第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)業績の状況 

 当中間連結会計期間(2024年4月1日~2024年9月30日)においては、地政学リスクの増大を受けた原材料やエネルギー価格の高止まりや、急激な為替相場の変動などにより先行きが不透明な状況が続いております。
 当社グループを取り巻く事業環境は、自動車メーカー各社が電動化や自動運転などの次世代技術に積極的な投資を進める中で、サプライチェーンを巻き込んだスピード感を持った対応が求められています。
 このような状況の中、当社グループは樹脂の可能性を活かした新規ビジネスの獲得に向けたマーケティング活動の強化と商品開発や、サステナブルな社会の実現に向けた樹脂の循環サイクルを可能にする材料開発を進めております。また、デジタルツ-ルの活用による最適な業務プロセスの構築と効率化を推進しております。

 

 当中間連結会計期間の業績につきましては、売上高は米国における顧客生産台数の増加や邦貨換算影響等により、前年同期と比べ6,028百万円(7.8%)増加の83,499百万円となりました。営業利益は、増産影響に加えコスト改善活動の実施、及び急激な生産変動に対する補償等もあり、前年同期と比べ1,406百万円(32.8%)増加の5,692百万円となりました。経常利益は、前年同期と比べ716百万円(15.5%)増加の5,333百万円となりました。親会社株主に帰属する中間純利益は、前年同期と比べ304百万円(10.3%)増加の3,254百万円となりました。

 

セグメントの業績は、次のとおりであります。

 

(日本)
 日本では、主要顧客の生産台数が減少したことにより、売上高は前年同期と比べ1,172百万円(2.1%)減少の53,576百万円となりました。セグメント利益(営業利益)は、コスト改善活動の実施、及び急激な生産変動に対する補償等もあり、前年同期と比べ1,026百万円(40.2%)増加の3,579百万円となりました。

 

(中米・北米)
 中米・北米では、米国の生産台数増加や邦貨換算影響等により、売上高は前年同期と比べ5,813百万円(33.3%)増加の23,283百万円となりました。セグメント利益(営業利益)は、増産影響はありましたがその他売上の減少により前年同期と比べ91百万円(4.6%)減少の1,904百万円となりました。

 

(アセアン)

 アセアンでは、顧客生産台数の減少により、売上高は前年同期と比べ1,073百万円(17.1%)減少の5,206百万円となりました。セグメント利益(営業利益)は、減収影響等により前年同期と比べ372百万円(53.8%)減少の319百万円となりました。

 

 

(中国・韓国)

 中国・韓国では、中国の顧客生産台数の増加により、売上高は前年同期と比べ2,052百万円(74.1%)増加の4,822百万円となりました。セグメント利益(営業利益)は、増産影響により、225百万円(前年同期は267百万円のセグメント損失)となりました。

 

(2)財政状態の分析

 当中間連結会計期間末の総資産は、前期末に比べ5,899百万円(3.7%)増加し、167,124百万円となりました。主な要因は、リース資産が減少した一方で、売掛金及び建設仮勘定が増加したことによるものであります。

 負債は、前期末に比べ619百万円(0.8%)増加し、78,590百万円となりました。主な要因は、リース債務が減少した一方で、支払手形及び買掛金が増加したことによるものであります。

 純資産は、前期末に比べ5,279百万円(6.3%)増加し、88,533百万円となりました。主な要因は、為替換算調整勘定及び利益剰余金が増加したことによるものであります。

 

(3)キャッシュ・フローの状況の分析

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前期末と比較して1,330百万円(4.1%)増加し、33,453百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、6,874百万円の収入(前年同期は8,506百万円の収入)となりました。主な要因は、売上債権の増加による支出2,254百万円及び法人税等の支払額2,353百万円があった一方で、減価償却費5,614百万円及び税金等調整前中間純利益5,311百万円の計上があったことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、1,188百万円の支出(前年同期は1,701百万円の収入)となりました。主な要因は、定期預金の純増による収入1,216百万円及び長期預金の払戻による収入1,052百万円があった一方で、有形固定資産の取得による支出2,954百万円があったことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、5,765百万円の支出(前年同期は5,002百万円の支出)となりました。主な要因は、長期借入金の返済による支出3,025百万円、リース債務の返済による支出1,567百万円及び配当金の支払額1,231百万円があったことによるものであります。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

当中間連結会計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(5)研究開発活動

当中間連結会計期間の研究開発費の総額は、1,263百万円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。