文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期累計期間における我が国経済は、企業収益や雇用環境の改善を背景に堅調な推移が続いていますがその実感は得難く、また、海外情勢は米国政権の政策動向、地政学リスクの高まりによる政治経済両面での不安定さに起因する急激な為替変動などもあることから、先行きの見通しについては不確実性が増しております。
当社が置かれていますEコマース市場は、経済産業省の公表による平成28年の国内BtoCのEC市場規模は前年から9.9%増加し15.1兆円となり、物販系分野、サービス系分野ともにその市場は大きく成長しております。そして、中古品市場につきましても拡大傾向は続き、その中のEC取引は、中古ビジネスへの注目から多様な業態が参入したことによるBtoC取引の増加、ユーザー層の広がりと取扱品の多様化によるインターネットオークション、フリマアプリなどを利用したCtoC取引の増加が市場拡大を牽引しています。一方で、市場の急速な拡大にともない、個人間トラブルや違法性の有無で社会的に問題視されつつある取引等も浮き彫りになっていることから、インターネット取引での安心を求めるユーザーは一層増えております。
このような経営環境のもと、当社は「お客様に『価値ある新品と中古品』を安心・安全にお取引できるマーケットを創出すること」を方針として、インターネットにおける中古品取引を可能とする仕組みをいち早く構築し事業展開を推進してまいりました。
当第3四半期累計期間におきましては、One To Oneマーケティング施策の取り組みとして、カメラ専門店「MapCamera」のECサイトにおいては、AI(人工知能)を活用して顧客毎の購入履歴をもとにした商品レコメンドやECサイト内での商品閲覧履歴をパーソナライズ・エリアとしてトップページに表示、全ECサイトではEC会員がマイページで登録した商品の販売価格変更等の情報を知らせる「欲しいリスト」、登録した商品入荷情報を配信する「入荷お知らせメール」で顕在化されたニーズに応える形でのOne To Oneアプローチを積極的に推し進めました。そして、Map Cameraから導入を開始していました「こだわり検索」をすべてのECサイトへ展開し、ユーザビリティ向上と新品から中古品までの幅広い品揃えの中から商品を選ぶ楽しさを追求しました。その他の取り組みとしては、当社が扱う価値ある商材は国境を越えた需要があることに着目し、新たなチャネルと新たなユーザー層へのアプローチの為に「Map Camera」で海外モール(eBay)を利用した越境ECを開始しました。さらに、購入後にカメラを楽しむ“場”としてフォトシェアリングサイト「EVERYBODY×PHOTOGRAPHER.com」を公開し、カメラ事業とのシナジー効果と中長期的にはメディア収益や有料サービスの導入による収益事業としての展開を視野に入れたサイトとして運営を開始しました。これらにあわせて、ECを主軸とした既存の各種サービスを活用することで、第1四半期からの好調を当社最大の商戦期を含む第3四半期まで維持した結果、売上高は22,829,058千円(前年同四半期比26.9%増)となりました。
販売費及び一般管理費では、買取及び販売強化の為の販売促進費、取引増加に連動するクレジット利用手数料、他社ポータルサイト利用手数料、ECサイトの機能強化に係るシステム費等の増加がありましたが、広告宣伝費及び販売時ポイント付与の圧縮、その他諸経費の制御で、売上高販売管理費比率は前年同四半期から1.1ポイント低下し11.3%となり、結果、2,569,657千円(同15.6%増)となりました。利益面におきましては、営業利益は1,228,690千円(同47.4%増)、経常利益は1,218,814千円(同47.9%増)となり、四半期純利益では840,333千円(同48.3%増)となりました。
セグメント別の業績は、次のとおりであります。
[カメラ事業]
AIを活用したトップページレコメンドで顧客毎に潜在ニーズの案内を開始、あわせて「欲しいリスト」、「入荷お知らせメール」を活用したOne To Oneアプローチを中心に施策を展開しました。さらに、常時潤沢で幅広い品揃えを保ちつつ、商品レビューページの充実、商品画像掲載枚数の増量、ブログでの情報発信に注力することにより、ECサイトの深耕に努めました。また、他事業に先駆けて越境ECを開始し、海外のカメラユーザーに向けて高品質の中古品を提案することで、価値ある中古品の相場の維持と今後の販売機会拡大の為の取り組みを行いました。買取においては、顧客の手元にある購入商品の買取価格の変更をお知らせするOne To Oneアプローチと「先取交換」等の当社独自の既存サービスの提供による買い替えの促進を行いました。これら新しいマーケティング施策と従来のサービスの効果により、買取・販売の好循環が加速し、売上高は16,082,852千円(前年同四半期比22.9%増)、セグメント利益は1,345,022千円(同28.4%増)となりました。
[時計事業]
希少価値の高い高額商品を積極的に取り揃えること、幅広い客層に支持されている人気ブランドの商品確保と新規開拓による個性的なブランドの商品を増やすことで、戦略的に販売価格帯の拡大と品揃えの拡充及び掲載商品のボリュームアップを図りました。また、ECサイトの各種コンテンツの充実、商品掲載画像枚数の増量、オーバーホールの有無を含んだメンテナンス内容に至るまでの商品情報の充実を図り、ECを利用した取引に対する安心感を高めることに注力したことで、新規顧客の獲得と高額商品の取引も増加しました。あわせてインバウンド回復及び資産効果による高額消費の増加もあったことで、売上高は5,994,795千円(前年同四半期比40.5%増)、セグメント利益は373,755千円(同85.8%増)となりました。
[筆記具事業]
ECサイトでは、これまでの顧客からの問い合わせ内容に応じられる検索機能を実装し、スタンダードな項目を複合して検索できる「かんたん検索」とペン先の硬さやサイズ感など細かな検索ができる「こだわり検索」の運用を開始しました。従来より注力していますオリジナル商品では、新たなシリーズによる独創的な万年筆とインクの販売を継続して取り組んできました。これらにより、売上高は436,114千円(前年同四半期比15.0%増)となりましたが、売上拡大の為の積極的な販売施策を実施したことで売上高総利益率が低下したこともあり、セグメント利益は30,392千円(同21.3%減)となりました。
[自転車事業]
ECサイトでは、上級者から初級者まで判り易く便利な「こだわり検索」を導入し、商品画像掲載枚数の増量を含めた商品ページの改善を進めることで、ECサイト自体の売上拡大と店舗への来店促進及び販売強化を図りました。人気商材の確保と戦略的な価格訴求もあわせて行い、買取では自社ECサイト及び自転車専門誌の広告を利用した積極的な取り組みを行ってきたことも奏功し、売上高は315,296千円(前年同四半期比26.4%増)となりましたが、販売強化の為に増加した諸費用を補うまでには至らず、セグメント損失は3,162千円(前年同四半期は10,892千円の損失)となりました。
(2)財政状態
当第3四半期会計期間末の総資産は8,990,134千円となり、前事業年度末と比較し、2,313,443千円の増加となりました。
流動資産は8,045,353千円となり、前事業年度末と比較して2,317,970千円の増加となりました。これは主として商品が1,737,109千円増加したことによるものであります。
固定資産は944,781千円となり、前事業年度末と比較して4,527千円の減少となりました。これは主としてソフトウエアが43,191千円減少したこと、投資その他の資産が46,190千円増加したことによるものであります。
負債につきましては4,894,755千円となり、前事業年度末と比較して1,617,144千円の増加となりました。
流動負債は4,007,995千円となり、前事業年度末と比較して1,053,298千円の増加となりました。これは主として買掛金が554,642千円増加したこと、短期借入金が700,000千円増加したこと、その他の流動負債が98,896千円減少したことによるものであります。
固定負債は886,760千円となり、前事業年度末と比較して563,846千円の増加となりました。これは長期借入金が563,846千円増加したことによるものであります。
純資産につきましては4,095,378千円となり前事業年度末と比較して696,299千円の増加となりました。これは主として利益剰余金が696,688千円増加したことによるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。