は以下のとおりです。 

<太陽光発電事業>

 ・ 鹿児島県霧島市 出力規模:約2.2メガワット

既に開示しておりますとおり、土地の開発に関わる手続きに遅れが生じておりましたが、平成28年10月に手続きが完了し、着工の運びとなりました。本案件につきましては、当社グループとしての事業リスクを限定するために、SPC(特別目的会社)及び匿名組合契約(ASTRA社を出資者とし、SPCを営業者とする契約)を使った投資スキームを利用しており、平成28年12月16日付にて太陽光発電設備を設置する合同会社に対し出資をしております。稼働開始は、平成30年3月を見込んでおりましたが、造成工事に時間を要した影響で工程が変更となり平成31年以降となる見込みです。稼働後はASTRA社による管理・オペレーション業務を行います。 

太陽光発電事業につきましては、前述のほか、未稼働ID及びセカンダリー市場(完成した発電所の売買市場)での案件取得に取り組んでおります。改正FIT法の施行、競合他社の参入、優良案件の減少等により競争率が高くなっており、案件取得が困難な状況ですが、今後につきましても、引き続き太陽光発電設備の未稼働ID及びセカンダリー市場での案件取得に取り組み、譲渡を行うこと等を含め、期間利益の獲得を目指してまいります。また、保有している既存発電設備においても、一部ポートフォリオの入替、リファイナンス、生産性向上のため増設等を行うことを予定しており、これらを通じた事業採算の向上に取り組んでまいります。 

<地熱発電事業等>

ASTRA社では、ベースロード電源である地熱を利用した発電事業の取組みも進めております。 

宮崎県えびの市尾八重野地域では、地元の方々のご理解を得ながら、2メガワット規模の地熱発電の事業化を目指した調査井掘削に向けた準備を進めてまいりましたが、前連結会計年度末までに調査井(1号井)の掘削が完了しております。また、平成29年6月13日付けで独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構による「平成29年度地熱資源量の把握のための調査事業費助成金交付事業」の採択を受けて、調査井(2号井)の掘削に着手しており、今年度中に前述の1号井の噴気試験を実施いたします。当該地域においては、2メガワット以上の規模の地熱発電の開発も視野に入れつつ、引き続き事業化に向けて取り組んでまいります。 

このほかに、100から300キロワット規模のバイナリー(温泉)発電と呼ばれる小規模地熱発電の事業化についても取組みを進めており、平成28年5月に地表調査を完了した大分県日田市においても平成29年8月に掘削許可を取得し、今年度中に掘削を完了する予定です。なお、宮崎県えびの市、大分県日田市の両案件においては、九州電力株式会社主宰の電源接続案件募集プロセス(電源接続案件募集プロセスとは、平成27年4月に設立された電力広域的運営推進機関により、新たに規定されたルール。発電設備等を電力系統に連系するにあたり、近隣の電源接続案件(系統連系希望者)を募り、複数の系統連系希望者により工事費負担金を共同負担する手続きのこと。)に移行しております。 

前述のとおり、鹿児島県霧島市の開発案件は前連結会計年度に続き発電所の開発に係るコスト(銀行借入に対する金利負担等)を負担しております。当社グループが保有する太陽光発電所が第1四半期連結会計期間は全般的に日射量に恵まれた結果、当事業における当第2四半期連結累計期間の営業収益は376百万円(前年同期間比120百万円(46.9%)の増加)、セグメント利益は22百万円(前年同期間は42百万円のセグメント損失)となりました。 

 

④電力取引関連事業

当事業は小売電気事業者等を対象にシステム及び付帯サービスを提供するアストマックス・エナジー・サービス株式会社(以下、「AES社」という。)と、小売電気事業者であり、日本卸電力取引所の会員でもあるASTRA社による協業により推進しております。 

AES社では、電力自由化の先進国である米国において実績のあるEnergy Services Group, LLCの電力・ガス小売事業サポートシステムの日本版を独占提供するとともに、ASTRA社との協業による需要予測等を含む需給管理業務並びに顧客のための電力調達業務を通じて、小売電気事業者等のニーズに応えるべくきめ細かいサービス及びソリューションの提供に取り組んでおります。 

当第2四半期連結累計期間には、拡販に向けた営業が功を奏し、数件の管理支援業務契約及びシステム提供契約締結に至りました。システムの引渡しは今年度下期を予定しており、収益の認識は引き渡し時となります。なお、顧客の増加により取扱う電力量が増加することに伴い当事業の電力取引に係るリスク管理体制の拡充を図ると共に、今後の事業展開を見据え、小売電気事業者向けの新たな業務支援体制の構築を図っております。 

当事業の当第2四半期連結累計期間は引き続き経費先行となっており、営業収益は549百万円(前年同期間比471百万円(606.3%)の増加)、セグメント損失は61百万円(前年同期間は83百万円のセグメント損失)となりました。 

上記、セグメント利益又は損失は四半期連結財務諸表の経常利益と調整を行っており、連結会社間の内部取引消去等の調整額が含まれております。

 

(2)財政状態の分析

(資産)

流動資産は、前連結会計年度末に比べて10.6%減少し、5,355百万円となりました。これは、現金及び預金が572百万円、流動資産のその他に含まれる未収消費税等が218百万円減少したこと等によります。 

固定資産は、前連結会計年度末に比べて2.0%増加し、6,234百万円となりました。これは、建設仮勘定が204百万円増加したこと等によります。

この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて4.3%減少し、11,597百万円となりました。

(負債)

流動負債は、前連結会計年度末に比べて20.0%減少し、1,262百万円となりました。これは、未払法人税等が200百万円減少したこと等によります。 

固定負債は、前連結会計年度末に比べて0.8%増加し、4,587百万円となりました。これは、固定負債のその他に含まれる長期預り金が180百万円増加したこと等によります。

この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて4.6%減少し、5,849百万円となりました。 

(純資産)

純資産合計は、前連結会計年度末に比べて4.0%減少し、5,747百万円となりました。これは、株主配当により利益剰余金が92百万円減少したこと等によるものです。 

 

(3)キャッシュ・フローの状況の分析

当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、3,113百万円(前年同期間比56.5%増)となりました。

当第2四半期連結累計期間に係る区分ごとのキャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における営業活動による資金の増減は、157百万円(前年同期間は△94百万円)となりました。主たる要因は、未収消費税等の減少による収入(218百万円)、長期預り金の増加による収入(169百万円)等によります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における投資活動による資金の増減は、△260百万円(前年同期間は△803百万円)となりました。主たる要因は、有形固定資産の取得による支出(△201百万円)、投資有価証券の取得による支出(△44百万円)等によります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における財務活動による資金の増減は、△469百万円(前年同期間は931百万円)となりました。主たる要因は、短期借入金の返済による支出(△405百万円)、長期借入金の返済による支出(△192百万円)等によります。

 

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「会社の対処すべき課題」より新たに生じた課題はありません。

 

(5)研究開発活動

該当事項はありません。 

 

(6)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し

当第2四半期連結累計期間において、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営成績に重要な影響を与える要因について」及び「中長期的な会社の経営戦略」より重要な変更はありません。

 

(7)経営者の問題認識と今後の方針について

当第2四半期連結累計期間において、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者の問題認識と今後の方針について」より重要な変更はありません。