第2 【事業の状況】

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当第3四半期会計期間末現在において当社が判断したものであります。

(1) 業績の概況

当第3四半期連結累計期間における世界経済は、米国の金融政策が正常化に向かう一方、中国をはじめとした新興国の経済成長の減速等が懸念材料となり、依然として不透明な状況で推移しました。国内においては、企業収益や雇用環境等が引き続き改善し、緩やかな回復基調で推移しました。

当社が属するライフサイエンス業界においては、高齢化を背景として医療費の増加が続く中、予防医療の推進等に期待が高まっています。また、昨年4月に発足した日本医療研究開発機構(AMED)による医療関連の研究開発支援が進められています。

このような状況の中、当社グループでは、メタボローム解析事業の受注拡大に向けて、セミナーやキャンペーンを中心に積極的な販促活動を継続的に実施するとともに、更なる顧客基盤・収益基盤の拡充に向けて、新たな測定・解析プランの開発等に取り組んでまいりました。また、大うつ病性障害のバイオマーカーの事業化に向けて、共同研究先であるシスメックス株式会社と連携して技術的課題の解決に取り組み、ライセンス契約を締結しました。更に、同社との共同研究によるうつ病検査キットの開発を推進することに加え、より多面的な観点からバイオマーカー事業を当社グループの新たな収益源として確立することを目的に、その受け皿として新たに子会社を設立することとしました。

これらの結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は450,746千円(前年同期比27.6%増)、営業損失は167,843千円(前年同期は224,319千円の営業損失)、経常損失は163,861千円(前年同期は209,525千円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は162,498千円(前年同期は212,898千円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。

セグメントの状況を示すと、次のとおりであります。

なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントとして記載する事業セグメントを変更しており、前年同期との比較・分析は変更後の区分に基づいております。

① メタボローム解析事業

国内においては、前期に強化した営業体制のもと、大口案件獲得に積極的に取り組んだ他、セミナー等を121回開催し医薬分野での販促に注力しました。海外においては、米国においてダイレクトメールや学会でのプロモーション活動に効果が見られ、SCOPEシリーズを中心に売上が伸長した他、韓国・シンガポールなどアジア圏からの受注獲得にも注力しました。この結果、売上高は385,035千円(前年同期比23.8%増)、セグメント利益は82,701千円(前年同期比182.5%増)となりました。

なお、当社グループのメタボローム解析事業は、医療機関・研究機関を中心とした多くの顧客の年度末にあたる当社第4四半期連結会計期間に売上高、利益ともに大きくなる傾向にあります。

② バイオマーカー事業

当事業セグメントにおいては、大うつ病性障害のバイオマーカーの事業化に向け、かねてより共同研究を進めてまいりましたシスメックス株式会社とライセンス契約を締結したことに加え、より多面的な観点からバイオマーカー事業を当社グループの新たな収益源として確立することを目的に、新たに子会社を設立することとしました。また、精神科専門病院との提携による大うつ病性障害の有償臨床検査受託にも引き続き注力しました。この結果、売上高は30,690千円(前年同期比307.6%増)、セグメント損失は35,731千円(前年同期は63,134千円のセグメント損失)となりました。

③ 人材派遣事業

大学向けに研究者、技術者等を派遣し、売上高は35,020千円(前年同期比0.4%増)、セグメント利益は907千円(前年同期比63.2%増)となりました。

 

 

(2) 財政状態の分析

(流動資産)

当第3四半期連結会計期間末における流動資産は1,360,242千円となり、前連結会計年度末に比べ240,616千円減少しました。これは、売掛金が30,270千円、有価証券が199,894千円減少したこと等によるものであります。

 

(固定資産)

当第3四半期連結会計期間末における固定資産は210,499千円となり、前連結会計年度末に比べ70,128千円増加しました。これは、投資有価証券が102,150千円、有形固定資産の減価償却累計額が43,060千円増加したこと等によるものであります。

 

(流動負債)

当第3四半期連結会計期間末における流動負債は110,587千円となり、前連結会計年度末に比べ6,960千円増加しました。これは、買掛金が6,229千円減少した他、その他に含め表示している未払消費税等が減少、未払費用及び前受金が増加したこと等によるものであります。

 

(固定負債)

当第3四半期連結会計期間末における固定負債は30,701千円となり、前連結会計年度末に比べ23,883千円減少しました。これは、長期借入金が11,360千円、リース債務が8,094千円減少したこと等によるものであります。

 

(純資産)

当第3四半期連結会計期間末における純資産は1,429,453千円となり、前連結会計年度末に比べ153,565千円減少しました。これは、新株予約権の行使により資本金が4,102千円、資本剰余金が4,102千円増加したものの、親会社株主に帰属する四半期純損失162,498千円を計上したこと等によるものであります。

 

(3) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間における研究開発費は、89,262千円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(4) 生産、仕入、受注及び販売の実績

当第3四半期連結累計期間において、以下のとおり受注残高の実績が著しく増加しております。

メタボローム解析事業

受注残高は278,324千円となり、前連結会計年度末に比べ179,025千円増加(180.3%増加)しました。これは、当事業の特性上、売上高の計上が第4四半期連結会計期間にかけて増加し、当第3四半期連結会計期間末において受注残高が増加するためであります。

 

(5) 経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通しに重要な変更事項はありません。