当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
なお、新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)の蔓延により、引き続き当社グループの国内外の事業は大きな影響を受けており、回復基調にはあるものの、今後も状況を注視していきます。
(1) 業績の状況
当社グループは、お客様の嗜好・ニーズを捉えた上質でユニークな商品を提案し、お客様の生活に豊かさをお届けするという考えのもと、ブランド強化や新規需要の創造に注力したほか、品質の向上に取り組みました。また、各エリアにおいて収益力の強化にも取り組みました。
6月以降、主要各国におけるロックダウンや営業自粛要請の解除といった規制緩和に伴い、人の動きが活発になり、当社グループの国内外の事業は回復基調にありますが、新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)感染者数の再拡大により自粛規制を再導入している国もあり、状況は流動的ではありますが、今後も状況を注視していきます。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間(2020年1月1日~9月30日)の連結売上収益は8,862億円(前年同期比9.6%減)、連結営業利益は773億円(前年同期比14.7%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は473億円(前年同期比18.2%減)となりました。
セグメント別の業績は次のとおりです。
[日本事業]
水・コーヒー・無糖茶カテゴリーを中心に重点ブランドの強化に取り組みましたが、天候不順や、引き続き新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)の影響もあり、販売数量は清涼飲料市場を上回ったものの前年同期を下回りました。「サントリー天然水」は、大容量需要の高まりや、リニューアルした「サントリー天然水 スパークリングレモン」の好調等により、ブランド全体の販売数量は前年同期を上回りました。「BOSS」は、マーケティング活動を積極的に展開、新たに「ボス カフェベース」や「クラフトボス レモンティー」を発売する等市場の活性化を図りましたが、ブランド全体の販売数量は前年同期を下回りました。無糖茶カテゴリーでは、4月にリニューアルした「伊右衛門」がお客様からの支持を獲得し、ブランド全体の販売数量が前年同期を大きく上回りました。「GREEN DA・KA・RA」は、「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」が好調を維持し、ブランド全体の販売数量は前年同期を上回りました。
収益面では、重点ブランドについては活動強化した一方で、原材料市況の改善やコスト削減活動、加えて販促広告費の効率化に取り組みましたが、販売数量の減少及びチャネルミックスの変化が引き続きマイナスに影響しました。
これらの結果、日本事業の売上収益は4,817億円(前年同期比10.0%減)、セグメント利益は296億円(前年同期比32.7%減)となりました。
[欧州事業]
フランスでは、新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)の影響により、主力ブランド「Orangina」及び「Oasis」の販売数量が前年同期を下回りましたが、ロックダウン解除以降、夏場の好天の影響もあり回復基調にあります。英国では、「Lucozade」の販売数量は前年同期を下回ったものの「Lucozade Energy」は引き続き堅調であり、「Lucozade Sport」も人の動きが活発化するのに伴い、回復基調にあります。
スペインでは、主力ブランド「Schweppes」の販売数量が、家庭用では伸長したものの、業務用では、業務店がロックダウン解除以降も制限付きの営業を継続している影響で、前年同期を下回りました。
収益面では、マーケティング費用の効率化、原材料市況の改善がプラスに寄与したものの、売上減少の影響を
受け、利益も減少しました。
これらの結果、欧州事業の売上収益は1,491億円(前年同期比14.5%減)、セグメント利益は243億円(前年同期比11.0%減)となりました。
[アジア事業]
清涼飲料事業では、ベトナムの一部エリアにおいて外出規制が導入される等の影響はありました。全体としては、ベトナム、タイともに、ロックダウン解除以降回復基調にあります。
健康食品事業では、タイにおいて、主力の 「BRAND'S Essence of Chicken」の取組みを促進しましたが、中国からの観光客減少により「BRAND'S Bird's Nest」は苦戦が続き、売上が前年同期を下回りました。
収益面では、原材料市況の改善や、販促広告費の効率化がプラスに寄与しました。
これらの結果、アジア事業の売上収益は1,560億円(前年同期比8.4%減)、セグメント利益は215億円 (前年同期比22.1%増)となりました。
[オセアニア事業]
清涼飲料事業で「V」をはじめとするエナジードリンクのマーケティング強化に取り組んだほか、フレッシュコーヒー事業で主力ブランドの強化を図りました。ロックダウン解除以降、特に新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)の影響を受けていた業務店・コンビニエンスストアの販売トレンドも回復基調にあります。
これらの結果、オセアニア事業の売上収益は369億円(前年同期比3.9%減)、セグメント利益は39億円(前年同期比12.4%増)となりました。
[米州事業]
主力炭酸ブランドの更なる販売強化に取り組むとともに、水やコーヒー飲料等、伸長している非炭酸カテゴリーにも注力しました。新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)の影響は続いているものの、家庭用需要が伸長し、売上は前年同期を上回りました。
これらの結果、米州事業の売上収益は625億円(前年同期比0.5%増)、セグメント利益は60億円(前年同期比7.4%減)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、現金及び現金同等物、売上債権及びその他の債権の増加等により、前連結会計年度末に比べ561億円増加して1兆6,234億円となりました。
負債は、社債及び借入金の増加等により前連結会計年度末に比べ508億円増加して7,805億円となりました。
資本合計は、利益剰余金の増加等により、前連結会計年度末に比べ53億円増加して8,429億円となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ584億円増加し、2,019億円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前四半期利益759億円、減価償却費及び償却費529億円等があったものの、売上債権及びその他の債権の増加260億円、棚卸資産の増加31億円等により、資金の収入は前年同四半期と比べ243億円減少し、998億円の収入となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産及び無形資産の取得による支出449億円等により、資金の支出は前年同四半期と比べ12億円減少し、442億円の支出となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金及びコマーシャル・ペーパーの増加775億円、長期借入れによる収入300億円等により、61億円の収入(前年同四半期は1,090億円の支出)となりました。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は、56億円です。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。