当社は、2015年7月7日開催の取締役会において、日本たばこ産業㈱(以下「JT」といいます。)が保有する㈱ジャパンビバレッジホールディングス及びジェイティエースター㈱等の株式並びに飲料ブランドを取得すること(以下「本件取得」といいます。)について決議を行い、同日付でJTとの間で本件取得に関する契約を締結しました。
詳細は、「第4 経理の状況 1.四半期連結財務諸表 注記事項(企業結合等関係)」に記載のとおりであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間(自 2015年1月1日 至 2015年9月30日)の世界経済は、不確実性が続く環境であったものの、全体として緩やかな回復が見られました。わが国経済においては、個人消費に底堅い動きが見られる等、緩やかな回復基調が続きました。
このような状況の中、当社グループは、お客様の嗜好・ニーズを捉えた上質でユニークな商品を提案し、お客様の生活に豊かさをお届けするという考えのもと、ブランド強化や新規需要の創造に取り組み、国内・国際事業両輪で更なる成長を図りました。また、各社の知見を活かしたグループ全体での品質の向上や、コスト革新による収益力強化にも取り組みました。
国内セグメントでは、「サントリー天然水」や「BOSS」を中心とした重点ブランドの強化に加え、「レモンジーナ」「サントリー 南アルプスの天然水&ヨーグリーナ」等の新しい価値を持つ商品の投入や、「伊右衛門 特茶」「サントリー 黒烏龍茶」等の高付加価値商品の強化を通じ、新たな需要の創造に取り組みました。
国際セグメントでは、各エリアにおいて重点ブランドの一層の強化やコスト削減等を実施しました。欧州では、オランジーナ・シュウェップス・グループとルコゼードライビーナサントリー・グループの連携によるシナジー創出を推進すべく、より効率的な経営情報基盤の構築に取り組みました。また、アジアにおいては、販売体制と生産体制の強化に取り組みました。
なお、当社が11月4日に公表しました「特別利益(段階取得に係る差益)及び減損損失の計上に関するお知らせ」に記載のとおり、当社による㈱ジャパンビバレッジホールディングス株式の取得(以下「本件取得」といいます。)に伴い、当社子会社が本件取得以前より保有していた㈱ジャパンビバレッジホールディングスの株式を再評価したことによる評価差益を特別利益に計上しました。また、インドネシア子会社に係るのれん等の減損損失を特別損失に、関連会社に係る減損損失を持分法による投資損失として営業外費用に計上しました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は1兆210億円(前年同期比8.5%増)、営業利益は699億円(前年同期比7.8%増)、経常利益は616億円(前年同期比1.2%減)、四半期純利益は386億円(前年同期比25.2%増)となりました。
セグメント別の業績は次のとおりです。
[国内セグメント]
「サントリー天然水」は、“清冽でおいしい水”“ナチュラル&ヘルシー”をブランド独自の価値として訴求しました。「サントリー 南アルプスの天然水 スパークリング」「サントリー 南アルプスの天然水&朝摘みオレンジ」が好調に推移したことに加え、4月に発売した「サントリー 南アルプスの天然水&ヨーグリーナ」も寄与し、ブランド全体の販売数量が大幅に伸長しました。
「BOSS」は、主力商品である「プレミアムボス」「レインボーマウンテンブレンド」「贅沢微糖」「無糖ブラック」「カフェオレ」のリニューアルに加え、伸長著しいボトル缶コーヒー市場において発売した「プレミアムボス ブラック」「プレミアムボス 微糖」が好調に推移し、ブランド全体の販売数量が大きく伸長しました。
「伊右衛門」は、ブランド全体の販売数量が前年同期を下回ったものの、特定保健用食品「特茶」が引き続き好調に推移しました。また、四季の変化やお客様の飲み方・飲用シーンに合わせて味わいを変えていくという新しい提案を始めた「伊右衛門」は、お客様から高い評価をいただいています。
「PEPSI」の販売数量は前年同期を下回りましたが、6月に新たに「ペプシストロング ゼロ」と「ペプシストロング」を発売し、好評を得ています。
「サントリー ウーロン茶」は、継続してマーケティング活動に注力しましたが、販売数量は前年同期を下回りました。
「GREEN DA・KA・RA」は、6月にリニューアルした「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」が堅調に推移し、ブランド全体の販売数量は前年同期を上回りました。「オランジーナ」は、オランジーナ・シュウェップス・グループと共同開発した「レモンジーナ」の新発売も寄与し、ブランド全体の販売数量が大幅に伸長しました。
健康志向の高まりを背景に注目を集める特定保健用食品は、当社が市場拡大を牽引し、確固たる地位を築いています。引き続き好調の「伊右衛門 特茶」に加え、3月に中味・パッケージをリニューアルした「サントリー 黒烏龍茶」が好評を得ています。また、8月に「BOSS」ブランドならではのブラックタイプ缶コーヒーのおいしさを実現した「ボス ブラック」ボトル缶を発売しました。「サントリー 胡麻麦茶」「ペプシ スペシャル」等を含めた特定保健用食品合計の販売数量は、前年同期を大きく上回りました。
収益性向上に向けた取組みでは、特定保健用食品等の高付加価値商品や500mlペットボトル等の小容量商品の販売強化に加え、ボトル缶コーヒー製造設備の導入等、生産におけるコスト革新を引き続き行いました。一方、積極的なマーケティング活動に加え、「レモンジーナ」「サントリー 南アルプスの天然水&ヨーグリーナ」の需給逼迫による一時出荷停止に伴う費用が発生しました。なお、5月よりサントリー天然水 南アルプス白州工場において新製造ラインを稼動させる等、安定供給体制の構築に取り組んでいます。
また、7月31日付でジャパンビバレッジグループ及びジェイティエースターグループが当社グループに新たに加わりました。お客様の様々なニーズにお応えする“総合飲料サービス提供事業”を開始し、更なる成長を目指していきます。
これらの結果、国内セグメントの売上高及びセグメント利益は、次のとおりとなりました。
国内セグメント売上高 5,935億円(前年同期比8.5%増)
国内セグメント利益 340億円(前年同期比4.0%減)
[国際セグメント]
欧州では、「Orangina」「Schweppes」「Lucozade」「Ribena」等の主力ブランドを中心に積極的なマーケ ティング活動を展開しました。フランスでは、「Orangina」で新たな広告宣伝を行う等、ブランドコミュニケーションを刷新しました。スペインでは、これまで注力してきた業務用の販売においてPepsiCo, Inc.との協業を開始したことも寄与し、引き続き販売が好調に推移しました。英国では、ラグビーのイングランド代表チーム等の公式スポーツ飲料である「Lucozade Sports」で、ラグビーワールドカップに合わせたキャンペーンを展開しました。また、欧州全体での成長に向けて、コスト削減に加え、事業基盤の最適化やシナジーの創出に継続的に取り組みました。
アジアでは、不安定な経済環境による影響が続いていますが、各国において事業基盤の強化や主力ブランドを中心としたマーケティング活動に取り組みました。健康食品事業では、タイにおいて、「BRAND'S Essence of Chicken」の発売180周年を記念したプロモーションを展開しました。飲料事業では、インドネシアで景気減速の影響を受ける等、一部のエリアで厳しい事業環境が続いていますが、ベトナムではサントリーブランドの展開エリアの拡大や生産体制の強化に取り組み、引き続き販売が大幅に伸長しました。また、新たな営業体制を構築したマレーシア等においても、販売が好調に推移しました。
オセアニアでは、フルコア・グループが主力ブランド「V」の活性化に加え、新商品の投入やサントリーブランド商品「OVI」で積極的なマーケティング活動を行い、販売拡大に取り組みました。
米州では、ノースカロライナ州を中心にペプシコブランドの更なる販売強化に加え、物流拠点統合に向けた取組み等、事業効率の改善を進めました。
各エリアにおける売上拡大の活動に加え、グループ会社間で研究開発技術やコスト改善のためのノウハウを共有し、品質の更なる向上及び収益力強化に取り組みました。
これらの結果、国際セグメントの売上高及びセグメント利益は、次のとおりとなりました。
国際セグメント売上高 4,274億円(前年同期比8.6%増)
国際セグメント利益 570億円(前年同期比18.3%増)
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、7月31日付で、日本たばこ産業㈱から、㈱ジャパンビバレッジホールディングス及びジェイティエースター㈱等の株式を取得し新規に連結の範囲に含めたことによってのれん等の無形固定資産が増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ1,534億円増加して1兆5,425億円となりました。
また、負債は、当該株式等の取得資金を調達するため借入を実行し有利子負債が増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ1,607億円増加して9,141億円となりました。
純資産は、四半期純利益の計上による利益剰余金の増加があったものの、配当金支払による利益剰余金の減少、為替換算調整勘定の減少等により、前連結会計年度末に比べ72億円減少して6,284億円となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は、66億円です。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)従業員数
当第3四半期連結累計期間において、㈱ジャパンビバレッジホールディングス及びジェイティエースター㈱等の株式を取得し、新たに連結の範囲に含めています。これに伴い、国内セグメントの従業員数は、4,692名増加しています。
なお、従業員数は就業人員数です。
(6)主要な設備
①当第3四半期連結累計期間において、新たに確定した主要な設備の新設計画は次のとおりです。
|
会社名 事業所名 |
所在地 |
セグメントの名称 |
設備の内容 |
投資予定 金額 (百万円) |
資金調達方法 |
着手及び完了予定年月 |
完成後の増加能力 |
|
|
着手 |
完了 |
|||||||
|
サントリー プロダクツ㈱ 天然水奥大山ブナの森工場 |
鳥取県日野郡 江府町 |
国内 |
食品製造 設備 |
8,800 |
自己資金 |
2016年3月 |
2017年3月 |
(注)2 |
(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれていません。
2.完成後の清涼飲料生産能力は、1,000万ケース/年です。
②前連結会計年度末において計画中だった主要な設備の新設について、当第3四半期連結累計期間に完了した
ものは次のとおりです。
|
会社名 事業所名 |
所在地 |
セグメントの名称 |
設備の内容 |
金額 (百万円) |
完了年月 |
|
サントリー プロダクツ㈱ 天然水南アルプス白州工場 |
山梨県北杜市 |
国内 |
食品製造 設備 |
6,828 |
2015年5月 |