第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第1四半期累計期間において、新たな事業等のリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当第1四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当第1四半期累計期間(平成30年4月1日から平成30年6月30日まで)におけるわが国経済は、雇用や所得環境の改善により緩やかな回復基調が続いておりますが、企業の人手不足感の高まりや海外経済の不確実性等の懸念により、景気は先行き不透明な状況で推移しております。

 一方、当社が属する出版業界におきましては、引き続き厳しい状況が続いております。出版科学研究所によると、平成30年上半期(1月から6月まで)の紙の出版物の推定販売金額は、前年同期比8.0%減となる6,702億円となりました。その内訳は、「書籍」が同3.6%減となる3,810億円、「雑誌」は同13.1%減の2,892億円となっており、「雑誌」が特に厳しい状況となっております。一方、電子出版物については、同9.3%増の1,125億円となり、堅調に成長を続けております。

 こうした環境の中、インターネット発の出版の先駆者である当社は、「これまでのやり方や常識に全くとらわれず」、「良いもの面白いもの望まれるものを徹底的に追求していく」というミッションの下、インターネット時代の新しいエンターテインメントを創造することを目的とし、インターネット上で話題となっている小説・漫画等のコンテンツを書籍化する事業に取り組んでまいりました。

 当第1四半期累計期間における書籍のジャンル別の概況は以下の通りであります。

 

1.ライトノベル

 当第1四半期累計期間の刊行点数は前年同期とほぼ同等となる56点(前年同期比1点増)となりました。一方、当第1四半期累計期間に刊行したシリーズ累計455万部を誇る当社主力タイトル『ゲート SEASON2』や『異世界ゆるり紀行』等の続巻の売行きが堅調であり、また、当社投稿サイトから誕生した『もふもふと異世界でスローライフを目指します!』、『落ちこぼれ[☆1]魔法使いは、今日も無意識にチートを使う』等の新シリーズも好調なスタートを切ることができました。電子書籍についても、親和性の高い女性向け恋愛小説を筆頭に、引き続き好調に推移いたしました。

 結果、当第1四半期累計期間の売上高は前年同期を大きく上回り、過去最高を更新いたしました。

 

2.漫画

 当第1四半期累計期間の刊行点数は前年同期を大きく上回る16点(前年同期比7点増)となりました。また、当第1四半期累計期間に刊行した当社主力タイトルである『ゲート』や『のんびりVRMMO記』の続巻の売行きは堅調であり、加えて、漫画のラインナップ拡充に伴い、漫画と親和性の高い電子書籍販売についても、大きく成長いたしました。

 結果、当第1四半期累計期間の売上高は前年同期を大きく上回る金額で着地いたしました。

 

3.文庫

 当第1四半期累計期間の刊行点数は前年同期を上回る38点(前年同期比6点増)となりました。一方、『居酒屋ぼったくり』のTVドラマ放送にあわせて、当第1四半期累計期間に刊行した続巻(2巻、3巻)の売行きが好調であり、同タイトルが売上を牽引することで、当第1四半期累計期間の売上高は前年同期を上回る結果となりました。

 

4.その他

 ジャンル拡大に向け、当第1四半期累計期間では、幅広いジャンルの書籍を刊行いたしました。結果、当第1四半期累計期間の刊行点数は前年同期を上回る10点(前年同期比5点増)となり、当第1四半期累計期間の売上高は前年同期を上回る金額で着地いたしました。

当第1四半期累計期間で刊行した主な書籍>

絵本   :映画原作『ワンダー』の絵本版『みんな、ワンダー』、『ちびりゅうのかいかた』

ライト文芸:『ぼくたちのためのレシピノート』、『あの日、陽だまりの縁側で、母は笑ってさよならと言った』

ビジネス他:『小さな幸せの見つけ方』、『リーダーは“空気”をつくれ!』

 

 以上の活動の結果、当第1四半期累計期間の売上高は1,114,638千円(前年同期比30.8%増)、営業利益は283,577千円(同455.2%増)、経常利益は283,979千円(同457.0%増)、四半期純利益は181,746千円(同457.0%増)となりました。

 なお、平成30年1月に実施した当社ゲーム事業の譲渡に伴い、当第1四半期会計期間より、報告セグメントを「出版事業」の単一セグメントに変更したため、セグメント別の記載を省略しております。

 詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。

 

(2)財政状態の分析

 「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を当第1四半期会計期間の期首から適用しており、財政状態については遡及処理後の前事業年度末の数値で比較を行っております。

 

① 資産

 当第1四半期会計期間末の流動資産は、前事業年度末と比較して164,460千円増加し、5,591,436千円となりました。これは主に、売掛金の回収に伴う現金及び預金の増加(前事業年度末比198,658千円増)及び売掛金の減少(同42,036千円減)によるものであります。

 固定資産は、前事業年度末と比較して7,245千円減少し、205,895千円となりました。これは主に、無形固定資産に含まれるソフトウェアの償却を行ったことにより、無形固定資産が減少(同4,715千円減)によるものであります。

 

② 負債

 当第1四半期会計期間末の流動負債は、前事業年度末に比べ18,325千円減少し、1,172,501千円となりました。これは主に、従業員の増加及び業績好調に伴い賞与引当金が増加(前事業年度末比12,570千円増)する一方で、返品調整引当金が減少(同14,915千円減)したことによるものであります。

 固定負債は、前事業年度末に比べ6,207千円減少し、16,596千円となりました。これは主に、借入金の返済に伴い長期借入金が減少(同5,844千円減)したことによるものであります。

 

③ 純資産

 当第1四半期会計期間末の純資産は、前事業年度末に比べ181,746千円増加し、4,608,235千円となりました。これは全て、四半期純利益の計上に伴う利益剰余金の増加によるものであります。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第1四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第1四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。