文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(1)経営方針
「これまでのやり方や常識に全くとらわれず」「良いもの面白いもの望まれるものを徹底的に追求していく」というミッションの下、インターネットを軸に新しいエンターテインメントを生み出し、提供する、最強のエンターテインメント企業を目指しております。
(2)中長期的な会社の経営戦略
当社オリジナルのビジネスモデルを活かして、より一層、出版事業の拡大を図ると共に、出版事業を通して蓄積した自社IP(小説・漫画・キャラクターなど)を活用して、関連会社である株式会社アルファゲームスを中心としたゲーム事業への展開に加え、キャラクター事業や映像事業などの分野にも積極的に展開することを目指しております。
(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社は、より高い成長性を確保する観点から「売上高」の伸び率において、市場全体の伸び率を上回ることを重視しております。加えて、企業価値の拡大を図るという観点にも立ち、「営業利益」及び「当期純利益」も重要な経営指標としております。
(4)経営環境
当社が属する出版業界におきましては、厳しい状況が続いております。出版科学研究所によると、平成29年(1月から12月まで)の紙の出版物の推定販売金額は、前年比6.9%減の1兆3,701億円で13年連続のマイナスとなりました。その内訳は、「書籍」が同3.0%減となる7,152億円、「雑誌」は同10.8%減の6,548億円となっており、「雑誌」が特に厳しい状況となっております。一方、電子出版物については、同16.0%増の2,215億円となり、堅調に成長を続けております。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当社は、更なる成長に向け、激しく変容する出版市場を好機と捉え、素早く対応することで出版事業の増強をはかるとともに、将来的には出版事業にとどまらずエンターテインメント企業として出版事業で蓄積したIPを活かした他事業展開を目指しております。その目的に際して、当社が認識している課題は次のとおりです。
① 取扱書籍のジャンル拡大
現在はライトノベルが売上高の約50%を占めておりますが、更なる業績拡大及びポートフォリオ最適化の観点から、今後は特定のジャンルに依存しないよう取扱書籍のジャンル拡大を図っていきたいと考えております。
その中でも、特に漫画は、市場として非常に有望であり、かつ、電子書籍との親和性も高いことから、当社といたしましては最も注力したいジャンルと位置づけてきました。その強化に向け、当社では、漫画事業部署の人員増強により、当社刊行小説のコミカライズを加速させております。加えて、インターネット上で人気のあるオリジナルコンテンツの収集・出版も手掛けるべく、漫画家やユーザーの方にとって魅力あるサイト作りにも努めております。これらの活動の結果、漫画はライトノベルに次いで、売上高の約40%を占めるまでに成長しております。
また当事業年度より、絵本についても、積極的な強化を図っております。一般的には、絵本は紙で読むべきものという考えから、インターネットとの相性が悪いとみなされており、当社が絵本投稿サイト「絵本ひろば」を平成29年12月に正式リリースする前は、Web上では絵本の投稿サイトは存在しておりませんでした(存在していたとしても小規模でした)。しかしながら、デジタルに抵抗がない世代の拡大により、今後はWeb上においても絵本及び読者は拡大すると考えております。そこで、当社は、絵本投稿サイトとしての位置付けを先駆けて確立することで、Web上における絵本ジャンルの先駆者として飛躍することを目指しております。
その他、新たにWebコンテンツ大賞を新設した「ライト文芸大賞」や「キャラ文芸大賞」を通じて、新たなジャンルの開拓にも積極的に取り組んでおります。
② 知名度の向上と作家・ユーザー数の拡大
当社のビジネスモデルは、インターネット上にて良質なコンテンツが数多く収集でき、かつ、多くのユーザーにより多角的に評価されることで出版時の成功率が事前に高められることを前提に成り立っておりますので、継続的な新規コンテンツ、及びユーザーの確保が必要不可欠となっております。
そのためには、当社並びに当社サービスの知名度向上、及び作家・ユーザーの方の満足度向上が重要であると認識しておりますので、当社といたしましては、出版物に対するプロモーション等を積極的に実施することに加えて、作家・ユーザーの方からの当社Webサイトに対するリクエストにも適宜対応することで、その実現を目指しております。
③ 優秀な人材の確保・育成
当社の編集担当者は書籍ごとに配置され、その担当者の受け持つ領域は、企画、編集、販促ツール制作、広告出稿等、書籍の制作から売上に結びつくまでに必要な全ての業務となります。そのため、担当者ごとの成果がわかりやすく、モチベーションが維持しやすい仕組みとなっておりますが、同時に幅広い知識とスキルが求められます。
その一方で、昨今の読者ニーズは非常に移り変りが激しく、出版するタイミングが極めて重要となってきております。更に、今後は取扱ジャンルの拡大を目指しているため、編集担当者を増強し、ヒットが見込まれる作品はタイミングを逃すことなく確実に刊行していくことが必要となります。
加えて、当社のビジネスモデル上、取扱ジャンルを拡大するためには当社Webサイトのサービスを拡大し、当社Webサイトから調達可能なコンテンツの種類が拡大されていることが前提となりますので、Webサイトサービスの速やかな対応を行うためにも、エンジニア人員の増強も必要となってきます。
当社といたしましては、即戦力となる中途人材の確保を促進することに加え、積極的な新卒採用活動を行うことにより、将来の飛躍的な成長を担う人材を確保することに努めております。また同時に、社内教育の充実、及び当社並びに当社サービスの知名度を向上させるための施策を継続的に実施することにより、志望者を引き付ける企業作りも行っております。
④ 新たな販路の確保・拡大
現在、当社を取り巻く出版業界は厳しさを増し、とりわけ書店の数の減少が顕著であります。このような環境の中、当社の書籍コンテンツの販売チャネルを確保・拡大すること、並びにそうしたチャネルの収益力の高さを追い求めることが必要となっております。当社では平成29年2月より開始した課金サービス「レンタル」をはじめ、当社のアプリ及び当社Webサイトで当社書籍コンテンツを販売していく仕組みを強化し、投稿サイトという源泉から販売サイトという出口までの垂直の幹を太くしていくことを目指しております。
⑤ 自社IPを活かした事業拡大
当社の主力である書籍の市場規模は年々縮小しているため、当社といたしましては、出版事業のみに留まらず、出版事業により蓄積された自社IPを活用した事業の多角展開を目指しております。具体的には、当社が34%を出資する関連会社である株式会社アルファゲームスが展開するゲーム事業の他に、映像等の出版事業以外のメディア展開、グッズ販売、スマートフォン向けの新たなアプリサービス等への展開を目指しております。
⑥ 内部管理体制の強化
当社は、市場動向、競合企業、顧客ニーズ等の変化に対して速やかに対応し、持続的に成長を維持していくためには、内部管理体制の強化を通じた業務の標準化と効率化が重要であると考えております。そのため、当社といたしましては、内部統制の実効性を高めるための環境を整備し、コーポレート・ガバナンスを充実していくことにより、内部管理体制の強化に努めてまいります。これにより、組織的な統制・管理活動を通じてリスク管理の徹底とともに、業務の標準化と効率化を目指しております。
以下において、当社の事業展開上のリスク要因となる可能性がある主な事項を記載しております。また、必ずしも事業上のリスクに該当しない事項についても、投資家の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資家に対する情報開示の観点から積極的に開示しております。当社は、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避、発生した場合の対応に努める方針です。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性がある全てのリスクを網羅するものではありません。
1. 事業環境に関するリスク
(1) 市場環境について
① 他社との競合について
インターネット上の小説や漫画等のコンテンツを書籍化するビジネスモデルにより、各社から大型のヒット作が相次ぎ出版され、一部のメディアでもそのビジネスモデルが取り上げられていることから、今後はより一層、当社と類似したビジネスモデルにて多くの新規参入等があると考えられます。
当社といたしましては、当社ならびに当社サービスの知名度向上、及び作家・ユーザーの満足度向上のための施策を継続的に実施することで、競合他社に対する優位性を確保することに努めてまいりますが、見込みどおりの効果が得られない場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。
② 原材料市況について
出版物の印刷・製本業務は複数の取引先に分散して委託することで安定的な供給量とコストのコントロールを行っております。しかし、原材料となる紙のコストが急激な原油高等により高騰した場合、印刷・製本の委託費は増加すると考えられます。その場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。
③ 出版市場について
当社は、デジタルネットワークの発展に伴う情報メディアの多様化等による書籍の市場規模の縮小、顧客ニーズの細分化に対応するため、魅力ある書籍の拡充・強化を進めております。しかし、顧客ニーズに合致する書籍の拡充・強化が想定どおりに進まない場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。
(2) 業界慣行及び法的規制について
① 再販売価格維持制度について
当社が販売している書籍等の著作物は、「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」(以下、「独占禁止法」という。)第23条の規定により、再販売価格維持契約制度(以下、「再販制度」という。)が認められております。
再販制度とは、一般的にはメーカーが自社の製品を販売する際に、「卸売業者がその商品を小売業者に販売する価格」、「小売業者が消費者に販売する価格」を指定し、その価格(以下、「再販売価格」という。)を卸売業者、小売業者にそれぞれ遵守させる制度であります。独占禁止法は、再販制度を不公正な取引方法の1つであるとして原則禁止しておりますが、著作物については再販制度が認められております。
公正取引委員会は平成13年3月23日付「著作物再販制度の取扱いについて」において、「競争政策の観点からは同制度を廃止し、著作物の流通において競争が促進されるべき」としながらも、「同制度の廃止について国民的合意が形成されるに至っていない」と指摘しており、当面、当該再販制度が維持されることとなっております。しかし、当該制度が廃止された場合、販売価格の値引きなどの価格競争に陥る可能性があるため、業界全体への影響も含め、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
② 委託販売制度について
法的規制等には該当いたしませんが、再販制度と並んで出版業界における特殊な慣行として委託販売制度があります。委託販売制度とは、当社が取次及び書店に配本した出版物について、配本後も返品を受け入れることを条件とする販売制度であります。
当社ではそのような返品による損失に備えるため、当期及び過去の売上高を基礎として、過去の返品実績を勘案した所要額を返品調整引当金に計上しておりますが、今後の返品実績の動向によっては、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 著作権、商標権、知的財産権等について
当社は、著作権、商標権、知的財産権等の法令等の下、事業活動を行っており、現段階において事業及び業績に重大な影響を及ぼす訴訟を提起されている事実はありません。しかし、当社と作家との間において著作権に関するトラブルが生じた場合、又は当社と他社間において著作権又は商標権等に関するトラブルが発生した場合においては、訴訟等が発生する可能性があります。当社では、知的財産権に関する専門の弁護士と顧問契約を締結し、常にトラブルが無いよう努めておりますが、万一訴訟等が発生した場合には、当社の信頼を大きく毀損することとなり、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。
また、著作権、商標権、知的財産権等の法令等に重大な変更や当社事業に関係する重大な法令等の新設がある場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。
④ 個人情報等について
当社では、多数の作家及びユーザーの個人情報をお預かりしております。個人情報保護につきましては全社的な対策を継続的に実施しておりますが、万一個人情報の漏洩等が発生した場合には、当社の信頼を大きく毀損することとなり、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。
2.事業に関するリスク
(1) 取引依存の高い主要な取引先について
当社は、将来的には出版事業を通して蓄積した自社IPを活かした多角展開を見据えておりますので、限られた経営資源は編集等に注力すべきだと考えております。そのため、取次(出版社と書店の間をつなぐ流通業者)との取引業務(書籍の販売・流通業務)は全て中取次(出版社と取次の間をつなぐ流通業者)である株式会社星雲社を介して行っております。そのため、販売金額の55%(当事業年度(自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日)実績)が同社に対するものとなっております。また、同社との契約条件により、新刊書籍に関しては、出荷から6ヶ月後に取次からの売上回収額が確定し、その翌月に同社が取次から回収、翌々月に当社へ入金するため、同社に対する当社の売上債権の回収期間は約半年となっております。
同社とは、引き続き現状の関係を維持していくことを確認しておりますが、将来において何らかの要因により、同社の事業戦略に変化が生じ取引契約の条件変更あるいは契約解消が起こった場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。
しかし、同社の業績悪化等により貸倒リスクが顕在化した場合においては、同社が保有する当社書籍の売上債権に対しては債権譲渡担保契約を締結しているため、担保権を行使し取次から直接売上債権を回収することが可能となっております。一方で、取次の貸倒リスクが顕在化した場合においては、当社書籍の売上債権の回収に関して当社の事業及び業績が影響を受ける可能性があることから、当社は取次に対しての与信管理を徹底しております。
また、何らかの理由により取引契約が解消された場合、一定の期間や費用を要するものの、取次との直接取引及び株式会社星雲社に委託していた業務を内製化するために必要な組織・業務の整備を行うことで、対応は可能であると考えております。
(2) 新規事業への取組について
当社は、出版事業のみに留まらず、出版事業により蓄積された自社IPを活用して、関連会社である株式会社アルファゲームスによるゲーム事業展開を筆頭に、映像等の出版事業以外のメディア展開、グッズ販売、スマートフォン向けアプリサービス(情報提供サービス等)の開始等、多角的に事業展開することを目指す方針であります。
これらの新規事業への取組に際して、新たな人材の確保、システム投資及び広告宣伝等のため追加的な支出が発生する場合、また当社がこれまで想定していない新たなリスクが発生する場合、あるいは事業展開が想定どおりに進捗しない場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。
(3) 書籍の刊行時期について
書籍の刊行に関しては綿密な刊行計画を設定しておりますが、作家の執筆過程、及び編集者の編集過程等における予測不能の事態の影響から、当初の刊行計画から変更が生じることがあります。その結果、当社書籍の販売時期が延期等となった場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。
(4) サイトの健全性の維持について
書籍化の源泉となるコンテンツが投稿される当社Webサイトは、不特定多数のユーザーがコンテンツを投稿することができ、また独自にコミュニケーション等を図っているため、こうした場においては、公序良俗に反する行為や、他人を不快にさせる行為等が生じる危険性が存在しております。そのため、当社は、Webサイト内における禁止事項を明記すると共に、当社においても不適切なコンテンツや書き込み等がないかの確認を行っております。
しかし、急速な利用者の増加等により、Webサイト内における全ての不適切な行為を取り締まることができない場合には、Webサイトの安全性及び健全性が確保できず、当社のブランドや信頼が毀損する可能性があります。その場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。
(5) システムの安定的な稼働について
当社Webサイト(当社ゲームサイト含む)、及びアプリはウェブ上で運営されており、快適な状態でユーザーにサービスを提供するためにはシステムを安定的に稼働させ、問題が発生した場合には適時に解決する必要があると認識しております。そのため、新システムまたは機能導入時における十分な検証、及びシステム運用後においてはシステムを安定的に稼働させるための人員確保等に努めております。
しかし、当社が提供する各サービスへの急激なアクセス数の増加や災害等に起因したサーバーの停止に伴うシステムダウンが生じた場合、またはコンピュータ・ウイルスやクラッカーの侵入等によりシステム障害が生じた場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。
3.事業体制に関するリスク
(1) 人材採用と育成について
当社の事業運営に当たっては、人材の確保・育成が重要課題であると認識しております。そのため、当社は採用活動に注力し、人材の確保に努めるとともに、社内教育・研修制度の充実を図ることで、実務スキルに加えて、当社の経営理念や行動規範を理解した責任のある社員の育成を行っていく方針であります。
しかし、人材を適時確保できない場合や人材が大量に社外へ流出してしまった場合、あるいは人材の育成が当社の計画どおりに進捗しない場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。
(2) 代表取締役社長への依存及び当社の事業推進体制について
当社の代表取締役社長である梶本雄介は、当社の創業者であり、設立時より最高経営責任者であります。同氏は、企業経営に関する豊富な経験と知識を有しており、現在においても経営方針や事業戦略等の立案及び決定を始め、取引先やその他各分野に渡る人脈等、当社の事業推進の中心的役割を担っており、当社における同氏への依存度は高いものとなっております。
そのため当社では、同氏に過度に依存しないよう、経営幹部、ならびに業務推進役の拡充、育成、及び権限委譲による分業体制の構築等を進めておりますが、現時点においては、何らかの理由により同氏が当社の経営者として業務遂行が継続出来なくなった場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。
(3) 小規模組織における管理体制について
当社は、小規模な組織であり、現在の内部管理体制もこの規模に応じたものとなっております。当社では今後、事業の拡大に応じた組織整備や内部管理体制の拡充を図る予定です。しかし、事業の拡大に応じた組織整備や内部管理体制の拡充が順調に進まなかった場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。
4.その他
(1) 配当政策について
当社では、当面は株主への長期的な利益還元を実現するために、環境変化に対応した事業展開を行うとともに、内部留保資金の充実を図る方針です。将来は、株主への利益還元と財務体質ならびに内部留保の充実のバランスを考慮しながら、配当を検討する所存でおりますが、現時点では配当実施の可能性及びその実施時期については未定であります。
(1)経営成績等の概要
当事業年度における、当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の概況の概要は次のとおりであります。
① 当期の経営成績の概況
当事業年度(平成29年4月1日から平成30年3月31日まで)におけるわが国経済は、政府による各種経済政策等の効果により、企業収益の改善が続き、個人消費につきましても堅調な雇用・所得情勢を背景に底堅く、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。一方、海外経済は、米国、欧州ともに堅調な回復ペースを持続しておりますが、各国の政治政策動向及び地政学的リスクの高まりによる景気下振れ懸念は残っており、予断を許さない状況が続いております。
当社が属する出版業界におきましては、引き続き厳しい状況が続いております。出版科学研究所によると、平成29年(1月から12月まで)の紙の出版物の推定販売金額は、前年比6.9%減の1兆3,701億円で13年連続のマイナスとなりました。その内訳は、「書籍」が同3.0%減となる7,152億円、「雑誌」は同10.8%減の6,548億円となっており、「雑誌」が特に厳しい状況となっております。一方、電子出版物については、同16.0%増の2,215億円となり、堅調に成長を続けております。
こうした環境の中、インターネット発の出版の先駆者である当社は、「これまでのやり方や常識に全くとらわれず」、「良いもの面白いもの望まれるものを徹底的に追求していく」というミッションの下、インターネット時代の新しいエンターテインメントを創造することを目的とし、インターネット上で話題となっている小説・漫画等のコンテンツを書籍化する事業に取り組んでまいりました。
当事業年度におきましては、当社主力タイトルの代表格である『ゲート』を筆頭とした既存大型タイトルの売行きが引き続き堅調であったことに加え、当社投稿サイトから誕生した新シリーズタイトルの出版が軒並み好調な結果となりました。また、ライトノベルに次ぐ柱として積極的に強化中の漫画につきましても、計画以上に成長させることができました。更に、漫画ジャンルをはじめ、当社書籍群と親和性が高い電子書籍も売上を大きく伸ばし、出版事業の業績を牽引いたしました。
以上の活動の結果、当事業年度の売上高は4,213,546千円(前期比32.3%増)、営業利益は757,579千円(同335.1%増)、経常利益は757,197千円(同332.1%増)、当期純利益は513,158千円(同407.6%増)となりました。
当事業年度におけるセグメント別の業績は、次のとおりであります。
(出版事業)
1.ライトノベル
当事業年度の刊行点数は前事業年度とほぼ同等となる225点(前期比11点減)となりました。各書籍の売行きにつきましては、新シリーズ海自編をスタートした『ゲート』を筆頭に、『Re:Monster』や『とあるおっさんのVRMMO活動記』など、既存人気タイトルは引き続き堅調に推移いたしました。
また、当第4四半期会計期間では、平成29年9月開催の「ファンタジー小説大賞」から誕生した『いずれ最強の錬金術師?』や『じい様が行く』などの新シリーズタイトルを刊行し、何れも好調な売行きとなりました。これらタイトルは、当社Webサイトに投稿された作品であり、市場の競争が激しさを増す中でも、Webの人気作を自社サイトから確実に調達、出版し、ヒットさせる体制が、より一層強固なものとなりました。
電子書籍においても、取扱い電子書店の増加や当社Webサイトにて新たに開始した新規サービス「レンタル」など、積極的な売り伸ばしを行うとともに、電子書籍における人気ジャンルである女性向け恋愛小説「エタニティブックス」が業績を牽引するかたちで、売上は大きく伸張いたしました。
以上の結果、ライトノベルの売上高は前事業年度を上回りました。特に、当第4四半期会計期間の売上高は、過去最高を更新いたしました。
2.漫画
当事業年度の刊行点数は前事業年度を上回る75点(前期比11点増)となりました。各書籍の売行きにつきましては、『ゲート』や『Re:Monster』などの既存人気タイトルが引続き順調であったことに加え、当第4四半期会計期間で新たに刊行した『最強の職業は勇者でも賢者でもなく鑑定士(仮)らしいですよ?1』(本書提出日現在、3刷・3.8万部を突破)などの、新規コミカライズタイトルの売行きも好調に推移いたしました。
電子書籍においても、ライトノベルと同様に積極的な売り伸ばしを図ったことに加え、電子書籍と親和性の高い漫画ジャンル自体の強化が進んだことで、その売上は大きく伸長いたしました。
以上の結果、漫画の売上高は前事業年度を大きく上回りました。特に、当第4四半期会計期間の売上高は、ライトノベルと同様、過去最高を更新いたしました。
3.文庫
当事業年度の刊行点数は前事業年度をやや下回る129点(前期比8点減)となりました。しかしながら、平成30年4月よりTVドラマ放送が開始されている『居酒屋ぼったくり』の文庫版を、TVドラマ化決定の告知とあわせて新たに刊行した結果、好調な売上高となり、業績を牽引いたしました。
以上の結果、第3四半期会計期間末まではやや苦戦傾向にあった文庫についても、売上高は前事業年度を上回るとともに、当第4四半期会計期間の売上高は、1億円を突破いたしました。
4.その他
当事業年度の刊行点数は前事業年度を下回る24点(前期比8点減)となりました。しかしながら、文庫と同様に、平成30年4月よりTVドラマ放送が開始されている小説『居酒屋ぼったくり』単行本版の売行きが好調であり、業績を牽引いたしました。また、「絵本・児童書大賞」に応募された文字のみのストーリーであった作品に、人気イラストレーターの絵を付けることで誕生した絵本『わたしのげぼく』の売行きも好調であったことから、その他ジャンルにおける売上高も前事業年度を上回る結果となりました。
以上の結果、当事業年度における出版事業の売上高は3,877,416千円(前期比38.5%増)、セグメント利益は1,351,034千円(同75.0%増)となり、収益性は大幅に回復いたしました。特に、当第4四半期会計期間における出版事業の売上高は12億円を突破し、四半期単位での過去最高を更新する結果となりました。
(ゲーム事業)
当社は、平成27年5月8日に、当社経営理念「新しい時代のエンターテインメントの追求へ」に基づき、「ゲーム事業」という新たなエンターテインメント分野に進出いたしました。ゲーム事業では、これまでの出版事業を通して蓄積した自社IP(小説、漫画、キャラクターなど)を活かしてオリジナルゲームを開発・運用することで、ゲーム事業単体の売上高拡大だけでなく、メディアミックスによる相乗効果を狙って展開してまいりました。しかしながら、競争環境が厳しく、ゲーム開発・運営ノウハウが十分に蓄積されていない当社のみでの収益化は困難であると判断いたしました。
そこで、当事業年度において、平成30年1月に当社ゲーム事業を当社が34%出資する関連会社である株式会社アルファゲームスへ事業譲渡することを決定し、同年1月をもって同社への事業譲渡が完了いたしました。
譲渡前の期間における、当事業年度のゲーム事業の売上高は336,129千円(前期比12.8%減)、セグメント損失は153,801千円(前事業年度は208,163千円のセグメント損失)となりました。
② 当期の財政状態の概況
(資産)
当事業年度末の流動資産は、前事業年度末と比較して781,361千円増加し、5,451,454千円となりました。これは主に、出版事業が好調であったことに伴い現金及び預金(前事業年度末比674,903千円増)並びに売掛金(同182,844千円増)が大きく増加したことによるものであります。
固定資産は、前事業年度末と比較して101,046千円減少し、188,663千円となりました。これは主に、ゲーム事業の譲渡に伴い無形固定資産(同60,092千円減)並びに繰延税金資産(同57,805千円減)が減少したことによるものであります。
(負債)
当事業年度末の流動負債は、前事業年度末に比べ197,719千円増加し、1,190,826千円となりました。これは主に、出版事業売上高が堅調に推移したことに伴い未払法人税等(前事業年度末比111,040千円増)並びに未払消費税等(同64,345千円増)が増加したことによるものであります。
固定負債は、前事業年度末に比べ30,425千円減少し、22,803千円となりました。これは主に、借入金の返済に伴い長期借入金が減少(同34,421千円減)したことによるものであります。
(純資産)
当事業年度末の純資産は、前事業年度末に比べ513,020千円増加し、4,426,488千円となりました。これは主に当期純利益の計上に伴う利益剰余金の増加(前事業年度末比513,158千円増)によるものであります。
③ 当期のキャッシュ・フローの概況
当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は前事業年度末より674,903千円増加し、3,152,938千円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは731,293千円の収入(前事業年度は26,202千円の収入)となりました。主な増加要因は、税引前当期純利益の増加、並びに法人税等の還付等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは12,567千円の支出(前事業年度は87,404千円の支出)となりました。これは「絵本」ジャンルの強化に向けて絵本投稿サイト「絵本ひろば」を制作したことに伴う無形固定資産の取得による支出が発生したこと、及び、株式会社アルファゲームス設立時の出資にかかわる支出、並びに株式会社アルファゲームスへのゲーム事業譲渡に伴う売却収入によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは43,822千円の支出(前事業年度は33,228千円の支出)となりました。これは主に、長期借入金の返済によるものであります。
④ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当事業年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
なお、ゲーム事業につきましては、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。
|
セグメントの名称 |
当事業年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) |
前年同期比(%) |
|
出版事業(千円) |
3,502,296 |
92.2 |
|
ゲーム事業(千円) |
- |
- |
|
合計(千円) |
3,502,296 |
92.2 |
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
受注生産を行っておりませんので、受注状況に関する記載はしておりません。
c.販売実績
当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
当事業年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) |
前年同期比(%) |
|
出版事業(千円) |
3,877,416 |
138.5 |
|
ゲーム事業(千円) |
336,129 |
87.2 |
|
合計(千円) |
4,213,546 |
132.3 |
(注)1.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
|
相手先 |
前事業年度 (自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日) |
当事業年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) |
||
|
金額(千円) |
割合(%) |
金額(千円) |
割合(%) |
|
|
株式会社星雲社 |
2,251,885 |
70.7 |
2,299,252 |
54.6 |
|
株式会社出版デジタル機構 |
453,861 |
14.2 |
1,339,107 |
31.8 |
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、我が国において一般的に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。この財務諸表の作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる場合があります。
当社の財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 財務諸表等(1)財務諸表」の「注記事項(重要な会計方針)」に記載しているとおりであります。
② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.当社の経営成績等について
当社の属する出版業界は、平成29年(1月から12月まで)の紙の出版物の推定販売金額が前年比6.9%減の1兆3,701億円となり、13年連続のマイナスとなる厳しい状況が続いております。一方、電子出版物については、同16.0%増の2,215億円となり、堅調に成長を続けております。
このような環境の中、当社が経営上の目標の達成状況を判断するための指標として用いている、売上高、営業利益及び当期純利益は次のような結果となりました。
|
指標 |
前事業年度 (自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日) |
当事業年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) |
前年同期比 (%) |
|
売上高 |
3,185,536千円 |
4,213,546千円 |
132.3 |
|
営業利益 |
174,101 |
757,579 |
435.1 |
|
当期純利益 |
101,098 |
513,158 |
507.6 |
上記表の通り、出版市場が縮小する中において、各指標が大きく成長したのは次の要因からであります。
1点目は、当社ビジネスモデルがより強固になったことが挙げられます。
当社主力であるライトノベル市場は、徐々に競争環境が厳しくなってきており、特にWeb上の良質なコンテンツは各出版社での奪い合いが生じている状況にあります。このような状況下において、当社では、良質なコンテンツを当社投稿サイトに投稿いただき、その中から、ヒット作を生み出すことを目指してまいりました。その結果、当事業年度においては、当社投稿サイトから『異世界ゆるり紀行』や『いずれ最強の錬金術師?』に代表される新シリーズタイトルを、数多く出版することに成功し、かつ、それらの売行きは軒並み好調となりました。この結果は、Webの人気作を自社サイトから確実に調達、出版し、ヒットさせる体制が、より一層強固なものとなったといえます。
2点目は、戦略的に強化を図っております漫画が好調であったことが挙げられます。
当社は、上場以来、更なる業績拡大及びポートフォリオ最適化の観点から、今後は特定のジャンルに依存しないよう取扱書籍のジャンル拡大を図る必要があると考えてきておりました。その中でも、漫画は、市場として非常に有望であり、かつ、電子書籍との親和性も高いことから、当社といたしましては最も注力したいジャンルと位置づけてきました。その漫画の当事業年度の刊行点数は前事業年度を上回る75点(前事業年度比11点増)となりました。また、各書籍の売行きにつきましては、『ゲート』や『Re:Monster』などの既存人気タイトルが引続き堅調であったことに加え、当事業年度で新たに刊行した『最強の職業は勇者でも賢者でもなく鑑定士(仮)らしいですよ?1』(本書提出日現在、3刷・3.8万部を突破)などの、新規コミカライズタイトルの売行きも好調に推移し、業績を牽引いたしました。
3点目は、電子書籍の販売体制が強化されたことが挙げられます。
当社は、電子書籍の普及率や市場規模が市場関係者の期待どおりに進んでいない状況にあること、及び、電子書籍の売上の大部分が漫画であることから、これまで電子書籍専用端末やスマートフォン向けの電子書籍販売は、戦略的に静観する方針としておりました。しかしながら、電子書籍が徐々に普及してきたことに加え、当社の漫画ジャンルが強化されてきたことから、平成28年1月より、電子書籍取次経由での電子書籍の販売を開始いたしました。当事業年度では、その販売体制が強化されたことに加え、当社書籍群と電子書籍は親和性が高いことから、紙書籍と電子書籍の市場規模比率以上に、電子書籍の売上高を拡大させることに成功し、業績を大きく牽引する成果を挙げることができました。
そして最後に、ゲーム事業の展開の方向性が定まったことが挙げられます。
当社は、平成27年5月に、当社経営理念「新しい時代のエンターテインメントの追求へ」に基づき、「ゲーム事業」という新たなエンターテインメント分野に進出いたしました。しかしながら、競争環境が厳しく、ゲーム開発・運営ノウハウが十分に蓄積されていない当社のみでの収益化が困難であると判断いたしました。そこで、ゲーム開発・運営部隊というリソースを持ち、ゲーム事業のノウハウが豊富な株式会社キューマックスと組むことで、ゲーム事業の確かな強化、そしてゲーム事業の次なる成長展開へと挑むことにいたしました。具体的には、平成30年1月に当社ゲーム事業を、株式会社キューマックスと当社の共同出資により新たに設立した株式会社アルファゲームスに譲渡いたしました。譲渡先となる株式会社アルファゲームスの代表取締役には、ゲーム事業の経営経験が豊富な株式会社キューマックス代表取締役・吉武直志氏が就任しており、今後のゲーム事業展開については、一定の方向性を打ち立てることができました。
上記により、市場環境が厳しい中、当事業年度における当社の各指標(売上高、営業利益並びに当期純利益)は、大きく成長いたしました。
b.経営成績に重要な影響を与える要因について
「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
c.資本の財源及び資金の流動性について
当社の運転資金需要のうち主なものは、出版事業に係わる製造費(印刷費、印税など含む。)、販売費及び一般管理費等の営業費であります。投資を目的とした資金需要は、当社ビジネスモデルの基幹となる投稿サイトに対する開発費となります。
当社は、運転資金及び投資を目的とした資金につきましては、内部資金または借り入れにより資金調達することとしております。
なお、当事業年度末における借入金の残高は、53,729千円となっております。また、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は、3,152,938千円となっております。
(1)事業運営に関する契約
当社は、取次(出版社と書店の間をつなぐ流通業者)との取引業務(書籍の販売・流通業務)は全て中取次(出版社と取次の間をつなぐ流通業者)である株式会社星雲社を介して行っております。また、同社に対する債権を保全する目的で債権譲渡に関する登記を行っております。
また、スマートフォン向け小説投稿・閲覧アプリのリリースに伴い、スマートフォン・タブレット端末向けアプリプラットフォーム運営事業者との契約を締結しております。
|
相手会社の名称 |
契約の名称 |
契約期間 |
契約内容 |
|
株式会社星雲社 |
出版物販売流通業務 委託契約 |
平成14年7月29日から2年間 (以後1年ごとの自動更新) |
書籍の販売・流通 業務の委託 |
|
株式会社星雲社 |
債権譲渡担保契約 |
平成25年9月11日から 平成30年12月31日まで |
債権譲渡登記 |
|
Apple Inc. |
iOS Developer Program License Agreement |
1年間(1年毎の自動更新) |
iOS搭載端末向けアプリケーションの配信及び販売に関する規約 |
|
Google Inc. |
Google Playマーケットデベロッパー販売/配布契約 |
契約期間は定められておりません。 |
Android搭載端末向け |
(2)ゲーム事業譲渡に関する契約
当社は平成30年1月11日に会社法第370条による決議によって、当社ゲーム事業を当社が34%出資する関連会社である株式会社アルファゲームスに対して、譲渡することを決議し、事業譲渡契約書を締結いたしました。その後、平成30年1月21日に事業譲渡を完了いたしました。
詳細については、「第5経理の状況 1財務諸表等 注記事項 (企業結合等関係)」に記載の通りであります。
該当事項はありません。