第一部 【企業情報】

 

第1 【企業の概況】

 

1 【主要な経営指標等の推移】

 

回次

第15期
第2四半期累計期間

第16期
第2四半期累計期間

第15期

会計期間

自 2018年1月1日
至 2018年6月30日

自 2019年1月1日
至 2019年6月30日

自 2018年1月1日
至 2018年12月31日

売上高

(千円)

90,445

621,006

168,549

経常損失(△)

(千円)

639,994

271,629

1,230,105

四半期(当期)純損失(△)

(千円)

641,822

273,478

1,233,846

持分法を適用した場合の
投資利益

(千円)

資本金

(千円)

5,802,444

7,089,203

6,402,658

発行済株式総数

(株)

11,086,000

14,205,100

13,346,000

純資産額

(千円)

2,290,161

3,978,436

2,901,153

総資産額

(千円)

2,808,451

4,676,314

3,430,112

1株当たり四半期(当期)
純損失金額(△)

(円)

57.89

20.07

104.55

潜在株式調整後1株当たり
四半期(当期)純利益金額

(円)

1株当たり配当額

(円)

自己資本比率

(%)

81.2

84.9

84.3

営業活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

616,900

197,130

1,187,579

投資活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

242,560

2,957

342,040

財務活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

32,071

1,111,716

1,147,270

現金及び現金同等物の四半期末
(期末)残高

(千円)

1,507,104

3,125,167

2,218,074

 

 

回次

第15期

第2四半期会計期間

第16期

第2四半期会計期間

会計期間

自 2018年4月1日

至 2018年6月30日

自 2019年4月1日

至 2019年6月30日

1株当たり四半期純利益金額又は1株当たり四半期純損失金額(△)

(円)

29.81

6.26

 

(注) 1.当社は四半期連結財務諸表を作成しておりませんので、連結会計年度に係る主要な経営指標等の推移については記載しておりません。

2.売上高には、消費税等は含まれておりません。

3. 持分法を適用した場合の投資利益については、重要性が乏しいため記載を省略しております。

4.潜在株式調整後1株当たり四半期(当期)純利益金額については、潜在株式は存在するものの、1株当たり四半期(当期)純損失金額であるため、記載しておりません。

 

2 【事業の内容】

当第2四半期累計期間(2019年1月1日~2019年6月30日)において、有価証券報告書(第15期、提出日2019年3月29日)及び四半期報告書(第16期第1四半期、提出日2019年5月10日)(以下「有価証券報告書等」といいます。)に記載された「事業の内容」について、当該有価証券報告書等提出後、本四半期報告書提出日(2019年8月9日 )までの間において変更及び追加すべき事項が生じており、当該変更及び追加箇所については__罫で示しております。

 

[事業の内容]

(中略)

(2) 主要なパイプライン

当社は、ウイルス遺伝子改変技術を活用した新規がん治療薬、新規がん検査薬の開発を行い、さらに感染症領域の新たな治療薬の開発を行い、がんや重症感染症領域の医療ニーズ充足に貢献することを目指しています。
 特にがん領域では、がんのウイルス療法テロメライシンの開発を進めると共に、がんの超早期発見または予後検査を行う新しい検査薬のテロメスキャンを揃えることで、がんの早期発見・初期のがん局所治療・予後検査・転移がん治療を網羅するパイプラインを構築しています。

 

①  がんのウイルス療法テロメライシン (OBP-301)

テロメライシンは、がん細胞で特異的に増殖し、がん細胞を破壊することができるように遺伝子改変された5型のアデノウイルス[*1]です。5型のアデノウイルス自体は風邪の症状を引き起こすもので、自然界の空気中にも存在します。

テロメライシンは、テロメラーゼ活性の高いがん細胞で特異的に増殖することでがん細胞を溶解させる強い抗腫瘍活性を示すことや、正常な細胞の中では増殖能力が極めて低いということで、臨床的な安全性を保つことが期待されています。用法としては局所療法が中心となるため、体の負担も少なく、放射線治療や化学療法剤との併用により、更に強力な抗腫瘍活性が導き出せることも明らかになっています。さらに局所注射した部位以外でのがんの縮小効果が示唆されており、がん免疫療法等との併用効果が期待されています。これまで嘔吐・脱毛・造血器障害などの重篤な副作用は報告されていないことから患者様のQOL(Quality of Life)の向上が期待されます。

 


 

a) 対象疾患

食道がん・肝細胞がんなどの固形がんを対象にします。

 

b) 技術導入の概況

テロメライシンは、2006年10月に日本国内の特許(特許第3867968号)を、2012年4月に米国での特許(米国特許第8,163,892号)を取得したのをはじめ、欧州14か国を含む世界24か国での特許取得が完了しています。日本の特許は、当社と関西ティー・エル・オー株式会社の共有、海外指定国における特許及び特許出願は当社単独で保有しています。
 
(特許取得済みの国)
 日本・米国・欧州(14か国)・南アフリカ・シンガポール・ニュージーランド・オーストラリア・中国・香港・韓国・カナダ

 

c) アライアンスの状況

2008年3月にMedigen Biotechnology Corp.(台湾)と戦略的アライアンス契約を締結致しました。現在同社とともに、テロメライシンの臨床試験を進めています。
 2016年11月にはHengrui社(中国)との間で、中国におけるライセンス契約を締結し、Hengrui社による中国での本剤の研究開発が開始されました。
 2019年4月に中外製薬と日本・台湾における開発・製造・販売に関する再許諾権付き独占的ライセンス並びに、日本・台湾・中国・香港・マカオを除く全世界における開発・製造・販売に関する独占的オプション契約を締結致しました。
 当社は、Hengrui社および中外製薬との契約により、オプション権を含めると全世界の導出が完了致しました。

 

d) 研究開発の概況

活動の詳細に関しては、「第2 事業の状況 5.研究開発活動」をご確認ください。

 

e) 製造体制

当社は、本剤を自社製造しておらず、他社に委託して製造しております。

 

f) 販売体制

上記「c)アライアンスの状況」に記載の通り、Hengrui社及び中外製薬とライセンス契約を契約しました。そのため製品上市後は、両社にて販売します。

 

<テロメライシンの構造>

 テロメライシンは、ヒトテロメラーゼ逆転写酵素(hTERT)遺伝子プロモーターをアデノウイルス5型遺伝子のE1領域[*2]に組み込み、更に同領域にIRES配列[*3]を導入することによってがん細胞内での複製効率を高めたがん細胞で特異的に増殖する腫瘍溶解ウイルスです。
テロメライシンのDNA構造は以下の通りです。

 


 

 

 

 

(中略)

④  検査薬 テロメスキャン

テロメスキャンは、がん細胞内で特異的に増殖し、緑の蛍光色を発するタンパク質(GFP)を産生させてがん細胞を特異的に発光させる機能を持った遺伝子改変アデノウイルスです。5型のアデノウイルスの基本構造を持ったテロメライシンにクラゲの発光遺伝子を組み入れ、がん細胞や炎症性細胞などのテロメラーゼ陽性細胞で特異的に蛍光発光させる検査用ウイルスです。

 

<テロメスキャンの構造模式図>

 

テロメスキャンを用いた検査プラット・フォームは、これまでの技術では検出が困難であった血液中の微量な生きたままのがん細胞(CTC)の検出を可能とし、幅広いがん種での体外検査による予後予測・がん遺伝子検査・超早期発見などへの応用を目指して開発を進めています。特に、肺がん等でがんの組織生検を行うことなく、血液採取でがん患者に適したがん治療の選択肢を増やすことを目指しており、医療現場での高品質な検査への応用が期待されています。

(中略)