第2 【事業の状況】

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

(1) 経営方針

 当社は、「赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんまで、楽しくすごせる心・食・居を演出する」を企業理念としております。当該企業理念の「心・食・居」を通じて広く社会に貢献すべく取組み、それを実現することを目指しております。

 当社は「心・食・居」について以下のように定義しております。

 ①「心」:すべての人にとって「心温まる」存在感を持つ企業

 ②「食」:食を通じて「元気」をお持ち帰り頂ける企業

 ③「居」:ニーズに適した「居心地」の良さを提供、創造できる企業

 当社は、たくさんの元気と出会える店舗空間づくりをし、たくさんの元気を集めて元気な雰囲気をつくることで明日への活力源として頂くとともに、そういった中にちょっとした感動を共有できるような店舗づくりをしてまいります。

 

(2) 経営戦略等

 当社は、外食産業を取り巻く環境の変化の中においても、中長期的に持続的な成長を継続していくため、積極的な出店による企業規模の拡大及び収益基盤の強化によるフリー・キャッシュ・フローの増大を掲げております。そのため以下の点に注力して取り組んでおります。

 ① スクラップ&ビルドによる直営店舗の純増

 ② 品質・サービス面の向上

 ③ 積極的な人材採用と教育

 ④ 建装事業の強化

 

(3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社は、飲食事業の各業態及び建装事業の生産性を高め、収益及び利益の増大に努めております。特に新規出店に要するイニシャルコストの抑制を図り、いかに早く回収するかに注力して常にキャッシュ・フローを意識した経営を行い、結果としてフリー・キャッシュ・フローの増大を目指した経営を実施してまいります。

また、店舗を運営する上で、負担となる固定費を徹底的に抑えることに努め、各店舗が確実に利益を生む体制の構築に努めていき、中期的には売上高経常利益率が、恒常的に10.0%超となるように尽力してまいります。

 

(4) 経営環境

外食産業の市場規模縮小の傾向は今後も続いていく中、経済情勢や消費動向、または競合他社の状況等の経営環境を勘案しつつ、当社は「元気を持って帰ってもらう店なんやで」という基本理念のもと、「“あたりまえや”を当り前に」の社是を掲げ、以下の課題に適切に対処してまいります。

 

(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題

 ① 人材採用・育成

当社は店舗作りの戦略として、地域や立地における特性や顧客ニーズに柔軟に対応するため、それぞれの地域で採用した従業員を全面に立て店舗運営を行っております。それが“元気を持って帰ってもらう店”を生み出す源泉であり、「人材」は当社における最も重要な経営資源として位置付けております。当社において提供するサービスの水準は各店舗の人材に影響を受けますので、優秀な人材の確保、育成の徹底を最重要課題として取り組んでまいります。

また将来を担う幹部候補生として若い人材を確保するために、新卒採用にも注力しております。当社の理念を理解し、将来において当社を牽引していく人材に育つよう、教育に力をいれてまいります。

 

 

 ② 新規出店計画の徹底

新規出店の物件確保については、各地域における有力不動産業者等からの外部情報のみならず、取引先金融機関、取引先酒販店等からも幅広い情報収集に努めております。しかし当社のニーズに合致した条件の物件が必ずしも確保されるとは限らないため、新規出店計画を実行できなくなる可能性もあり、予算に影響を及ぼす懸念も考えられます。新規出店計画を着実に実行に移せるよう、継続的に新規物件に関する情報収集を徹底し、物件情報の収集体制を強化することを課題として取り組んでまいります。

 

 ③ 新規出店地域の開拓

当社の出店している既存地域においてもまだまだ未開拓のエリアがあり、出店をしていく余地は充分にあると考えております。当社は太平洋ベルト地帯を中心に展開しておりますが、特に経済規模の大きい関東地域への出店を拡大すべく、茨城県・群馬県・栃木県等の関東北部も出店候補地として見込んでおります。今後はこういった未開拓の地域に出店し、新たな事業部の基盤をつくることが重要であると考えておりますので、情報の収集、出店体制の強化を課題として取り組んでまいります。

 

 ④ 新業態の開発

今後も当社の継続的な成長を見込むには、新たな収益の柱となるべく新業態を開発し成長させることが非常に重要であると考えております。顧客ニーズが多種多様化する中、顧客が外食に対して要求しているものは何かということを常に探求し、情報収集の徹底を図ることで、新業態の開発に注力してまいります。

 

 ⑤ 本部機能の強化

新規出店による店舗の増加及び業態の多様化が進み、企業規模が拡大する中、本部機能の強化・充実を図ることが継続的な成長には必要であると認識しております。今後も営業部門及び管理部門における本部機能の強化を図り、収益力の向上、業務の効率化等を徹底追求することで、組織の強化を課題として取り組んでまいります。

 

 ⑥ コンプライアンス経営の推進・徹底

店舗数の拡大に伴い、それぞれの事象に応じたリスク管理やコンプライアンスの遵守体制が重要になります。社会貢献に資する企業の一員として、企業としての信頼性を高めるために、内部統制システムの構築・運用・強化に努め、役職員への法令遵守体制の周知徹底に取り組んでまいります。また2019年4月から「働き方改革」に伴う労働基準法の改正により時間外労働の上限規制が一層厳格化されることから、労働環境の向上及びコンプライアンス遵守に努めてまいります。

 

 ⑦ 食の安心安全の徹底追求

店舗数の拡大に伴い、食に対する安心や安全に関するリスクは高まる傾向にあります。しかし飲食業を生業とする当社において、「安全」を確保し、「安心」して飲食して頂くことは、当社の基本的かつ最大の責務であると考えております。そのため食材の品質管理はもとより、店舗における調理場自体の清潔感及び衛生管理を徹底することで、お客様に安心して飲食して頂くことに努めてまいります。

 

 

2 【事業等のリスク】

当社の経営成績、財務状態等に重要な影響を及ぼす可能性のあるリスクには次のようなものがあります。当社はこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避に努め、また発生した場合に適切に対処する所存であります。なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。

 

(1) 新規出店計画について

新規出店の物件確保については、各地域における有力不動産業者等からの外部情報のみならず、取引先銀行、取引先酒販店等からも幅広い情報収集に努めておりますが、当社のニーズに合致した条件の物件が必ずしも確保されるとは限りません。また仮に確保することができたとしても計画された店舗収益を確保できない可能性もあり、新規出店が計画通り行われないケースもあります。当社では、新規出店の物件確保及び収益性の検討は鋭意取り組みを致しますが、新規出店が計画通り遂行できない事態が発生した場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2) 業態開発について

当社の成長において主力業態たる「や台ずし」及び「ニパチ」を継続的に展開していく予定であります。しかし当社の収益の柱である両業態の業績が振るわず、展開が鈍化した場合には当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。また外食産業においては永続的に好調を維持する業態というものは存在せず、常にお客様の嗜好の変化や時流を鑑みて、業態を開発し、新たな収益の柱を構築していく必要があります。この新たな収益の柱としての新規業態開発が想定通りに推移しない場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3) 人材採用・育成について

当社は店舗作りの戦略として、地域や立地における特性や顧客ニーズに柔軟に対応するため、それぞれの地域で採用した従業員を全面に出して店舗運営を行っております。それが暖かみのある「元気をもって帰ってもらう店」を生み出すものであり、「人材」は当社における最も重要な経営資源として位置付けております。

外食産業において人材不足は慢性化していましたが、昨今の経済事情を踏まえ人材の流動化が活発化したことにより、人材採用を積極的に進めることは可能となっているものの、それは競合他社においてもその状況は同様であり、有能な経験者を採用することは困難な状況にあります。また人材を採用して、OJT及び各種会議で当社の文化及び考え方、かつ接客・調理等に関しても育成を行いますが、当社の求めるレベルが高いため、そのレベルに到達しない可能性も少なくありません。

当社において提供するサービスの水準は各店舗の人材に影響を受けますので、優秀な人材の確保及び育成は経営上の重要な課題であると認識しております。そのため人材の確保及び育成が計画通りに進まない場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(4) パート及びアルバイト従業員に対する社会保険加入義務について

当社は現在、パート及びアルバイト従業員のうち社会保険加入義務のある対象者を認識し、随時加入させております。しかし今後、パート及びアルバイト従業員の社会保険の適用基準が拡大した場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

(5) 法的規制等について

当社は、居酒屋チェーンを中心に業務を運営しておりますが、「食品衛生法」、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」、「労働基準法」、「消防法」、「食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律」、「景品表示法」等の多岐にわたる法的規制を受けております。

重大なコンプライアンス上の問題が発生した場合や、法的規制の改正に対応するための新たな費用が発生する場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

なお、当社に関わる法令・規制等のうち重要なものは以下の通りであります。

① 食品衛生法

当社が経営する店舗につきましては、食品衛生法に基づき、所管保健所より飲食店営業の営業許可証を取得 しております。店舗では日常の業務の中で衛生管理の徹底を図るとともに、必要に応じて各事業部長及びエリアマネージャーが衛生管理状況の確認を行い、また内部監査においても衛生管理状況を確認することで、食品の安全衛生に努めております。更に毎月実施する社内における会議においても各事業部長を中心に店舗従業員まで徹底した衛生管理の重要性を伝え、啓蒙活動を推進しております。これらの諸施策にもかかわらず、食中毒事故等が発生した場合、食品等の大量廃棄、所管保健所からの営業許可証の取り消し、営業の禁止、一定期間における営業停止処分、被害者からの多額の損害賠償等、当社における信用力の低下により、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

② 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律

深夜12時以降も営業する店舗につきましては、深夜営業について「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風俗営業法)」により規制を受けています。当社の店舗において、風俗営業法に関する法令違反等が発生した場合には、一定期間の営業停止等が命ぜられ、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(6) 食の安全性について

近年、食品の産地偽装問題や不正表示に関する問題、BSEや鳥インフルエンザ等による食肉汚染等及びノロウィルス等の食中毒が発生し、顧客の間にも食品に対する関心が非常に高まっている傾向にあります。当社においては信用ある業者との取引により、食材の安全性及び安定供給に努めております。しかし法を逸脱した取引先業者の存在が発覚し、や台やグループのブランド力が低下した場合、また政府によるセーフガード(緊急輸入制限措置)の発令等による顧客の外食離れが加速した場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(7) 外食産業の動向(中食などによる市場縮小)や競合の激化による業績悪化リスク

当社が属している外食業界は、景気の低迷に伴う消費不況、調理済み食材や惣菜等を持ち帰って食する中食市場の拡大、及び人口の本格的な減少時代への突入等、市場規模が成熟したことで市場自体が縮小傾向にあります。

当業界は参入障壁が低いこともあり、大手から個人経営まで多数の店舗がひしめきあっており、競争の激化がより一層高まっております。その中で当社は料理品質及び接客サービスの向上、更には新規業態開発等で顧客ニーズに合致した店舗作りを徹底し、集客力の強化に努めてまいりますが、その集客力が大幅に低下した場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(8) 特定人物への依存

当社の代表取締役である吉岡昌成は、創業以来、経営方針の策定や経営戦略の決定、業態開発及び立地開発等、更に財務戦略等の当社の業務執行について重要な役割を果たしてまいりました。

 当社では強固な組織体制の充実を図り、職務権限規程や業務分掌規程により権限委譲を随時進めており、相対的に同氏への過度な依存度は低下していくものと考えておりますが、その移行期間において、何らかの理由に基づき業務執行が困難な状況になった場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

 

(9) 減損損失について

当社は、固定資産の減損に係る会計基準を適用しております。店舗収益性が低下し、事業計画において計画した予算を大幅に乖離し、当社の基準として2期連続営業赤字になった場合には減損損失を計上する可能性があり、当社の財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(10) 賃貸借について

当社は店舗の出店については当事業年度末現在において2店舗を除き、その他全ての店舗が賃借物件となっております。物件の賃借については契約上、賃借時に差入保証金を預け入れることが通常であるため、総資産に占める割合が高くなっております。

今後の経済情勢に伴い、賃貸人の経営状況によっては当該店舗における営業の継続に支障をきたすとともに、退店時に差入保証金の一部及び全額が返還されない可能性があります。また当社都合により中途解約をした場合におきましても、契約上差入保証金の一部及び全額が返還されない可能性があります。更に店舗の新規出店、賃借する建物の老朽化等にともない店舗を移転せざるを得ない場合、既存店舗の賃借の更新を行う場合において、景気の変動等により賃料相場が上昇し、当社の財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(11) 商標権について

当社は各店舗において使用する名称については、その使用の際に外部の専門家に第三者の商標権を侵害しないかについて慎重に確認を取っております。また侵害の可能性のある名称の使用を避け、かつ可能な限り当社にて商標登録を行い、商標の使用権の確保及び第三者の商標権の侵害をしないよう努めております。しかし当社の店舗の名称が第三者の商標権のものと類似するということで、第三者からの当社に対する商標登録の無効審判、損害賠償、商標使用差止、営業差止等を請求され、これらが仮に認められた場合、当社の財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(12) 天候不順による影響

当社が属している外食業界において、食材の安定的な調達は非常に重要であります。しかし天候不順による野菜の不作及び海流の変化による魚介類の不漁等により、安定的な調達が困難になるとともに、仕入価格の高騰等の影響が生じる場合があります。価格及び量ともに安定した食材の調達ができなくなった場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(13) 天災等

当社の店舗は、関東地域・中部地域・関西地域・山陽地域・九州地域ともに都市部近郊に集中しており、比較的大きな地震が発生する可能性のある地域を含んでおります。当該地震が発生し、店舗運営に支障をきたす甚大な被害が発生した場合、当社の財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(14) 季節変動による影響

当社は、居酒屋業態を展開しており、ビールを始めとしたアルコール類を中心に取り扱っております。気温の上昇とともに、ビールを始めとしたアルコール類の消費が増加し、売上も増加するため、上半期は好調に推移する傾向にあります。一方で下半期は気温の低下により、熱燗等の日本酒の消費は増加しますが、ビール等の消費が減少することで、年末年始及び歓送迎会時期を除いて、売上が鈍化する傾向にあります。そのため上半期において業績が伸びない場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(15) 為替変動による影響

当社が属している業界は、海外からの輸入食材を利用している場合が多く、これまでは円高による恩恵を受けてきましたが、政権交代及び日銀の金融緩和による円安への動きが顕著になってきた状況においては、輸入食材が値上がりする可能性が高くなっております。今後も継続的に円安が続き、仕入業者から価格の値上げ要請が多数発生する場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(業績等の概要)

(1) 業績
 当事業年度におけるわが国内経済は、企業収益の向上、雇用情勢や所得環境の改善を背景に緩やかな回復基調が見受けられたものの、米国と中国の貿易政策の混迷、利上げ観測に伴う新興国経済の減速、英国のEU離脱問題による欧州経済の失速懸念、更には東アジア地域における紛争懸念等、依然として先行き不透明感が払拭できない状況にありました。
 外食業界におきましては、緩やかな回復基調を辿る一方、人材需給の逼迫に伴う人件費や採用コストの上昇及び人材不足、更には消費者の節約志向による消費動向の鈍化傾向や業界内の顧客獲得競争が一段と激しくなっている等、経営環境は引続き厳しい状況が続いております。
 このような環境のもと、当社の主力業態は「や台や」業態、「や台ずし」業態、「ニパチ」業態及び「これや」業態であり、地域特性を考慮した上で新規出店の業態を決定してまいりました。関東・中部・関西地域においては、特に「や台ずし」業態が好調であり、当業態を中心に新規出店に努め、また山陽・九州地域においては、「ニパチ」業態のニーズもあることから、「や台ずし」業態だけではなく当業態の新規出店にも努めてまいりました。
 「や台ずし」業態は新鮮な魚介類を用いた本格職人にぎりのすしを低価格で食すことができ、且つ居酒屋メニューも合わせて食すことができるという“寿司屋が居酒屋メニューを提供する”業態であります。良い商材を使い、春夏秋冬の季節に合わせてメニュー改定することで、お客様の来店動機に繋げたことから客数も堅調に推移致しました。
 「ニパチ」業態は均一低価格でコストパフォーマンスの高い料理を提供する居酒屋業態であります。当業態へのニーズは常に一定程度存在するものであり、特に景気回復の遅れが散見される地方都市においては、より低価格の業態のニーズが高く売上高も堅調に推移しました。
 「や台や」業態はお好み焼き・鉄板焼き居酒屋であります。当業態は店舗数こそ多くはありませんが、お値打ち感の高い商品の提供を徹底することで既存店強化に努めたことから客数・客単価ともに安定して推移致しました。
 「これや」業態は大阪の味を再現した串カツ居酒屋であります。当業態は1本100円(税抜)から提供しており、また鉄板料理・居酒屋メニューを充実させることで、串カツ業態の需要開拓に努めてまいりました。
 当社は業態を問わず、接客が非常に重要であるとの認識から、全ての業態において、や台やグループの基本理念である「元気を持って帰ってもらう店なんやで」を実現することに努めてまいりました。「あたりまえやを当り前に」という社是のもと「元気な声出し、清潔感、笑顔の接客」を着実に実行できるように、徹底して従業員(パート・アルバイト含む)の教育に努め、上質な接客サービスの向上を目指して取り組んでまいりました。
 一方で、利益率の低い店舗については戦略的に撤退や売却を進め、全社的な利益率の改善を図るとともに、2019年4月から「働き方改革」に伴う労働基準法の改正により時間外労働の上限規制が厳格化されることに対応すべく、人材の効率的な配置転換に努めてまいりました。
 また、新業態の開発にも積極的に取り組んでまいりました。顧客ニーズの多様化が進む中、次なる収益の柱を生み出すべく、また、継続的な成長に繋げるための取り組みを実践してまいりました(「やっぱステーキ!や」を開発実験、現在閉店)。当社は常に新たな収益の柱を確立するために、今後も顧客ニーズにしっかりアンテナを張り巡らせ、情報の収集に取り組んでいきたいと考えております。 
 建築事業部は、当事業部の存在を強みとして最大限活用し、店舗展開する際のイニシャルコストの徹底的な抑制、投資回収の早期実現等の達成に大きく寄与しました。

 以上の結果、店舗数につきましては、新規出店39店舗、退店5店舗、業態転換6店舗を実施し、2019年3月末日現在の店舗数は318店舗(フランチャイズ含む)となりました。

 また、当事業年度の売上高は17,934百万円(前年同期比14.4%増)、営業利益は2,083百万円(同26.6%増)、経常利益は2,401百万円(同22.6%増)となり、当期純利益は1,538百万円(同25.9%増)となりました。

 

 

事業部別の業績の概況は、次のとおりであります。

 

事業部課

売 上 高(千円)

構 成 比(%)

前年同期比(%)

 

関東事業本部

関東第一事業部

1,376,246

7.7

128.3

関東第二事業部

3,402,377

19.0

110.8

関東静岡事業部

938,846

5.2

113.1

 

中部事業部

3,109,651

17.3

117.4

関西事業本部

関西第一事業部

3,260,208

18.2

104.6

関西第二事業部

1,518,899

8.5

157.3

 

山陽事業部

1,198,992

6.7

101.6

 

九州事業部

3,086,542

17.2

112.3

飲食事業 小計

17,891,765

99.8

114.5

 

 

建築事業部

42,625

0.2

83.9

建装事業 小計

42,625

0.2

83.9

合計

17,934,390

100.0

114.4

 

(注)   上記の金額には消費税等は含まれておりません。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前事業年度末に比べて1,001百万円(21.1%)増加し、5,751百万円となりました。

各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果、得られた資金は前年同期に比べ415百万円(15.6%)減少し、2,255百万円となりました。これは主に、法人税等の支払額347百万円の増加及び仕入債務の増減額417百万円の減少によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果、使用した資金は前年同期に比べ107百万円(12.7%)増加し、957百万円となりました。これは主に、定期預金の預入による支出240百万円の増加によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果、使用した資金は前年同期に比べ199百万円(204.2%)増加し、296百万円となりました。これは主に、配当金の支払額93百万円の増加及び長期借入による収入100百万円の減少によるものであります。

 

 

(仕入及び販売の状況)

(1) 仕入実績

当事業年度における仕入実績を事業部別に示すと、次のとおりであります。

 

事業部課

仕入高(千円)

前年同期比(%)

関東事業本部

関東第一事業部

440,272

154.9

関東第二事業部

1,075,324

104.8

関東静岡事業部

 300,774

110.6

 

中部事業部

1,007,761

114.2

関西事業本部

関西第一事業部

1,024,013

104.6

関西第二事業部

 495,063

157.5

 

山陽事業部

397,678

103.3

 

九州事業部

1,008,143

111.9

合計

5,749,031

114.0

 

(注) 1 金額は仕入価格によっております。

2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

3 建築事業部では店舗工事等を外注しており、仕入実績がないため、記載を省略しております。

   

 

(2) 販売実績

① 事業部別の販売実績

当事業年度における販売実績を事業部別に示すと、次のとおりであります。

 

事業部課

販売高(千円)

前年同期比(%)

 

関東事業本部

関東第一事業部

1,376,246

128.3

関東第二事業部

3,402,377

110.8

関東静岡事業部

938,846

113.1

 

中部事業部

 3,109,651

117.4

関西事業本部

関西第一事業部

3,260,208

104.6

関西第二事業部

1,518,899

157.3

 

山陽事業部

 1,198,992

101.6

 

九州事業部

3,086,542

112.3

飲食事業計

17,891,765

114.5

 

 

建築事業部

42,625

83.9

 

建装事業計

42,625

83.9

  合計

17,934,390

 114.4

 

(注) 1 金額は販売価格によっております。

2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

 

② 業態別の販売実績

当事業年度における販売実績を業態別に示すと、次のとおりであります。

 

業態別

販売高(千円)

前年同期比(%)

や台や

428,498

92.6

や台ずし

12,887,742

122.7

ニパチ

3,822,400

100.5

これや

650,087

84.3

せんと

58,093

98.8

その他

87,566

103.6

合計

17,934,390

114.4

 

(注) 1 金額は販売価格によっております。

2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

3 その他の内容は主にフランチャイズによるロイヤリティ収入及び建装事業の売上高であります。なお、フランチャイズは「や台や」業態1店舗、「や台ずし」業態3店舗であります。

 

 

(財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析)

当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に準拠して作成されております。当事業年度の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、次の通りであります。なお文中の将来に関する事項につきましては、当事業年度末現在において当社が判断、予測したものが含まれております。

 

(1) 経営成績の分析

当社の当事業年度の売上高は、前年同期比14.4%増の17,934百万円となりました。当社の主力業態は「や台ずし」業態と「ニパチ」業態であり、その中でも当事業年度は「や台ずし」業態を中心に新規出店に努めてまいりました。

「や台ずし」業態は新規出店33店舗、業態転換を3店舗を実施し、店舗数が214店舗(フランチャイズ含む)となり、総店舗数の67.3%を占めております。新鮮な魚介をお値打ち感の高いメニューで提供することにより、当業態の売上高が12,887百万円(前年同期比22.7%増)となりました。

また、昨今の景気回復基調において、嗜好の多様化が進む中でも良い商材を使用し、お値打ち感の高い商品の提供を徹底したことで「や台ずし」業態が非常に好調に推移いたしました。新規出店に関しても戦略的に当業態を中心に出店したことから、総店舗数も過半数を超え、当社の業績に大きく貢献しました。

「ニパチ」業態は新規出店6店舗業態転換1店舗を実施し、店舗数が76店舗となり、総店舗数の23.9%を占めております。均一の低価格業態でありながら、ひと手間加えたコストパフォーマンスの高いメニューを提供することにより、当業態の売上高が3,822百万円(前年同期比0.5%増)となりました。

地方都市では「ニパチ」業態が低価格で気軽に飲食でき一定程度のニーズがあることから、山陽地域・九州地域を中心に出店し前事業年度を上回る業績となりました。

「これや」業態は、店舗数が15店舗となり、総店舗数の4.7%を占めております。大阪の庶民の味である串かつを気軽に楽しむことのできる業態であり、当業態の売上高が650百万円(前年比15.7%減)となりました。

「や台や」業態は、店舗数が12店舗(フランチャイズ含む)となり、総店舗数の3.8%を占めております。お好み焼き・鉄板焼きを中心にお値打ち感のあるメニューを提供することにより、当業態の売上高は428百万円(前年同期比7.4%減)となりました。

当社の当事業年度の売上原価は、売上高の増加に伴い、前年同期比13.5%増の5,730百万円となりました。売上高に占める売上原価の比率は32.0%でほぼ横ばいとなっております。

 

(経営上の目標及び達成状況の分析)

当社は、堅調に売上高が推移した結果得られた営業キャッシュ・フローをもとに新規出店や借入金の返済を実施しました。営業キャッシュ・フローで投資キャッシュ・フロー及び財務キャッシュ・フローを賄っており、フリーキャッシュ・フローの増加を意識した経営ができたものと考えております。

また当社は中期目標として売上高経常利益率10.0%超を維持することを掲げております。その上で当期は売上高は14.4%増加しておりますが、地代家賃や本部費を始めとした固定費の増加は抑制されており、損益分岐点が継続的に低下したことから、売上高経常利益率が13.4%となりました。当初計画は売上高経常利益率は12.1%を計画していたことから、大幅に上回る結果となりました。

 

(2) 財政状態の分析

当事業年度における資産の部は10,633百万円、負債の部は3,859百万円、純資産の部は6,773百万円であり、自己資本比率は63.7%となりました。

 

(流動資産)

流動資産につきましては前事業年度末に比べ1,259百万円(20.7%)増加し、7,346百万円となりました。これは主に現金及び預金が1,226百万円増加したことによるものであります。

 

(固定資産)

固定資産につきましては前事業年度末に比べ183百万円(5.9%)増加し、3,287百万円となりました。これは主に建物が56百万円、建物付属設備が79百万円増加したことによるものであります。

 

(流動負債)

流動負債につきましては前事業年度末に比べ163百万円(5.4%)増加し、3,182百万円となりました。これは主に買掛金が98百万円、未払金が92百万円増加したことによるものであります。

 

(固定負債)

固定負債につきましては前事業年度末に比べ54百万円(7.4%)減少し、677百万円となりました。これは主に、長期借入金が55百万円減少したことによるものであります。

 

(純資産)

純資産につきましては前事業年度末に比べ1,333百万円(24.5%)増加し、6,773百万円となりました。これは主に利益剰余金が1,332百万円増加したことによるものであります。

 

(3) キャッシュ・フローの状況の分析

当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前事業年度末に比べて1,001百万円(21.1%)増加し、5,751百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果、得られた資金は前年同期に比べ415百万円(15.6%)減少し、2,255百万円となりました。これは主に、法人税等の支払額347百万円の増加及び仕入債務の増減額417百万円の減少によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果、使用した資金は前年同期に比べ107百万円(12.7%)増加し、957百万円となりました。これは主に、定期預金の預入による支出240百万円の増加によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果、使用した資金は前年同期に比べ199百万円(204.2%)増加し、296百万円となりました。これは主に、配当金の支払額93百万円の増加及び長期借入れによる収入100百万円の減少によるものであります。

 

当事業年度は、営業活動によるキャッシュ・フローで、新規出店のための固定資産を取得するとともに、長期借入金の返済を着実に実施することで負債比率の圧縮に努めております。

 

(4) 戦略的現状と見通し

当社は、「赤ちゃんから おじいちゃんおばあちゃんまで 楽しくすごせる心・食・居を演出する」という企業理念に基づき、現在の時勢及び多様化する顧客ニーズに関する情報を適宜に収集して分析することで、迅速かつ最適な経営戦略の立案に努めております。出店に際しては、建築事業部と連携することにより、出店の機動性を高めており、今後も主力ブランドである「や台ずし」、「ニパチ」を中心に「や台や」及び「これや」の店舗を継続的に出店する方針であります。

今後も新規出店を継続していくことで企業規模の拡大を図るとともに、企業理念の実現に向けた人材の採用及び教育に注力して、将来の成長に対応できる体制の構築に努めてまいります。

 

4 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

 

5 【研究開発活動】

該当事項はありません。