第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

a.財政状態

 当第1四半期連結会計期間末の資産残高は2兆6,320億円で、開発中のプロジェクトの進捗により固定資産が増加したこと等から対前期末1,447億円増加、負債残高についても2兆581億円で、必要資金を前倒しして調達したことによる有利子負債の増加等から対前期末1,650億円増加しております。当第1四半期連結会計期間末の純資産残高については5,739億円で、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上及び剰余金の配当等により合計203億円減少しております。

 

b.経営成績

 当第1四半期連結累計期間における、わが国経済は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、日本国内で4月から5月にかけて緊急事態宣言が発令され、商業施設等の休業や外出自粛、渡航制限による訪日外国人の大幅な減少等により、経済活動が制限され甚大な影響を受けました。終息時期の見通しが立たない中、世界や日本の経済の先行きは不透明な状況となっております。

 当社グループにおいても、政府からの緊急事態宣言や自治体からの要請等を踏まえ、商業施設・運営施設・営業店舗の臨時休業や営業時間の短縮により、全セグメントの事業活動に大きな制約が生じ、業績も前年同四半期に比べ大幅に悪化しましたが、当第1四半期連結累計期間の業績悪化については概ね想定通りです。

 当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高1,503億円(前年同四半期比19.4%減)、営業損失35億円(前年同四半期は営業利益112億円)、経常損失61億円(前年同四半期は経常利益85億円)、特別損失として新型コロナウイルス感染症による損失等を計上し、親会社株主に帰属する四半期純損失140億円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益38億円)で減収減益となりました。

 

四半期別売上高・営業利益(累計)

 

(億円)

 

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

2021年3月期 売上高

1,503

2020年3月期 売上高

1,865

4,125

6,012

9,632

2021年3月期 営業利益

△35

2020年3月期 営業利益

112

317

443

793

 

 セグメント別では、都市事業、住宅事業の2セグメントが増収減益、管理事業、仲介事業、ウェルネス事業、ハンズ事業、次世代・関連事業セグメントの5セグメントが減収減益となっております。(対前第1四半期)

 

売上高

 

 

 

 

(億円)

 

前第1四半期

当第1四半期

比較

 

前期

合計

1,865

1,503

△363

 

9,632

都市

545

620

75

 

2,926

住宅

99

103

4

 

1,363

管理

423

382

△40

 

1,908

仲介

267

171

△96

 

1,314

ウェルネス

257

138

△119

 

1,145

ハンズ

232

111

△122

 

966

次世代・関連事業

99

31

△68

 

352

全社・消去

△56

△52

4

 

△343

 

 

営業利益

 

 

 

 

(億円)

 

前第1四半期

当第1四半期

比較

 

前期

合計

112

△35

△147

 

793

都市

118

87

△31

 

525

住宅

△12

△12

△1

 

85

管理

12

3

△9

 

87

仲介

20

△11

△31

 

152

ウェルネス

△2

△65

△62

 

35

ハンズ

1

△11

△12

 

2

次世代・関連事業

△4

△7

△3

 

△14

全社・消去

△21

△19

1

 

△81

 

① 都市事業

 売上高は620億円(前年同四半期比+13.7%)、営業利益は87億円(同△26.3%)となりました。

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言を受け、東急プラザを始めとする売上高は、投資家向けビル等売却収益の増加等により増収となったものの、上記休業期間中、一部のテナントに対し、テナント支援のための賃料減免を実施したこと等から、営業減益となりました。

 空室率(オフィスビル・商業施設)は0.8%と低水準を維持しております。テレワークの浸透によるオフィスビル需要縮小等が懸念されておりますが、解約予告は前年並みの推移であり、引き続き堅調に推移しております。

 なお、浅草二丁目プレイスはテナントに引渡済み、東京ポートシティ竹芝オフィスタワーも満室開業を予定しております。また、再生可能エネルギー事業は稼働施設が計画通り増加する等、順調な進捗となっております。

 

 

 

 

 

(億円)

 

前第1四半期

当第1四半期

比較

 

前期

売上高

545

620

75

 

2,926

営業利益

118

87

△31

 

525

 

売上高内訳

 

 

 

 

(億円)

 

前第1四半期

当第1四半期

比較

 

前期

賃貸(オフィスビル)

100

95

△5

 

405

賃貸(商業施設)

113

71

△41

 

429

資産運用等

111

228

117

 

1,123

住宅賃貸等

222

226

4

 

969

※資産運用等(投資家向けビル等売却、資産運用事業、再生可能エネルギー事業、物流事業等)

 

空室率(オフィスビル・商業施設)

2018年3月期末

2019年3月期末

2020年3月期末

当第1四半期末

0.5%

0.4%

0.6%

0.8%

 

主な開業物件(2021年3月期開業物件)

 

用途

竣工時期

延床面積

浅草二丁目プレイス

ホテル

2020年5月

6千㎡

東京ポートシティ竹芝オフィスタワー

オフィス・商業

2020年5月

182千㎡

東京ポートシティ竹芝レジデンスタワー

住宅

2020年6月

19千㎡

 

再生可能エネルギー発電施設

 

2018年3月期末

2019年3月期末

2020年3月期末

当第1四半期末

稼働施設数(件)

7

16

30

33

定格容量(MW)

30

246

487

546

※定格容量は、稼働済み発電施設の持分換算前の容量を記載しております。

 

② 住宅事業

 売上高は103億円(前年同四半期比+4.1%)、12億円の営業損失となりました。

 下記売上高内訳の「その他」に含まれる土地売却の増加により増収となったものの、「その他」に含まれる賃貸住宅の一棟売却の減少により減益となりました。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、マンションギャラリーは一時営業を休止としておりましたが、緊急事態宣言解除後に順次販売活動を再開し、マンションの通期売上予想に対する契約済み割合は、期首の50%から57%(同△9P)に進捗しております。

 なお、当第1四半期連結累計期間は、分譲マンション「ブランズ元浅草」(東京都台東区)を新規竣工引渡物件として計上した他、完成在庫を計上しております。

 

 

 

 

 

(億円)

 

前第1四半期

当第1四半期

比較

 

前期

売上高

99

103

4

 

1,363

営業利益

△12

△12

△1

 

85

 

売上高内訳

(億円)

 

 

前第1四半期

当第1四半期

比較

 

前期

マンション

111戸

66

118戸

65

△1

 

1,680戸

961

戸建

1戸

0

△0

 

17戸

7

その他

32

38

6

 

396

 

 

供給販売戸数

 

前第1四半期

当第1四半期

完成在庫数

新規供給戸数

契約戸数

新規供給戸数

契約戸数

2020年3月期末

当第1四半期末

マンション

263戸

261戸

144戸

159戸

453戸

420戸

戸建

9戸

5戸

 

③ 管理事業

 売上高は382億円(前年同四半期比△9.6%)、営業利益は3億円(同△75.8%)となりました。

 ビル管理業務において、「渋谷フクラス」、「渋谷ソラスタ」、「渋谷スクランブルスクエア第Ⅰ期(東棟)」等が寄与した一方で、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う、マンション工事やマンション管理業務の一部休止等により、減収減益となりました。なお、当期より㈱東急ホームズの新築工事請負事業は、次世代・関連事業セグメントから移管されており、下記売上高内訳では「マンション」に含まれております。

 また、2020年6月末のマンション管理ストックは844千戸(うち総合管理戸数525千戸)となっております。

 

 

 

 

 

(億円)

 

前第1四半期

当第1四半期

比較

 

前期

売上高

423

382

△40

 

1,908

営業利益

12

3

△9

 

87

 

売上高内訳

 

 

 

 

(億円)

 

前第1四半期

当第1四半期

比較

 

前期

マンション

285

246

△40

 

1,258

ビル等

138

137

△1

 

650

 

期末管理物件数

 

 

 

 

 

2018年3月期末

2019年3月期末

2020年3月期末

当第1四半期末

マンション(戸)

822,231

831,684

829,533

844,044

ビル (件)

1,500

1,540

1,561

1,565

 

④ 仲介事業

 売上高は171億円(前年同四半期比△36.1%)、11億円の営業損失となりました。

 東急リバブル㈱における売買仲介のリテール部門・ホールセール部門は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、店舗の休業や営業時間の縮小等により取引件数が減少、不動産販売は前年同四半期に計上した開発案件の反動減等により、減収減益となりました。

 

 

 

 

 

(億円)

 

前第1四半期

当第1四半期

比較

 

前期

売上高

267

171

△96

 

1,314

営業利益

20

△11

△31

 

152

 

売上高内訳

 

 

 

 

(億円)

 

前第1四半期

当第1四半期

比較

 

前期

売買仲介

126

103

△23

 

598

販売受託

5

6

1

 

33

不動産販売

131

57

△74

 

664

その他

5

4

△1

 

20

 

⑤ ウェルネス事業

 売上高は138億円(前年同四半期比△46.2%)、65億円の営業損失となりました。

 当セグメントは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を最も大きく受け、緊急事態宣言により東急ステイ、東急スポーツオアシス、ハーヴェストクラブ等の運営施設の休業、緊急事態宣言解除後は営業時間の短縮や需要の減退等により、減収減益となりました。

 

 

 

 

 

(億円)

 

前第1四半期

当第1四半期

比較

 

前期

売上高

257

138

△119

 

1,145

営業利益

△2

△65

△62

 

35

 

売上高内訳

 

 

 

(億円)

 

 

前第1四半期

当第1四半期

比較

 

前期

 

リゾート運営

87

44

△43

 

418

 

オアシス

47

21

△26

 

187

(フィットネスクラブ等)

シニア住宅

24

22

△2

 

97

 

東急ステイ

38

9

△29

 

143

(都市型ホテル)

福利厚生代行

26

21

△5

 

101

 

販売

14

6

△7

 

110

 

その他

21

14

△7

 

90

 

※リゾート運営(ゴルフ場、ハーヴェストクラブ、スキー場、リゾートホテル等)

 

⑥ ハンズ事業

 売上高は111億円(前年同四半期比△52.4%)、11億円の営業損失となりました。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、店舗の休業や営業時間の短縮等により、減収減益となりました。なお「新しい生活様式」による生活スタイルの変化に対応するため、EC事業等の強化に取り組んでいます。

 

(億円)

 

 

前第1四半期

当第1四半期

比較

 

前期

売上高

232

111

△122

 

966

営業利益

1

△11

△12

 

2

 

⑦ 次世代・関連事業

 売上高は31億円(前年同四半期比△69.1%)、7億円の営業損失となりました。

 海外事業では、インドネシアの分譲マンション「BRANZ SIMATUPANG」や「BRANZ BSD」等の計上減等により減収減益となりました。国内同様、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、マンションギャラリーを一時営業休止にする等、事業活動に影響を受けております。なお、㈱東急ホームズの注文住宅事業は2020年3月期をもって終了し、新築工事請負事業は当期より管理事業セグメントに移管しております。

 

(億円)

 

 

前第1四半期

当第1四半期

比較

 

前期

売上高

99

31

△68

 

352

営業利益

△4

△7

△3

 

△14

 

売上高内訳

 

 

 

 

(億円)

 

前第1四半期

当第1四半期

比較

 

前期

海外事業等

56

8

△48

 

133

注文住宅

21

△21

 

86

造園建設

21

22

1

 

134

 

(2)経営方針・経営戦略等

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。