第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している以下の主要なリスクが発生しております。

なお、文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在においてGMO-FHが判断したものであります。

 

(タイ王国の証券事業に係る貸倒引当金繰入額の計上について)

 当中間連結会計期間において、タイ王国で証券事業を展開する当社連結子会社のGMO-Z com Securities (Thailand) Public Company Limited(以下「タイ子会社」)が信用取引の提供に際し顧客から担保として差し入れを受けている複数の代用有価証券の株価が大幅に急落しました。これを受けて、タイ子会社で当該有価証券を担保とする信用取引貸付金等に対する貸倒引当金の見積りにおいて回収可能性を検討した結果、貸倒引当金繰入額を販売費及び一般管理費に計上することといたしました。

 タイ子会社においては、2022年11月に信用取引の担保として受け入れた代用有価証券を巡る不公正取引が発生して以降、他の代用有価証券においても株価の大幅な下落に伴う貸倒引当金繰入額を計上しております。信用リスクの低減に向けて、新規貸付(新規買い注文)の全面停止をはじめとして様々な再発防止策を講じてまいりましたが、取引約款上の制約から既存顧客に対して強制力のある対応を行うことができず、今般、再び多額の貸倒引当金繰入額を計上する事態となりました。引き続きタイ子会社において、リスク低減に向けた取り組みと債権回収に全力で取り組んでおりますが、本件の抜本的な解決に向けて、タイ子会社は信用取引サービスの提供を2024年12月20日付で終了することといたしました。

 今後も、信用取引サービスの終了又は債権の回収が完了するまでにタイ株式市場の急変等により担保価値が下落し、回収可能性が見込めない場合には、貸倒引当金繰入額の追加計上を行う可能性があります。

 

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在においてGMO-FHが判断したものであります。

 

(1) 経営成績の状況および分析

 当中間連結会計期間の営業収益は26,147百万円(前年同期比3.2%減)、純営業収益は24,147百万円(同5.0%減)と前年同期比で微減となりました。各段階利益については、タイ王国の証券事業等に係る貸倒引当金繰入額4,509百万円を販売費及び一般管理費に計上したことから前年同期比で大幅に減少し、営業利益は4,945百万円(同37.6%減)、経常利益は4,430百万円(同43.0%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は1,558百万円(同56.6%減)となりました。

 

当中間連結会計期間における主な収益、費用、利益の状況は次のとおりです。

(単位:百万円)

 

前中間

連結会計期間

当中間

連結会計期間

増減額

増減率

営業収益

27,012

26,147

△864

△3.2%

受入手数料

1,857

2,079

222

12.0%

トレーディング損益

21,198

18,752

△2,446

△11.5%

金融収益

3,796

3,713

△82

△2.2%

その他の営業収益

39

923

884

その他の売上高

120

677

557

461.0%

金融費用

1,588

1,765

177

11.1%

売上原価

12

234

221

純営業収益

25,411

24,147

△1,263

△5.0%

販売費及び一般管理費

17,481

19,202

1,720

9.8%

営業利益

7,929

4,945

△2,984

△37.6%

経常利益

7,775

4,430

△3,344

△43.0%

親会社株主に帰属する中間純利益

3,589

1,558

△2,031

△56.6%

 

   ※ その他の営業収益、売上原価の増減率は1,000%を超えるため、「−」と記載しています。

 

 当中間連結会計期間におけるセグメント別の状況は次のとおりです。

 

 営業収益内訳(セグメント別/商品別)                          (単位:百万円)

 

前中間連結
会計期間 

当中間連結
会計期間 

増減額

増減率

証券・FX事業

25,420

22,049

△3,371

△13.3%

株式・ETF等※1

669

671

1

0.3%

先物・オプション※2

52

△52

取引所FX

398

260

△137

△34.5%

通貨関連店頭デリバティブ

16,103

12,298

△3,804

△23.6%

CFD・株BO

4,338

4,970

631

14.6%

金融収益

3,796

3,710

△85

△2.2%

その他

61

138

76

123.4%

暗号資産事業

1,465

3,417

1,951

133.2%

暗号資産

1,465

3,417

1,951

133.2%

その他

140

690

549

389.7%

その他

140

690

549

389.7%

調整額

△15

△10

5

営業収益合計

27,012

26,147

△864

△3.2%

 

 ※1 株式・ETF等の取引に係る委託手数料及びその他の受入手数料、募集・売出し・特定投資家向け売付け勧誘
    等の取扱手数料、投資信託に係るその他の受入手数料が含まれています

   ※2 先物・オプション取引は、2023年11月にサービスの提供を終了しました。

 

(証券・FX事業)

 証券・FX事業においては、強みである店頭FXの収益性改善施策やCFDのクロスセル施策に取り組むほか、店頭FX、CFDについて多数のキャンペーンを展開し、取引活性化と顧客基盤拡大を図りました。また、GMOクリック証券株式会社においては手軽に米ドルが保有できる新サービスの提供を開始し、顧客利便性向上に取り組みました。店頭FXについては、ドル円相場の円安が進行する中で収益性が低下し減収となる一方、CFDについては売買代金・収益ともに前年同期比で増加し、引き続き高水準で推移しました。

 これらの結果、当中間連結会計期間における当セグメントの営業収益は22,049百万円(前年同期比13.3%減)となりました。営業利益については、タイ王国の証券事業における貸倒引当金繰入額の計上により、3,439百万円(同57.8%減)となりました。

 

(暗号資産事業)

 暗号資産事業においては、法人口座やAPIサービスの機能拡充、銘柄追加に取り組むほか、取引活性化に向けたキャンペーンを展開し、顧客利便性向上と顧客基盤拡大を図りました。代表的な暗号資産であるビットコインの価格が大幅に上昇し、2024年3月に過去最高値を記録して以降も高水準で推移したことから、GMOコイン株式会社の売買代金は前年同期比で約2倍と大きく伸長し、収益も増加しました。また、暗号資産市場のボラティリティ上昇も寄与して口座獲得が順調に進捗し、前年同期末比7.0万口座増の64.5万口座となりました。

 これらの結果、当中間連結会計期間における当セグメントの営業収益は3,417百万円(前年同期比133.2%増)、営業利益は前年同期から大幅に増加し1,740百万円(前年同期は営業損失56百万円)となりました。

 

(2) 財政状況の分析

                                              (単位:百万円)

 

前連結会計年度末

当中間連結会計期間末

増減額

総資産

1,125,498

1,236,148

110,649

負債

1,079,058

1,189,236

110,178

純資産

46,440

46,911

471

 

 

(総資産)

当中間連結会計期間末における資産合計は1,236,148百万円(前期末比110,649百万円の増加)となりました。これは主に、有価証券担保貸付金が7,383百万円減少した一方、現金及び預金の増加6,817百万円、利用者暗号資産の増加77,245百万円、信用取引資産の増加4,811百万円、支払差金勘定の増加9,622百万円があったことによるものです。

 

(負債)

当中間連結会計期間末における負債合計は1,189,236百万円(前期末比110,178百万円の増加)となりました。これは主に、預り暗号資産の増加77,245百万円、受取差金勘定の増加10,993百万円、社債の増加11,075百万円によるものです。

 

(純資産)

当中間連結会計期間末における純資産は46,911百万円(前期末比471百万円の増加)となりました。これは主に、利益剰余金の減少691百万円、為替換算調整勘定の増加593百万円、共同出資によるGMOヘルステック株式会社の設立等による非支配株主持分の増加301百万円によるものです。

 

 (3) キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における現金及び現金同等物は、営業活動による収入が2,136百万円、投資活動による支出が5,107百万円、財務活動による収入が9,516百万円となった結果、当中間連結会計期間末には前期末比7,081百万円増の88,230百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローは、2,136百万円のプラスとなりました。これは主に、有価証券担保貸付金の減少による収入7,383百万円、預り暗号資産の増加による収入77,245百万円、受取差金勘定の増加による収入10,974百万円があった一方で、利用者暗号資産の増加による支出77,245百万円、支払差金勘定の増加による支出9,523百万円があったことによるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローは、5,107百万円のマイナスとなりました。これは主に、投資有価証券の取得による支出3,056百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出1,660百万円があったことによるものです。 

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー) 

 財務活動によるキャッシュ・フローは、9,516百万円のプラスとなりました。これは主に、長期借入れによる収入4,980百万円、社債の発行による収入10,913百万円、長期借入金の返済による支出6,838百万円があったことによるものです。

 

(4) 資本の財源及び資金の流動性についての分析

GMO-FHの資金需要の主なものは、信用取引買付代金の顧客への貸付、店頭デリバティブ取引等におけるカウンターパーティーとのカバー取引に係る差入保証金等、顧客からの預り金や信用取引、FX取引等に係る保証金の入出金と顧客分別金信託及び顧客区分管理信託への入出金との差による一時的な立替などが挙げられます。これらの資金需要には、自己資金のほか、金融機関等とのコミットメントライン契約及び当座貸越契約に基づく短期借入金、差入保証金の代替として支払承諾契約に基づく保証状のカウンターパーティーへの差し入れ等にて対応しており、十分な流動性を確保しております。

 

(5) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当中間連結会計期間において、重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定に重要な変更はありません。

 

(6) 経営方針・経営戦略等

当中間連結会計期間において、経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(7) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当中間連結会計期間において、当社が対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更はなく、新たに生じた課題もありません。

 

(8) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

(9) 従業員数

医療プラットフォーム事業参入に向けて2024年3月に実施した株式会社アイソル(現GMOヘルスケア株式会社)の連結子会社化等に伴い、当中間連結会計期間において当社の連結従業員数は前連結会計年度末と比較して60名増加し、482名となりました。
 ※医療プラットフォーム事業は、報告セグメントに含まれない「その他」に区分されます。

 

(10) 主要な設備

当中間連結会計期間において、主要な設備に重要な異動はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

 

契約の名称

ボンド・ファシリティ契約

契約会社

GMOクリック証券株式会社

契約相手先

アレンジャー:株式会社三井住友銀行

保証期間

2024年3月29日から2025年3月27日まで

主な内容

GMOクリック証券株式会社の店頭外国為替証拠金取引及び商品(貴金属)CFDにおいて、カバー取引先に差し入れる取引証拠金に代用する銀行保証状の発行。