当第2四半期累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、平成27年6月26日に提出の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第2四半期累計期間において、当社は自ら構築した、アプタマー創薬に関する総合的な技術や知識、経験、ノウハウ等からなる、創薬プラットフォーム「RiboARTシステム」を活用して、各パイプラインの研究開発の進捗を図るとともに、その新規用途や新規テーマの探索に努めてまいりました。
自社創薬では、RBM004(抗NGFアプタマー)に次ぐライセンス・アウト候補品目としてRBM006(抗ATXアプタマー)及びRBM007(抗FGF2アプタマー)を選定しております。RBM006は治療満足度が低く重篤な疾患である特発性肺線維症、及び強皮症を当初の適応疾患として、ヒトでの臨床試験に不可欠なGLP試験の実施に向けた開発を推進し、RBM007は難治性の骨疾患、癌性疼痛(特に癌の骨転移に伴うもの)、及び高齢者の失明の原因ともなりうる加齢黄斑変性症等を当初の適応疾患として開発を進めております。各テーマとも欧米の大手製薬企業を含む複数の製薬企業との間で、平成27年7月に新設した事業開発部を中心にライセンス・アウトに向けた交渉を継続しております。
なお、藤本製薬株式会社にライセンス・アウト済みのRBM004については、同社において着実に開発が進められております。また、RBM004に関する物質特許が、当第2四半期累計期間中に米国での特許査定を得ました。これにより、世界の主要な医薬品市場である日米欧において、本テーマを知的財産面で保護することとなりました。
自社創薬テーマに関する研究開発では、各テーマに付加価値をつけるためのモデル動物を利用した研究、及び新規開発コードを付す候補品目の選定に向けた研究を重点的に実施しております。
共同研究では、大塚製薬株式会社との免疫・炎症性疾患などを対象としたRBM001に係る共同研究、並びに血液疾患を対象としたRBM002及び線維症を対象としたRBM003に係る共同研究についても引き続き開発を進めております。なお、RBM003に係る物質特許が、当第2四半期累計期間中に日本で特許査定を得ました。
また、大正製薬株式会社との共同研究も順調に推移しております。
新規事業に関しては、抗体精製用に開発してきたIgGアプタマーの技術及び成果の応用として、タンパク質の精製に使用するIgGアプタマー樹脂及びカラムの試作が、中小企業庁からの東京都受託事業である平成26年度補正「ものづくり・商業・サービス革新補助金」の助成事業として正式に採択決定を得ました。これにより、平成27年9月30日から平成28年6月30日までの9ヶ月間の助成期間において、商品化に連なるIgGアプタマー樹脂及びカラムの試作品を作成し、製薬企業や大学等にサンプルを提供することにより、抗体、Fc融合タンパク質の分離・精製に関する研究用試薬や工業用分離・精製剤としての商業化の可能性について、さらに評価、検討を進めてまいります。また、本事業に関連して国内外の製薬企業との提携に向けた交渉も開始しております。
また、iPS細胞及び分化細胞の純化に関する技術開発に関しては、最初に標的とする細胞及び疾患の選定を終え、実用化技術の早期確立を目指して大学等との連携の下で本格的な技術開発に着手いたしました。
さらに、東京大学医科学研究所に平成24年4月に開設した社会連携講座(「RNA医科学」社会連携研究部門)との共同研究において、新規な技術開発を引き続き推進しております。
これらの結果、当第2四半期累計期間において、共同研究収入等による事業収益は68百万円(前年同四半期比81.7%減)、事業費用として研究開発費は172百万円、販売費及び一般管理費は114百万円計上し、営業損失は217百万円(前年同四半期は営業利益141百万円)となりました。
また、営業外収益として共同研究先からの核酸合成等に係る実費補填にあたる受取研究開発費17百万円(当第2四半期会計期間の受取研究開発費は10百万円)を含む19百万円を計上したこと等により、経常損失は198百万円(前年同四半期は経常利益136百万円)、四半期純損失は199百万円(前年同四半期は四半期純利益128百万円)となりました。
なお、当社は創薬事業及びこれに付随する事業を行う単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
(2)財政の状況
① 資産の部
当第2四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末に比べて230百万円減少し、3,188百万円となりました。これは、有価証券が1,399百万円増加した一方で、現金及び預金が1,620百万円、売掛金が27百万円減少したこと等によるものです。なお、当第2四半期会計期間末において保有している有価証券は、保有する資金を、研究開発への充当時期まで、適切な格付けを得た安全性の高い金融商品で運用することを目的として取得したものです。
② 負債の部
当第2四半期会計期間末における負債は、前事業年度末に比べて72百万円減少し、83百万円となりました。これは、未払金が6百万円増加した一方で、前受金が54百万円、未払法人税等が3百万円減少したこと等によるものです。
③ 純資産の部
当第2四半期会計期間末における純資産は、前事業年度末に比べて157百万円減少し、3,105百万円となりました。これは、資本金及び資本剰余金がそれぞれ21百万円増加した一方で、利益剰余金が199百万円減少したこと等によるものです。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比較し1,671百万円減少し、366百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は258百万円(前年同四半期は198百万円の収入)となりました。主な資金増加要因は、共同研究収入に係る売上債権の減少27百万円、アプタマー合成費等に係る未払金の増加6百万円、減価償却費5百万円によるものです。一方で主な資金減少要因は、税引前四半期純損失198百万円、共同研究収入に係る前受金の減少54百万円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は1,453百万円(前年同四半期は1百万円の支出)となりました。主な資金増加要因は、有価証券の償還による収入1,399百万円、定期預金の払戻による収入500百万円によるものです。一方で主な資金減少要因は、有価証券の取得による支出2,798百万円、定期預金の預入による支出551百万円があったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は41百万円(前年同四半期は2,819百万円の収入)となりました。これは、新株予約権の一部について権利が行使されたことに伴う株式の発行による収入41百万円によるものです。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期累計期間において、当社が対処すべき課題に重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期累計期間の研究開発費の総額は172百万円であります。
自社創薬では、各テーマに付加価値をつけるための同一ステージ内での研究を進めるととに、新規開発コードを付す候補品の選定に向けた研究も継続的に実施しております。
また、新規事業に関し、平成26年度補正「ものづくり・商業・サービス革新補助金」の助成事業への採択を得て、IgGアプタマーの抗体、Fc融合タンパク質の分離・精製に関する研究用試薬や工業用分離・精製剤としての商業化の可能性について評価、検討を進めております。
これによる、当社の研究開発活動の状況への重要な変更はありません。
なお、創薬事業(自社創薬及び共同研究)のパイプラインのうち、基礎・探索研究段階を終え前臨床試験に進んでいるプロジェクトは下記のとおりです。