文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期累計期間における我が国経済は、企業収益及び雇用・所得環境の改善が続く中で、緩やかな回復基調を継続していますが、通商問題が世界経済に与える影響や海外経済の不確実性、金融資本市場の変動に留意する必要もあるなど、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いております。
当社が置かれていますEコマース市場は、経済産業省の公表による平成29年の国内BtoCのEC市場規模は前年から9.0%伸長して16.5兆円となり、EC化率も継続し上昇しながら、その市場規模は拡大しております。そして、その中の中古品市場は、中古ビジネスへの注目から多様な業態が参入したことによるBtoC取引の増加、スマートフォンによる購入環境の進化と取扱品の多様化によるユーザー層の広がりによってインターネットオークション、フリマアプリなどを利用したCtoC取引が増加し、市場の拡大を牽引しています。一方で、市場拡大にともない、模倣品の氾濫や違法性の有無で社会的に問題視されつつある取引等も浮き彫りになっていることから、インターネット取引における安心・安全はより一層求められております。
このような経営環境のもと、当社は「お客様に『価値ある新品と中古品』を安心・安全にお取引できるマーケットを創出すること」を方針として、インターネットにおける中古品取引を可能とする仕組みをいち早く構築し事業展開を推進してまいりました。
当第3四半期累計期間におきましては、これまで取り組んできたパーソナルレコメンドを活用して、購入前から購入後までの流れの中で価値ある情報を提供するプラットフォームを完成させ、その循環の輪を広げるための取り組みを推し進めました。主なものとしては、一般ユーザーが参加してコンテンツが形成されるCGM(コンシューマージェネレイテッドメディア)の活用の一つとして、カメラ専門店「Map Camera」のECサイトの商品詳細ページにフォトシェアリングサイト「EVERYBODY×PHOTOGRAPHER.com」掲載の作例写真を自動表示することで、顧客が購入時に有益な情報が得られるようになりました。また、すべての専門店の中古の商品詳細ページに動画を掲載することで購買意欲を促進し、同時にYouTubeに投稿することで価値ある商品の動画自体が広告となって、各専門店の国内外での認知度の向上に繋げております。一方で、前事業年度末に前倒しで実施した物流及び商品化スペース拡張の後には、買取から商品化に係る業務の効率化を図ることで、中長期的な成長を見据えた基盤固めにも取り組んでまいりました。これらの他に新たに始めた「ご優待チケット」を利用した販売促進やその他既存の各種サービスの活用により、売上高は25,916,672千円(前年同四半期比13.5%増)となりました。
販売費及び一般管理費では、主力となるカメラ事業における新型フルサイズミラーレスカメラ発売前の買い控えへの対応、そして、一眼レフからフルサイズミラーレスへの転換期を迎えたこと、発売後は新型カメラ用の交換レンズがこれから拡充されることなどもあり、買い替えによる需要回復が緩やかだったことに対応するための買取及び販売施策の強化に係る費用の増加がありました。また、ECサイトの新サービス導入と機能強化に係る業務委託手数料、クレジット及び他社ポータルサイト利用手数料の増加等がありました。あわせて、物流及び商品化スペースの拡張に伴う地代家賃と店舗改装にともなう諸費用の発生もあり、売上高販売管理費比率は前年同四半期から0.5ポイント上昇し11.8%となり、結果、3,051,730千円(同18.8%増)となりました。これらと新品カメラの需要が伸び悩む中、買い替えの促進、セールの実施等による中古買取・販売強化に起因して売上総利益率が低下したこともあり、利益面では営業利益は1,155,199千円(同6.0%減)、経常利益は1,146,336千円(同5.9%減)となり、四半期純利益は784,970千円(同6.6%減)となりました。
(2)セグメント別経営成績
各セグメントにおける経営成績は次のとおりであります。
[カメラ事業]
従来通りの潤沢で幅広い品揃えと買取及び販売における各種サービスを提供すること、ECサイトでは中古商品詳細ページにシャッター音や動きなどの臨場感のある動画を掲載することで、売上確保に注力しました。あわせて、YouTubeでも配信を開始することで、国内外での認知度の向上にも繋げております。One To Oneアプローチを中心とした施策としては、AIを活用したトップページレコメンドや「ご優待チケット」などの活用により、顧客それぞれのニーズにあったサービスの提供にも努めました。「EVERYBODY×PHOTOGRAPHER.com」との連携、場所や季節をテーマとしたフォトコンテストを定期的に実施することなどでCGMへの取り組みも積極的に行っております。前事業年度に開始した越境ECについては、海外カメラユーザーからの認知度及び信頼度の向上が得られていることで取引量は増加傾向を維持しております。これら施策の効果により、売上高は17,750,196千円(前年同四半期比10.4%増)、セグメント利益は1,383,820千円(同2.9%増)となりました。
[時計事業]
希少価値の高い高額商品を多数取り揃え、幅広い客層に支持されている人気ブランドの商品確保、新たなニーズに応えるための個性的な商品の品揃えなど、積極的な在庫投資によるボリュームの拡充と戦略的な商品展開に注力したことで売上の拡大に繋げました。また、スマホアプリを活用して時計に関するあらゆる情報の提供を行ったこと、ECサイトでは、中古商品詳細ページでの価値ある商材の動画掲載とYouTubeでの配信、顧客が登録した欲しい商品や条件に合った商品の入荷情報をお知らせするOne To Oneアプローチが奏功したことで、新規顧客の獲得と既存顧客のリピート化が図られて、売上高は7,462,510千円(前年同四半期比24.5%増)、セグメント利益は412,788千円(同10.4%増)となりました。
[筆記具事業]
店舗移転リニューアルを実施し、集客力を高めると同時に、今まで分散していた店舗と事務所を同一館内に併設することで業務効率の改善を図りました。ECサイトでは、商品検索機能を前面に押し出すことで顧客の利便性を図り、商品画像掲載数の増量と中古商品詳細ページで動画掲載を開始することで情報の拡充を図りました。また、従来より注力しておりますオリジナル商品では、主要メーカーの協力による独創的な万年筆とインクの企画・販売に継続して取り組み、あわせて当社独自の保証サービスを拡充してきましたが、客数及び客単価の回復にはまだ繋がらず、売上高は356,206千円(前年同四半期比18.3%減)となりました。店舗移転リニューアルにともなう諸費用が発生したこともあり、セグメント利益は6,915千円(同77.2%減)となりました。
[自転車事業]
ECサイトでは、商品画像掲載数の増量と中古自転車本体の動画掲載を開始しました。スマホアプリではロードバイクに関する情報の拡充を図ることで、初心者からプロユーザーまでが楽しめる情報ポータルサイトとしての展開を推し進めました。ECサイトでの取り組みによる集客効果と店舗では商談会などのイベントを定期的に開催し、その後の販売に繋げるオムニ戦略を推し進めたこと、新たな販売チャネルとして、Yahoo!ショッピングサイト内に「CROWN GEARS Yahoo!店」を出店したことなどで、売上高は347,758千円(前年同四半期比10.3%増)となりましたが、販売強化の為に増加した諸費用を補うまでには至らず、セグメント損失は6,530千円(前年同四半期は3,162千円の損失)となりました。
(2)財政状態
当第3四半期会計期間末の総資産は10,895,588千円となり、前事業年度末と比較し、2,114,801千円の増加となりました。
流動資産は9,625,607千円となり、前事業年度末と比較して1,933,056千円の増加となりました。これは主として商品が1,424,466千円増加したことによるものであります。
固定資産は1,269,980千円となり、前事業年度末と比較して181,745千円の増加となりました。これは主として投資その他の資産が189,500千円増加したことによるものであります。
負債につきましては6,008,827千円となり、前事業年度末と比較して1,559,407千円の増加となりました。
流動負債は4,994,822千円となり、前事業年度末と比較して1,641,068千円の増加となりました。これは主として短期借入金が1,700,000千円増加したこと、買掛金が297,299千円増加したこと、未払法人税が179,909千円減少したこと、その他の流動負債が114,517千円減少したことによるものであります。
固定負債は1,014,005千円となり、前事業年度末と比較して81,661千円の減少となりました。これは長期借入金が81,661千円減少したことによるものであります。
純資産につきましては4,886,760千円となり前事業年度末と比較して555,393千円の増加となりました。これは主として利益剰余金が545,563千円増加したことによるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。