第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において、当社グループが判断したものであります。

 

(1)経営方針

当社グループの企業理念、経営目標は次のとおりであります。

①企業理念

「美と健康を通じて夢と感動をお届けする」

②経営目標

・より良い商品の開発・提供により笑顔あふれる世の中をつくる

・Innovation30※注を実現し、美容業界に貢献する

・社員の成長・幸せを実現できる会社にする

上記の企業理念、経営目標を基軸に、当社グループは常に消費者のニーズに合致した商品を開発し、市場に投入してまいりました。研究開発の基本方針として「消費者が、肌、髪本来の美しさを手に入れることができる、より高品質で安心・安全なアジュバン化粧品の開発」を掲げております。

今後も独自のカウンセリング販売戦略によりサロンを繁栄させるとともに事業の拡大を行い、美容業界への貢献に努めてまいります。

 

※注「Innovation30

「サロンと一般企業との雇用格差是正」等、美容業界にイノベーションを起こすという当社グループの長期(30年)ビジョンを指します。

 

(2)目標とする経営指標

当社グループは、継続的な事業の拡大を通じてコーポレートブランド価値の向上を目指しております。経営指標としては、事業及び企業の収益力を表す各利益項目を重視し、特に売上高、営業利益率の向上を目指しており、中期5ヶ年計画の最終年度である2023年3月期には下記の経営指標の達成を目指しております。

(経営指標)

 ・連結売上高   100億円の達成

 ・連結営業利益率   20%の達成

 

(3)経営環境及び会社の経営戦略

国内の美容業界は、人口減少、少子高齢化等の影響を受け市場規模は横ばい、縮小していくことが予想されます。このような状況のもと、当社グループは多角的にサロン経営を支援すべく、商品企画力、生産管理力、研究開発力、営業力、人材力といった企業力を強化してまいります。

今後も代理店、アジュバンサロンとともに成長できるよう関係性をより強固なものにし、コーポレートブランド価値の向上を目指します。

 当社グループは、長期(30年)ビジョンのもと中期5ヶ年経営計画を策定し、美容業界における「Adjuvant(助けとなるもの)」となるべく、「Innovation30」というテーマで長期を見据えております。ビジョンの実現に向け、以下の7つの重点戦略を会社の対処すべき課題として策定しております。

 

(4)会社の対処すべき課題

経営目標、中期経営計画を達成するために以下の項目に取り組んでまいります。

 

①国内アジュバンサロンの量的成長

 営業員の効率化を推進するためチーム制を導入し、きめ細やかなサロンサポートを実施していきます。また、重点エリアをおき、営業員の比重を高めるとともに代理店、ペルソナ設定によるサロン開拓も行ってまいります。

②サロン経営システムの量的成長

 エクシードシステム株式会社(子会社)とのシナジーを強化しながら、サロンアンサーシステム※注を導入・拡販します。

③サロン経営アドバイザーの質的成長

 サロン経営アドバイザーの育成を強化します。

④海外事業の質的・量的成長

 香港を拠点に東南アジアへのアプローチ機会を増やしアジュバン化粧品を広めていきます。

⑤商品の開発基盤の質的・量的成長

 基礎研究の充実(外部連携等)を図るとともに、自社処方商品のラインナップの充実を図ります。

⑥流通等IT化 質的・量的成長

 物流倉庫の増床及びシステムの再構築を行います。また、生産管理の効率化を図ります。

⑦社員のスキルと社員所得の向上

 教育制度、評価制度、賃金制度の見直しを行います。等級別階層別教育プログラムの設定により全社員のスキル向上に努めます。スキルアップにより生産性が向上した成果として社員の所得を向上させます。

 

※注「サロンアンサーシステム」

エクシードシステム株式会社(子会社)が販売する、クラウド型経営サポート(サロンの顧客管理、経営分析)システムを指します。

 

2【事業等のリスク】

  有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。

  なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

国内化粧品市場の動向

当社グループは、アジュバン化粧品の商品企画、研究開発、販売をしております。当社グループが属する美容業界は、人口減少に伴う美容人口の減少と、1店舗当たり顧客数の減少や消費動向の停滞等により、厳しさを増すことが予想されます。

また国内化粧品市場は、競合他社や異業種からの新規参入会社との競争も激化しております。特に健康や自然成分に対する意識の高まりに伴い、「自然派化粧品」「オーガニック」と呼ばれる製品が注目を集めております。当社グループは、美しく健やかでありたいと願うお客様の手助けをするため、安心・安全な化粧品の開発に注力し事業を拡大してまいりました。しかしながら、当社グループが予期せぬ競争環境の変化に的確に対処できない場合や、当社グループの掲げる経営戦略が顧客のニーズに合致しない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、中期経営計画を実行してまいりますが、これらが市場環境に対応していない場合も、同様の悪影響を及ぼす可能性があります。

②医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(医薬品医療機器等法)

当社グループは、主力事業がアジュバン化粧品の商品企画、研究開発、販売であるため、医薬品医療機器等法に基づく製造販売業の許可を、当社及び子会社の株式会社アジュバンコスメティックにおいて取得しております。この許可は5年ごとの更新とその他必要な手続きを行っております。

当社グループは、医薬品医療機器等法及びその他関連法規制の遵守を徹底しておりますが、医薬品医療機器等法第75条(許可の取消し等)等に抵触し、業務の全部若しくは一部の停止を命ぜられた場合、又は厚生労働大臣からその定める基準に適合せず許可を取消された場合、あるいは法規制が予期せず変更された場合や新たに設けられた場合には、当社グループの事業活動が制限され、経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。

③商品開発

当社グループは、アジュバン化粧品の商品企画、研究開発、販売を主力事業としており、商品の売上動向は当社グループの業績に大きな影響をもたらします。商品の研究開発は、当社グループの成長力の要の一つであり、継続して新商品やリニューアル商品の投入を行ってまいります。しかしながら、顧客ニーズにマッチした商品づくりのために、商品開発の成果が長期に及ぶことがあります。また新技術、新成分の開発や発見が商品発売後に明らかとなり、想定した利益が得られない可能性もあります。

また当社商品の品質管理については万全を期しておりますが、万が一当社グループが販売した商品に何らかの瑕疵があることが判明した場合、顧客からの損害賠償請求や大量の返品、さらには当社グループに対する信用の失墜等により、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。

④製造体制

当社商品の製造は、外部の製造委託工場を活用しております。製造委託工場と良好な関係を保ちながら、品質管理、安定的な商品供給に努めております。しかしながら、万が一製造委託工場が天災等に見舞われ、製造設備への被害等不測の事態が発生した場合、又は製造委託工場が経営破綻や製造能力が低下した場合は、商品の品質、安定供給に支障をきたすことが考えられ、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。

⑤資材、原材料調達

当社グループは、商品製造に必要な資材、原材料は主に製造委託工場において調達を行っております。製造委託工場において安定した仕入体制を確保し、適正価格で必要量を調達するように報告、連絡を受けつつ管理に努めております。

しかしながら、外的要因により不測の事態が発生した場合には、必要な原材料等の適正価格による継続的な仕入を行うことができなくなる可能性があります。その場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。

⑥情報セキュリティ

当社グループでは、個人情報や商品開発の情報等の機密情報の取扱いについては、情報セキュリティの運用体制の整備、社員勉強会、内部監査の実施等により管理の徹底を図っております。しかしながら、何らかの原因によりこれらの情報が流出した場合には、損害賠償請求や信用失墜等が起こり、事業活動に悪影響を及ぼす可能性があります。

⑦知的財産権関連

当社グループは、知的財産権を守るための措置を講じておりますが、予想を超えた手段等により知的財産権が侵害され、技術、情報の流出や模倣商品が市場に出回る等の事態が発生した場合、事業活動に悪影響を及ぼす可能性があります。

また当社グループは、入念な特許・商標等の調査をしながら商品の開発を進めております。しかしながら、他社の特許出願の公開前に開発、販売した場合等、当社グループの認識の範囲外で第三者の特許に抵触する可能性があります。万が一判明した場合は、交渉による解決や代替技術・原材料の使用により回避する努力を進めますが、商品の仕様変更、回収等の費用発生や、損害賠償請求権を行使された場合には、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

⑧戦略的投資活動

当社グループでは、戦略的視点から、各種の投資決定をしております。戦略的投資活動の意思決定に際しては、必要な情報収集及び検討を実施しておりますが、予期し得ない種々の環境変化等により、出資・投資に対する当初意図した成果が得られない場合や、出資先の財政状態が悪化した場合には、株式等の減損処理により当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。

⑨新規顧客の獲得

当社グループは、新規代理店、新規サロン(アジュバンサロン)数を順調に伸ばしており、新規エリアの開拓を進めております。しかしながら、カウンセリング販売を基本とした当社グループの販売方針を遵守できる顧客を獲得できなかった場合、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。

⑩ストック・オプション制度について

当社グループは、役職員の業績向上に対する意欲や士気を高めるため、ストック・オプション制度を採用しております。2019年3月20日現在、ストック・オプションによる潜在株式総数は85,200株であり、発行済株式総数7,962,000株の1.1%に相当しております。これらのストック・オプションが行使された場合、新株式が発行され、株式価値が希薄化する可能性があります。

 

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況

a.財政状態

 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比較して3百万円減少の5,870百万円となりました。

 流動資産は、前連結会計年度末と比較して228百万円減少の3,096百万円となりました。主な変動要因は、現金及び預金の減少407百万円、売掛金の増加45百万円、商品及び製品の増加141百万円、仕掛品の減少37百万円によるものであります。

 固定資産は、前連結会計年度末と比較して224百万円増加の2,774百万円となりました。主な変動要因は、中央研究所設備の取得等による有形固定資産の増加314百万円、のれんの償却額及びのれんの減損損失の計上によるのれんの減少61百万円、余資の運用による投資有価証券の増加26百万円、保険積立金の譲渡等による保険積立金の減少78百万円によるものであります。

 流動負債は、前連結会計年度末と比較して112百万円増加の832百万円となりました。主な変動要因は未払金の増加129百万円によるものであります。

 固定負債は、前連結会計年度末と比較して3百万円減少の488百万円となりました。主な変動要因は、長期借入金の減少20百万円によるものであります。

 純資産は、前連結会計年度末と比較して112百万円減少の4,550百万円となりました。主な変動要因は、配当金の支払による減少189百万円、譲渡制限付株式報酬費用としての自己株式の処分による増加51百万円によるものであります。

 この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の79.4%から77.5%となりました。1株当たり純資産額は、前連結会計年度末589.36円から571.94円となりました。

 

b.経営成績

当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善に伴い緩やかな回復基調で推移したものの、海外においては、米中の貿易摩擦や英国のEU離脱問題等、先行き不透明な状況となっております。

美容業界におきましては、顧客単価の下落、来店サイクルの長期化等、サロン経営において厳しい環境が続いており、当社商品を販売するアジュバンサロン※注においても同様の影響がありました。

このような状況のもと、当社グループは、営業方針を「年間販促計画の策定と実行」「カウンセリングの知識・技術の習得」「アフターフォローの習慣化」「顧客分析の徹底と関係性の強化」として掲げ、サロンの安定した経営サポートを目指しております。

売上高につきましては、連結子会社の売上高減少に伴う影響はありましたが、スキンケア商品及びヘアケア商品は、サロンにおける店販売上の回復により計画通りに推移いたしました。以上の結果、当連結会計年度の売上高は5,163百万円(前期比1.3%増)となりました。詳細は区分別売上高の概要をご参照ください。

なお、アジュバンサロン契約軒数につきましては、当連結会計年度末で7,360軒(前期末比481軒増)となりました。

新商品に対する在庫管理コスト及び販売促進費の増加、物流コスト増加に伴う荷造運搬費の増加や人件費等の販売費及び一般管理費の増加により利益面では、営業利益169百万円(前期比66.1%減)、保険積立金の譲渡等による保険返戻金55百万円の計上があったものの経常利益251百万円(前期比50.6%減)となりました。

また、連結子会社であるエクシードシステム株式会社に係るのれんの減損損失47百万円を計上したこと等により、親会社株主に帰属する当期純利益25百万円(前期比91.9%減)となりました。

 

区分別売上高は、売上割戻金を含めて次のとおりであります。

区分

前連結会計年度

当連結会計年度

増減額

増減率

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

(%)

スキンケア

2,017

39.6

1,916

37.1

△101

△5.0

ヘアケア

2,381

46.7

2,790

54.1

408

17.2

その他

1,007

19.8

812

15.7

△195

△19.4

売上割戻金

△309

△6.1

△355

△6.9

△45

合計

5,097

100.0

5,163

100.0

65

1.3

(注)1.エクシードシステム株式会社(連結子会社)、ADJUVANT HONG KONG COMPANY LIMITED(連結子会社)の売上高は、「その他」に含んでおります。

2.当連結会計年度より、従来「カラー剤」に区分しておりました「カラー剤商品」を「ヘアケア」に含めております。これに伴い、前連結会計年度の売上区分の組み替えを行っております。

3.売上割戻金は、商品ごとではなく売上高の合計を基準として割戻率を設定しているため、区分ごとに配賦せず合計額で表示しております。

 

国内海外別売上高は、次のとおりであります。

区分

前連結会計年度

当連結会計年度

増減額

増減率

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

(%)

国内売上高

4,792

94.0

4,888

94.7

96

2.0

海外売上高

305

6.0

274

5.3

△30

△10.1

合計

5,097

100.0

5,163

100.0

65

1.3

 

当社グループは、単一セグメントであるためセグメント別の記載はしておりませんが、区分別売上高の概要は以下のとおりであります。

 

(スキンケア)

スキンケア商品の売上高は、前期リリースしたダイヤモンドジェイ(DJ)シリーズの販売が平準化したため減少いたしました。

以上の結果、当連結会計年度の売上高は1,916百万円(前期比5.0%減)となりました

(ヘアケア)

ヘアケア商品の売上高は、新シリーズであるクラスSの販売が堅調に推移したことと、既存シリーズとの自社競合の影響が想定よりも小さかったため増加いたしました。

以上の結果、当連結会計年度の売上高は2,790百万円(前期比17.2%増)となりました。

(その他)

その他の売上高は、連結子会社が当初の計画より主力コンピューターソフトウェアをオンプレミス型からクラウド型へ早めに切り替えたことにより、関連のハードウェアの販売・開発案件が減少したため、当連結会計年度の売上高は812百万円(前期比19.4%減)となりました。

なお、MAPシステムおきましては、当連結会計年度末における契約件数が220件(前期末比18件減)となりました。

 

※注「アジュバンサロン」

初回に100千円以上の仕入を行い、当社グループが指導する商品の案内方法等を定めたアジュバンサロン契約を締結したサロンを指します。

 

②キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は営業活動で獲得した資金を主に中央研究所設備等の有形固定資産の取得による支出、投資有価証券の取得による支出、配当金の支払等で使用した結果、前連結会計年度末に比べて90百万円減少し、当連結会計年度末残高は1,480百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は94百万円(前期比238百万円減)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益183百万円の計上、減価償却費の計上84百万円、売上債権の増加額45百万円、たな卸資産の増加額104百万円、法人税等の支払額133百万円によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果得られた資金は43百万円(前期は685百万円の支出)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出354百万円、投資有価証券の取得による支出400百万円、投資有価証券の売却による収入376百万円、定期預金の払戻による収入370百万円、保険積立金の解約等による収入142百万円によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は230百万円(前期比7百万円減)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出27百万円、配当金の支払額190百万円によるものであります。

③生産、受注及び販売の実績

当社グループは、アジュバン化粧品の商品企画、研究開発、販売及びこれに附帯するサービス業務を営む単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

当社グループは、「生産及び受注」の販売形態をとっておりませんので、該当する事項はありません。

a.仕入実績

当連結会計年度における仕入実績を区分別に示すと次のとおりであります。

区    分

当連結会計年度

(自 2018年3月21日

至 2019年3月20日)

前年同期比(%)

スキンケア     (千円)

1,315,834

119.8

ヘアケア      (千円)

584,715

94.6

その他       (千円)

403,664

90.7

合     計   (千円)

2,304,213

106.6

(注)1.金額は仕入価格によっております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

3.当連結会計年度より、従来「カラー剤」に区分しておりました「カラー剤商品」を「ヘアケア」に含めております。これに伴い、前連結会計年度の仕入区分の組み替えを行っております。

 

b.販売実績

当連結会計年度における販売実績を区分別に示すと次のとおりであります。

区    分

当連結会計年度

(自 2018年3月21日

至 2019年3月20日)

前年同期比(%)

スキンケア     (千円)

1,916,262

95.0

ヘアケア      (千円)

2,790,189

117.2

その他       (千円)

812,327

80.6

売上割戻金     (千円)

△355,129

合     計   (千円)

5,163,649

101.3

(注)1.金額は販売価格によっております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

3.当連結会計年度より、従来「カラー剤」に区分しておりました「カラー剤商品」を「ヘアケア」に含めております。これに伴い、前連結会計年度の売上区分の組み替えを行っております。

4.売上割戻金は、商品ごとではなく売上高の合計を基準として割戻率を設定しているため、区分ごとに配賦せず合計額で表示しております。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

①重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し、合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項」の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しておりますが、特に次の重要な会計方針が連結財務諸表作成における重要な見積りの判断に大きな影響を及ぼすと考えております。

a.貸倒引当金の計上基準

当社グループは、売上債権等の貸倒損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率等により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を貸倒引当金として計上しております。

b.投資有価証券及び投資

当社グループは、仕入に係る取引会社の非上場会社株式等を保有しております。投資先の純資産価額の当社持分と、当社グループの帳簿価額とを比較することにより減損の判断を行っております。減損の判断にあたっては、下落幅及び当該投資先会社の財政状態及び将来の業績見通し等を考慮しております。

c.繰延税金資産の回収可能性の評価

当社グループは、繰延税金資産の回収可能性を評価するに際して、将来の課税所得を合理的に見積っております。

 

②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

a.経営成績等

1)財政状態

 当連結会計年度における財政状態につきましては、(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 a.財政状態」に記載のとおりであります。

 

2)経営成績の分析

当社グループは、中期経営計画の推進に向け、営業方針を「年間販促計画の策定と実行」「カウンセリングの知識・技術の習得」「アフターフォローの習慣化」「顧客分析の徹底と関係性の強化」として掲げ、高品質で安心・安全な化粧品の提供、アジュバンサロンの経営支援に取り組んでまいりました。

 

以上の結果、経営成績は次のとおりであります。

 

売上高、売上総利益)

売上高は、前連結会計年度と比較して65百万円増収の5,163百万円(前期比1.3%増)となりました。区分別における売上高(売上割戻金を含む)は、スキンケアが101百万円減収の1,916百万円、ヘアケアが408百万円増収の2,790百万円、その他が195百万円減収の812百万円となりました。

この結果、売上総利益は前連結会計年度と比較して39百万円減益の3,161百万円(前期比1.2%減)となりました。

(販売費及び一般管理費、営業利益)

販売費及び一般管理費は、前連結会計年度と比較して290百万円増加の2,991百万円(前期比10.8%増)となりました。これは、新商品に対する在庫管理コスト及び販売促進費の増加、物流コスト増加に伴う荷造運搬費の増加や人件費等の増加が主な要因であります。

この結果、営業利益は前連結会計年度と比較して330百万円減益の169百万円(前期比66.1%減)となりました。

(営業外損益、経常利益)

営業外損益は、前連結会計年度の8百万円の収益(純額)から、81百万円の収益(純額)に増加しました。主な変動要因は、保険積立金の譲渡等による保険返戻金55百万円の計上によるものであります。

この結果、経常利益は前連結会計年度と比較して257百万円減益の251百万円(前期比50.6%減)となりました。

(特別損益、税金等調整前当期純利益)

特別損益は、前連結会計年度の1百万円の収益(純額)から、68百万円の損失(純額)となりました。主な変動要因は、中央研究所新設に伴う既存資産の除却等による固定資産除却損の計上20百万円、連結子会社であるエクシードシステム株式会社に係るのれんの減損損失47百万円を計上したこと等によるものであります。

この結果、税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度と比較して327百万円減益の183百万円(前期比64.2%減)となりました。

(親会社株主に帰属する当期純利益)

親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度と比較して285百万円減益の25百万円(前期比91.9%減)となりました。

 

b.経営成績に重要な影響を与える要因

 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「2 事業等のリスク」に記載のとおりです。

 

c.資本の財源及び資金の流動性

 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

 当社グループの資金需要は、主に運転資金需要と設備投資需要の2つがあります。

 運転資金需要のうち主なものは、当社グループの商品仕入れのほか、販売費及び一般管理費の営業費用によるものであります。また、設備投資につきましては、主に、研究設備の取得に伴う建物等の固定資産購入によるものであります。

 当社グループは、今後の研究開発や設備投資、営業体制の強化等に備え、必要となる資金を柔軟かつ機動的に対応できるように留意しております。したがって、一時的な余資は主に流動性、安全性の高い金融商品で運用し、投機やトレーディングを目的とした運用は行わない方針であります。

 一方で、資金の調達については、各部署からの報告に基づき財務部が適時に資金繰計画を作成・更新するとともに、手許流動性の維持等により投資等の規模、目的、時期等を踏まえ、資本市場や金融機関からの調達を検討することとしております。

 なお、当連結会計年度末における借入金の残高は、37百万円、現金及び現金同等物の残高は、1,480百万円となっております。

 

経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

(目標とする経営指標の達成状況について)

「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)目標とする経営指標」に記載の経営指標について、中期5ヶ年経営計画初年度である当連結会計年度の達成・進捗状況は以下のとおりであります。

当連結会計年度の連結売上高及び連結営業利益率の当初計画は、それぞれ5,274百万円、4.3%を達成する計画でしたが、連結売上高5,163百万円(当初計画比2.1%減)、連結営業利益率3.3%(当初計画比1.0ポイント減)となりました。

引き続きこれらの指標の改善に向けて取り組んでまいります。

 

4【経営上の重要な契約等】

(1)代理店契約

契約会社名

取引先名

契約内容

契約期間

株式会社アジュバン

コスメジャパン

(当社)

株式会社

ビユーテイ

サポートウイズ

当社が代理店に商品を販売するにあたり、販売価格、商品代金の支払い方法等の基本的な事項を定めた両者間の基本契約であります。

契約締結日:1996年2月21日

なお、2017年1月31日付で契約変更しており、契約期間は以下のとおりです。

2017年3月21日から

2019年3月20日

(1年ごとの自動更新)

(注)代理店契約は、他に57社と契約を結んでおります。

 

(2)製造委託契約

連結子会社である株式会社アジュバンコスメティックは、化粧品等の製造会社との間で次の契約内容の「製造委託契約」を締結しております。

契約会社名

取引先名

契約内容

契約期間

株式会社アジュバン

コスメティック

株式会社ファイン

ケメティックス

株式会社アジュバンコスメティックが製造会社に化粧品等の製造を委託するにあたり、商品の安定供給、製造物責任等を定めた両者間の基本契約であります。

契約締結日:2005年3月25日

なお、2012年6月12日付で契約変更しており、契約期間は以下のとおりであります。

2012年6月12日から

2015年6月11日

(1年ごとの自動更新)

株式会社アジュバン

コスメティック

香椎化学工業株式

会社

株式会社アジュバンコスメティックが製造会社に化粧品等の製造を委託するにあたり、商品の安定供給、製造物責任等を定めた両者間の基本契約であります。

契約締結日:1998年3月9日

なお、2012年6月12日付で契約変更しており、契約期間は以下のとおりであります。

2012年6月12日から

2015年6月11日

(1年ごとの自動更新)

(注)製造委託契約は、他に12社と契約を結んでおります。

 

 

5【研究開発活動】

当社グループは、アジュバン化粧品の商品企画、研究開発、販売及びこれに附帯するサービス業務を営む単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

(1)研究開発体制

当社グループにおける研究開発体制は、連結子会社株式会社アジュバンコスメティックの商品開発部及び研究所において、当社営業本部その他関係部門、製造委託会社、開発に関するコンサルティング会社と連携を図りながらスピードと効率性を持った研究開発活動を行っております。

また、理化学研究所、大学等との共同研究も積極的に取り組んでおります。

 

(2)研究開発方針

当社グループにおける研究開発活動は、消費者のニーズに対応した「消費者が、肌、髪本来の美しさを手に入れることができる、より高品質で安心・安全なアジュバンブランド化粧品の開発」を基本方針としております。市場動向や顧客密着型の情報収集を行ったうえで研究開発に取り組み、技術連動型店販を目指した商品づくりを行っております。

当社グループは、女性の永遠のテーマである「いつまでも若々しく、健やかに」を念頭に、加齢による肌や毛髪のトラブル、紫外線や過乾燥等私たちを取り巻く環境に対応するデイリーユース商品とプロフェッショナルユースとしての業務専用の商品化、商品の特性を活かす技術やノウハウが主な研究活動となります。

当社商品は自社企画を基に製造を委託しているファブレス形態の商品開発を行っておりますが、2015年10月に開設した東京都品川区の研究所において、自社の強みとコンセプトに特化した高機能で高品質な商品開発を迅速に行うことを目的として、自社処方によるヘアケア商品の開発を鋭意進めてまいりました。その結果、昨年3月に、その第1弾となるヘアケアシリーズを発売するに至っております。

また、株式会社アジュバンコスメティックは国立研究開発法人理化学研究所(理研)の多細胞システム形成研究センター器官誘導研究チーム(辻孝チームリーダー)及び株式会社オーガンテクノロジーズと共同研究契約を締結し、神戸市中央区港島の理化学研究所融合連携イノべーション推進棟(IIB)において共同研究を推進しておりましたが、一定の成果が得られましたことにより、本年の3月末日を以て終了いたしました

今後は、これら共同研究により得られた成果に基づき、毛髪及び頭皮に対するエイジングケア、さらに超高齢社会を豊かに生きるためのライフヘルスケアとしての新規機能性化粧品の開発等に活かしてまいります。

なお、本年月に神戸市中央区港島の株式会社アジュバンコスメティックの倉庫跡地を利用して、中央研究所を設立いたしました。当社の新たな開発基盤となる中央研究所にて、引き続き理研との共同研究で得られましたノウハウに基づいた基礎研究を実施するとともに、共同研究で得られた成果に基づいた製品開発を行ってまいります。

 

 当社グループは、より良い商品の開発・提供により笑顔あふれる世の中をつくることを目的とし、2018年4月度以降に主に以下の商品を発売いたしました。

 

クラスSシリーズ

 昨年3月に業務用を発売しましたが、引き続きレギュラーサイズ、詰替用エコパックタイプを発売いたしました。

 クラスSシリーズは、年齢とともに変化する髪質の悩みに対する大人女性のニーズにお応えし、ダメージケアに加えエイジングケアにも着目して開発しました

 豊かな泡立ち、補修成分の浸透時間の短縮、カラー剤や紫外線などの外的刺激から保護する効果を併せ持ち、香りや容器にこだわりを持ったハイクオリティなヘアケアシリーズとなっています。

 商品は以下のとおりであります。

 

①リ:クラスエス スムースブライト シャンプー/トリートメント

ロングラスティング効果により1年中滑らかでつややかな髪へと導きます。瑞々しくフレッシュなオリジナルシトラスの香りであります。

 

②リ:クラスエス エアリーナチュラル シャンプー/トリートメント

弾力強化システムによりダメージに負けないハリのある髪へ導きます。爽やかさとスパイシーさを持つスパイシーシトラスの香りであります。

 

③リ:クラスエス リッチグレース シャンプー/トリートメント

プロテクトフィルター効果により傷んだ髪をコートし、しっとり柔らかな髪へ導きます。ほんのり甘くて優雅に香るフローラルシトラスの香りであります。

 

この結果、当連結会計年度における研究開発費は146百万円であります。