第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

  なお、新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)の拡大による事業への影響については、予断を許さない状況にあるため今後も注視していきます。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 業績の状況

 当社グループは、お客様の嗜好・ニーズを捉えた上質でユニークな商品を提案し、お客様の生活に豊かさをお届けするという考えのもと、ブランド強化や新規需要の創造に注力したほか、品質の向上に取り組みました。また、各エリアにおいて収益力の強化にも取り組みました。

 

  しかしながら、世界的に蔓延しています新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)の影響を受け、主要各国における環境が大きく変化しました。特に、3月以降当社グループの国内外の事業にも大きく影響を及ぼし始め、売上収益は各国におけるロックダウンや営業自粛要請の影響が出始めています。一方、収益面では、コスト削減や販促広告費の投入時期見直し等が利益に寄与しました。

 

 これらの結果、当第1点四半期連結累計期間(2020年1月1日~3月31日)の連結売上収益は2,772億円(前年同期比3.0%減)、連結営業利益は198億円(前年同期比11.6%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は127億円(前年同期比18.8%増)となりました。

 

 セグメント別の業績は次のとおりです。

 

[日本事業]

 水・コーヒー・無糖茶カテゴリーを中心に重点ブランドの強化に取り組みました。一方で新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)の影響により、販売数量は清涼飲料市場と同様に前年同期を下回りました。「サントリー天然水」は、大容量の備蓄需要の高まりもあり、ブランド全体の販売数量は前年同期を上回りました。「BOSS」は、マーケティング活動を積極的に展開しましたが、昨年販売した「クラフトボスTEA ノンシュガー」の反動等が影響し、ブランド全体の販売数量は前年同期を下回りました。無糖茶カテゴリーでは、「伊右衛門プラス おいしい糖質対策」を発売し、健康系のポートフォリオを拡充しました。「GREEN DA・KA・RA」は、「GREEN DA・KA・RA ミルクと果実」を発売し、新たな価値の提案を行いました。

 収益面では、原材料市況の改善やコスト削減活動、ブランド投資のタイミングを第2四半期以降にシフトしたことによる販促広告費の減少等がプラスに寄与しました。

 

 これらの結果、日本事業の売上収益は1,468億円(前年同期比2.6%減)、セグメント利益は71億円(前年同期比9.4%増)となりました。

 

[欧州事業]

フランスでは、3月の新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)の影響もあり、主力ブランド「Orangina」及び「Oasis」の販売数量が前年同期を下回りました。英国では、「Lucozade」の販売トレンドの回復が継続しており、販売数量が前年同期を上回りました。スペインでは、主力ブランド「Schweppes」の販売数量は家庭用では健闘したものの、業務用での苦戦が響き、販売数量が前年同期を下回りました。

収益面では、英国の売上好調に加え、フランス及び英国での販促広告費の効率化が利益に寄与しました。

 

これらの結果、欧州事業の売上収益は440億円(前年同期比5.9%減)、セグメント利益は48億円(前年同期比17.2%増)となりました。

 

[アジア事業]

清涼飲料事業では、ベトナムにおいて、「Aquafina」や茶飲料「TEA+」等の好調により、売上が前年同期を上回りました。タイにおいては、消費が弱含み、売上が前年同期を若干下回りました。

健康食品事業では、タイにおいて、中国からの観光客減少により「BRAND'S Bird's Nest」は苦戦しましたが、主力の「BRAND'S Essence of Chicken」の取組みを促進しました。また、直販ビジネスを強化しました。

 

これらの結果、アジア事業の売上収益は551億円(前年同期比3.4%減)、セグメント利益は78億円(前年同期比9.7%増)となりました。

 

[オセアニア事業]

清涼飲料事業で「V」をはじめとするエナジードリンクのマーケティング強化に取り組んだほか、フレッシュコーヒー事業で「TOBY'S ESTATE」「L'AFFARE」「Mocopan」等主力ブランドの強化を図りました。

 

これらの結果、オセアニア事業の売上収益は為替中立では増収となったものの、為替の影響を受け124億円(前年同期比3.9%減)、セグメント利益は14億円(前年同期比3.8%増)となりました。

 

[米州事業]

主力炭酸ブランドの更なる販売強化に取り組むとともに、水やコーヒー飲料等、伸長している非炭酸カテゴリーにも注力しました。

 

これらの結果、米州事業の売上収益は190億円(前年同期比3.7%増)、セグメント利益は15億円(前年同期比1.0%減)となりました。

 

(2) 財政状態の分析

当第1四半期連結会計期間末の資産合計は、売上債権及びその他の債権、有形固定資産、無形資産の減少等により、前連結会計年度末に比べ564億円減少して1兆5,109億円となりました。

負債は、仕入債務及びその他の債務の減少等により前連結会計年度末に比べ302億円減少して6,996億円となりました。

資本合計は、その他の資本の構成要素の減少等により、前連結会計年度末に比べ263億円減少して8,113億円となりました。

 

(3) キャッシュ・フローの状況の分析

 当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ136億円減少し、1,300億円となりました。

 営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前四半期利益198億円、減価償却費及び償却費178億円、売上債権及びその他の債権の減少141億円等があったものの、仕入債務及びその他の債務の減少114億円、棚卸資産の増加105億円等により、資金の収入は前年同四半期と比べ101億円増加し、142億円の収入となりました。

 投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産及び無形資産の取得による支出170億円等により、資金の支出は前年同四半期と比べ23億円増加し、166億円の支出となりました。

 財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金及びコマーシャル・ペーパーの増加413億円等により、資金の支出は前年同四半期と比べ366億円減少し、67億円の支出となりました。

 

(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

 当第1四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は、19億円です。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません

 

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。