文中の将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間末現在において当社が判断したものであります。
(1) 業績の概況
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、欧米等の先進国を中心に緩やかな回復傾向が続きましたが、中国をはじめとする新興国経済の減速懸念などから先行き不透明な状況が続いています。国内においては、雇用・所得環境の改善が続き緩やかな回復基調で推移していますが、海外経済の不確実性の高まりや金融資本市場の変動が国内経済を下押しする懸念要因となっています。
当社が属するライフサイエンス業界においては、少子高齢化を背景として医療経済性の向上や健康寿命の延伸に寄与する医薬品・医療機器・健康関連商品等へのニーズが高まり、同分野の研究開発が活発に行われています。
このような状況の中、当社グループでは、メタボローム解析事業において、学会への出展やキャンペーンといった販促活動を中心に受注拡大に取り組むとともに、海外市場の深耕や新市場の開拓に注力してまいりました。バイオマーカー事業においては大うつ病性障害(以下、「うつ病」といいます。)検査キットの開発を推進しました。また、平成28年6月にエムスリー株式会社(以下、「エムスリー」といいます。)との間で資本及び業務提携契約を締結するとともに、同社、株式会社平田牧場、株式会社山形銀行並びに株式会社荘内銀行を割当先とする第三者割当増資を実施し、メタボローム解析事業の拡大やうつ病バイオマーカーの実用化・事業化を加速させる活動に取り組んでまいりました。
これらの結果、メタボローム解析事業の受注が好調に推移し売上高が伸長したものの、前連結会計年度末に廃止した人材派遣事業の売上高(前年同期は23,556千円)が剥落したこと等から、当第2四半期連結累計期間の売上高は、273,670千円(前年同期比8.6%減)、営業損失は143,262千円(前年同期は115,938千円の営業損失)、経常損失は157,710千円(前年同期は111,775千円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は158,623千円(前年同期は110,854千円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
セグメントの状況を示すと、次のとおりであります。
なお、「人材派遣事業」は前連結会計年度で廃止しており、第1四半期連結会計期間より報告セグメントを従来の「メタボローム解析事業」、「バイオマーカー事業」及び「人材派遣事業」の3区分から、「メタボローム解析事業」及び「バイオマーカー事業」の2区分に変更しております。
① メタボローム解析事業
当事業セグメントにおいては、前期に引き続き、積極的な販促活動を展開し大口案件獲得に取り組んだ他、機能性表示食品関連等の新市場開拓に注力しました。海外においては、米国において営業担当者を増員したこと等を背景に製薬・臨床分野からの受注が増加した他、韓国・シンガポールなどアジア圏からの受注獲得にも注力しました。この他、試料受領後の解析・分析作業等の生産性向上に取り組みました。この結果、売上高は273,190千円(前年同期比11.4%増)、セグメント利益は83,293千円(前年同期比95.3%増)となりました。
なお、当社グループのメタボローム解析事業は、季節的な要因として多くの顧客の年度末にあたる当社第4四半期連結会計期間に売上高、利益ともに大きくなる傾向にあります。
② バイオマーカー事業
当事業セグメントにおいては、うつ病バイオマーカーの実用化・事業化に向け、当期中の研究用試薬(RUO)の上市を念頭にうつ病検査キットの開発を推進しました。この他、RUOの上市後の本格的な臨床開発に向けて協力医療機関の開拓等に取り組みました。また、資本業務提携先であるエムスリー及び同社グループの総合力を活用し、うつ病バイオマーカーの普及に向けたプロモーション活動等に取り組みました。この結果、売上高は480千円(前年同期比98.4%減)、セグメント損失は72,610千円(前年同期は14,002千円のセグメント損失)となりました。
(2) 財政状態の分析
(流動資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は1,655,345千円となり、前連結会計年度末に比べ212,721千円増加しました。これは、有価証券が200,378千円減少したものの、現金及び預金が435,651千円増加したこと等によるものであります。
(固定資産)
当第2四半期連結会計期間末における固定資産は212,434千円となり、前連結会計年度末に比べ5,416千円増加しました。これは、工具、器具及び備品が42,027千円、有形固定資産の減価償却累計額が24,762千円増加し、リース資産が13,506千円減少したこと等によるものであります。
(流動負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は109,729千円となり、前連結会計年度末に比べ9,140千円増加しました。これは、1年内返済予定の長期借入金が8,520千円減少したことに加え、その他に含め表示している未払消費税等が減少、未払費用及び前受金が増加したこと等によるものであります。
(固定負債)
当第2四半期連結会計期間末における固定負債は18,269千円となり、前連結会計年度末に比べ7,501千円減少しました。これは、リース債務が5,661千円減少したこと等によるものであります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産は1,739,781千円となり、前連結会計年度末に比べ216,499千円増加しました。これは、第三者割当増資及び新株予約権の行使により資本金が183,937千円、資本剰余金が183,937千円増加したものの、親会社株主に帰属する四半期純損失158,623千円を計上したこと等によるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ235,273千円増加し、1,487,795千円となりました。当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの概況は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは89,645千円の支出(前年同期は104,839千円の支出)となりました。これは主に税金等調整前四半期純損失157,710千円の計上、減価償却費26,030千円の計上、売上債権の減少31,496千円、前受金の増加20,089千円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは26,252千円の支出(前年同期は114,349千円の支出)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出23,156千円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは344,138千円の収入(前年同期は10,082千円の支出)となりました。これはリース債務の返済による支出10,892千円、長期借入金の返済による支出8,520千円、株式の発行による収入363,551千円によるものであります。
(4) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発費は、73,463千円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 生産、仕入、受注及び販売の実績
当第2四半期連結累計期間において、以下のとおり受注残高の実績が著しく増加しております。
メタボローム解析事業
受注残高が250,520千円となり、前連結会計年度末に比べ150,297千円増加(150.0%増)しました。これは、当事業の特性上、売上高の計上が下期にかけて増加し、上期中は受注残高が増加するためであります。
(6) 経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通しに重要な変更事項はありません。