第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
 なお、重要事象等は存在しておりません。

 

2 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等は次のとおりです。

(連結子会社間の吸収合併)

当社は、平成27年10月23日開催の取締役会において、当社の連結子会社である株式会社プレミアムエージェンシー、株式会社G&D及び株式会社デジタルハーツ・ビジュアルの3社間による合併及び存続会社の商号変更を行うことを決議致しました。また、同日に3社は合併契約を締結し、平成27年12月28日の合併契約承認株主総会においてそれぞれ承認されました。

なお、詳細は「第4 経理の状況 1.四半期連結財務諸表 注記事項(重要な後発事象)」に記載の通りであります。

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 業績の状況

 

平成27年3月期

第3四半期

(千円)

平成28年3月期

第3四半期

(千円)

前年同四半期

増減率

(%)

売上高

9,756,262

11,151,384

14.3

営業利益

1,227,492

1,323,730

7.8

経常利益

1,220,549

1,329,196

8.9

親会社株主に帰属する
四半期純利益

597,536

567,247

△5.1

 

 

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、各種金融政策等の効果により、企業収益並びに雇用・所得環境は緩やかに回復しつつあるものの、新興国経済の減速等もあり、依然として先行き不透明な状況が続いております。

当社グループを取り巻くデジタル関連市場においては、スマートフォンやタブレット端末の普及によるデバイスの複雑化並びにインターネット環境の飛躍的な進歩により、コンテンツ及びサービス等の変化に伴うビジネスモデルの多様化が急速に進んでおり、この流れを受け、当社グループの収益機会も増加するものと見込んでおります。

特に、当社グループの主力事業であるデバッグ事業と関連するソフトウェア・コンテンツ市場においては、不具合のない製品開発に対する社会的ニーズが高まっていることから、開発会社では、高品質かつ迅速な製品の開発に経営資源を集中させることを目的として、デバッグ工程をアウトソーシングする傾向が強くなっております。

このため、当社グループでは、デバッグ拠点であるLab.(ラボ)のテスター人員を積極的に確保することで受注体制のさらなる強化を図るとともに、正社員登用制度等を活用した中長期的な視点に基づく人材育成や海外拠点との連携強化に注力することにより、高度化・多様化する顧客ニーズに柔軟に対応できる体制の構築に努めて参りました。

また、株式会社UBICと共同で、ソフトウェアを対象とした人工知能による不具合検出に関する研究を実施するなど、デバッグサービスの付加価値向上に向けた新たな取り組みも積極的に推進して参りました。

さらに、デバッグ事業の周辺領域であるコンテンツ制作やシステム開発、メディア運営等、事業の垣根を越えた多角的な業容拡大を進める一方、事業の選択と集中により、今後のグループ成長の礎となる強固な経営基盤の構築に努めて参りました。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は、デバッグ事業の伸長がグループ全体の業績を牽引するとともに、メディア事業、クリエイティブ事業及びその他の事業も堅調に推移したことにより、11,151,384千円(前年同四半期比14.3%増)、営業利益は1,323,730千円(前年同四半期比7.8%増)、経常利益は1,329,196千円(前年同四半期比8.9%増)となりました。

親会社株主に帰属する四半期純利益は、クリエイティブセグメントにおいて発生した事業構造改善費用等を特別損失として計上した結果、567,247千円(前年同四半期比5.1%減)となりました。

 

セグメント別の状況は、以下のとおりであります。

 

平成27年3月期

第3四半期

(千円)

平成28年3月期

第3四半期

(千円)

前年同四半期

増減率

(%)

売上高

9,756,262

11,151,384

14.3

 デバッグ事業

7,151,501

8,217,826

14.9

 メディア事業

372,429

389,362

4.5

 クリエイティブ事業

1,263,366

1,360,966

7.7

 その他

995,248

1,237,075

24.3

 調整額

△26,282

△53,844

-

営業利益又は営業損失

1,227,492

1,323,730

7.8

 デバッグ事業

1,730,413

1,808,973

4.5

 メディア事業

20,904

32,334

54.7

 クリエイティブ事業

△243,394

△227,911

-

 その他

40,354

51,991

28.8

 調整額

△320,785

△341,657

-

 

 

なお、各セグメントの売上高については、セグメント間の内部売上高又は振替高を含めて記載しており、セグメント利益又は損失は営業利益ベースとなっております。

 

① デバッグ事業

当セグメントにおいては、顧客企業が求める不具合のない高品質な製品開発に貢献すべく、製品の品質保持及び品質向上に必要不可欠な最終チェックであるデバッグ工程のアウトソーシングサービスを提供しております。

 デバッグ事業におけるリレーション別の売上高は以下のとおりであります。

 

平成27年3月期

第3四半期

(千円)

平成28年3月期

第3四半期

(千円)

前年同四半期

増減率

(%)

コンシューマゲームリレーション

2,672,829

2,531,721

△5.3

デジタルソリューションリレーション

2,759,242

4,065,175

47.3

アミューズメントリレーション

1,719,429

1,620,929

△5.7

デバッグ事業 合計

7,151,501

8,217,826

14.9

 

 

(ⅰ) コンシューマゲームリレーション

主に、コンシューマゲームソフト向けのデバッグサービスを提供している当該リレーションの関連市場であるコンシューマゲーム市場では、「PlayStation®4」の販売台数が伸長していることに加え、今春にかけても大型タイトルや人気シリーズの続編タイトルの投入が見込まれるなど各ゲームメーカーにおけるタイトル開発が活発化していることから、今後の市場の盛り上がりが期待されています。

このような状況のもと、当社グループでは、多様化する顧客ニーズを的確に捉えた提案型の営業活動を積極的に展開するとともに、既存顧客との関係強化に取り組むことで、大型タイトル案件の受注拡大に努めて参りました。

その結果、当第3四半期連結累計期間のデバッグ事業のうちコンシューマゲームリレーションの売上高は、2,531,721千円(前年同四半期比5.3%減)となりました。

 

(ⅱ) デジタルソリューションリレーション

主に、モバイルコンテンツ向けのデバッグサービスを提供している当該リレーションの関連市場であるモバイルコンテンツ市場では、多種多様なスマートフォンアプリの充実化が進んでおり、特に成長著しいソーシャルゲーム市場では、大手コンシューマゲームメーカーの参入が本格化するなど、引き続き市場の成長が見込まれております。

このような状況のもと、ソーシャルゲームの開発市場においては、新規タイトルの開発に加え、既存タイトル向けの機能拡充やアップデートなどユーザーを拡大するための継続的な品質向上を通じた運営が重要視されるため、ゲームのリリース後においても引き続きデバッグニーズが発生する傾向にあり、デバッグ工程のアウトソーシングが拡大しております。

当社グループでは、これらの事業環境を追い風に、新規案件の獲得及び運営段階におけるデバッグニーズの獲得に向け、引き続き積極的な営業活動や既存顧客との関係強化に取り組むとともに、ユーザー視点を活かしたマーケティング支援サービス等付加価値の高いサービスの提供に努めて参りました。

これにより、ソーシャルゲーム市場における競争力のより一層の向上を実現し、ソーシャルゲームを対象としたデバッグをはじめとする各種サービスの売上が大幅に伸長致しました。

また、業務システムやECサイト等を対象としたシステム検証分野においては、グループ連携を強化し大手インターネットバンキングサイトやホームネットワークシステムの検証案件を獲得するなど、着実にその実績を積んで参りました。さらに、自動車業界向けデバッグサービスにおいては、積極的な営業活動に注力し複数の新規案件を受注するとともに、迅速かつ柔軟に顧客ニーズに対応したきめ細やかなサービス提供実績が評価され、既存顧客からの追加受注を獲得するなど、新分野における事業成長に向けた取り組みを確実に推進して参りました。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間のデバッグ事業のうちデジタルソリューションリレーションの売上高は、前年を大きく上回る成長を実現し、4,065,175千円(前年同四半期比47.3%増)となりました。

 

(ⅲ) アミューズメントリレーション

主に、パチンコ及びパチスロ向けのデバッグサービスを提供している当該リレーションの関連市場である遊技機業界では、平成26年9月にパチスロ型式試験方法が変更されて以降、パチンコにおいてものめり込み防止を目的とした遊技機の基準変更が適用される等、パチンコ・パチスロともに射幸性を抑制するための規制強化が段階的に実施されており、業界全体が健全化に向け大きく変化しています。このため、顧客企業における開発スケジュールも流動的な状態が続いております。

このような状況のもと、当社グループでは、引き続き顧客企業との関係強化に取り組むとともに、効率的なデバッグ体制を提案することで、受注拡大に努めて参りました。

その結果、当第3四半期連結累計期間のデバッグ事業のうちアミューズメントリレーションの売上高は、1,620,929千円(前年同四半期比5.7%減)となりました。

 

以上の結果、当第3四半期連結累計期間のデバッグ事業の売上高は8,217,826千円(前年同四半期比14.9%増)、セグメント利益は1,808,973千円(前年同四半期比4.5%増)となりました。

 

② メディア事業

当セグメントにおいては、日本最大級の総合ゲーム情報サイト「4Gamer.net」の運営を通じ、サイト上でゲームメーカーをはじめとする顧客企業に広告サービスの提供を行い、プロモーション活動を支援しております。

近年、スマートフォンの普及やSNS・ゲームプレイ動画配信の流行等を背景に、顧客企業における広告手法が多様化していることから、当社グループでは、スマートフォン向けコンテンツを拡充するなど、これらの変化する顧客ニーズに対応したサービスの提供に注力して参りました。

また、ニュースメディアの枠を越えた新しいサービスの創造にも注力しており、その一環として、当社グループと相互補完的な技術及び事業領域を有している松竹ブロードキャスティング株式会社と業務提携を行い、両社事業のさらなる拡大及び両社の企業価値向上に向けた取り組みを積極的に推進して参りました。

その結果、当第3四半期連結累計期間のメディア事業の売上高は、389,362千円(前年同四半期比4.5%増)、セグメント利益は32,334千円(前年同四半期比54.7%増)となりました。

 

③ クリエイティブ事業

当セグメントにおいては、ゲーム開発やCG映像制作等、コンテンツ制作におけるクリエイティブ領域全般にわたる制作サポートサービスを提供しております。

当第3四半期連結累計期間では、前連結会計年度に子会社化した株式会社プレミアムエージェンシーにおいて、事業の選択と集中や業務運営体制の合理化等により、利益体質への転換を図ることで、収益性が着実に改善致しました。

また、今後の当セグメント全体における持続的かつ安定した収益確保及び成長基盤となる体制を整備するため、平成28年1月にクリエイティブ事業を運営している全子会社を経営統合することとし、セグメント全体における改革を実施して参りました。

その結果、当第3四半期連結累計期間のクリエイティブ事業の売上高は、1,360,966千円(前年同四半期比7.7%増)、セグメント損失は△227,911千円となりました。

 

 

④ その他

その他の事業では、コンテンツプログラムから基幹システムまで幅広い開発を行う「システム開発事業」、不具合情報のポータルサイトを運営する「Fuguai.com事業」及びクリエイターの育成支援を行う「デジタルハーツ・クリエイターズ・ネットワーク事業」等の事業を展開しております。

当第3四半期連結累計期間においては、主にシステム開発事業が堅調に推移した結果、その他の事業の売上高は、1,237,075千円(前年同四半期比24.3%増)、セグメント利益は51,991千円(前年同四半期比28.8%増)となりました。

 

(2) 財政状態の分析

(資産)

流動資産の残高は4,835,094千円となり、前連結会計年度末における流動資産5,756,692千円に対し、921,597千円の減少(前期比16.0%減)となりました。

これは、主として現金及び預金が842,955千円減少したことによるものであります。

固定資産の残高は2,131,857千円となり、前連結会計年度末における固定資産2,516,254千円に対し、384,396千円の減少(前期比15.3%減)となりました。

これは、主として無形固定資産が292,655千円減少したことによるものであります。

 

(負債)

流動負債の残高は3,083,488千円となり、前連結会計年度末における流動負債3,823,561千円に対し、740,073千円の減少(前期比19.4%減)となりました。

これは、主として短期借入金が231,202千円減少したこと及び流動負債のその他が363,330千円減少したことによるものであります。

固定負債の残高は95,511千円となり、前連結会計年度末における固定負債280,508千円に対し、184,996千円の減少(前期比66.0%減)となりました。

これは、主として長期借入金が153,982千円減少したことによるものであります。

 

(純資産)

純資産の残高は3,787,952千円となり、前連結会計年度末における純資産4,168,876千円に対し、380,924千円の減少(前期比9.1%減)となりました。

これは、主として関係会社株式の一部売却等により非支配株主持分が185,652千円増加したこと及び親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が567,247千円増加した一方で、期末配当及び中間配当の実施に伴い利益剰余金が210,392千円減少したことに加え、自己株式を取得したことにより純資産が999,788千円減少したことによるものであります。

 

(3) 従業員数

連結会社の状況

当第3四半期連結累計期間において、当社グループは業容の拡大に伴い「デバッグ事業」において正社員数が172名増加しております。

 

 

(4) 生産、受注及び販売の状況

① 生産実績

事業の特性上、該当事項はありません。

 

② 受注実績

当第3四半期連結累計期間における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

受注高
(千円)

前年同四半期比
(%)

受注残高
(千円)

前年同四半期比
(%)

クリエイティブ事業

1,401,501

177.3

312,211

119.9

 

(注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

3.当社グループの「デバッグ事業」及び「メディア事業」は、受注から役務提供までの所要日数が短く、期中の受注高と販売実績とがほぼ対応するため、記載を省略しています。

 

③ 販売実績

当第3四半期連結累計期間における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

区分

当第3四半期連結累計期間

(自 平成27年4月1日

 至 平成27年12月31日)

金額(千円)

前年同四半期比(%)

デバッグ
事業

コンシューマゲームリレーション

2,527,162

94.5

デジタルソリューションリレーション

4,057,709

147.3

アミューズメントリレーション

1,616,345

94.3

小    計

8,201,216

114.8

メディア事業

388,962

104.4

クリエイティブ事業

1,360,358

108.2

その他

1,200,847

121.9

合    計

11,151,384

114.3

 

(注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

3.当第3四半期連結累計期間の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、当該割合が100分の10以上である相手先がないため記載を省略しております。

 

(5) 主要な設備

新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当第3四半期連結累計期間に著しい変動があった設備は次のとおりであります。

国内子会社

当社の連結子会社である株式会社デジタルハーツの増床に伴い以下の設備を取得致しました。

会社名

事業所名

(所在地)

セグメントの名称

設備の
内容

帳簿価額(千円)

建物

工具、器具 及び備品

リース
資産

合計

株式会社デジタルハーツ

札幌第三Lab.

(北海道札幌市
北区)

デバッグ
事業

デバッグ
ルーム

12,060

2,636

13,460

28,157

 

(注) 上記金額には消費税等は含まれておりません。