第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。 

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)業績の状況 

当第3四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年12月31日)においては、原材料及びエネルギー価格の高止まりに加え、政府からの持続的な賃上げ要請等を背景にした労務費の上昇等もあり、物価は上昇傾向となっております。

当社グループの主要な事業領域である自動車部品市場は、半導体不足による影響が解消され、生産が持ち直すなど、回復基調となりました。

 

 このような経営環境の中、当社は2023年度を最終年度とする中期経営計画に掲げた諸施策を進捗させるとともに、次期中期経営計画へ継続する取り組みとして、業務プロセス改革を見据えた、DX推進による基幹システムの更新準備や、人材育成の一環としてD&Iに重点を置いた教育を開始いたしました。また、社会課題への取り組みとして、樹脂の循環サイクル実現に向け、リサイクル技術の開発を推進し、進化した生産プロセスによる省資源・省エネルギー化へ継続的に取り組んでまいりました。

 

連結業績につきましては、売上高は前年同期と比べ17,737百万円(17.3%)増加の120,368百万円となりました。営業利益は、増収影響とコスト改善活動の実施に加え、原材料・エネルギー費・労務費上昇分の価格への一部転嫁等もあり、7,176百万円(前年同期は623百万円の営業損失)となりました。経常利益は、7,131百万円(前年同期は1,064百万円の経常損失)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、中国の持分法適用関連会社の全持分を譲渡したことによる株式売却益等もあり、5,274百万円(前年同期は1,928百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。


 セグメントの業績は、次のとおりであります。
 
(日本)

日本では、一部の主要顧客で生産台数の減少はあったものの、主要顧客全体では生産台数の増加に加え、OEM各社への販売増加により、売上高は前年同期と比べ9,839百万円(13.2%)増加の84,422百万円となりました。セグメント利益(営業利益)は、増収影響とコスト改善活動の実施に加え、原材料・エネルギー費・労務費上昇分の価格への一部転嫁等もあり、4,202百万円(前年同期は194百万円のセグメント利益)となりました。

 

(中米・北米)

中米・北米では、金型売上の減少がありましたが、顧客生産台数の増加と為替影響により、売上高は前年同期と比べ9,707百万円(53.7%)増加の27,768百万円となりました。セグメント利益(営業利益)は、増収影響と為替影響により、3,071百万円(前年同期は2,544百万円のセグメント損失)となりました。

 
(アセアン)

アセアンでは、顧客生産台数の減少がありましたが、邦貨換算影響により、売上高は前年同期と比べ412百万円(4.7%)増加の9,161百万円となりました。セグメント利益(営業利益)は、減収影響等により、前年同期と比べ255百万円(28.2%)減少の651百万円となりました。

 
(中国・韓国)
 中国・韓国では、顧客生産台数と金型売上の減少により、売上高は前年同期と比べ265百万円(5.4%)減少の4,624百万円となりました。セグメント損益(営業損益)は、減収影響により、425百万円の損失(前年同期は4百万円のセグメント損失)となりました。 

 

(2)財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前期末に比べ7,633百万円(4.7%)増加し、170,532百万円となりました。主な要因は、投資その他の資産の「その他」に含まれる長期預金が減少した一方で、現金及び預金が増加したことによるものであります。

負債は、前期末に比べ2,246百万円(2.7%)増加し、86,723百万円となりました。主な要因は、支払手形及び買掛金並びに未払費用が増加したことによるものであります。

純資産は、前期末に比べ5,387百万円(6.9%)増加し、83,809百万円となりました。主な要因は、利益剰余金及び為替換算調整勘定が増加したことによるものであります。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、2,106百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。