第2 【事業の状況】

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。

 

(1)経営方針

当社は、スローガンとして、「Far together!」(未来へみんなで一緒に!)を掲げています。これは、経営ビジョンを実現するため、お客様に選ばれる唯一無二の差別化されたサービス(感動)をいかに創出するか。お客様感動創造型企業としての役割を役職員全員で共有し、常に自らが主体であるという自覚と、挑戦する前向きな姿勢、スピード感をもった取り組み、失敗を恐れない行動を心がけています。
  その上でダイバーシティ・マネジメント経営を深化させ、さらなる企業優位性を実現することで、ステークホルダーであるお客様・取引先様・従業員・地域社会・株主様へ、持続的に付加価値を提供し、社会から必要とされる企業を目指しております。

 

(2)経営戦略

 当社は中長期の経営計画の基本方針として、「東アジア№1の感動創造型企業への挑戦」を掲げており、感動するインナーライフを提供するために、日本国内に留まらずグローバルな視野で、顧客から選ばれるサービスを期待以上の価値と共に提供するべく取り組んでまいります。

 

(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社は、事業活動の成果を示す売上高を重視しており、平成31年2月期の売上高は2,900百万円を目標としております。

 

(4)経営環境及び対処すべき課題

今後のわが国経済は緩やかな景気回復が続くことが期待されておりますが、アジアにおける政情・経済不安により、依然として先行き不透明な情勢が続くものと予測されます。

当社を取り巻く環境は、引き続き他社との販売競争が続くものと想定され、価格はもちろんのこと、商品価値・顧客サービスにおいて差別化を図り、顧客から選ばれる企業となることが重要課題であると認識しております。

このような課題に対応するべく、引き続き、顧客ニーズに合致した商品アイテムの拡充や、利益率の高いOEM商品の開発・拡販に努めるとともに、当社隣接の倉庫を有効活用することによりさらなる物流機能の向上を図るなど、より精緻な販売管理体制の構築を進め、また、海外事業につきましても、日々変化する情勢へ対応するべく、正確かつ迅速な情報収集を行い、適宜対応できる社内体制の構築に取り組んでまいります。

また、業容拡大に併せた経営体制の強化を図ることを目的とした組織変更を行うとともに、資本業務提携先であります小田急電鉄株式会社より出向者を受け入れており、同社との交流をより一層進めることで、経営資源の相互補完による売上拡大を目指してまいります。

 

① 取扱いブランドの開拓、品揃えの強化

当社では、扱っていないブランドがまだ多数あります。今後、インポートブランドや国内有名ブランド、そして注目ブランドなどとの新規取引を実現することにより、品揃えの強化・拡充を目指してまいります。また、ベビー・ジュニア、ビッグサイズ、こだわり素材商品といったニッチカテゴリーの市場にも注力し、日本最大級の品揃えによる差別化を目指します。

一方、ナショナルブランドを他社より安い価格で提供することは、一定の集客力に支えられ、他ブランドの合わせ買いも期待できるものの、利益率は低下しますので、一定の利益率を維持するため、ナショナルブランドのみに依存せず、OEM(コラボレーション)商品においても売上の増大を目指します。

 

② 海外事業戦略の強化

これからの国内市場を予測した場合、少子高齢化および人口減により、需要の大きな拡大は期待できません。EC化率の伸長によるマーケットの拡大は予測できますが、当社の事業戦略はそのマーケット内でのシェア獲得のみとなってしまいます。新たな事業戦略を考えるならば、海外市場へターゲットを向ける必要があり、特に成長著しい中国を中心とする東アジア市場が、そのターゲットとなります。幸い、当社が扱っている商品はアジア人体型の規格であるため、その親和性は高いと考えております。

今後の東アジアのEコマース市場の成長により、当社が海外事業戦略として、現在、「天猫国際」(Tmall.hk)(中国)やQoo10シンガポールへの出店等にて取り組んでいる越境Eコマース(海外のEコマース消費者に向け日本から商品を販売・発送すること)が更に伸長する可能性が高いため、今後も機会を得て取組んでまいります。特にその中心となる「天猫国際」(Tmall.hk)(中国)においては、日本から中国への商品発送が、システム化によりスムーズとなりましたが、今後予測される様々な課題に対しては、さらに迅速に対応できる社内体制の構築が不可欠です。そのために人員の強化と最適な業務スキームの構築を進めてまいります。

 

③ 自社ロジスティックの更なる精緻化

配送センターでは、マテハンシステム(自動制御ロジスティックシステム)の導入や精緻な在庫管理に努めることで、出荷能力が拡大いたしました。また、当社隣接の倉庫の取得により在庫保管能力も増大いたしました。しかし、今後の業績の拡大や利益体質の強化を実現する上で、更なるロジスティックの効率化が必要不可欠となりますので、将来の物流ニーズを見据えた、適正な在庫管理能力とさらなるスピード化に対応した体制を構築してまいります。隣接の倉庫につきましては、2019年3月に着工、2020年6月完成予定にて(仮称)新本社及び物流センターへの建て替えを計画しております。

 

④ 徹底した差別化戦略

年々激化する、大手インターネットショッピングモール間によるシェア獲得競争や、大手Eコマース事業者による買収などにより、ますますEコマース事業者は淘汰されていくことが予想されます。また、消費者ニーズの多様化や消費者マインドの変化による顧客の流動化が進んでいるため、動向を冷静に把握し、対処しなければなりません。当社におきましても、顧客から選ばれるために、サービス戦略を中心とした差別化を徹底してまいります。

 

⑤ 「お客様感動創造型企業」としての成長

企業の持続的な成長を実現するために、人材の教育、育成はとても重要な経営課題であると考えております。内部統制機能を基本とした、自立性を尊重した円滑なコミュニケーション、チームワーク力の優れた組織体制の中心に、常に顧客感動を置き、業務、経営理念、行動指針、自己目標が連動した「お客様感動創造型企業」として成長することを目指すとともに、コンプライアンス意識の醸成、コーポレート・ガバナンスの向上、そして今般問題となっているセキュリティ対策の強化も図ることにより、経営体制を人的側面から強化してまいります。

また、より働きやすい就業・職場環境の整備に向け、ダイバーシティマネージメント(*)を意識した、組織戦略も進めてまいります。年間休日数の増大や、労働生産性の向上に伴う残業労働時間の低減、そして当社は女性従業員が圧倒的に多い職場であることから、育児・介護休業等、女性が働きやすい職場にするための制度の積極的導入を進めてまいります。

 

* ダイバーシティマネジメント…

ダイバーシティとは「人材と働き方の多様化」を意味し、ダイバーシティマネジメントとは従業員の様々な個性(多様性)を企業内に取り入れて活用することにより、組織力を強化するマネジメントアプローチを指します。

 

 

 

2 【事業等のリスク】

本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関するリスクについて、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。ただし、これらは当社に関する全てのリスクを網羅したものではなく、記載された事項以外の予見し難いリスクも存在します。

なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。

 

(1) 特定の事業分野への依存について

当社の事業はWEB事業を中核としており、当社が今後成長を図る上でインターネットやEコマースの更なる発展が基本条件であると考えております。ただし、予期せぬ要因によって、インターネットやEコマースの発展が阻害された場合、当社の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

特に当社は自社サイト(本店サイト)のほかに、「楽天市場」や「Yahoo!ショッピング」等のインターネットショッピングモールに出店しているため、インターネットショッピングモール運営者との契約内容がインターネットショッピングモール運営者の方針変更等により、当社にとって不利な内容に変更された場合や継続が困難な場合は、収益性に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2) 競合の激化による業績変動について

当社は、インターネット・スマートフォン等のメディアを使い、インナーウェアに特化したサービス・商品を提供するEコマースを主体に事業を展開しております。これらの分野においては、競合他社が存在し、今後も新規参入があるものと考えております。このため、競合の激化による市場シェアや価格競争による販売価格低下等が発生した場合、当社の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3) 法的規制について

当社は、通信販売事業者であることから「特定商取引に関する法律」、ホームページ上に掲載された商品情報に関しましては、「不当景品類及び不当表示防止法」及び「不正競争防止法」などの規制を受けております。

日本のインターネット及びEコマースを取り巻く事業はその歴史が浅く、事業環境の整備や一般消費者保護のため法令の改正や新たな法令制定等が行われる可能性があり、新たな法的規制の内容によっては、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(4) 個人情報の管理について

当社顧客の個人情報につきましては、個人情報に関する社内でのアクセス権限の設定や、外部業者との間で個人情報保護に関する契約の締結及び作業管理、日々の業務における人的管理と物理的管理においてもその取扱いに細心の注意を払い管理しております。しかしながら、外部の不正なアクセスや想定していない事態によって個人情報の外部流出が発生した場合には、当社の業績及び企業としての社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。

 

(5) システムトラブルについて

当社のWEB事業は、コンピュータを結ぶ通信ネットワークに依存しており、自然災害や事故等により通信ネットワークが切断され、WEB事業の営業活動に支障が出た場合、当社の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

(6) 人材の流出について

当社は、現在各部門の専門的業務を少数の人数にて行っております。当社は女性に優しい職場環境の整備を進めているため、出産・育児などによる育児休業制度の活用により、一時的な従業員の不足が生じる可能性があります。また、従業員の急な離脱等によって円滑な業務の遂行に支障を与えた場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

(7) 借入金レートの変動

当社の借入金は金利変動リスクに晒されており、特に短期市場金利が急騰した場合は、金利負担の急増により、当社の経営成績や財政状態に影響を与える可能性があります。当社としては小田急グループCMS(キャッシュ・マネジメント・システム)を利用した借入金残高の圧縮を適宜行うことにより、金利変動リスクの抑制を図っております。

 

(8) 災害等による影響

当社の本社兼配送センターには、本社機能、受発注機能、物流機能が集中しております。このため、大規模地震などの自然災害が発生し、情報処理及び商品の出荷業務などに多大な影響を与えた場合、当社の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

(9) 当社の物流について

当社の商品は、運送会社を通してお客様にお届けしております。昨今、この物流網の整備が追いつかず、配送費の値上げが発生しておりますが、今後、更に配送環境が悪化した場合は、更なる値上げや、配送スピードの悪化による消費者離れも発生することが想定され、当社の事業や業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(業績等の概要)

(1)経営成績等の状況の概要

当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

① 財政状態及び経営成績の状況

当事業年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善が続き、個人消費に緩やかな持ち直しの傾向がみられるなど、景気は継続して緩やかな回復基調となっておりますが、アジアにおける経済及び政情への不安感もあり、依然として先行き不透明な状況となっております。他方、経済産業省が平成30年4月に発表した「平成29年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)報告書」によりますと、国内におけるECの市場規模は16兆5,054億円(前年比9.1%増)となるなど、ライフスタイルにネットショッピングが着実に浸透しております。

当社におきましては、「感動するインナーライフっていいね!」という企業理念のもと、他サイトとの差別化を図るべく、引き続き新規ブランドの取扱いと品揃えを拡充することに注力してまいりました。その結果、物流機能の向上も相まって、取扱アイテム数が12,846点(平成30年8月31日現在)と過去最多のアイテム数となりました。また、新たに国内外のショッピングモールサイトへ参入することにより、新規顧客の獲得と販路拡大にも取り組んでまいりました。

以上のように、さらなる顧客満足度の向上に向けた各種営業施策に注力した結果、「楽天市場ショップ・オブ・ザ・イヤー」を11年連続で受賞、「Yahoo!ショッピング2017年間ベストストア(インナー、ルームウェア部門)」1位受賞、「Wowma!(旧DeNA)ベストショップ大賞2017インナー・ルームウェアカテゴリ賞」を受賞するなど、多くの顧客からの支持を得ることができました。

一方で、小田急電鉄株式会社との資本業務提携を深化させるべく、各種営業施策等の検討、及び情報共有を図ることを目的とした協議を重ねてまいりました。

しかしながら、インターネットでの販売業態における企業間価格競争の激化や、将来の強固な経営体制の構築に向けた適材適所への人財配置を積極的に行ったことによる人件費の増加等により、非常に苦戦を強いられる結果となりました。

この結果、当事業年度の売上高は5,384,661千円(前事業年度比5.9%増)、営業利益は199,566千円(前事業年度比1.4%減)、経常利益は182,394千円(前事業年度比10.7%増)、当期純利益は127,599千円(前事業年度比8.8%減)となりました。

 なお、当社は、WEBサイトでのインナーショップ事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりません。

 

② キャッシュ・フローの状況

当事業年度末における現金及び現金同等物は、前事業年度末に比べ117,050千円増加し409,220千円(前事業年度比40.1%増)となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは 1,735千円の増加(前事業年度は74,859千円の増加)となりました。

その主な要因は、税引前当期純利益182,394千円、減価償却費49,180千円の計上、たな卸資産の増加117,543千円、仕入債務の減少35,951千円及び法人税等の支払額82,411千円によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは 43,564千円の減少(前事業年度は29,928千円の減少)となりました。

その主な要因は、ストック倉庫の改修等に伴う有形固定資産の取得による支出18,923千円、ソフトウェアの取得に伴う無形固定資産に対する支出8,840千円及び保険積立金の積立による支出17,489千円によるものであります。

 

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは 158,880千円の増加(前事業年度は93,203千円の増加)となりました。

その主な要因は、小田急電鉄株式会社に対する第三者割当増資等による株式の発行による収入1,324,121千円と小田急グループCMSによる短期借入金の調達による収入151,366千円、長期借入金の返済による支出1,255,839千円及び配当金の支払額による支出43,386千円によるものであります。

 

 

③ (生産、受注及び販売の状況)

当社は、WEBサイトでのインナーショップ事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

a. 生産実績

当社は生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。

 

b. 商品仕入実績

当事業年度における商品仕入実績については、単一セグメントのため品種別に記載しております。

 

品種

アイテム

仕入高(千円)

前年同期比(%)

ファンデーション

ブラジャー・ガードルなど

1,862,735

104.4

ランジェリー

キャミソール・スリップなど

302,824

98.6

レッグ

パンティストッキング・ソックスなど

230,595

115.2

ナイティ

パジャマ・ルームウェアなど

172,572

99.6

ショーツ

パンツ・ボトムなど

584,534

106.0

メンズ

ボクサーパンツ・トランクスなど

258,006

102.6

その他

△55,302

合計

3,355,966

103.2

 

(注) 1  上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

2  その他の金額には、アバンティ店の仕入金額、歩引金額等も含まれております。

 

c. 受注実績

当社の行う事業、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。

 

d. 販売実績

当事業年度における販売実績については、単一セグメントのため品種別に記載しております。

 

品種

アイテム

販売高(千円)

前年同期比(%)

ファンデーション

ブラジャー・ガードルなど

2,751,681

104.6

ランジェリー

キャミソール・スリップなど

467,401

106.8

レッグ

パンティストッキング・ソックスなど

393,338

126.9

ナイティ

パジャマ・ルームウェアなど

298,380

110.7

ショーツ

パンツ・ボトムなど

829,806

107.3

メンズ

ボクサーパンツ・トランクスなど

423,951

104.0

その他

220,101

86.5

合計

5,384,661

105.9

 

(注) 1  上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

2  その他の金額には、アバンティ店の販売金額、受取運賃、ポイント利用金額等が含まれております。

 

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
 

① 重要な会計方針及び見積り

当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成に当たりまして、事業年度末における財政状態、報告期間における経営成績及び開示に影響を与える見積り・予測を必要としております。当社はこれらの見積り・予測について、過去の実績や現在の状況を考慮し、合理的と考えられる基準に基づき判断しております。しかしながら、見積り・予測は不確実性が伴うため、実際の結果と大きく異なる可能性があります。 

 

② 財政状態の分析 

(資産)

当事業年度末の資産合計は、3,814,629千円(前事業年度末は3,518,235千円)となり、296,393千円の増加となりました。

流動資産は1,917,129千円(前事業年度末は1,616,009千円)となり、301,120千円の増加となりました。その主な要因は、現金及び預金の増加(前事業年度末より117,050千円の増加)、商品の増加(前事業年度末より113,415千円の増加)及び株式報酬制度の導入による前払費用の増加(前事業年度末より38,663千円の増加)によるものであります。

固定資産は1,897,499千円(前事業年度末は1,902,226千円)となり、4,727千円の減少となりました。その主な要因は、保険積立金の増加(前事業年度末より17,489千円の増加)、減価償却による建物(純額)の減少(前事業年度末より14,076千円の減少)及びソフトウエアの減少(前事業年度末より12,988千円の減少)によるものであります。

 

(負債)

当事業年度末の負債合計は、975,640千円(前事業年度末は2,093,097千円)となり、1,117,456千円の減少となりました。

流動負債は842,868千円(前事業年度末は847,948千円)となり、5,080千円の減少となりました。その主な要因は、小田急グループCMSを利用した資金調達による短期借入金の増加(前事業年度末より151,366千円の増加)、支払手形からの切替えを進めたことによる電子記録債務の増加(前事業年度末より96,040千円の増加)、金融機関からの借入金を全て返済したことに伴う1年内返済予定の長期借入金の減少(前事業年度末より138,329千円の減少)及び支払手形の減少(前事業年度末より83,153千円の減少)によるものであります。

固定負債は132,772千円(前事業年度末は1,245,148千円)となり、1,112,376千円の減少となりました。その主な要因は、金融機関からの借入金を全て返済したことに伴う長期借入金の減少(前事業年度末より1,117,510千円の減少)によるものであります。

 

(純資産)

当事業年度末の純資産合計は、2,838,988千円(前事業年度末は1,425,138千円)となり、1,413,849千円の増加となりました。その主な要因は、第三者割当増資により資本金及び資本剰余金がそれぞれ増加(前事業年度末より各635,800千円の増加)したこと、譲渡制限付株式報酬としての新株式の発行により資本金及び資本剰余金がそれぞれ増加(前事業年度末より各28,105千円の増加)したこと、新株予約権の権利行使により資本金及び資本剰余金がそれぞれ増加(前事業年度末より各936千円増加)したこと、当期純利益の計上により利益剰余金が増加(前事業年度末より127,599千円増加)したこと及び配当金の支払いにより利益剰余金が減少(前事業年度末より43,386千円減少)したことによるものであります。

 

 

③ 経営成績の分析

(売上高)

当事業年度における売上高は5,384,661千円(前事業年度比5.9%増)となりました。これは顧客ニーズに応じた品揃えの更なる拡充により、訪問者数の増加に成功し、「楽天市場」・「Yahoo!」といったインターネットショッピングモール経由の販売が順調に推移したことが主な要因となっております。

 

(営業利益)

当事業年度における販売費及び一般管理費は1,942,435千円(前事業年度比7.8%増)となりました。これは、売上高の増加に伴い、販売手数料などの販売費が増加したことと、業容の拡大等に伴う人員の増強により、給料が増加したこと等によるものであります。その結果、当事業年度の営業利益は199,566千円(前事業年度比1.4%減)となりました。

 

(経常利益)

当事業年度における営業外収益は3,545千円(前事業年度比9.1%減)となり、353千円の減少となりました。その主な要因は、債務勘定整理益が減少したことなどによるものであります。

当事業年度における営業外費用は20,718千円(前事業年度比50.1%減)となり、20,764千円の減少となりました。その主な要因は、支払手数料が減少したことによるものであります。その結果、当事業年度の経常利益は182,394千円(前事業年度比10.7%増)となりました。

 

(当期純利益)

当事業年度の法人税、住民税及び事業税は60,794千円(前事業年度比12.5%減)、法人税等調整額は△5,998千円(前事業年度は△10,837千円)となりました。その結果、当事業年度の当期純利益は127,599千円(前事業年度比8.8%減)となりました。

 

 

 

④ 経営者の問題認識と今後の方針について

当社の経営陣は、現在の事業環境並びに入手可能な情報に基づき、迅速かつ最善の経営戦略の立案及び施策に努めております。

他社との差別化を図りながら、事業規模を拡大していく上で、取扱いブランドの開拓・品揃えの強化、海外事業戦略の強化、顧客が直接商品に触れることができないというインナーウェアEコマースに対する障壁排除、自社ロジスティックの更なる精緻化、Eコマース市場におけるリスクヘッジ等に柔軟に対応できる組織体制の整備が重要であると考えております。これらを実現するため、経営体制を人的側面から強化してまいります。

 

⑤ 資本の財源及び資金の流動性

当社の資金需要の主なものは、設備投資資金のほか、商品仕入資金や人件費等の販売費及び一般管理費であり、このような資金需要に安定的に対応するため、主に内部資金の活用及び小田急グループCMSにより資金調達を行っております。

また、資金の流動性に関しては、小田急グループCMS以外にも複数の金融機関に十分な借入枠を有しており、当社は流動性ニーズや将来の債務履行のための手段を十分に確保しているものと考えております。

当事業年度におけるキャッシュ・フローの概況については、「第2 事業の状況 3 [経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析] (1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。

 

⑥ 経営者の問題認識と今後の方針について

当社は、平成30年11月28日に公表いたしました平成35年2月期を最終年度とする中期経営計画(平成35年2月期売上高10,000百万円)の達成のため、当社経営陣は、現在の事業環境並びに入手可能な情報を入念に分析し、最善の経営戦略の立案及び施策に努めております。

 

4 【経営上の重要な契約等】

当社の経営上の重要な契約は以下のとおりであります。

(1) 当社が販売活動を行う上での重要な契約

相手方の名称

契約名称

契約締結日

契約内容

契約期間

楽天株式会社

出店申込書

平成11年8月6日

楽天サイト出店契約

期間の定めなし

楽天株式会社

出店プラン変更申込書

平成21年1月22日

楽天サイト出店契約

期間の定めなし

 

 

(2) 当社が自社サイト(本店サイト)を運営する上での重要な契約

相手方の名称

契約名称

契約内容

契約期間

株式会社アイティフォー

リモート監視サービス
契約書

サーバーなどハードウェアのリモート監視

平成21年10月16日~
平成22年10月15日
(1年毎の自動更新の定めあり)

株式会社アイティフォー

ソフトウェア保守
サービス契約書

ソフトウェア保守

平成21年10月16日~
平成22年10月15日
(1年毎の自動更新の定めあり)

株式会社アイティフォー

ハウジングサービス
契約書

サーバーなどハードウェアの運用等に必要な電源・空調等の管理等

平成21年1月1日~
平成21年12月31日
(1年毎の自動更新の定めあり)

 

 

 

(3) 資本業務提携契約

当社は小田急電鉄株式会社との間で資本業務提携契約を締結しており、その内容は次のとおりであります。

契約締結日

契約締結先

内容

業務提携の内容

平成30年2月15日

小田急電鉄株式会社

資本業務提携
 
当社株式の保有
1,700,000株
 

①当社及び小田急電鉄の顧客資産等、経営資源の相互補完による売上拡大
②小田急グループの信用力・ブランド力と当社のEコマース事業におけるノウハウの相互活用
③小田急電鉄グループが有する不動産開発に係る知見・ノウハウやネットワークを活用した当社の倉庫及び物流センターの開発
④小田急電鉄が有する中期経営計画策定に係る知見・ノウハウを活用(人的サポートを含む)した当社の中期経営計画の策定
⑤小田急電鉄が有する内部統制に係る知見・ノウハウを活用(人的サポートを含む)した当社の内部統制体制の強化
⑥小田急電鉄から当社に対するマネジメント人材2名の派遣を含む、当社と小田急電鉄間における人材の交流及び情報の共有
⑦その他、新規事業領域や新サービスの開発等に関する相互協力及び推進

 

 (注)1 当事業年度末日現在において、小田急電鉄株式会社が保有する当社の株式数は2,673,600株であります。

 2 当社が小田急電鉄株式会社の議決権割合が低下する行為を行う場合には、事前に小田急電鉄株式会社の書面による承認を得る旨、規定されております。なお、小田急電鉄株式会社は、当社取締役1名の指名権を有しております。

 

5 【研究開発活動】

該当事項はありません。