第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

 当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)業績の状況

当第1四半期連結累計期間(自 2016年1月1日 至 2016年3月31日)の世界経済は、一部に弱さが見られたものの、全体として緩やかに回復しました。わが国経済においては、個人消費の持ち直しの動きに足踏みが見られましたが、緩やかな回復基調が続きました。

 

このような状況の中、当社グループは、お客様の嗜好・ニーズを捉えた上質でユニークな商品を提案し、お客様の生活に豊かさをお届けするという考えのもと、ブランド強化や新規需要の創造に注力したほか、各社の知見を活かしたコスト革新による収益力強化や、グループ全体での品質の向上に取り組みました。また、将来の持続的な成長に向け、各エリアにおける事業基盤の強化にも注力しました。

 

国内セグメントでは、「サントリー天然水」や「BOSS」を中心とした重点ブランドの強化に加え、「ブラッドオランジーナ」等の新しい価値を持つ商品の投入や、「伊右衛門 特茶」等の高付加価値商品の強化を通じ、新たな需要の創造に取り組みました。

国際セグメントでは、各エリアにおいて重点ブランドの一層の強化やコスト削減等を実施しました。欧州では、引き続き「Orangina」「Oasis」「Schweppes」「Lucozade」「Ribena」等の主力ブランドへの注力に加え、スペインの業務用チャネルへの取組みを継続しました。また、アジアにおいては、販売体制や生産体制等、事業基盤の更なる強化に注力しました。

 

これらの結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は3,111億円(前年同期比14.2%増)、営業利益は125億円(前年同期比23.1%増)、経常利益は118億円(前年同期比20.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は61億円(前年同期比33.2%増)となりました。

 

 セグメント別の業績は次のとおりです。

 

[国内セグメント]

 日本では、重点ブランドの強化に加え、特定保健用食品等の高付加価値商品への注力を通じ、新規需要の創造に取り組み、前年同期を上回る販売数量を達成しました。

 「サントリー天然水」は、“清冽でおいしい水”“ナチュラル&ヘルシー”をブランド独自の価値として訴求しました。なかでも、「サントリー 南アルプスの天然水&ヨーグリーナ」が好調に推移し、ブランド全体の販売数量が大幅に伸長しました。

 「BOSS」は、主力商品である「プレミアムボス」「レインボーマウンテンブレンド」「贅沢微糖」「無糖ブラック」「カフェオレ」に加え、伸長著しいボトル缶コーヒー市場において「プレミアムボス ブラック」「プレミアムボス 微糖」が好調に推移し、ブランド全体の販売数量が前年同期を大きく上回りました。

 「伊右衛門」は、四季の変化に合わせて味わいを変えるという提案を継続し、ブランド強化に注力したほか、特定保健用食品「特茶」が引き続き好調に推移し、ブランド全体の販売数量は前年同期を大幅に上回りました。

 

 健康志向の高まりを背景に注目を集める特定保健用食品は、当社が市場拡大を牽引し、確固たる地位を築いています。引き続き、「伊右衛門 特茶」「サントリー 黒烏龍茶」の積極的なマーケティングに取り組み、「サントリー 胡麻麦茶」「ペプシ スペシャル」等を含めた特定保健用食品合計の販売数量は、前年同期を大きく上回りました。

 

 収益性向上に向けた取組みにも注力しています。3月に発売した「プレミアムボス ザ・ラテ」「ブラッドオランジーナ」等の新しい価値を持つ商品の投入や特定保健用食品等の高付加価値商品、500mlペットボトル等の小容量商品の販売を強化したことにより、商品構成は改善しました。また、引き続き、ボトル缶コーヒーの内製化をはじめ、包材や製造経費等の生産コストの低減に取り組みました。一方、積極的なマーケティング活動により、販売促進費・広告宣伝費は前年同期を上回りました。

 

    これらの結果、国内セグメントの売上高及びセグメント利益は、次のとおりとなりました。

 

国内セグメント売上高   1,916億円(前年同期比26.5%増)

国内セグメント利益     71億円(前年同期比114.6%増)

 

 なお、国内における総合的な飲料サービスを提供するため、4月より、サントリービバレッジソリューション㈱が事業を開始しました。同社は、自動販売機事業、ファウンテン事業及びウォーター事業において、顧客対応力・販売力を更に強化し、新たな商品・サービスの開発により高い付加価値をお客様に提供することを目指します。

 

   [国際セグメント]

欧州では、「Orangina」「Oasis」「Schweppes」「Lucozade」「Ribena」等の主力ブランドを中心に積極的なマーケティング活動を展開しました。フランスでは、事業環境が厳しい中、「Orangina」「Oasis」の販売数量は前年同期を下回りました。英国では、ブランドの活性化に取り組んだ「Lucozade」の販売数量が堅調に推移しました。スペインでは、昨年開始したPepsiCo, Inc.との協業を更に推進し、業務用の販売が引き続き好調に推移しました。また、欧州全体での成長に向けて、コスト削減に加え、事業基盤の最適化やシナジーの創出に継続的に取り組みました。

 アジアでは、一部地域において不確実な経済環境による影響が続いていますが、各国において事業基盤の強化や主力ブランドを中心としたマーケティング活動に取り組みました。健康食品事業では、主力市場のタイにおいて「BRAND'S Essence of Chicken」の販売が堅調に推移しました。飲料事業では、インドネシアにおいて、営業体制及びマーケティング戦略の再構築に取り組みました。ベトナムでは、ペプシコブランドに加え、「TEA+」等サントリーブランドのマーケティング強化に取り組み、引き続き好調に推移しました。

 オセアニアでは、主力ブランド「V」の活性化に加え、サントリーブランド「OVI」で積極的なマーケティング活動を行い、販売拡大に取り組みました。

 米州では、ノースカロライナ州を中心にペプシコブランドの更なる販売強化に加え、営業及び物流の事業効率の改善を進めました。また、サントリーブランド「OVI」の販売を開始しました。

 

 各エリアにおける売上拡大の活動に加え、グループ会社間で研究開発技術やコスト改善のためのノウハウを共有し、品質の更なる向上及び収益力強化に取り組みました。

 

    これらの結果、国際セグメントの売上高及びセグメント利益は、次のとおりとなりました。

 

  国際セグメント売上高   1,195億円(前年同期比1.3%減)

国際セグメント利益     128億円(前年同期比1.6%減)

 

(2)財政状態の分析

当第1四半期連結会計期間末の総資産は、在外子会社の為替換算による影響等でのれん、商標権が減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ517億円減少して1兆4,327億円となりました。

負債は、未払法人税等及び有利子負債等の減少により、前連結会計年度末に比べ172億円減少して8,404億円となりました。

純資産は、為替換算調整勘定の減少等により、前連結会計年度末に比べ345億円減少して5,924億円となりました。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

 当第1四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は、21億円です。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。