当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
足元の世界経済は、高インフレの落ち着きなどを背景に、底堅い成長を維持しているものの、ソフトランディングの可能性が高まる米国と製造業の不振が続く欧州の様に、国や地域によって回復ペースにまだら感があります。
かかる中、当中間連結会計期間の自動車関連部品市場における需要は、これまで牽引してきた北米市場が米国景気減速の懸念から後半にかけて勢いが弱まったことに加えて、日系自動車メーカーの不正問題による回復遅れ、中国経済の低迷長期化、欧州の景気低迷鮮明化も各地域の需要に影響を及ぼしており、グローバル全体で需要が低迷いたしました。
一方、水処理用分離膜市場における需要は、海水淡水化プラント用途や工業用プロセス水、廃水処理用途の増加により堅調に推移しました。
その結果、当社グループの当中間連結会計期間においては、上昇する原価に対応すべく価格改定を実施するも、中国市場の変化の影響を受けたことから、売上高は8,092百万円(前年同中間期比160百万円減、1.9%減)となりました。また、利益面においても、売上高の減少と固定費の増加の影響を受け、営業損失は9百万円(前年同中間期は営業利益95百万円)、経常損失は52百万円(前年同中間期は経常利益72百万円)、親会社株主に帰属する中間純損失は203百万円(前年同中間期は親会社株主に帰属する中間純利益68百万円)となりました。
当中間連結会計期間の主要な品目別売上高の状況につきましては、次のとおりであります。
なお、当社グループは、機能紙・不織布の製造・販売を事業内容としており、単一の事業活動を行っておりますので、品目別に記載しております。
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品目の名称 |
前連結会計期間 |
当中間連結会計期間 (自 2024年4月1日 至 2024年9月30日) |
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自 2023年4月1日 至 2023年9月30日 |
自 2023年10月1日 至 2024年3月31日 |
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金額 (百万円) |
金額 (百万円) |
金額 (百万円) |
前年同中間期比 (%) |
直前期比 (%) |
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自動車関連資材 |
3,928 |
4,324 |
4,322 |
110.1 |
100.0 |
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水処理関連資材 |
3,724 |
2,881 |
3,109 |
83.5 |
107.9 |
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一般産業用資材 |
600 |
655 |
660 |
110.0 |
100.7 |
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合計 |
8,253 |
7,862 |
8,092 |
98.1 |
102.9 |
②財政状態の状況
当中間連結会計期間末における資産総額は、22,802百万円となり、前連結会計年度末より1,556百万円増加しております。主に建設仮勘定が新工場建設に伴い617百万円、現金及び預金が506百万円、原材料及び貯蔵品が364百万円増加いたしました。
負債総額は15,857百万円となり、前連結会計年度末より1,495百万円増加しております。主に長期借入金が1,609百万円、短期借入金が972百万円増加し、設備関係電子記録債務が1,233百万円減少いたしました。
また、純資産につきましては、6,945百万円となり、前連結会計年度末より61百万円増加しております。主に非支配株主持分が186百万円、為替換算調整勘定が95百万円増加し、利益剰余金が203百万円減少いたしました。
以上の結果、自己資本比率は21.7%となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は1,380百万円となり、前連結会計年度末と比較して、495百万円の増加となりました。
各キャッシュ・フローの状況とその要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は、143百万円(前年同中間期比28百万円減)となりました。これは主に売上債権の増加額186百万円の減少要因があったものの、減価償却費327百万円の増加要因があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は、2,185百万円(前年同中間期比815百万円減)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出2,122百万円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により得られた資金は、2,516百万円(前年同中間期比245百万円減)となりました。これは主に長期借入れによる収入2,000百万円があったことによるものであります。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、208百万円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。