第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
 なお、重要事象等は存在しておりません。

 

2 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等は次のとおりです。

(連結子会社間の吸収合併)

当社は、平成28年12月16日開催の取締役会において、当社の連結子会社である株式会社フレイムハーツを存続会社、株式会社PGユニバースを消滅会社とする吸収合併を行うことを決議致しました。また、平成28年12月21日に合併契約を締結し、平成29年1月19日の合併契約承認株主総会においてそれぞれ承認されました。

なお、詳細は「第4 経理の状況 1.四半期連結財務諸表 注記事項(重要な後発事象)」に記載の通りであります。

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 業績の状況

 

平成28年3月期

第3四半期

(千円)

平成29年3月期

第3四半期

 (千円)

前年同四半期

増減率

(%)

売上高

11,151,384

11,616,253

4.2

営業利益

1,323,730

1,400,611

5.8

経常利益

1,329,196

1,458,892

9.8

親会社株主に帰属する
四半期純利益

567,247

831,753

46.6

 

 

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、各種金融政策等の効果により、企業収益並びに雇用・所得環境は緩やかに回復しつつあるものの、新興国経済の減速や英国のEU離脱問題及び米国の政権交代等に起因する新たな地政学的リスクによる世界経済へ不安等により、依然として先行き不透明な状況が続いております。

当社グループを取り巻くデジタル関連市場においては、スマートフォンやタブレット端末の普及によるデバイスの複雑化並びにインターネット環境の飛躍的な進歩により、コンテンツ及びサービス等の変化に伴うビジネスモデルの多様化が急速に進んでおり、この流れを受け、当社グループの収益機会も増加するものと見込んでおります。

特に、当社グループの主力事業であるデバッグ事業と関連するソフトウェア・コンテンツ市場においては、高品質な製品開発に対する社会的ニーズが高まっていることから、開発会社では、高品質かつ迅速な製品の開発に経営資源を集中させることを目的として、デバッグ工程をアウトソーシングする傾向が強くなっております。

このため、当社グループでは、デバッグの国内拠点である大阪Lab.(ラボ)の拡充等を通じて、引き続きテスター人員の確保・育成に注力し、受注体制の強化に努めるとともに、本年度より参入したゲーム開発が旺盛な中国ゲーム市場においては、平成28年7月に子会社を設立し営業活動に注力するなど、デバッグ事業の海外展開を推進して参りました。

また、新技術の進展に伴い多様化する顧客ニーズに対応するため、新サービスの開発や外部パートナーとの共同研究を推進して参りました。その取り組みの一環として、開発の活発化が見込まれるVR(仮想現実)分野においては、VRコンテンツに特化した独自のデバッグサービスの提供を行うとともに、VRの安全性について国立研究開発法人産業技術総合研究所との共同研究を開始し、さらに、幅広い分野で実用化が進む人工知能分野においては、デバッグサービスと人工知能技術の融合を進め、その研究及び有用性の検証に積極的に取り組んで参りました。

加えて、メディア事業及びクリエイティブ事業等においても、独自性を追求したサービスを提供すべく、積極的なチャレンジを行うことで、収益機会の拡大を図って参りました。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は、主にデバッグ事業が堅調に推移したことにより11,616,253千円(前年同四半期比4.2%増)、営業利益は1,400,611千円(前年同四半期比5.8%増)、経常利益は1,458,892千円(前年同四半期比9.8%増)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同四半期に計上した特別損失が当期は発生しなかったことにより、831,753千円(前年同四半期比46.6%増)となりました。

 

セグメント別の状況は、以下のとおりであります。

 

平成28年3月期

第3四半期

(千円)

平成29年3月期

第3四半期

(千円)

前年同四半期

増減率

(%)

売上高

11,151,384

11,616,253

4.2

 デバッグ事業

8,217,826

9,246,439

12.5

 メディア事業

389,362

388,457

△0.2

 クリエイティブ事業

1,360,966

 1,053,160

△22.6

 その他

1,237,075

 961,809

 △22.3

 調整額

△53,844

△33,612

営業利益又は営業損失

1,323,730

1,400,611

5.8

 デバッグ事業

1,808,973

2,097,471

15.9

 メディア事業

32,334

△44,689

 クリエイティブ事業

△227,911

△158,146

 その他

51,991

 47,514

△8.6 

 調整額

△341,657

△541,538

 

 

なお、各セグメントの売上高については、セグメント間の内部売上高又は振替高を含めて記載しており、セグメント利益又は損失は営業利益ベースとなっております。

 

① デバッグ事業

当セグメントにおいては、顧客企業が求める不具合のない高品質な製品開発に貢献すべく、製品の品質保持及び品質向上に必要不可欠な最終チェックを行うデバッグ工程のアウトソーシングサービスを提供しております。

 デバッグ事業におけるリレーション別の売上高は以下のとおりであります。

 

平成28年3月期

第3四半期

(千円)

平成29年3月期

第3四半期

(千円)

前年同四半期

増減率

(%)

コンシューマゲームリレーション

2,531,721

2,653,106

4.8

デジタルソリューションリレーション

4,065,175

5,213,227

28.2

アミューズメントリレーション

1,620,929

1,380,105

△14.9

デバッグ事業 合計

8,217,826

9,246,439

12.5

 

 

(ⅰ) コンシューマゲームリレーション

主に、コンシューマゲームソフト向けのデバッグサービスを提供している当該リレーションの関連市場であるコンシューマゲーム市場では、人気シリーズタイトルがリリースされるとともに、新型ハードである「Nintendo SwitchTM」が平成29年3月に、「Project Scorpio(開発コード名)」が平成29年の年末商戦期に発売が予定されるなど、次世代機に関する新たな動きも見られ、今後の市場のさらなる盛り上がりが期待されています。

このような状況のもと、当第3四半期連結累計期間においては、「PlayStation® 4」に向けた大型タイトルのデバッグ案件を受注したほか、平成28年10月に発売された「PlayStation® VR」に対応したVR(仮想現実)コンテンツの開発が進んでいることを背景に、VRコンテンツに特化した付加価値の高いサービスの開発・提供を開始するなど、競争優位性の確立に努めて参りました。

さらに、新規参入した中国ゲーム市場においては、ソニー・インタラクティブエンタテインメント ジャパンアジアが主導する中国ゲーム開発サポートプロジェクト「China Hero Project」に品質管理パートナーとして参画するなど、中国におけるデバッグの重要性の啓発及びアウトソーシングの促進に努めて参りました。

その結果、当第3四半期連結累計期間のデバッグ事業のうちコンシューマゲームリレーションの売上高は2,653,106千円(前年同四半期比4.8%増)となりました。

 

 

(ⅱ) デジタルソリューションリレーション

主に、モバイルコンテンツ向けのデバッグサービスを提供している当該リレーションの関連市場であるモバイルコンテンツ市場では、多種多様なスマートフォンアプリの充実化が進んでおり、特にネイティブアプリゲームをはじめとするソーシャルゲーム市場を中心に、引き続き市場の成長が見込まれております。

このような状況のもと、ソーシャルゲームの開発においては、コンシューマゲームメーカーの本格参入等を背景に、品質に優れたコンテンツの開発に注力する傾向が高まり、デバッグの重要性が増しております。また、昨今では、運営フェーズにおいても、人気タイトル同士のコラボレーションやゲーム内容の刷新等、ユーザーを継続的に魅了するための大規模なアップデートに係る開発の活発化により、運営フェーズにおけるデバッグの工数も増加しております。

このため、当社グループでは、前期より導入した正社員登用制度等を活用した中長期的な視点に基づく人材育成に注力することで、サービス品質の向上を図るとともに、付加価値の高いサービスの提供を通じ、顧客企業とより強固な関係を構築することで、増加するデバッグ需要を確実に受注へとつなげて参りました。

また、業務システムやECサイト等を対象としたシステム検証分野においては、グループ連携を強化し、提案力の向上及び積極的な営業活動に注力することで、新規案件や継続案件の獲得に努めて参りました。

さらに、自動車業界向けデバッグサービスにおいても、北米での走行テストを実施するなど、ビジネスのグローバル化を図り、平成28年11月には、自動車走行テストにおける走行距離の累計が10万Kmを突破するなど、そのノウハウを蓄積するとともに、新分野における事業成長に向けた取り組みを確実に推進して参りました。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間のデバッグ事業のうちデジタルソリューションリレーションの売上高は、5,213,227千円(前年同四半期比28.2%増)となり、デバッグ事業の成長を牽引する中核リレーションとして力強い成長を継続致しました。

 

(ⅲ) アミューズメントリレーション

主に、パチンコ及びパチスロ向けのデバッグサービスを提供している当該リレーションの関連市場である遊技機市場では、パチンコ・パチスロともに射幸性を抑制するための規制強化が段階的に実施されていることから、業界を取り巻く環境が大きく変化しており、顧客企業の開発スケジュールも依然として流動的な状態が継続しております。

このような市場環境のもと、当社グループでは、引き続き顧客企業との関係強化に取り組むとともに、効率的なデバッグ体制を提案することで、受注拡大に努めて参りました。

その結果、当第3四半期連結累計期間のデバッグ事業のうちアミューズメントリレーションの売上高は1,380,105千円(前年同四半期比14.9%減)となりました。

 

以上の結果、当第3四半期連結累計期間のデバッグ事業の売上高は9,246,439千円(前年同四半期比12.5%増)、セグメント利益は2,097,471千円(前年同四半期比15.9%増)となりました。

 

② メディア事業

当セグメントにおいては、日本最大級の総合ゲーム情報サイト「4Gamer.net」等の運営を通じ、サイト上でゲームメーカーをはじめとする顧客企業に広告サービスの提供を行い、プロモーション活動を支援しております。

当第3四半期連結累計期間においては、ニュースメディアの枠を越えた新しいサービスの創造に注力しており、当社グループと相互補完的な事業領域を有している松竹ブロードキャスティング株式会社との資本業務提携を通じ、両社事業のさらなる拡大及び両社の企業価値向上に向けた取り組みを積極的に推進して参りました。

その一環として、次年度に予定している世界最大級の格闘ゲーム大会「Evolution Championship Series」の日本開催に向けた準備を進めるとともに、ゲーム音楽コンサートの開催等の取り組みを推進するなど、新たな分野への事業展開を図って参りました。

当第3四半期連結累計期間のメディア事業の売上高は388,457千円(前年同四半期比0.2%減)、セグメント損失は△44,689千円となりました。

 

③ クリエイティブ事業

当セグメントでは、ゲーム開発やCG映像制作等、コンテンツ制作におけるクリエイティブ領域全般にわたる制作サポートサービスを提供しております。

当第3四半期連結累計期間においては、これまで培ってきた技術力を活かし、位置情報やSNSと連動するAR(拡張現実)アプリを開発するなど、着実な実績を積むとともに、前期に引き続き効率的な事業運営に努めて参りました。また、より一層の利益拡大を図るべく、新たな施策にも積極的に取り組んでおり、その一環として、他社との協業運営を軸としたレベニューシェアモデル案件を受注した一方、その開発スケジュールが大幅に遅延した影響を受け、営業損失となりました。

当第3四半期連結累計期間のクリエイティブ事業の売上高は1,053,160千円(前年同四半期比22.6%減)、セグメント損失は△158,146千円となりました。

 

④ その他

その他の事業では、コンテンツプログラムから基幹システムまで幅広い開発を行う「システム開発事業」、不具合情報のポータルサイトを運営する「Fuguai.com事業」及びクリエイターの育成支援を行う「デジタルハーツ・クリエイターズ・ネットワーク事業」等の事業を展開しております。

当第3四半期連結累計期間では、システム開発事業において、主要顧客の開発需要の減少の影響を受け、当第3四半期連結累計期間のその他の事業の売上高は961,809千円(前年同四半期比22.3%減)、セグメント利益は47,514千円(前年同四半期比8.6%減)となりました。

 

(2) 財政状態の分析

(資産)

流動資産の残高は6,288,861千円となり、前連結会計年度末における流動資産5,064,709千円に対し、1,224,152千円の増加(前期比24.2%増)となりました。

これは、主として受取手形及び売掛金が290,285千円減少した一方で、現金及び預金が1,849,558千円増加したことによるものであります。

固定資産の残高は1,816,245千円となり、前連結会計年度末における固定資産1,469,139千円に対し、347,106千円の増加(前期比23.6%増)となりました。

これは、主として、無形固定資産が164,450千円増加したこと及び投資その他の資産が153,318千円増加したことによるものであります。

 

(負債)

流動負債の残高は3,507,454千円となり、前連結会計年度末における流動負債3,374,484千円に対し、132,970千円の増加(前期比3.9%増)となりました。

これは、主として短期借入金が332,452千円増加したことによるものであります。

固定負債の残高は1,043,733千円となり、前連結会計年度末における固定負債69,792千円に対し、973,941千円の増加となりました。

これは、主として転換社債型新株予約権付社債が1,017,200千円増加したことによるものであります。

 

(純資産)

純資産の残高は3,553,919千円となり、前連結会計年度末における純資産3,089,572千円に対し、464,346千円の増加(前期比15.0%増)となりました。

これは、主として子会社株式の追加取得により資本剰余金が90,498千円減少したこと及び期末配当及び中間配当の実施に伴い利益剰余金が234,941千円減少した一方で、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が831,753千円増加したことによるものであります。

 

 

(3) 生産、受注及び販売の状況

① 生産実績

事業の特性上、該当事項はありません。

 

② 受注実績

当第3四半期連結累計期間における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

受注高
(千円)

前年同四半期比
(%)

受注残高
(千円)

前年同四半期比
(%)

クリエイティブ事業

1,298,131

92.6

461,355

147.8

 

(注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

3.当社グループの「デバッグ事業」及び「メディア事業」は、受注から役務提供までの所要日数が短く、期中の受注高と販売実績とがほぼ対応するため、記載を省略しています。

 

③ 販売実績

当第3四半期連結累計期間における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

区分

当第3四半期連結累計期間

(自 平成28年4月1日

 至 平成28年12月31日)

金額(千円)

前年同四半期比(%)

デバッグ
事業

コンシューマゲームリレーション

2,653,106

105.0

デジタルソリューションリレーション

5,209,339

128.4

アミューズメントリレーション

1,380,105

85.4

小    計

9,242,552

112.7

メディア事業

388,457

99.9

クリエイティブ事業

1,052,223

77.3

その他

933,020

77.7

合    計

11,616,253

104.2

 

(注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.当第3四半期連結累計期間における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。

相手先

前第3四半期連結累計期間

(自 平成27年4月1日

 至 平成27年12月31日)

当第3四半期連結累計期間

(自 平成28年4月1日

 至 平成28年12月31日)

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

株式会社ディー・エヌ・エー

1,486,197

12.8

株式会社スクウェア・エニックス

1,448,791

12.5

 

 

3.前第3四半期連結累計期間における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、当該割合が100分の10以上である相手先がないため記載を省略しております。

4.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

 

(4) 主要な設備

新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当第3四半期連結累計期間に著しい変動があった設備は次のとおりであります。

親会社

当社のオフィス拡充に伴い以下の設備を取得致しました。

会社名

事業所名

(所在地)

セグメントの名称

設備の
内容

帳簿価額(千円)

建物

工具、器具 及び備品

ソフト
ウェア

合計

株式会社ハーツユナイテッドグループ

初台オフィス

(東京都新宿区)

全社(共通)

統括業務
施設

10,403

8,062

20,425

38,891

 

(注) 上記金額には消費税等は含まれておりません。

 

  国内子会社

当社の連結子会社である株式会社デジタルハーツの大阪Lab.移転に伴い、以下の設備を取得致しました。

会社名

事業所名

(所在地)

セグメントの名称

設備の
内容

帳簿価額(千円)

建物

工具、器具 及び備品

合計

株式会社デジタルハーツ

大阪Lab.

(大阪府大阪市 中央区)

デバッグ
事業

デバッグ
ルーム

31,270

17,146

48,417

 

(注) 上記金額には消費税等は含まれておりません。