第2 【事業の状況】

 

1 【業績等の概要】

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、政府や日銀による経済・金融政策を背景に雇用・所得環境や企業収益の改善がみられ、緩やかな回復基調が続きました。一方、海外においては、欧米の政治動向や地政学リスクの高まり等、景気に対する不透明感を払拭できない状況で推移いたしました。

このような状況のもと、平成28年度から平成30年度の中期経営計画「V-PLAN60」において、当連結会計年度を「HOP - STEP - JUMP」のSTEPの年として、HOPの年の戦略を引き続き強化していくとともに、JUMPの年につながる取り組みを開始いたしました。

全般的には将来の収益及び利益確保を目的とし、事業の多様化や海外展開の加速に対応するため事業本部制を導入いたしました。特に海外展開に向けた取り組みとして、東京本社内にグローバル事業本部を新設し、傘下に海外子会社を置き、代表取締役社長自らが当該事業本部長として陣頭指揮を執ることでスピード化を図っております。

また、国内外でのM&A並びに海外での生産設備の新設や増強に機動的に対応することを目的とし、コミットメントライン契約(コミットメント期間は平成29年3月31日から平成32年3月31日までの3年間)の資金調達枠を従来の80億円から30億円増額し、110億円に拡大いたしました。

事業セグメント別において、環境機器関連事業セグメントでは、ストックビジネスとしてのメンテナンス事業及び上水事業におけるエスコ開拓、海外における営業強化、また、住宅機器関連事業セグメントでは、基本に忠実な営業スタイルを徹底するとともに新規顧客の開拓に努めてまいりました。

これらの結果、当連結会計年度の売上高は335億61百万円(前年同期比2.3%増)、営業利益は11億43百万円(前年同期比22.8%増)、経常利益は13億42百万円(前年同期比18.2%増)でありました。特別利益において固定資産売却益5百万円(その他の事業セグメントにおける土木工事機械等売却益5百万円)及び投資有価証券売却益7百万円、特別損失において国際送金詐欺における損失25百万円、減損損失61百万円(環境機器関連事業セグメントにおける上水プラント(大分県大分市及び宮城県宮城郡)の採算悪化に伴う減損損失27百万円及び住宅機器関連事業セグメントにおける飲料水の仕入販売事業撤退に伴う減損損失34百万円)、固定資産除却損15百万円(環境機器関連事業セグメントにおける上水プラント部品の除却13百万円等)等を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は7億44百万円(前年同期比14.8%増)という結果となり、連結決算の公表を開始した第7期(平成23年12月期)以降、6期連続で売上高及び経常利益で増収増益、営業利益及び親会社株主に帰属する当期純利益でも過去最高益を計上することができました。

 

セグメントごとの業績は次のとおりであります。

 

(環境機器関連事業)

浄化槽排水処理システムは前年同期と比べ微増ではありましたが、その中で特に注力する海外売上高については大型案件の完成により前年同期より大幅に増加いたしました。ストックビジネスとして拡大に努めてまいりましたメンテナンス事業については前年同期と比べ微増となり、上水事業エスコ収入については供給開始先の増加(当連結会計年度78件、前年度比純増8件)により、前年度と比べ増加いたしました。

これにより、売上高は164億45百万円(前年同期比3.3%増)、セグメント利益(営業利益)は13億56百万円(前年同期比13.2%増)となりました。

 

(住宅機器関連事業)

建設関連業者売上は全般的に顧客開拓を推進しており、前年同期と比べ微増となりました。また、ホームセンターリテール商材は対象店舗の増加等により前年同期と比べ微増となりました。住機部門工事は前年度計上した店舗新築工事が当年度は発生しなかったことから大幅に減少いたしました。

これにより、売上高は155億84百万円(前年同期比3.6%減)、セグメント利益(営業利益)は5億78百万円(前年同期比16.4%増)となりました。

 

(その他の事業)

クリクラ事業については販売エリアを拡大したこともあり前年同期と比べ微増となりました。BDF関連事業についてはBDFプラントの販売がなかったために前年同期と比べ大幅に減少いたしました。小形風力発電機関連事業においては、前年同期は研究開発受託にかかる売上を計上したものの当連結会計年度は同程度をカバーする販売実績を計上することができず大幅に減少いたしました。

なお、第1四半期連結会計期間末日において株式会社岸本設計工務(現、株式会社DAD)を子会社化したことから、第2四半期連結会計期間より同社を連結決算対象会社としております。

これにより、売上高は15億30百万円(前年同期比109.2%増)、セグメント利益(営業利益)は13百万円(前年同期比39.4%減)となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、44億56百万円(前年同期は33億32百万円)となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における営業活動による資金の増加は、18億67百万円(前年同期は6億8百万円の増加)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益12億52百万円売上債権の減少額10億61百万円及び法人税等の支払額5億40百万円によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における投資活動による資金の減少は、1億21百万円(前年同期は1億4百万円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出2億55百万円投資有価証券の取得による支出3億14百万円投資有価証券の売却による収入2億10百万円及び連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による収入2億35百万円によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における財務活動による資金の減少は、6億34百万円(前年同期は4億51百万円の減少)となりました。これは主に、短期借入金の増加額6億49百万円長期借入金の返済による支出8億31百万円配当金の支払額2億17百万円及び自己株式の取得による支出1億62百万円によるものであります。

 

 

2 【生産、受注及び販売の状況】

(1) 生産実績

当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

生産高(千円)

前年同期比(%)

環境機器関連事業

2,970,007

+7.8

その他

229,817

+44.0

3,199,824

+9.8

 

(注) 1.金額は製造原価によっております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

3.住宅機器関連事業における生産実績はありません。

 

(2) 施工実績

当連結会計年度における施工実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

施工高(千円)

前年同期比(%)

環境機器関連事業

5,854,699

△2.9

住宅機器関連事業

1,678,347

△34.5

その他

629,001

+2,715.8

8,162,048

△5.2

 

(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。

2.金額は工事原価によっております。

3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

4.平成29年3月30日に株式会社岸本設計工務(現、株式会社DAD)の株式を取得し同社を子会社化したことにより、「その他」の施工実績が著しく増加しております。

 

(3) 商品仕入実績

当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

商品仕入高(千円)

前年同期比(%)

住宅機器関連事業

12,251,043

+2.7

 

(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

3.住宅機器関連事業以外につきましては、事業の性格上、重要性が乏しいことから商品仕入実績の記載を省略しております。

 

 

(4) 受注状況

当連結会計年度における受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

受注高(千円)

前年同期比(%)

受注残高(千円)

前年同期比(%)

環境機器関連事業

11,041,538

△3.5

4,354,891

△8.0

住宅機器関連事業

2,905,759

+4.7

1,750,494

+135.1

その他

1,843,596

+196.3

459,751

合計

15,790,894

+6.4

6,565,136

+19.8

 

(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

3.上記の金額は、製品及び完成工事に係る受注高を記載しております。

4.住宅機器関連事業の受注残高が著しく増加しておりますが、これは主に店舗新築工事及び農業温室工事における受注時期・工事の進捗状況等により当連結会計年度末において未成のためであります。

5.平成29年3月30日に株式会社岸本設計工務(現、株式会社DAD)の株式を取得し同社を子会社化したことにより、「その他」の受注高が著しく増加しております。

 

(5) 販売実績

当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

販売高(千円)

前年同期比(%)

環境機器関連事業

16,445,884

+3.3

住宅機器関連事業

15,584,756

△3.6

その他

1,530,601

+109.2

合計

33,561,242

+2.3

 

(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。

2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合

相手先

前連結会計年度

当連結会計年度

販売高(千円)

割合(%)

販売高(千円)

割合(%)

DCMホールディングス株式会社

6,020,859

18.4

4,660,065

13.9

 

上記のDCMホールディングス株式会社に対する売上高には、DCMダイキ株式会社、DCMカーマ株式会社及びDCMホーマック株式会社等のDCMグループ各社に対する売上高も含まれています。

3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

4.平成29年3月30日に株式会社岸本設計工務(現、株式会社DAD)の株式を取得し同社を子会社化したことにより、「その他」の販売高が著しく増加しております。

 

3 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

 

(1) 会社の経営の基本方針

当社では、経営理念に「ダイキアクシスグループは、「環境を守る。未来を変える。」を使命とし、環境創造開発型企業として発展を続けることで、社員の生活向上及び社会の発展に貢献する。」を掲げております。

さらに、当社の企業姿勢や思いを全従業員が共有しながら、国内はもとより世界により分かり易く伝えるため、コーポレートスローガン「PROTECT×CHANGE」を掲げております。

 

(2) 目標とする経営指標

当社グループでは、平成28年度から平成30年度における経営目標、数値目標を盛り込んだ中期経営計画「V-PLAN60」を平成28年2月に策定いたしました。設定した数値目標は次のとおりです。

 

数値目標

平成27年度

平成30年度

成長見込

連結売上高

323億61百万円

356億円

+32億38百万円

110%

(うち、海外売上高)

(6億2百万円)

(12億24百万円)

(6億22百万円)

(203%)

連結営業利益

9億46百万円

13億50百万円

+4億3百万円

142%

連結経常利益

10億82百万円

15億円

+4億17百万円

138%

連結当期純利益

3億32百万円

10億円

+6億67百万円

300%

自己資本利益率

5.9%

13%以上

+7.1%以上

自己資本比率

29.6%

35%以上

+5.4%以上

 -

配当性向

54.5%

30%以上

 

 

当社では、中長期的に企業価値を向上させることが重要と考え、売上高や経常利益のほかに自己資本利益率(ROE)を重要な指標の一つと捉え、自己資本比率の向上とのバランスを検討しつつ、株主資本の有効活用を図ることとしております。

また、中長期的な企業価値の向上のために積極投資を検討・推進することと合わせ、株主還元としての配当性向30%の達成を目標としております。

 

(3) 中長期的な会社の経営戦略と対処すベき課題

これから当社グループが迎える時代は、少子高齢化による国内経済の縮小、グローバル化の進展など、成長し続けるにはそれら諸問題に対応していく必要があり、中期的には勝ち組・負け組の色が鮮明になると考えます。

そのような状況下にあることを踏まえ、中長期的な視点で各事業の目指す道にマイルストーンを立て、評価・改善を行うことが大切であると考えます。

そして、全ての事業が勝ち組に入り、また、次の成長期を迎えるための礎を作る3年とするため、2018年度を最終期とする中期経営計画「V-PLAN60」を策定し、企業価値向上に努めております。

国内経済の見通しは、引き続き企業収益や雇用環境の改善が見られ、緩やかな回復基調が続くと想定しておりますが、欧米をはじめとする海外景気の先行き等が見通せない状況であります。

 

なお、具体的な取組みにつきましては次のとおりです。

 

① 全般

コーポレートスローガン「PROTECT×CHANGE」(環境を守る。未来を変える。)のもと、グループ全体が同じベクトルを持つよう浸透させ、組織強化を図ります。また、既存事業とのシナジーや経営理念との整合を前提とし、M&Aの推進、海外展開の加速そして積極的な投資を進めていくことで、中長期的な収益拡大を目指してまいります。

 

 

② セグメント別戦略

(環境機器関連事業)

長期的な国内経済の縮小懸念を踏まえ、新たな事業の推進やストックビジネスの強化を図ってまいります。また、成長の見込める海外展開を加速することで新たな市場開拓を進めるとともに、研究開発分野では産・官・学の連携を含め新技術獲得を目指してまいります。

 

(住宅機器関連事業)

基本に忠実な営業スタイルを徹底し、グループの強固な収益基盤を固めるとともに、商材開拓を進め、新たな収益確保を目指してまいります。また、ホームセンター向けの営業等を強化し、収益拡大を目指してまいります。

 

(その他の事業)

小形風力発電機関連事業及びクリクラ事業など新たな事業を推進し、将来収益の確保を目指してまいります。

 

 

4 【事業等のリスク】

当社グループの事業、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。これらリスクの発生の可能性を認識したうえで、その発生の回避及び発生した場合の対応に努める所存であります。また、以下の記載は当社株式への投資に関連するリスクを全て網羅するものではありませんので、この点ご留意下さい。

 

(1) 新製品の開発について

環境機器関連事業が参入している市場は競争が激しい状況にあり、各企業は製品提供力に対して更なる競争を強いられております。

このような環境下、常に新製品及び技術の開発が求められております。新製品の開発過程は複雑かつ不確かなものであり、業界の変化し続ける需要及び傾向を的確に予想することが困難であります。適切な製品の開発ができなかった場合には、当社グループの事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2) 競合等について

当社グループが属する環境機器関連業界は、業界内での競争激化が進んでいることから、多様な顧客のニーズへの対応ができるように、絶え間のない技術革新及びコスト削減が求められます。当社グループでは事業活動における顧客との信頼関係をベースに技術革新、コスト削減に努めてまいりましたが、今後、急速に技術革新が行われたり、顧客のニーズが変化した場合又は業界内部での価格競争が激化する等の事態が発生した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3) 海外事業展開について

①  社会情勢の変化について

当社グループは、仕入及び販売活動の一部を海外において実施しております。当社が事業展開を行う各国において、今後、予期しない法律又は規制・税制の変更、政治又は社会経済状況の変化、伝染病や大規模災害等の発生、テロ・戦争等の政情不安等により、原材料等の購入、生産及び製品の販売等に遅延や停止が生じる可能性があります。このような場合、当社グループの事業活動に支障が生じることにより、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

②  為替レートの変動について

海外子会社の売上、費用、資産及び負債等の現地通貨建項目は、当社の連結財務諸表において円換算されております。これらの項目は現地通貨の価値が変わらなかったとしても、換算時の為替レートによって円換算後の価値が変動するため、為替レートの変動が当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(4) M&Aに関するリスクについて

当社グループは、中長期を見据えた継続的な成長のために、「環境改善」と「水」を中心コンセプトとした新規事業等への投資を行っております。しかしながら、当該新規事業等から想定する売上及び利益を実現することができず、これらの事業投資の価値の一部あるいは全てが毀損し投資回収が困難となる可能性があり、当社グループの財政状況及び経営成績に影響が及ぶ可能性があります。

 

(5) 法的規制等について

当社グループは、日本国内のみならず事業展開する各国において様々な法的規制を受けており、日本国内においては建設業法・浄化槽法・水質汚濁防止法・廃棄物の処理及び清掃に関する法律並びに消防法等の各種法規制に服しております。本書提出日現在これら法的規制の違反はなく、法的規制の遵守に努めておりますが、将来、当社グループの事業に関連する新たな法的規制の成立又は既存の法的規制の改正・強化等が行われた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

(6) 製造物責任について

当社は、国際的に認知されている品質管理基準に従って製品を製造しておりますが、将来にわたって全ての製品に欠陥がなく製造物賠償責任請求及びリコール等に伴う費用が発生しないという保証はありません。当社の事業所で国際品質規格「ISO」の認定を受ける等、品質には慎重を期しておりますが、万一、当社の製品に不良があり、それが原因で事故等が発生した場合には、当社が製造物責任を問われ、結果として当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(7) 特定の仕入先への依存について

当社が販売する衛生陶器、ユニットバス及びシステムキッチンをはじめとする住宅機器関連商材については設立当初より主にTOTO株式会社から仕入れており、住宅機器関連事業の商品及び材料の仕入総額に占める同社の比率は、平成29年12月期において41.7%(前年同期は39.4%)となっております。

同社製品は、他社のそれと比較してもラインナップが豊富であり、品質的にも優れていることから、当社の販売戦略上将来的にも同社製品を取扱う予定であります。

しかしながら、今後何らかの要因により安定した供給が受けられなくなった場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(8) 訴訟等のリスクについて

当社グループは、国内及び国外で様々な事業活動を行っており、事業活動を推進していくうえで国内及び国外で訴えや損害賠償請求を受けたり、その他の係争の対象となることがあります。これらの訴訟・係争等が発生した場合、その動向及び結果によっては当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(9) 自然災害等による影響について

当社グループでは、本社機能のほか、浄化槽等の製造拠点を愛媛県に配しております。また、住宅機器関連事業の売上の大部分は中国・四国エリアに集中しております。

今後、地震等の自然災害が発生し、主力工場である松山工場(愛媛県東温市)、津島工場(愛媛県宇和島市)での製造の継続が困難となった場合、また、中国・四国エリアの営業拠点や取引先が被災した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

これらの自然災害に対しては、発生した場合の迅速な初期対応や、業務を早期に復旧継続させることを目的とした事業継続計画の策定などを今後更に進めてまいります。

このほか、新型インフルエンザ等の感染症が流行した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(10) 金利変動のリスクについて

当社は、運転資金及び設備投資資金を金融機関からの借入金により調達しております。現在は、主に固定金利に基づく借入金により資金を調達しているため、一定期間においては金利変動の影響は軽微であります。しかしながら、今後総資産に対する有利子負債の比率が高い状態で金利が上昇した場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

また、運転資金の効率的な調達を行うために取引先金融機関とコミットメントライン契約を締結しておりますが、この契約に基づく借入金については下記財務制限条項のいずれかに抵触した場合に期限の利益を喪失する場合があります。

(財務制限条項)

①各年度の決算期の末日における単体の貸借対照表(ただし、連結の貸借対照表を作成した場合には、当該連結貸借対照表)における純資産の部の金額を、当該決算期の直前の決算期の末日における単体の貸借対照表(ただし、連結の貸借対照表を作成した場合には、当該連結貸借対照表)における純資産の部の金額の75%の金額以上に維持すること。

②各年度の決算期の末日における単体の損益計算書(ただし、連結の損益計算書を作成した場合には、当該連結損益計算書)上の経常損益及び当該決算期の直前の決算期に係る単体の損益計算書(ただし、連結の損益計算書を作成した場合には、当該連結損益計算書)上の経常損益双方について経常損失を計上しないこと。

 

 

(11) 固定資産の減損に関するリスクについて

当社グループが保有する固定資産について、資産の収益性の低下等により投資額の回収が見込めなくなる場合があります。これに伴い「固定資産の減損に係る会計基準」に規定される減損損失を認識するに至った場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(12) 株式等の保有について

当社グループが保有する株式等は、株式市況の動向などにより時価が変動するため、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(13) DCMダイキ株式会社との関係について

当社は、平成17年7月にダイキ株式会社(現、DCMダイキ株式会社)の全額出資子会社として設立された後、平成17年10月にダイキ株式会社から環境機器関連事業、住宅機器関連事業及びBDF(バイオディーゼル燃料)関連事業を分割承継し、事業を開始しました。その後、平成17年11月に当社全株式は当社代表取締役社長である大亀裕、ベンチャーキャピタル及び取引銀行に譲渡され、現在、当社とDCMダイキ株式会社との間に資本的関係はございません。取引関係については、当社は本社並びに一部の支店をDCMダイキ株式会社から賃借しているほか、グループとして以下の関係にあります。

当社グループは、住宅商材等の製商品をホームセンター事業を営むDCMホールディングス株式会社、DCMダイキ株式会社、DCMカーマ株式会社、DCMホーマック株式会社及びそれらの関係会社(以下、「DCMグループ」といいます。)に販売するとともに、DCMグループの設備維持管理も一部請け負っております。平成29年12月期における当社グループの売上総額に占めるDCMグループの比率は13.9%(前年同期は18.4%)となっております。

当社は、近年のリフォーム需要の高まりとともに、リフォーム業者をはじめとしたプロ用商材へのニーズが一層増加していくものと考えております。そのため、当社グループの販売戦略としてDCMグループとの取引は重要であると認識していることから、将来的にも取引は継続する予定であります。なお、価格その他の取引条件は、一般取引条件と同様に決定しております。

当社グループは、DCMグループとの間で良好かつ継続的な取引関係の構築に努めてまいりますが、今後何らかの要因により安定した供給ができなくなった場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

5 【経営上の重要な契約等】

(1) 技術系列又は提携に関する契約

 

契約会社名

相手先
の名称

相手先の
所在地

契約品目

契約
締結日

契約期間

契約内容

株式会社
ダイキアクシス

大栄産業
株式会社

日本

水処理

関連商品

平成22年
1月12日

平成22年1月12日から
平成25年1月11日まで

期間終了後は書面による協議のうえ、同一条件をもって更新

なお、平成25年1月12日以降は1年ごとの自動更新

販路拡大及び機能拡張のために共同しての開発、生産、販売

 

 

(2) 販売系列又は提携に関する契約

 

契約会社名

相手先
の名称

相手先の
所在地

契約品目

契約
締結日

契約期間

契約内容

株式会社
ダイキアクシス

TOTO

株式会社

日本

住宅設備機器

平成17年
10月1日

平成17年10月1日から
平成18年9月30日まで
以降1年ごとの自動更新

継続して購入する商品についての契約

 

 

 

6 【研究開発活動】

当社グループは、より良い環境やインフラ創造の実現のため、各分野にわたり研究開発に取り組んでおります。

当社グループの研究開発活動は、主要製品である排水処理装置及び関連製品の開発とそれ以外の新分野の製品の開発を開発部において進めております。具体的には、環境改善製品、エネルギー関連製品等を次期主力製品にするほか、産業廃棄物の減量化やリサイクル社会の構築に貢献できる関連製品も検討しております。また、浄化槽に関する研究開発においては、同業他社との業務提携によりコスト削減を実施しております。

当連結会計年度における当社グループが支出した研究開発費の総額は88百万円であります。

 

各事業セグメントにおける研究開発の内容は次のとおりであります。

なお、開発部の活動が複数セグメントにわたっており、全社的な研究開発部門として位置付けているため、各事業セグメントごとの研究開発費の金額は記載しておりません。

 

(環境機器関連事業)

当事業における研究開発活動は、開発部が行っております。

当事業において取扱っている製品は性能的な差別化が製品の特性上困難であることから、「コスト削減」及び「高効率化」を研究開発活動の基本方針としております。

主な研究テーマとしては、「生活排水処理」と「産業排水処理」であり、それぞれの研究テーマにつき、次の活動を行っております。

「生活排水処理」については、浄化槽等の製品における部材材料の変更及び部品点数の削減による製造コスト削減、構造変更等による高効率化を目的とし開発を行っております。

「産業排水処理」については、高効率化及びコスト削減を目的とすることに加え、高温高圧水熱処理等の新たな技術を取り込むことで、有機系や無機系の分野で今までコスト高となり実現が困難とされていた排水についても新たな進展を探ってまいります。

 

(住宅機器関連事業)

該当事項はありません。

 

(その他の事業)

当事業における研究開発活動は、開発部及び株式会社シルフィードが行っております。

当事業に係る研究開発は、新規分野に挑戦し、当社独自の複合的な事業を創造し、将来の企業価値向上を目指すことを研究開発活動の基本方針としております。現在は、BDF関連製品として既存製品の能力改善及び新技術による新製品開発を進めるとともに、小形風力発電機についてもニーズを盛り込んだ開発を行ってまいります。

 

 

7 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたっては、当社経営陣による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要といたします。経営陣は、これらの見積りについて過去の実績や現状等を勘案し、合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5  経理の状況  1  連結財務諸表等  (1) 連結財務諸表  注記事項」の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。

 

(2) 経営成績の分析

①  売上総利益

当連結会計年度の売上高は335億61百万円(前年同期比2.3%増)となりました。詳細につきましては「第2 事業の状況 1 業績等の概要」をご参照下さい。売上原価は270億2百万円(前年同期比1.5%増)となりました。結果、売上総利益は65億58百万円(前年同期比5.5%増)でありました。

 

②  営業利益

販売費及び一般管理費は54億14百万円(前年同期比2.5%増)となりました。

結果、営業利益は11億43百万円(前年同期比22.8%増)でありました。

 

③  経常利益

仕入割引等の計上により、営業外収益は3億8百万円となりました。また、支払利息及びクリクラ事業におけるクレジット決済サービスの利用に係る手数料等の計上により、営業外費用は1億9百万円となりました。

結果、経常利益は13億42百万円(前年同期比18.2%増)でありました。

 

④  税金等調整前当期純利益

特別利益は13百万円となりました。また、飲料水の仕入販売事業の撤退及び上水プラントの採算悪化に伴う減損損失を計上したことにより、特別損失は1億4百万円となりました。

結果、税金等調整前当期純利益は12億52百万円(前年同期比8.8%増)でありました。

 

⑤  親会社株主に帰属する当期純利益

税金費用は5億8百万円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は7億44百万円(前年同期比14.8%増)でありました。

 

 

(3) 財政状態の分析

①  流動資産

当連結会計年度末における流動資産は150億33百万円(前年同期比3.5%増)でありました。これは主に、現金及び預金が10億87百万円増加したこと受取手形及び売掛金が5億19百万円増加したこと及び完成工事未収入金13億59百万円減少したことによります。

 

②  固定資産

当連結会計年度末における固定資産は65億92百万円(前年同期比19.8%増)でありました。これは主に、機械装置及び運搬具が14億58百万円増加したこと及び土地が2億53百万円増加したことによります。

 

③  流動負債

当連結会計年度末における流動負債は132億59百万円(前年同期比7.8%増)でありました。これは主に、短期借入金が10億57百万円増加したこと及び工事未払金が2億16百万円減少したことによります。

 

④  固定負債

当連結会計年度末における固定負債は15億42百万円(前年同期比0.7%増)でありました。これは主に、長期繰延税金負債が2億7百万円増加したこと及び長期借入金が2億14百万円減少したことによります。

 

⑤  純資産

当連結会計年度末における純資産は68億24百万円(前年同期比10.3%増)でありました。これは、親会社株主に帰属する当期純利益の増加により利益剰余金が増加したこと及び投資有価証券の含み益の増加によります。

 

(4) キャッシュ・フローの状況の分析

各キャッシュ・フローの状況の分析とそれらの要因につきましては、「第2  事業の状況  1  業績等の概要  (2) キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

 

 

(5) 経営戦略の現状と見通し

環境機器関連事業のうち、排水処理関連事業におきましては、近年の景気回復による公共及び民間の設備投資の増加により堅調に推移している状況であります。

浄化槽のコンパクト化や高度化は重要な課題であり、優先的に取組むことは勿論のこと、更なるコストダウンについても推し進める必要があります。対策として、同業他社との業務提携を更に強め、製品相互供給にとどまらず、研究や製造の分野でも更なる結びつきを強化し、コンパクト化、高度化及びコストダウンを推し進めてまいります。

また、市場シェア拡大においては、「浄化槽の出荷台数の多い地域への注力」「デリバリーコストの削減」はもとより「海外展開の加速」が重要と考えております。メンテナンスにおいては、全国でチェーン展開を行う顧客を増やすとともに既存メンテナンスの枠を広げてまいります。案件獲得においては、施主・設計事務所・デベロッパー・ゼネコンなどのより上流(川上)営業を推し進め、自社案件の増加につなげてまいります。

 

環境機器関連事業のうち、上水事業(地下水飲料化事業)におきましては、水道料金の大幅な低減や緊急用水確保などのニーズがあり、水道の大口利用者を中心に営業展開し、多様な業種の顧客を取込むとともに着実な案件増加を図ってまいります。

井戸枯れや顧客の事業存続不能などが当事業継続のリスクとして考えられますが、10年契約による長期間の収益確保が可能な魅力的なストックビジネスといえます。現在まで培ってきた排水処理技術を応用することで、長期にわたる安心と信頼を築くことができると考えております。

 

住宅機器関連事業におきましては、不動産、建設需要は大都市を中心に回復基調にあり、地方にも波及しつつありますが、人口減少時代を迎え、不動産・建築業界などからリフォーム業界への参入が見受けられ、大手を含め各社が新規案件以外の潜在需要の掘り起こしを更に強めていると思われます。対策として、攻めるべきエリアと注力すべき顧客を見極め、優良なゼネコン、優良なホームビルダー及び優良な工務店の開拓を実施するとともに、顧客の要求する商品に、更に機能や役務提供を追加提案した売り込みを図ります。

また、リフォーム商材をはじめとするプロ用商材を取扱うホームセンターへも注力し、取引増加を目指します。