当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績に関する説明
新型コロナウイルス禍により大きく事業環境が変化する中、日本のみならず世界全体としてDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の波が押し寄せ、本格的なデジタル・ソーシャル時代が到来しようとしています。また当社グループが事業を展開するマーケティング領域におきましてもDXの流れは一気に加速しております。
このような背景のもと、当社グループでは、企業のマーケティングDXへの対応を支援するため、自社開発のマーケティングSaaSツールの提供やSNS活用を中心としたソリューション提供といった『顧客企業と人をつなぐ』BtoBビジネスを展開しております。
中期テーマとして「マーケティングDX支援企業として圧倒的ポジションの確立」を掲げており、今期2022年12月期は『来期以降の飛躍に向けてプロダクト・サービスを磨き上げ、グループ成長力の更なる向上を目指す』という方針のもと成長投資を実施しております。
当第2四半期連結累計期間においても新型コロナウイルスによる業績へのマイナスの影響はなく、むしろコロナ禍をきっかけとしたマーケティングDXの需要拡大は当社にとって追い風となっており、上半期過去最高の営業利益を達成いたしました。また、ストック売上比率は57.4%(前年同期比21.2pt増)に拡大、SaaS ARR※は24.05億円(前年同期比2.4倍)と大幅に拡大しております。
※SaaS ARR:国内SaaS事業のARRと海外SaaS事業のARRの合計。
※ARR:Annual Recurring Revenueの略。年間経常収益。ストック売上に該当するSaaSツールにおける各四半期末の月次リカーリング売上高を12倍して算出。既存契約が更新のタイミングですべて更新される前提で、四半期末の翌月からの12ヶ月で得られると想定される売上高を表す指標。
当社の報告セグメントは、マーケティングDX支援事業の単一セグメントとしておりますが、事業区分ごとの概況は以下の通りであります。
①国内SaaS事業
自社開発のマーケティングSaaSツールの提供及びSaaSで補いきれないマーケティングDX施策の提供、さらに はカスタマーサクセス人員がサポートすることによって、顧客企業のマーケティング人材の質的・量的な不足 を補い、効率的かつ効果的に成果を上げるための支援を行っております。ダイレクトマーケティングの成果向 上を実現するツール「Letro(レトロ)」、動画作成ツール「LetroStudio(レトロスタジオ)」、Twitterによるプロモーションを効率的に行うためのツール「echoes(エコーズ)」が主要ツールとなっております。
2022年戦略としては、『プロダクトの強化』、『提案メニューの拡充』、『カスタマーサクセスの強化』の3つを重点ポイントとし、人材を中心に成長投資を実施しております。また、競争優位性を確立した「Letro」を注力商材に据え、ストック売上の増加・月額顧客平均単価の向上を目指しております。
当第2四半期連結累計会計期間におきましては、今期戦略通りに「Letro」の売上が前年同期比で約2倍に拡大した他、成長投資としてはカスタマーサクセス人材を中心に人員を拡充いたしました。上位顧客の従量課金売上が大幅に増加し、ストック売上における月額顧客平均単価が5四半期連続で上昇しております。
その結果、ストック売上比率は60.8%(前年同期比14.0pt増)、ARRは7.93 億円(前年同期比46.9%増)に拡大にいたしました。Letro ARRについては4.68億円(前年同期比2.0倍)に成長しております。
②海外SaaS事業
シンガポールの連結子会社であるCreadits Pte. Ltd.(以下、「Creadits」という。)は、欧米を中心とし たグローバル市場において、高品質な広告クリエイティブ制作を低コストで効率的に行いたいゲーム会社を中 心とした企業に対し、独自に構築したグローバルなクリエイターネットワークを活用した広告クリエイティブ を制作・納品するサービス「Craft(クラフト)」を提供しております。
2022年戦略としては、『スキル特化型クリエイターの拡充・内製力強化の2軸での供給力を向上』、『カス タマーサクセス人材の拡充』、『新SaaSツール開発による生産性向上』の3つを重点ポイントとし、ストック 売上の増加・月額顧客平均単価の向上を目指しております。メタバース時代を牽引するゲーム業界における3D 動画クリエイティブ需要に応えるべく、人材を中心とした成長投資を実施し、供給量・供給スピードをさらに 高めていく所存です。
当第2四半期連結累計会計期間におきましては、既存顧客の従量課金の増加により平均単価が大幅に上昇いたしました。当第2四半期連結会計期間(4-6月)においては、マレーシアの制作チームを吸収し2022年5月に新たな拠点を増設した他、カスタマーサクセス人材を中心に積極的な成長投資を実施いたしました。
その結果、ストック売上比率は89.6%(前年同期比25.5pt増)、ARRは16.11億円(前年同期比3.5倍)に拡大するなど、『ゲーム業界×3Dクリエイティブ制作』にフォーカスした戦略によって高成長を続けており、2024年末にARR40億円の達成を目指してまいります。
③ソリューション事業
ファンの存在をマーケティングに活用し、ビジネスの成長を目指す概念が浸透しつつある中で、「SNS活用」 や「ファンとの関係構築・強化」をキーワードに、顧客企業のマーケティングDX課題において企画立案から施 策の実行までを包括的に支援する事業を行っております。「SNSアカウント運用」・「ファンベース実行支援」・「デジタル広告運用」といった既存事業に加えて、新規事業としては株式会社ネクストバッターズサークル(2021年4月設立の新会社)において、SNS運用に必要なリソースのシェアリングサービス『QUMIAI(クミアイ)』を2022年2月から提供開始しました。
2022年戦略としては、『旺盛な需要に応えるべく人材中心に成長投資を実施し、既存顧客との更なる取引拡 大』、『これまでの大企業中心の顧客構成に加え、新規事業における低額のSaaSツールをドアノック商材とし て中小企業にもアプローチすることで顧客層を拡大』の2つを重点ポイントとして事業を推進しております。
当第2四半期連結累計会計期間においては、人材を中心とした成長投資が順調に進捗いたしました。事業全体のストック売上比率は18.9%(前年同期比3.6pt増)と、ストック比率が高い事業性質ではないものの、既存顧客との取引は安定的に推移しております。
④中国進出支援事業
近年急速に市場が拡大している越境ECへの出店による中国進出をしたい日本企業等に対し、日本の商品に愛 着のある在日中国人や中華圏で人気のある日本人インフルエンサーの発信力を活用したプロモーション等の支 援を行っております。インバウンド市場において訪日外国人をターゲットに商品やサービスを提供したい企業 への支援については、新型コロナウイルス禍において人の往来が制限されていることから縮小しております。
2022年の戦略としては、『インフルエンサーを拡充し中国越境EC支援における影響力の増加』、『美容・健康食品業に加えて新たに中国進出したい顧客層の開拓』の2つを重点ポイントとして事業を推進しております。
当第2四半期連結累計会計期間においては、中国ロックダウンに伴う物流停止の影響によって「618セール(中国のECセール)」の販促施策の需要は前年同期に比べて減少したものの、市況に応じた新サービスの構築によって新たな顧客層の開拓に成功いたしました。また、SNS運営支援人材の拡充や、SNSにファンを増やすためのコンテンツ制作費・広告宣伝費の投下などの成長投資を実施いたしました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は2,154,241千円となり売上総利益は1,657,615千円(前年同期比25.7%増)、営業利益は477,841千円(前年同期比19.5%増)となりました。経常利益は、為替差益及び持分法による投資利益を計上したこと等により610,875千円(前年同期比32.4%増)となり、また親会社株主に帰属する四半期純利益は、投資有価証券売却益等が前年同期と比較して減少したこと等により410,160千円(前年同期比7.3%減)となりました。
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前第2四半期連結累計期間 (自 2021年1月1日 至 2021年6月30日) |
当第2四半期連結累計期間 (自 2022年1月1日 至 2022年6月30日) |
前年同期比
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売上高 |
3,106,123千円 |
2,154,241千円 |
-(注) |
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売上総利益 |
1,318,808 |
1,657,615 |
25.7% |
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営業利益 |
399,769 |
477,841 |
19.5% |
(注)第1四半期連結会計期間の期首より、「収益認識に関する会計基準」等を適用しているため、当該基準適用前の前第2四半期連結累計期間の実績値に対する増減率は記載しておりません。
(2)財政状態の分析
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べて201,647千円増加し4,030,090千円となりました。これは主に、現金及び預金が203,141千円増加したこと等によるものであります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べて113,582千円減少し、1,235,371千円となりました。これは主に、借入金の返済に伴い、長期借入金(1年内返済予定長期借入金を含む)が83,492千円、その他流動負債が52,908千円それぞれ減少したこと等によるものであります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べて315,229千円増加し、2,794,718千円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益を計上したことにより利益剰余金が391,042千円増加し、為替換算調整勘定が138,171千円減少したこと等によるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ203,141千円増加し、1,905,478千円となりました。
当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果増加した資金は、262,607千円となりました(前年同期は412,575千円の増加)。これは主に、税金等調整前四半期純利益を622,957千円計上したこと等により資金が増加した一方、為替差益を221,589千円計上したこと、法人税等の支払により187,425千円資金が減少したこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果減少した資金は、25,873千円となりました(前年同期は135,713千円の増加)。これは主に、投資有価証券の売却による収入が40,286千円あった一方、無形固定資産の取得による支出が36,278千円、投資有価証券の取得による支出が20,000千円、有形固定資産の取得による支出が12,977千円となったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果減少した資金は、94,364千円となりました(前年同期は263,258千円の減少)。これは主に、長期借入金の返済による支出が83,492千円あったこと等によるものであります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。