当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績についての状況
当中間連結会計期間における世界経済は、米国経済の底堅い成長が牽引し、比較的安定した動きとなった一方、世界的な資源・エネルギーコストの高止まりなどを背景に依然として先行きは不透明な状況が続いております。また、中国では精密機器や電気自動車の輸出が好調な反面、長引く不動産不況と厳しい雇用環境により国内需要が低迷し、景気は予断を許さない状況が続いております。また、日本経済においても、世界的な物価高に円安の影響も加わり、景気の改善が停滞している状況です。
このような環境のなかで当社グループは、2023年7月に公表した中期経営計画「バリュークリエーション(以下、VC)2024 Revival」に取組んでいます。「VC2024 Revival」では、付加価値の高い特注品ビジネスにより特化するとともに、FA領域の“特注品”の販売拡大によって、持続的な利益成長を目指すことを方針としています。最重点施策に「国内事業の再整備」並びに「海外事業での成長」を掲げ、国内事業においては2023年9月に希望退職者の募集・連結子会社の解散を含めた経営合理化を行い、事業体制の再整備を行う一方、海外事業においては中国での総合機械部品企業への進化への取組み、インド市場への再注力、販売拠点及び販売代理店の新設検討など、成長戦略を継続しています。
また、「VC2024 Revival」の方針をより強力に推し進めるべく、2024年10月7日には、株式会社ミスミグループ本社との資本業務提携の契約を締結しました。今後、両社グループは、パンチグループの保有する高度な精密加工技術と顧客ニーズへのきめ細かい対応力、ミスミグループの持つ先進的なデジタル技術とグローバル確実短納期の供給力といった強みを最大限活かし、自動化装置やその周辺部品、金型部品に限らず、標準品から特注品までの幅広い金属加工分野全般において、それぞれの得意分野の商品の相互供給や物流インフラの有効活用等を通じて相互に補完・強化しながら、共に成長・発展してまいります。
経営成績に目を向けますと、原材料・資源価格の高騰や部品不足等、協力工場からの仕入品の更なる価格上昇やエネルギーコストの高止まり等が継続し、日本、東南アジア地域においては前年同期を下回る実績となった一方、中国においては自動車関連の不振、景況悪化等による低迷からの回復の兆しがみられました。なお、当社及びアスク、ピンテック(清算手続中)、インドパンチを除くグループ各社の決算期は12月となっており、2024年1月から6月の業績が当中間連結会計期間の業績となります。
この結果、国内売上高は5,744百万円(前年同期比11.6%減)、中国売上高は11,370百万円(前年同期比15.8%増)、東南アジア地域の売上高は950百万円(前年同期比2.1%減)、欧米他地域の売上高は1,923百万円(前年同期比4.7%増)となり、連結売上高は19,989百万円(前年同期比4.5%増)となりました。
また、業種別では、自動車関連は8,504百万円(前年同期比3.8%増)、電子部品・半導体関連は3,410百万円(前年同期比5.3%減)、家電・精密機器関連は1,955百万円(前年同期比4.7%増)、その他は6,119百万円(前年同期比12.1%増)となりました。
利益面につきましては、2023年度に実施した経営合理化による効果等により、営業利益は692百万円(前年同期比32.7%増)、経常利益は606百万円(前年同期比25.0%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は212百万円(前年同期は親会社株主に帰属する中間純損失950百万円)となりました。
② 財政状態についての状況
当中間連結会計期間末における総資産は31,861百万円となり、前連結会計年度末と比較し2,211百万円の増加となりました。これは、主として売上債権の増加、固定資産の増加等によるものであります。
総負債は11,496百万円となり、前連結会計年度末と比較し596百万円の増加となりました。これは、主として仕入債務の増加等によるものであります。
純資産は20,364百万円となり、前連結会計年度末と比較し1,614百万円の増加となりました。これは、主として為替換算調整勘定の増加等によるものであります。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間のキャッシュ・フローの状況については次のとおりであります。
営業活動によるキャッシュ・フローは632百万円の収入(前年同期は648百万円の収入)となりました。これは、税金等調整前中間純利益497百万円、減価償却費、減損損失、のれん償却額等722百万円の非資金損益項目の他、未払金及び未払費用の減少額534百万円等によるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは466百万円の支出(前年同期は508百万円の支出)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出379百万円等によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは738百万円の支出(前年同期は1,123百万円の収入)となりました。これは、短期借入金の増加額300百万円、長期借入金の返済による支出730百万円、配当金の支払額229百万円等によるものであります。
以上の結果、当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物は5,877百万円となり、前連結会計年度末に比べ126百万円の減少となりました。
(3)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループの経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当中間連結会計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は271百万円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。