第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。なお、新型コロナウイルス感染症の通期業績に与える影響につきましても、現在の感染縮小傾向が続くのであれば影響は軽微と考えておりますが、今後の新型コロナウイルス感染症の更なる拡大を考慮し、業績への影響については引き続き注視してまいります。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間における世界経済並びに日本経済は、新型コロナウイルス感染症による影響が長期化し、日本では昨年7月から9月には第5波による第4回目の緊急事態宣言が都市部で発出され、また1月から3月には第6波によるまん延防止等重点措置が発出される等、経済活動全体に大きな影響を与えました。加えて2月下旬のロシアのウクライナ侵攻による地政学上のリスクに加えて、エネルギー・原料価格の高騰等が景気拡大の足かせとなっている状況であり、不透明感が高まっている状態です。

当社グループが属するライフサイエンス業界においては、新型コロナウイルス感染症対策としての治療薬・ワクチン等の開発に加え、免疫力向上等の感染症予防を促進するための機能性表示食品開発等、健康管理へのニーズの高まりを受けた研究開発が増加傾向となっています。

このような状況の中、当社グループではWebを活用した営業活動を精力的に行うことで先端研究開発支援事業(旧称メタボロミクス事業)の受注拡大を図るとともに、営業効率の向上及び一般管理費の削減にも取り組みました。これらの活動により昨年10月以降大幅に受注が増加し、第3四半期連結累計期間としては当社史上最高の売上高を達成いたしました。

ヘルスケア・ソリューション事業(旧称バイオマーカー事業)においては引き続き大うつ病性障害(以下「うつ病」といいます。)バイオマーカーの事業化に向けた研究開発を継続するとともに、新たなパイプラインや関連ビジネスの検討にも取り組みました。

これらの結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は、1,010,190千円(前年同期比9.1%増)となりました。販売費及び一般管理費の削減に努めた結果、営業利益は268,874千円(前年同期比174.9%増)、経常利益は302,765千円(前年同期比155.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は281,056千円(前年同期比200.1%増)と大幅な増収増益となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

ⅰ)先端研究開発支援事業

 当事業セグメントにおいては、全ての領域(アカデミア・製薬・食品・化学)で受注が好調に推移いたしました。特に高感度網羅解析サービスや脂質解析サービスの拡販等によりアカデミアと製薬企業からの受注が大幅に増加し、国内売上は大幅に増加いたしました。海外においても米国での受注は国内同様好調に推移しましたが、測定試料到着の遅延等により売上は減少いたしました。加えてアジアパシフィック地域における新型コロナウイルス感染症再拡大の影響等により、海外売上は減少となりました。

 この結果、売上高は1,007,483千円(前年同期比9.1%増)、セグメント利益は358,589千円(前年同期比101.6%増)となりました。

 

ⅱ)ヘルスケア・ソリューション事業

 当事業セグメントにおいては、メンタルヘルス分野でのPEA(うつ病バイオマーカー)の共同研究・共同開発及び研究用検査受託の拡大等を効率的に継続いたしました。また、バイオマーカー探索サービスの展開やヘルスケア・ソリューション開発支援のための研究開発推進等にも継続して取り組みました。

 この結果、売上高は2,706千円(前年同期比9.5%増)、セグメント損失は89,714千円(前年同期は80,036千円のセグメント損失)となりました。

 

② 財政状態の分析

(流動資産)

 当第3四半期連結会計期間末における流動資産は1,717,461千円となり、前連結会計年度末に比べ260,567千円増加しました。これは、第3四半期連結会計期間に売上が集中することにより売掛金が189,238千円、短期借入金等により現金及び預金が100,919千円増加したこと等によるものであります。

 

(固定資産)

 当第3四半期連結会計期間末における固定資産は287,426千円となり、前連結会計年度末に比べ121,149千円増加しました。これは設備投資に伴い工具、器具及び備品が110,484千円増加したこと等によるものであります。

 

(流動負債)

 当第3四半期連結会計期間末における流動負債は446,621千円となり、前連結会計年度末に比べ129,293千円増加しました。これは未払金が17,380千円、関係会社整理損失引当金が16,302千円減少いたしましたが、短期借入金が100,000千円、未払法人税等が25,840千円増加したこと等によるものであります。

 

(固定負債)

 当第3四半期連結会計期間末における固定負債は38,360千円となり、前連結会計年度末に比べ7,352千円減少しました。これは、リース債務が7,369千円減少したこと等によるものであります。

 

(純資産)

 当第3四半期連結会計期間末における純資産は1,519,906千円となり、前連結会計年度末に比べ259,777千円増加しました。これは、親会社株主に帰属する四半期純利益281,056千円を計上したものの、新株予約権が8,142千円、為替換算調整勘定が13,135千円減少したこと等によるものであります。

 

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間における研究開発費は、99,572千円であります。

 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。