文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第1四半期累計期間における我が国経済は、雇用・所得環境の改善がみられる中で、緩やかな景気回復基調が続いていますが、一方でアジア新興国や資源国等の景気が下振れしていることによる海外経済の不確実性の高まりや金融資本市場の変動の影響も懸念されております。
当社が置かれていますEコマース市場は、スマートフォン等の新しいデバイスの普及が成長の拡大を後押ししていることもあり、経済産業省の公表による2015年の国内BtoCのECの市場規模は前年から7.6%増加し13.8兆円となりました。そしてECの浸透を示す指標であるEC化率も年々上昇し、前年から0.38ポイント増の4.75%と堅調に成長していることから、一層の拡大余地のある市場でもあります。
また、中古品市場につきましては、環境省による推計では自動車・バイクを除く国内市場規模は1兆円を超えており、その内のインターネットオークションを利用したCtoC取引と安心を求めるユーザー層が利用するCtoBtoC取引も増加傾向が続き、ECを利用した中古品取引は更なる高まりをみせております。
このような経営環境のもと、当社は「お客様に『価値ある大切な中古品』を安心・安全にお取引できるマーケットを創出すること」を方針として、インターネットにおける中古品取引を可能とする仕組みをいち早く構築し事業展開を推進してまいりました。
当第1四半期累計期間におきましては、当事業年度のキーワードとして、既存ECサイトのさらなる情報充実を図る「深化」、さらなる発展に向けて新しい取り組みを行う「進化」の2つを掲げ、施策を進めてまいりました。ECサイトの継続強化の為の多くの施策の一例としては、圧倒的な情報量の増加を行いました。商品知識豊富なスタッフによるコメントの充実と商品掲載画像をこれまでの2倍の20枚以上にしております。「見積りSNS」ではユーザビリティ向上の為のシステム改修を随時実施いたしました。Webマーケティングの取り組みとしては、当社取引データ及びEC会員マイページに登録された多様な情報から有益なデータを抜き出し、グループ分けした既存顧客毎に施策の個別アプローチを実施いたしました。また、支払方法の利便性の向上の為に「Pay-easy(ペイジー)」を選択肢の一つとして加えております。
これらにより、EC会員数の堅調な増加を背景にその成長速度を維持し、売上を大きく拡大させたことで、訪日外国人向け販売の著しい鈍化がありましたが、売上高は5,779,682千円(前年同四半期比8.3%増)となりました。
販売費及び一般管理費では、EC売上増加に伴うクレジットカード利用手数料と他社ポータルサイト取引増加に伴うサイト利用手数料の増加等がありました。一方で人件費、消耗品等の抑制、あわせて前年同四半期は新基幹システムが稼働された直後で、その運用費が一時的に増加していたことに対するシステム費の減少もあり、結果、725,611千円(同2.2%増)、売上高販売管理費比率は0.7ポイント減の12.6%となりました。利益面におきましては、営業利益は253,017千円(同33.8%増)、経常利益は248,910千円(同34.4%増)となり、四半期純利益では171,038千円(同38.5%増)となりました。
セグメント別の業績は、次のとおりであります。
①カメラ事業
ECサイトにおいて、中古品の商品画像の倍増及び商品レビューを投稿する機能「コミュレビ」の投稿促進等により、商品情報の充実に努めました。また、カメラ愛好家や当社スタッフが商品を自由に組み合わせ、コメントや写真を添えたおすすめのセットをワンクリックで購入することができる仕組み「見積りSNS」の活用も図りました。販売買取におきましては、前事業年度に引き続き、ECでの中古品を中心とした施策に注力し、「先取交換」、「買取リピーター」等のサービスを推し進めてまいりました。訪日外国人向け販売の減少とECへの注力を一層高めたことでEC比率は上昇し、全体を押し上げるまでに至り、売上高は4,351,460千円(前年同四半期比12.0%増)、セグメント利益は342,763千円(同17.2%増)となりました。
②時計事業
中古品の強化策として、ECサイトでは時計専門店としてのきめ細かなサービスを強く打ち出した買取専用ページ及び入荷情報ページをリニューアルしました。商品掲載の際には、通常では写りにくい文字盤の光沢感や着用のイメージカットまでを掲載するなどで掲載枚数を増量し、高額品でもより安心して購入できるように改善しました。また、スタッフがブログを利用した時計に関する書き込みの公開頻度を高めるなど、情報発信にも努めました。しかし、創業10周年を記念し、新品・中古品の特価販売など各種セールも実施しましたが、訪日外国人向け販売の鈍化の影響が大きく、売上高は1,225,949千円(前年同四半期比2.7%減)、セグメント利益は44,449千円(同14.3%減)となりました。
③筆記具事業
国内外の人気ブランド万年筆の取り扱いと独創的なオリジナル品をはじめとした豊富なインクの品揃え、書斎を飾る各種小物類の取り扱い拡充を推し進めることなどで、専門店としての特色を打ち出すことを行ってまいりました。EC販売チャネルとしては4つ目となる「KINGDOM NOTE Yahoo!ショッピング店」の出店も完了し、売上高は118,868千円(前年同四半期比23.5%増)、セグメント利益は11,908千円(同103.1%増)となりました。
④自転車事業
正規取扱いメーカーを着実に増やすことや新品及び中古品ロードバイク完成車の購入者全員に保険を自動で無料付帯するキャンペーンを実施しました。自社ECサイトでは商品掲載点数を大幅に増量し、あわせて各種コンテンツの充実を図ったことで、EC客数は増加傾向にあったものの、ロードバイク本体、ホイール等の高単価商品の販売に繋がらなかったために客単価は下落し、全体の押し上げまでには至りませんでした。また、運営面では販売費を中心に経費の抑制に努めましたが、全体経費を補うまでの売上高は確保できず、売上高は83,405千円(前年同四半期比13.3%減)、セグメント損失は21千円(前年同四半期は779千円の損失)となりました。
(2)財政状態
当第1四半期会計期間末の総資産は6,012,236千円となり、前事業年度末と比較し、104,777千円の増加となりました。
流動資産は4,993,550千円となり、前事業年度末と比較して87,927千円の増加となりました。これは主として売掛金が254,971千円減少したこと、商品が359,927千円増加したことによるものであります。
固定資産は1,018,685千円となり、前事業年度末と比較して16,849千円の増加となりました。これは主として投資その他の資産が21,628千円増加したことによるものであります。
負債につきましては3,183,534千円となり、前事業年度末と比較して29,502千円の増加となりました。
流動負債は2,498,108千円となり、前事業年度末と比較して87,751千円の減少となりました。これは主として買掛金が289,888千円減少したこと、短期借入金が200,000千円増加したことによるものであります。
固定負債は685,426千円となり、前事業年度末と比較して117,254千円の増加となりました。これは長期借入金が117,254千円増加したことによるものであります。
純資産につきましては2,828,701千円となり、前事業年度末と比較して75,275千円の増加となりました。これは利益剰余金が75,275千円増加したことによるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。