当社グループは、以下の課題について積極的に取り組み、主力の「築地銀だこ」事業をベースに、成長ドライバーの多層化を図ってまいります。
1.「築地銀だこ」事業の強化継続
当社グループの主力である「築地銀だこ」事業に経営資源を集中させる戦略を継続して推進してまいります。新商品開発やより効果的なマーケティング活動の実行により、4期連続既存店前年比100%の達成を目指してまいります。
2.「ギンダコスピリッツ」事業の成長加速
子会社の株式会社ギンダコスピリッツの銀だこ酒場業態「銀だこハイボール酒場」「銀だこ大衆酒場」「ギンダコハイボール横丁」や酒場業態の新業態として開発した「おでん屋たけし」等の積極的な出店を行い、事業規模の拡大と安定的な収益の確保を図ってまいります。また、新規開発やM&Aによるコンテンツ拡充に取り組んでまいります。
3.製造販売事業の拡大
製造販売事業においては、前期から開始したコンビニエンスストアでの冷凍たこ焼の販売が順調に拡大いたしました。また、冷凍クロワッサンたい焼の販売も開始し、コンビニエンスストアでの取り扱いも開始しております。製造販売事業の拡大を目指して、製造キャパシティの拡大、流通販路の拡大、ラインナップの拡大に取り組んでまいります。
4.海外事業の推進
海外事業においては、ASEANでの積極的な出店に取り組んでおります。11月にシンガポールにおいて「築地銀だこ」1号店がオープンいたしましたが、今後もパートナーシップによるASEANでの店舗展開を推進してまいります。
当社グループの事業展開その他に関するリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項及びその他の投資者の判断に重要な影響を及ぼすと考えられる事項を記載しております。これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針でありますが,当社の株式に関する投資判断は、本項以外の記載内容も併せて、慎重に検討したうえで行われる必要があると考えております。
なお、以下に記載のうち将来に関する事項は、特段の記載がない限り、現時点において入手可能な情報に基づき、当社グループが判断したものであります。
1.各種法的規制について
当社グループは、「食品衛生法」、「食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律」、「中小小売商業振興法」、「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」、「労働基準法」、「個人情報の保護に関する法律」等の法規制の適用を受けています。これらの法的規制の強化、変更、又は新たな法規制の導入により、それに対応するための費用が発生した場合には、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。
特に、当社グループが運営する店舗は、食品衛生法の規定に基づき、所管保健所より飲食店営業の営業許可を取得しており、日々のオペレーションにおいて、「築地銀だこマニュアル」等に基づき、衛生管理体制の強化を図っております。
しかしながら、食中毒事故等が発生した場合には、食品等の廃棄、営業許可の取り消し、営業の禁止、もしくは一定期間の営業停止の処分、被害者からの損害賠償請求等により、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。
2.主要原材料等の市況変動
当社グループの主要商材であるたこの仕入額が、当社グループ全体の仕入原価に占める割合は極めて大きく、たこの市場動向が原価に大きく影響を与えております。たこの仕入価格は、従来は主に西アフリカ地域諸国及び中国の原料相場と、二次加工地である中国及びベトナム工場での加工費に依存され、漁獲高、為替変動等の影響により、その価格が大きく変動するリスクがありました。当社グループにおいては、リスク回避のために新たな調達先を世界的規模で積極的に開拓しております。新たな開拓地域へ日本式漁法を導入し効率的な漁労環境を確立するとともに、当地の提携工場に生産ラインを設置し、水揚げから加工、日本への輸出までのサプライチェーンを一気通貫で構築することによる加工経費の低減及び特恵関税の適用等、仕入原価への好影響が期待されます。この様に仕入先を複数の国・地域に分散しているほか、調達ルートを複数保有し、価格交渉力を高めることで、安定的な仕入れ価格および数量の確保に努めております。しかしながら想定以上に相場が高騰した場合には、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。
3.出退店政策の基本方針
当社グループは、予め一定以上の集客を見込めるショッピングセンター(以下「SC」という。)、スーパーマーケット、ホームセンター、百貨店、駅構内等の商業施設及び路面に出店しており、立地条件、賃貸条件、店舗の採算性等の観点から、好立地を選別した上で、出店候補地を決定しております。そのため、計画した出店数に見合った出店地を十分に確保できない可能性もあり、その場合には、当社グループの業績見通しに影響を及ぼす可能性があります。
4.市場環境の変化、競合の状況
当社グループは、主要な事業を日本国内において、また海外においても一部事業を展開しています。そのため、事業を展開している国内、海外の景気や個人消費の動向などの経済状態や外食業界の環境(新型コロナウイルス感染拡大の影響を含む。)が悪化した場合、また、顧客の嗜好の変化等に当社が対応できなかった場合、さらに出店地の周辺環境の変化等により店舗の集客力が低下する場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
5.特定の取引先・製品・技術等への依存に関する重要事項
①主要製品への依存
当社グループは、主にたこ焼を販売する業態である「築地銀だこ」の店舗の売上構成比が高い状況であるため、たこそのものやたこ焼に対する消費者の嗜好に変化が生じた場合には、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。
②特定の仕入先からの仕入の依存
当社グループは、協力会社である日照栄興食品有限公司からのたこの仕入高が、仕入高全体に対して、高い割合を占めておりましたが、現在では仕入先を複数の国、また自社アフリカ工場を含む複数の企業に分散し、調達ルートを複数保有しており、また新たな仕入先を世界的規模で積極的に開拓するなど、供給源の集中により惹起されるリスクを分散しております。
しかしながら、何らかの要因により、調達ルート先との取引が継続できなくなった場合は、当社グループの業績等や事業展開に影響を及ぼす可能性があります。
③ショッピングセンター等への出店について
当社グループは、SC等の大規模小売店に多数の店舗を展開しております。今後、SCを取り巻く環境の変化や業界再編、SCの集客力の変動、及びSCの運営企業の出店戦略の変更等により当社グループの出店するSCが閉鎖される事態が生じた場合には、当社グループの業績等及び事業展開に影響を及ぼす可能性があります。
6.フランチャイズ・チェーン展開に関する重要事項
当社グループは直営店による事業拡大とともに、加盟者との間で「フランチャイズ契約」を締結し、店舗展開を行っております。当社グループは同契約により、加盟者に対し、スーパーバイザー等を通じて、店舗運営指導や経営支援等を行っております。
また、当社から独立した加盟者を中心に設立され、当社グループの業態を運営する者をメンバーとするオーナー会は、「地域貢献委員会」「チェーン経営向上委員会」、「総務広報委員会」の3つの委員会の活動を通じて、相互協調とチェーンの向上・発展に努めており、当社グループと加盟者との関係は円満に推移しております。
しかし、当社グループの指導や支援が及ばない範囲で、加盟者において当社グループ事業の評判に悪影響を及ぼすような事態が発生した場合には、当社グループ及びブランドのイメージに悪影響を与え、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。
7.特定人物への依存
当社の創業者で代表取締役社長である佐瀬守男は、経営方針や経営戦略の決定をはじめとして、当社グループの事業活動全般において重要な役割を果たしております。
現時点において、当社グループの事業は、当社グループの役職員により計画及び運用されておりますが、当社代表取締役社長である佐瀬守男に不測の事態が生じた場合には、円滑な事業の推進に支障を来たす可能性があります。
8.有利子負債依存度の状況
当社グループは、新規出店資金やM&A資金を含めた、設備投資及び新規事業展開に必要な資金を、自己資金の他、金融機関からの借入金によって調達しております。銀行借入についてはコミットメントライン等の借入枠を設定しており、自己資金を超えた資金需要が出た場合には今後も当該借入枠を利用して出店等を行う予定であります。
また、現時点での借入金の大半は変動金利となっているため、金利の変動により資金調達コストが上昇した場合には、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。
9.重要な財務制限条項
当社は、株式会社三井住友銀行及び株式会社みずほ銀行を主幹事とする銀行団とシンジケート方式によるコミットメントライン契約及びタームローン契約を結び、また、株式会社三菱UFJ銀行とコミットメントライン契約を締結しており、借入を実行しております。本借入には、純資産の維持、経常利益の維持に関する財務制限条項が付されております。
同条項に定める所定の水準が達成できなかった場合には、借入金利の引上げや借入金の期限前弁済を求められる可能性があるため、今後の業績や財務状況により、本財務制限条項へ抵触することとなった場合には、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。
10.資産の減損、含み損の存在、発生可能性
当社グループは、固定資産の減損に係る会計基準を適用しております。今後とも収益性の向上に努める所存でありますが、店舗業績の不振等により、固定資産及びリース資産の減損会計による損失を計上することとなった場合には、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。
また、当社グループでは、既存事業の海外展開や、新規事業の展開などによる事業拡大を図っております。M&Aによる企業買収や新規事業の展開の結果、連結上ののれんやテリトリーフィーや店舗開設フィーの長期前払費用が生じて、当該のれんが買収時における評価を大幅に下回り、減損の対象となった場合や、計画通りに事業が進展せずに当該前払費用が減損の対象となった場合には、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。
11.自然災害について
当社グループの出店地域及び仕入先が所在する地域において大規模な地震等の災害が発生し、店舗や設備の損壊、道路網の寸断、交通制御装置の破損等により、店舗運営並びに仕入等が困難になった場合には、一時的に店舗の売上が減少する可能性があります。また、災害等の被害の程度によっては、修繕費等の多額の費用が発生する可能性があり、結果として当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。
12.カントリーリスクについて
当社グループは、アジアを中心とした海外へ積極的に店舗展開しており、また、食材の一部を海外から仕入れております。
海外市場における事業活動には、進出国における政治、経済、法律、文化、宗教、習慣や為替等の潜在リスクがあり、当社グループは現地の動向を随時把握し、適時適切に対応していく方針でありますが、これらに関して不測の事態が発生し、想定通りの事業展開が行えない場合には、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。
13.為替変動リスクについて
当社グループが提供する商品の原材料のたこは海外から輸入されているため、その価格は為替変動の影響を受けております。当社は、為替予約により、為替変動リスクを回避する努力を行っておりますが、適切かつ機動的な為替予約を必ず行えるという保証はなく、為替の変動が当社グループの業績等に影響を与える可能性があります。
14.労働者の雇用について
当社グループは、業種柄多くの短時間労働者が就業しております。今後の店舗展開に伴い適正な労働力を確保できないあるいは人件費が増加する可能性があります。また、労働関連法規の改定や年金制度の変更が行われた場合には、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。
業績等の概要
(1)業績
当連結会計年度における我が国経済は、企業収益や雇用環境の改善傾向が続き、個人消費も緩やかな回復基調にあるものの、世界の政治・経済情勢への懸念など、先行きが不透明な状況が続きました。外食業界におきましても、原材料価格や物流費の上昇、長引く人手不足に伴う人件費の上昇に加え、天候不順等の自然災害の影響や消費増税による消費マインドの変化等、依然として厳しい事業環境が続いております。
このような状況の下、当社グループでは、主力である「築地銀だこ」事業に経営資源を集中させる戦略を継続して推進いたしました。
主力ブランドの「築地銀だこ」においては、特に銀だこ酒場業態において積極的な出店に取り組み、はじめての空中階店舗であるギンダコハイボール横丁秋葉原店を11月にオープンいたしました。また、酒場業態の新業態の開発として、4月に池袋西口に「おでん屋たけし」1号店を、10月には有楽町に2号店を、11月には大阪なんばに3号店を出店し、いずれも好調に推移しています。当該期間中に「築地銀だこ」ブランドで国内500店舗を達成し、12月には500店舗達成記念感謝祭を実施し、“ぜったいうまい!! たこ焼(ソース、8個入り)”を感謝を込めたサンキュー価格(390円+税)でご提供いたしました。また、期間限定商品の発売などの取り組みも積極的に行いました。既存店前年同月比については、10月は消費増税や大型台風の影響等で弱含みで推移いたしましたが、前述のような取り組みにより11月、12月には持ち直し、当連結会計年度においては既存店前年比100.3%と目標であった100.0%を超える結果となりました。
製販事業においては、前期から開始したコンビニエンスストアでの冷凍たこ焼の販売が順調に拡大いたしました。また、冷凍クロワッサンたい焼の販売も開始し、コンビニエンスストアでの取り扱いも12月から開始いたしました。
海外事業においては、ASEANでの積極的な出店に取り組んでおり、11月にはシンガポールにおいて「築地銀だこ」1号店がオープンし、順当なスタートを切りました。
この結果、当社グループの当連結会計年度末の店舗数につきましては、出店60店舗(国内38店舗・海外22店舗)、退店34店舗(国内20店舗・海外14店舗)により、659店舗(国内593店舗・海外66店舗)となりました(業態変更による出退店は含んでおりません)。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は32,434百万円(前連結会計年度比2.2%増)、営業利益は1,669百万円(前連結会計年度比93.9%増)、経常利益は1,600百万円(前連結会計年度比114.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は678百万円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純損失678百万円)となりました。
店舗数の推移は、以下のとおりであります。
(店舗数の推移)
|
区分 |
ブランド |
前連結会計年度 |
当連結会計年度 |
|
国内 |
築地銀だこ |
427 |
433 |
|
銀だこハイボール酒場・銀だこ大衆酒場・ギンダコハイボール横丁 |
55 |
67 |
|
|
銀のあん |
21 |
20 |
|
|
大釜屋 |
12 |
12 |
|
|
日本橋からり |
7 |
6 |
|
|
COLD STONE CREAMERY |
17 |
16 |
|
|
The Coffee Bean & Tea Leaf |
4 |
4 |
|
|
おでん屋たけし |
0 |
3 |
|
|
ごっつい |
14 |
15 |
|
|
その他 |
17 |
17 |
|
|
小計 |
574 |
593 |
|
|
海外 |
築地銀だこ |
33 |
44 |
|
銀カレー |
16 |
14 |
|
|
銀のあん |
1 |
2 |
|
|
銀だこハイボール酒場 |
1 |
1 |
|
|
その他 |
7 |
5 |
|
|
小計 |
58 |
66 |
|
|
合計 |
632 |
659 |
|
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高(以下「資金」という)は641百万円増加し、2,284百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、増加した資金は2,365百万円であります。この増加は主に税金等調整前当期純利益1,095百万円、減価償却費1,008百万円、減損損失386百万円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、減少した資金は2,096百万円であります。この減少は主に有形固定資産の取得による支出が1,939百万円あったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、増加した資金は375百万円であります。この増加は主に株式発行に伴う収入が3,223百万円あった一方で、短期借入金の減少額が1,840百万円、長期借入金の返済による支出が918百万円あったことによるものであります。
生産、受注及び販売の実績
(1)仕入実績
当連結会計年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
仕入高(千円) |
前年同期比(%) |
|
飲食事業 |
12,374,400 |
99.3 |
|
合計 |
12,374,400 |
99.3 |
(注)1.金額は仕入価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)販売実績
当連結会計年度の販売実績を契約形態ごとに示すと、次のとおりであります。
|
|
契約形態 |
販売高(千円) |
前年同期比(%) |
|
国内 |
直営・PC |
25,291,879 |
105.1 |
|
FC |
4,361,870 |
98.9 |
|
|
その他 |
1,339,280 |
90.2 |
|
|
小計 |
30,993,030 |
103.5 |
|
|
海外 |
直営 |
1,247,981 |
82.7 |
|
FC |
135,027 |
101.5 |
|
|
その他 |
58,285 |
42.1 |
|
|
小計 |
1,441,294 |
81.0 |
|
|
合計 |
32,434,324 |
102.2 |
|
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たって、将来事象の結果に依存するため確定できない金額については、仮説の適切性、情報の適切性及び金額の妥当性に留意しながら、合理的に会計上の見積りを行っておりますが、実際の結果は見積りと異なる場合があります。
(2)財政状態に関する分析
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比較して1,269百万円増加し17,730百万円となりました。その主な要因は、現金及び預金が641百万円増加、有形固定資産が559百万円増加したこと等によるものであります。
(負債)
当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末と比較して2,809百万円減少し9,976百万円となりました。その主な要因は、短期借入金が1,840百万円、長期借入金が954百万円減少したこと等によるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末と比較して4,078百万円増加し、7,753百万円となりました。その主な要因は、公募増資、第三者割当増資及び新株予約権の行使に伴い資本金が1,611百万円増加、資本剰余金が1,608百万円増加したこと、さらに親会社株主に帰属する当期純利益の計上に伴い利益剰余金が678百万円増加したこと等によるものであります。
(3)経営成績の分析
当連結会計年度の経営成績は、本報告書の「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 業績等の概要(1)業績」に記載しておりますが、その主な要因は次のとおりです。
(売上高)
当連結会計年度の売上高は32,434百万円となり、前連結会計年度に比べ2.2%の増加となりました。
(営業利益)
当連結会計年度の営業利益は1,669百万円となり、前連結会計年度に比べ93.9%の増加となりました。
(経常利益)
当連結会計年度の経常利益は1,600百万円となり、前連結会計年度に比べ114.9%の増加となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は678百万円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純損失678百万円)となりました。
(4)キャッシュ・フローの状況についての分析
当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高(以下「資金」という)は641百万円増加し、2,284百万円となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、増加した資金は2,365百万円であります。この増加は主に税金等調整前当期純利益1,095百万円、減価償却費1,008百万円、減損損失386百万円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、減少した資金は2,096百万円であります。この減少は主に有形固定資産の取得による支出が1,939百万円あったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、増加した資金は375百万円であります。この増加は主に株式発行による収入が3,223百万円あった一方で、短期借入金の減少が1,840百万円、長期借入金の返済による支出が918百万円あったことによるものであります。
(5)キャッシュ・フローの状況についての分析に基づく資本の財源及び資金の流動性について
キャッシュ・フローの状況の分析につきましては、本報告書の第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 業績等の概要(4)キャッシュ・フローの状況についての分析」に記載の通りであります。
なお、当社グループの事業活動における運転資金の需要の主なものは、生産に必要な運転資金(原材料・人件費及び外注費)、従業員給与等の販売費及び一般管理費があります。また、設備資金需要としましては、海外子会社を含む新規店舗の出店及び既存店舗の改装およびМ&A等があります。
これらの事業活動に必要な資金は、内部資金の活用を基本としておりますが、必要に応じて資本市場からの資金調達及び金融機関からの借入による資金調達も行っております。十分な手元流動性資金と金融機関の借入枠を有しているため、今後の運転資金及び投資資金需要にも十分対処できる状況であります。
(6)経営戦略の現状と見通し
当社グループは、「“日本一うまい”食を通じて“ほっとした安らぎ”と“笑顔いっぱいのだんらん”を提供できることを最上の喜びとする。」という企業理念に基づいた経営を行っております。核家族化や個食化が進み、食事においても利便性が優先される時代の中で、当社は本来食事の持つ「おいしさ」、「あたたかさ」、「楽しさ」を大切にし、家族や世代をつなぐ「共食」の文化を広げていくために、安全で美味しい商品を提供し続けてまいります。
川上から川下までしっかりと自社で責任を持ち、こだわりを持った職人の技術を磨き、心温まるサービスを提供する体制をグループ一丸となり築き、多くのお客様に安心して喜んでいただくことで信頼されるブランドを作り上げ、全ての人たち(お客様・従業員・オーナー・取引先・生産者・株主・地域等)が幸せになることが当社の想いです。
(7)経営者の問題認識と今後の方針について
当社を取り巻く環境は少子高齢化・地方都市の人口減少など受け、外食産業間における顧客や人材の争奪が激しさを増しております。当社はこのような時代だからこそ「企業個性」を磨き、さらに強く発揮することが最も重要であると考えております。
当社は、創業以来、挑戦と失敗を繰り返し、その失敗から学び、成長を遂げてまいりました。その中で培った個性が「自由な発想力」、「行動力」、「スピード感」、「現場力」、そして、何よりも大切にしているものは「人を想う心」です。これらの「企業個性」には、時代や環境の変化への「対応力」があると信じております。
また、世界のマーケットでは、「和食」は日本の重要輸出品目であり、健康食としての和食ブームは今後もますます拡大していくことと考えております。
「人を想う心」を持った人材を育て上げ、日本の良き「共食」文化を世界に広げてまいります。
(1)店舗運営に関する契約
当社は、加盟者との間で、「築地銀だこフランチャイズ契約」を締結し、所定の店舗所在地において、「築地銀だこ」の標章及び「築地銀だこフランチャイズシステム」を使用し、店舗を運営する権利等を付与しております。当該契約には次の3つの種類があり、各契約の内容の要旨は、次のとおりであります。
|
契約の種類 |
概要 |
契約期間 |
契約条件 |
|
|
加盟金 |
ロイヤリティー 又は業務委託料 |
|||
|
FCA契約 |
・加盟者が店舗内装設備及び什器の所有権を有する ・加盟者がデベロッパー又は建物賃貸人との間で店舗に関する契約(賃貸借契約等)を締結する |
契約締結日から開始し、営業開始予定日の5年目の応答日の前日に終了する(期間満了後1年間の自動更新あり) |
200万円 |
ロイヤリティー 月間売上高の5% (条件により変動) |
|
FCB契約 |
・加盟者が店舗内装設備及び什器の所有権を有する ・当社がデベロッパー又は建物賃貸人との間で店舗に関する契約(賃貸借契約等)を締結する |
契約締結日から開始し、営業開始予定日の5年目の応答日の前日に終了する(期間満了後1年間の自動更新あり) |
200万円 |
ロイヤリティー 月間売上高の5% (条件により変動) |
|
PC(パートナーコントラクト)契約 |
・当社が店舗内装設備及び什器の所有権を有する ・当社が加盟者(PCオーナー)に店舗の運営業務を委託 |
契約締結日から開始し、営業開始予定日の5年目(IPC契約の場合は3年目)の応答日の前日に終了する(期間満了後1年間の自動更新あり) |
200万円 (IPC契約の場合の独立権利金は100万円) |
業務委託料 店舗の収益性に応じて設定 |
(2)エリアフランチャイズ契約
当社は、各テリトリー内において、当社が保有する各ブランドを使用し、店舗を運営する権利等を付与しております。
|
契約相手先の名称 |
テリトリー 及びブランド |
契約期間 |
契約条件 |
|
|
権利金 |
ロイヤリティ |
|||
|
株式会社 タコプランニング |
埼玉県 (築地銀だこ) |
2002年4月1日から満6年間 (期間満了後3年間の自動更新あり) |
契約締結時に一定額を支払う |
エリア内店舗の月間売上高の一定率に相当する金額とその消費税を支払う |
|
Siam Santa Foods Co., Ltd |
タイ王国 (築地銀だこ) |
2013年11月15日から満2年間 (双方合意による更新の規定あり) |
契約締結時に一定額を支払う |
エリア内店舗の月間売上高の一定率に相当する金額を支払う |
|
Splendid Co., Ltd. |
タイ王国 (銀のあん(クロワッサンたい焼含む)) |
2014年8月15日から満8年間 (期間満了後5年間の自動更新あり) |
契約締結時に一定額を支払う |
エリア内店舗の月間売上高の一定率に相当する金額を支払う |
|
契約相手先の名称 |
テリトリー 及びブランド |
契約期間 |
契約条件 |
|
|
権利金 |
ロイヤリティ |
|||
|
Cipher Nippon Investment L.L.C. |
GCC(湾岸協力理事会)諸国:サウジアラビア、アラブ首長国連邦、バーレーン、オマーン、カタール、クウェート (築地銀だこ及び銀のあん(クロワッサンたい焼))) |
2016年8月16日から満5年間 |
契約締結時に一定額を支払う |
エリア内店舗の月間売上高の一定率に相当する金額を支払う |
|
PT Foods Beverages Indonesia |
インドネシア (築地銀だこ)
|
2017年11月28日から満5年間(期間満了後5年間の自動更新あり) |
契約締結時に一定額を支払う |
エリア内店舗の月間売上高の一定率に相当する金額を支払う |
|
ピセ株式会社 |
シンガポール (築地銀だこ) |
2019年6月1日から満5年間(期間満了後1年間の自動更新あり) |
契約締結時に全額を支払う |
エリア内店舗の月間売上高の一定率に相当する金額を支払う |
(3)「COLD STONE CREAMERY」に関するMaster License Agreement
|
契約会社名 |
相手先の名称 |
相手先の所在地 |
契約期間 |
契約内容 |
契約条件 |
|
株式会社ホットランド |
Kahala Franchising, LLC |
米国 |
2005年5月2日から25年間 |
日本国内において「COLD STONE CREAMERY」のアイスクリーム店を運営する権利及びサブライセンスをする権利を付与する契約 |
当社より以下の金額を 支払う
① 契約時にマスターライセンスフィー及び店舗開設フィーとして一定額
② 定期フィーとして、 以下の金額のうちい ずれか大きい金額 a 月間総収入の一定 率相当額 b サブライセンシー に請求している月間 ロイヤリティの一定 率相当額
③ マーケティングフィーとして、店舗形態ごとに予め定められた月間総収入の一定率相当額 |
(注) 当社は、2019年12月1日を効力発生日として、当社の完全子会社であったコールド・ストーン・クリーマリ
ー・ジャパン株式会社を吸収合併し、当該完全子会社が締結していた上記契約を承継しました。
(4)「東京油組総本店」の複合商業施設における排他的独占的なフランチャイズ権の付与等に関する契約
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契約会社名 |
相手先の名称 |
相手先の所在地 |
契約期間 |
契約内容 |
契約条件 |
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株式会社ホットランド |
株式会社サッポロ実業 |
東京都豊島区 |
2019年8月20日から10年間 |
日本国内において「東京油組総本店」を運営する権利及びサブライセンスをする権利を付与する契約 |
当社より以下の金額を支払う。
①契約時にマスターライセンスフィー及び店舗開設フィーとして一定額
②定期フィーとして毎月一定額 |
(5)海外における合弁契約等
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契約会社名 |
相手先の名称 |
相手先の所在地 |
契約締結日 |
合弁会社名 |
契約内容 |
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株式会社ホットランド |
LOOB Ventures Sdn.Bhd. |
マレーシア |
2016年1月20日 |
LH Venture Sdn.Bhd. |
マレーシアでの当社ブランド築地銀だこ・日本橋からり等の直営店の運営及びFC展開を行うことを目的とした合弁会社設立のための契約 |
また、当社は、2019年10月18日開催の取締役会において、当社100%出資の連結子会社であるコールド・ストーン・クリーマリー・ジャパン株式会社との間で、2019年12月1日を効力発生予定日とする、当社を吸収合併存続会社、コールド・ストーン・クリーマリー・ジャパン株式会社を吸収合併消滅会社とする吸収合併契約締結を決議いたしました。
詳細は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(企業結合等関係)」に記載のとおりであります。
当連結会計年度においては、未だ確立されていない真だこの完全養殖技術の開発及び産業化に向けた研究や、それらを活かした商品開発・高付加価値機能食品などの様々な研究開発活動を行ってまいりました。当社は上天草水産研究所を設立し、科学技術振興機構(JST)から補助金を受けて宮城大学他と産学官で共同したプロジェクトを行っております。
上天草水産研究所による研究開発項目は次のとおりであります。
① 真だこの完全養殖
宮城大学・東北大学・東海大学・石巻養殖業者等との共同プロジェクト
科学技術振興機構(JST)の受諾(2013年~)研究活動
② たこを主原料とした高付加価値商品の研究開発
天然由来のタウリン・DHA・コンドロイチン・低カロリー食品
当連結会計年度における当社グループが支出した研究開発費の総額は