文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)業績の状況
日本企業を取り巻く環境は、人口の減少、市場の超成熟化とグローバル化、そして情報源のマスから個人への多様化と大きく変化しています。かかる変化に対応するため、当社グループが事業を行う企業のマーケティング領域においては、国内市場では生活者・ファンとの関係性を強化していくこと、加えて国内市場のみならず越境・インバウンドも含めたグローバル市場からも新規顧客を獲得していくことが必要となっております。
このような環境において、当社グループでは各種サービスの機能拡充や営業体制の見直しに加え、以下のような取り組みを実施してまいりました。
国内事業においては、企業における「ファン」と企業の最適な関係構築を目指す「ファン・リレーションシップ・デザイン」構想を掲げ、ファンとともにビジネスの成長を目指す企業を包括的に支援しております。具体的には、自社開発のプロダクトを顧客企業に提供することで、限られた人員リソースや広告予算の中でもより多くの成果を上げられるための支援を行っております。また、当社が顧客企業に対して広告制作や運用に係るプランニング、コンサルティングを提供することにより、顧客企業のマーケティングや販売促進を効果的に行うための支援もあわせて行っております。当第3四半期連結累計期間においては、サブスクリプション型プロダクトを中心に売上高が順調に増加いたしました。
また、近年急速に市場が拡大している中華圏向けの越境EC及びインバウンド市場においては、消費財メーカーを中心に、インフルエンサーの発信力を活用したプロモーション等の支援を行っております。当第3四半期連結累計期間においては、独自プロダクトである「チャイナタッチ」とインフルエンサーマーケティングを組み合わせた大型案件の増加等により売上高が順調に増加するなど、中国向けプロモーション領域の成功事例を元に拡販を進めております。
シンガポール子会社であるCreadits Pte. Ltd.(以下、「Creadits」という。)が提供している広告クリエイティブに特化したグローバルプラットフォーム「CREADITS®」は、急速に拡大するグローバルのデジタル広告市場に向けて、広告主のニーズに合わせてビジネスモデルを改善しながら順調に成長しております。一方、事業の選択と集中の結果として、前連結会計年度第2四半期以降、利益率の低い海外SNS広告については、実施しないこととした影響によりCreadits全体の売上高は減少いたしましたが、当第3四半期連結累計期間においては、売上獲得のためのマーケティングコストを投下したこと等により、昨年より開始した新しいビジネスモデルの売上高は順調に伸長し、単月黒字化が射程圏内に近づいてまいりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は3,045,409千円(前年同期比1.2%減)となりましたが、Creaditsの海外SNS広告事業中止による売上高減少(435,608千円)の影響を除くと、連結売上高は前年同期比15.2%増加しました。
また、売上総利益は1,369,320千円と前年同期比9.4%の増加となりました。営業損失は106,282千円(前年同期は営業損失14,485千円)となりましたが、そのうちCreaditsの営業損失が247,365千円であります。経常損失は130,570千円(前年同期は経常損失233,274千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は157,598千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失309,213千円)となりました。
これらの状況を表で示すと、以下の通りであります。
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当社及び AiCON TOKYO |
Creadits |
連結調整等 |
合計 |
前年同期比 |
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売上高 (千円) |
2,749,400 |
310,053 |
△14,044 |
3,045,409 |
△1.2% |
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売上総利益 (千円) |
1,133,082 |
241,534 |
△5,296 |
1,369,320 |
9.4% |
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営業利益又は 営業損失(△) (千円) |
141,295 |
△247,365 |
△212 |
△106,282 |
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(2)財政状態の分析
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べて372,803千円減少し、2,666,814千円となりました。これは主に、受取手形及び売掛金が42,341千円、投資有価証券が197,872千円それぞれ増加した一方で、現金及び預金が637,434千円減少したこと等によるものであります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べて269,063千円減少し、1,382,693千円となりました。これは主に、長期借入金が256,351千円、1年内返済予定の長期借入金が25,300千円それぞれ減少した一方で、買掛金が51,024千円増加したこと等によるものであります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べて103,739千円減少し、1,284,121千円となりました。これは主に、その他有価証券評価差額金が28,149千円増加した一方で、利益剰余金が157,598千円減少したこと等によるものであります。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態については遡及処理後の前連結会計年度末の数値で比較を行っております。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。