当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。
(1) 業績の状況
当社グループは、お客様の嗜好・ニーズを捉えた上質でユニークな商品を提案し、お客様の生活に豊かさをお届けするという考えのもと、ブランド強化や新規需要の創造に注力したほか、グループ全体での品質の向上に取り組みました。また、将来の持続的な成長に向け、各エリアにおける事業基盤の強化にも注力しました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間(2018年1月1日~9月30日)の連結売上収益は9,721億円(前年同期比4.5%増)、連結営業利益は944億円(前年同期比1.4%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は658億円(前年同期比11.5%増)となりました。なお、前年同期との比較は、前第3四半期連結累計期間の数値をIFRSに組み替えています。
セグメント別の業績は次のとおりです。
[日本事業]
日本では、水・コーヒー・無糖茶カテゴリーを中心に、重点ブランドの強化や新たな価値を持つ商品の提案を通じて新規需要の創造に取り組み、販売数量は前年同期を上回りました。
「サントリー天然水」は、独自のブランド価値である“清冽でおいしい水”“ナチュラル&ヘルシー”を引き続き訴求した結果、主力のミネラルウォーターが好調に推移しました。加えて、「サントリー 南アルプススパークリング」シリーズも大きく伸長し、ブランド全体の販売数量は前年同期を大きく上回りました。また、9月には、将来の安定供給に向けた“新たな水源”として長野県大町市と工場立地協定書に調印しました。新たな工場は2020年末の稼動を予定しています。
「BOSS」は、缶コーヒーのコアユーザーに向けて開発した「ボス THE CANCOFFEE」を新発売する等、引き続き缶コーヒーのマーケティング活動を積極的に展開しました。また、新たなコーヒーユーザーをターゲットに昨年発売した「クラフトボス」が引き続きご好評いただく等、ブランド全体の販売数量が前年同期を大きく上回りました。また、サントリーホールディングス㈱のグループ会社であるサントリーコーヒーロースタリー㈱の海老名工場が、7月より本格稼動を始めました。今後、同工場に導入した高機能焙煎機を活用して、多種多様な香味づくりを進めていきます。
無糖茶カテゴリーでは、「伊右衛門」ブランド全体の販売数量が、「特茶」の減少の影響により前年同期を下回りました。「サントリー烏龍茶」は引き続き堅調に推移しました。拡大する麦茶市場においては「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」の販売数量が大幅に伸長しました。
特定保健用食品は、「特茶」を中心に販売数量が前年同期を大きく下回りました。今後、9月に開始した生活習慣サポートサービス「特茶プログラムはじまる!」キャンペーン等のマーケティング活動を強化していきます。
収益面では、盛夏時を中心に天災や猛暑が物流に影響を与え、これに伴う想定外のコストが発生しました。また、特定保健用食品等の売上減による商品構成の悪化とアセプティック商品の自社製造能力の不足が、引き続き利益にマイナスの影響を与えました。
これらの結果、日本事業の売上収益は5,368億円(前年同期比2.6%増)、セグメント利益は399億円(前年同期比12.5%減)となりました。
[欧州事業]
欧州では、主力ブランドを中心に積極的なマーケティング活動を展開しました。
フランスでは、果汁入り炭酸飲料「Orangina」と果汁飲料「Oasis」の販売数量が前年同期を上回ったことに加え、「MayTea」の販売も好調に推移しました。一方で、社会的なトラック不足が継続し、猛暑による社会的な物流網の混乱も影響して、サプライチェーンコストが増加しました。
英国では、厳しい状況が続いていた「Lucozade」は販売数量が前年同期並となりました。「Ribena」は販売数量が前年同期を下回りました。収益面では、「Lucozade」の販売トレンド回復に向けて積極的なプロモーション活動を展開したこと等により、コストが増加しました。
スペインでは、業務用チャネルを中心に「Schweppes」の消費者接点拡大に取り組みましたが、年初の悪天候等による業務用市場低迷の影響もあり、同ブランドの販売数量は前年同期を下回りました。また、競合が激化する中でリベートや販売促進費が増加し、売上や利益にマイナスの影響がありました。
これらの結果、欧州事業の売上収益は1,936億円(前年同期比4.3%増)、セグメント利益は252億円(前年同期比12.6%減)となりました。
[アジア事業]
アジアでは、重点エリアで主力ブランドの販売拡大に取り組んだほか、タイにおいて、PepsiCo, Inc.との合弁会社Suntory PepsiCo Beverage (Thailand) Co., Ltd.が3月5日に事業を開始しました。
清涼飲料事業では、ベトナムにおいて、エナジードリンク「Sting」の積極的なマーケティング活動を実施したほか、茶飲料「TEA+」やボトルドウォーター「Aquafina」、炭酸飲料等が伸長し、売上は前年同期を上回りました。また、インドネシアではカップ飲料「Okky」の販売が好調に推移しました。
健康食品事業を展開するブランズサントリー・グループは、主力市場のタイを中心に「BRAND'S Essence of Chicken」のマーケティングを強化してトレンド回復に取り組みましたが、売上は前年同期を下回りました。
なお、食品及びインスタントコーヒー事業を展開する子会社の株式譲渡が3月9日に完了したことから、当第3四半期連結累計期間はその売却益が計上されています。
これらの結果、アジア事業の売上収益は1,433億円(前年同期比20.0%増)、セグメント利益は277億円(前年同期比78.7%増)となりました。
[オセアニア事業]
オセアニアでは、引き続き主力ブランドの強化を進めました。また、第1四半期連結累計期間からフレッシュコーヒー事業をオセアニア事業に移管しました。
フルコアサントリー・グループでは、「V」をはじめとするエナジードリンクが好調に推移したほか、発酵茶飲料(コンブチャ)の「Amplify」を新たに発売しました。なお、原材料価格高騰の影響を受けました。
フレッシュコーヒー事業では、引き続き「TOBY'S ESTATE」「L'AFFARE」「Mocopan」等の主力ブランドの強化を図りました。
これらの結果、オセアニア事業の売上収益は388億円(前年同期比3.7%減)、セグメント利益は35億円(前年同期比10.3%減)となりました。
[米州事業]
米州では、ノースカロライナ州で、水やコーヒー飲料等伸長している非炭酸カテゴリーに注力しましたが、主力炭酸ブランドが苦戦し、売上は前年同期を下回りました。売上減に加えて原材料高騰によるコスト増が利益にマイナスの影響を与えました。
これらの結果、米州事業の売上収益は595億円(前年同期比3.5%減)、セグメント利益は65億円(前年同期比10.3%減)となりました。
なお、文中における将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものです。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、売上債権及びその他の債権、有形固定資産等の増加により、前連結会計年度末に比べ740億円増加して1兆5,960億円となりました。
負債は、仕入債務及びその他の債務等の増加により、前連結会計年度末に比べ129億円増加して7,887億円となりました。
資本合計は、親会社の所有者に帰属する四半期利益の計上による利益剰余金、非支配持分の増加等により、前連結会計年度末に比べ611億円増加して8,073億円となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ78億円増加し、1,217億円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前四半期利益931億円、仕入債務及びその他の債務の増加411億円、減価償却費及び償却費468億円等があったものの、売上債権及びその他の債権の増加470億円等により、資金の収入は前年同四半期と比べ183億円減少し、842億円の収入となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産及び無形資産の取得による支出403億円、子会社株式の取得による支出267億円等により、資金の支出は前年同四半期と比べ12億円増加し、416億円の支出となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出626億円等により、資金の支出は前年同四半期と比べ168億円減少し、382億円の支出となりました。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は、63億円です。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、新たに確定した主要な設備の新設計画は次のとおりです。
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会社名 事業所名 |
所在地 |
セグメントの名称 |
設備の内容 |
投資予定 金額 (百万円) |
資金調達方法 |
着手及び完了予定年月 |
完成後の増加能力 |
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着手 |
完了 |
|||||||
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サントリー プロダクツ㈱ 榛名工場 |
群馬県渋川市 |
日本 |
食品製造 設備 |
13,000 |
自己資金 |
2018年12月 |
2021年2月 |
(注)2 |
|
サントリー プロダクツ㈱ 新工場 (注)4 |
長野県大町市 |
日本 |
食品製造 設備 |
未定 (注)5 |
自己資金 |
2019年 |
2021年 |
(注)3 |
(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれていません。
2.完成後の清涼飲料生産能力は、10百万ケース/年です。
3.完成後の清涼飲料生産能力は、10百万ケース/年です。
4.サントリープロダクツ㈱新工場の正式名称は未定です。
5.サントリープロダクツ㈱新工場の投資予定金額の総額については、建築工事費等が未確定であるため未定です。