第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。

(1)業績の状況

当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、円安・株高を背景とした企業収益の改善と国内消費環境の持ち直しによる緩やかな回復基調が続きましたが、一方で中国経済を中心とした新興国の景気の減速、アメリカ金融政策の正常化、原油価格の下落などの世界経済の影響により、先行き不透明な状況でもあります。

当社が置かれておりますEコマース市場は、社会基盤におけるネットワーク環境の改善、スマートフォン、タブレットPC等の新しいデバイスの普及、多種多様なプラットフォームの台頭がみられてきております。そしてすべての世代の生活へインターネットは浸透してきております。経済産業省の公表による2014年の国内消費者向けECの市場規模は前年から14.6%増加し12.8兆円まで拡大しており、ECの浸透を示す指標であるEC化率も年々上昇し、前年から0.52ポイント増の4.37%となっております。

また、国内における個人取引の中古品市場規模は拡大傾向が続き、その中のインターネットショッピングサイト及びインターネットオークションを利用した取引は、利用者の消費意欲の高まりにより半数以上であると推計されております。

このような経営環境のもと、当社は「お客様に『価値ある大切な中古品』を安心・安全にお取引できるマーケットを創出すること」を方針として、インターネットにおける中古品取引を可能とする仕組みをいち早く構築し事業展開を推進してまいりました。

当第3四半期累計期間においては、前事業年度より開発を進めてまいりました新基幹業務システムへの入れ替えを完了し、①統合された新システムを活用することによる業務効率の改善、②顧客情報及び在庫情報の一元管理を可能としたことによる顧客の利便性の向上、③店頭へタブレットPOSを導入することによるスムーズな接客が可能となり、今後の更なる売上高販管費率の低減に向けた取り組みを行いました。営業面においては、新たなサービスとして、愛好家や当社スタッフがカメラ+レンズ、自転車パーツなど単品では機能しない商品の組み合わせを提案し、共有された商品を閲覧者が一括購入することができる「見積りSNS」を開始しました。また、当社ECサイトで買取・下取取引が成立した顧客が、次回以降、本人確認書類の提出と住所確認が不要となる、手続きの簡素化を実現した「買取リピーター」を構築導入いたしました。あわせて、ECサイト上での展開を中心に「ワンプライス買取」対象品の増量や当社オリジナルサービスの「先取交換」などを継続強化することで、売上成長の源泉となる中古品を十分確保し、主力となるカメラ事業においては中古品の保証期間を延長することでより市場での競争力を高めました。これらにより、ECを中心に大きく伸長したことで、新基幹業務システム入れ替え作業と一部不具合にともなうECサイト及び店舗の休業期間がありましたが、売上高は16,978,948千円(前年同四半期比20.6%増)となりました。

販売費及び一般管理費では、新基幹業務システムの開発及びECサイトで各種機能追加したことによる取得資産に係る減価償却費とその運用費の新規発生、販売・買取強化の為の販売促進費等と売上拡大にともなう各種手数料の増加、また株式市場変更に係る諸手続きの費用が一時的に発生したことなどもあり、売上高比率は前年同四半期より0.4ポイント増の12.8%、2,172,422千円(同24.1%増)となりました。

利益面におきましては、4月の基幹業務システム入替時の不具合による休業や8月以降の訪日外国人向け販売の減少などがあり、ECは大きく伸長したものの補いきれず、営業利益は669,802千円(同2.7%減)、経常利益は657,134千円(同2.8%減)となり、四半期純利益では437,526千円(同1.5%増)となりました。

セグメント別の業績は、次のとおりであります。

 

①カメラ事業

「先取交換」、「ワンプライス買取」を継続強化したことで買取額は大幅に増加し、好調な買取に支えられた豊富な品揃えとこれを活用した販売施策を実施しました。あわせて、顧客がより安心して中古品を購入できるように、販売前の入念な点検に加えてカメラ事業独自の中古品の保証期間を6ヶ月から1年に延長しました。また、新たな販売チャネル「Map Camera Yahoo!ショッピング店」の出店、スマートフォン用サイトではパソコン用サイトと同じ商品検索機能を実装することで利便性の向上を図り、売上高は12,341,575千円(前年同四半期比21.7%増)、セグメント利益は911,884千円(同3.2%増)となりました。

 

②時計事業

「ワンプライス買取」は対象ブランドを拡充し、その対象品は1,000点を超えるまでになりました。中古買取を強化することで、新品中古品ともに潤沢な在庫量と幅広いブランドを取り揃え、豊富できめ細かな情報と人気ブランドの保証期間の延長などの各種サービスの充実を図りました。あわせて積極的なWeb広告、雑誌広告での告知を行ったことで、ECサイトへの訪問者数を大きく伸ばしました。これらにより、消費増税直後の反動減を大きく受けた前年同四半期から大幅に改善し、売上高は4,011,402千円(前年同四半期比18.1%増)、セグメント利益は192,052千円(同34.2%増)となりました。

 

③筆記具事業

個性的なオリジナル万年筆や書斎を飾る各種小物類の品揃えの拡充を推し進めること、人気シリーズの商品紹介を積極的に行うことやシリーズ化したオリジナルインクをはじめ、他社を凌ぐインクの品揃えに特化し、専門店としての特色を打ち出すことなどを行ってまいりました。中古品においては、買取から商品化までの業務の流れをスムーズにすることで、ECサイト及び店舗での品揃えの充実を図り、売上高は348,551千円(前年同四半期比27.5%増)、セグメント利益は43,116千円(同102.0%増)となりました。

 

④自転車事業

ECサイトや専門雑誌等での告知による買取強化により、中古在庫を定常的に維持することで中古売上が大幅に増加し、全体の売上総利益の改善となりました。また商品入荷情報、セール等の新鮮な情報をメールマガジン登録者への配信とECサイトへの掲載でタイムリーに発信しました。事業運営面では販売費を中心に経費の削減に努めましたが、経費を補うまでの売上高は確保できず、売上高は277,418千円(前年同四半期比1.0%増)、セグメント損失は2,179千円(前年同四半期は13,981千円の損失)となりました。

 

なお、当社株式は平成27年12月8日付にて、東京証券取引所マザーズ市場から東京証券取引所市場第一部に市場変更されました。今後は更なる業容の拡大と企業価値の向上のための取り組みに努めてまいります。

 

(2)財政状態

当第3四半期会計期間末の総資産は6,274,799千円となり、前事業年度末と比較し、1,163,935千円の増加となりました。

 流動資産は5,233,947千円となり、前事業年度末と比較して1,209,022千円の増加となりました。これは主として売掛金が434,480千円増加したこと、商品が759,397千円増加したことによるものであります。

 固定資産は1,040,852千円となり、前事業年度末と比較して44,833千円の減少となりました。これはソフトウエアが371,065千円増加したこと、ソフトウエア仮勘定が419,215千円減少したことによるものであります。

 負債につきましては3,644,219千円となり、前事業年度末と比較して803,608千円の増加となりました。

 流動負債は2,909,524千円となり、前事業年度末と比較して648,694千円の増加となりました。これは主として買掛金が403,330千円増加したこと、短期借入金が450,000千円増加したこと、その他の流動負債が246,023千円減少したことによるものであります。

 固定負債は734,695千円となり、前事業年度末と比較して154,913千円の増加となりました。これは主として長期借入金が157,085千円増加したことによるものであります。

 純資産につきましては2,630,579千円となり前事業年度末と比較して360,327千円の増加となりました。これは利益剰余金が353,733千円増加したこと、新株予約権が6,594千円増加したことによるものであります。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

 該当事項はありません。