第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第1四半期累計期間において、新たな事業等のリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当第1四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当第1四半期累計期間(2023年4月1日から2023年6月30日まで)におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあって緩やかな回復がみられるものの、海外景気の下振れによるリスクや物価上昇等による影響が懸念される等、依然として先行き不透明な状況が続いております。

 当社が属する出版業界におきましては、2023年上半期(1月から6月まで)の紙と電子を合算した出版市場(推定販売金額)は、前年同期比でマイナスとなりました。公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所によると、2023年上半期の紙と電子を合算した推定販売金額は前年同期比3.7%減の8,024億円となり、その内訳は、紙の出版物については同8.0%減の5,482億円、電子出版については同7.1%増の2,542億円と、紙の市場が前年同期を下回った一方で、電子出版市場の拡大が続いております。

 こうした環境の中、インターネット発の出版の先駆者である当社は、「これまでのやり方や常識に全くとらわれず」、「良いもの面白いもの望まれるものを徹底的に追求していく」というミッションの下、インターネット時代の新しいエンターテインメントを創造することを目的とし、インターネット上で話題となっている小説・漫画等のコンテンツを書籍化する事業に取り組んでまいりました。

 当第1四半期累計期間における書籍のジャンル別の概況は以下の通りであります。

 

① ライトノベル

 当第1四半期累計期間の刊行点数は前年同期を大きく上回る84点(前年同期比25点増)となりました。当社投稿サイトにおける人気作やWebコンテンツ大賞の受賞作等の中から、『没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます』『狙って追放された創聖魔法使いは異世界を謳歌する』等のヒットシリーズへの成長が期待される新作を複数刊行し、好調な売れ行きを示しました。また、電子書籍販売につきましては、引き続き親和性の高い女性向け小説を中心に販売数を伸ばし、売上を牽引いたしました。

 結果、当第1四半期累計期間の売上高は前年同期を上回る着地となりました。

 

② 漫画

 当第1四半期累計期間の刊行点数は前年同期を上回る35点(前年同期比3点増)となりました。各書籍の売れ行きにつきましては、シリーズ累計680万部を突破した『ゲート』を筆頭に人気シリーズの続刊が引き続き好調に推移いたしました。また、当ジャンルと親和性が非常に高い電子書籍販売につきましては、販売体制の更なる強化に注力したことや電子ストアとコミュニケーションを密に図り作品露出の強化等の拡販施策を推進したこと等が奏功し、新刊タイトルのみならず既刊タイトルも大きく販売数を伸ばすことができました。

 結果、当第1四半期累計期間の売上高は前年同期を大幅に上回る着地となりました。

 

③ 文庫

 当第1四半期累計期間の刊行点数は前年同期を上回る43点(前年同期比8点増)となりました。シリーズ累計137万部を超える『居酒屋ぼったくり』の著者による時代小説『きよのお江戸料理日記』の続刊が引き続き好調に推移し、当ジャンルの売上を牽引いたしました。さらに、第5回キャラ文芸大賞において恋愛賞を受賞した『大正石華恋蕾物語』を刊行する等、取り扱いジャンルの強化にも引き続き注力してまいりました。

 結果、当第1四半期累計期間の売上高は前年同期を上回る金額で着地いたしました。

 

④ その他

 当第1四半期累計期間の刊行点数は前年同期と同数の1点となりました。当社Webサイトで人気のビジネス連載を書籍化した『意志の力に頼らないすごい独学術』を刊行し、引き続き新規ジャンルの開拓及び拡大に取り組んでまいりました。

 結果、当第1四半期累計期間の売上高は前年同期を上回る金額で着地いたしました。

 

 

 以上の活動の結果、当第1四半期累計期間の売上高は2,421,312千円(前年同期比26.8%増)、営業利益は524,177千円(同21.4%増)、経常利益は525,680千円(同21.2%増)、四半期純利益は325,922千円(同21.2%増)となりました。

 

(注)シリーズ累計部数:同作品の続編に加え、同作品の漫画及び文庫を含む。また部数は電子書籍販売数を含

む。

 

(2)財政状態の分析

① 資産

 当第1四半期会計期間末の流動資産は、前事業年度末に比べ100,977千円減少し、11,997,123千円となりました。これは主に、現金及び預金が増加(前事業年度末比29,359千円増)した一方で、売掛金が減少(同147,806千円減)したことによるものであります。

 固定資産は、前事業年度末に比べ7,247千円増加し、345,147千円となりました。これは主に、無形固定資産が減少(同2,918千円減)した一方で、投資その他の資産が増加(同10,923千円増)したことによるものであります。

 

② 負債

 当第1四半期会計期間末の流動負債は、前事業年度末に比べ414,698千円減少し、1,695,251千円となりました。これは主に、未払法人税等が減少(前事業年度末比375,347千円減)したこと及び返金負債が減少(同59,954千円減)したことによるものであります。

 固定負債は、前事業年度末に比べ4,953千円減少し、35,375千円となりました。これは主に、長期借入金の減少(同4,619千円減)によるものであります。

 

③ 純資産

 当第1四半期会計期間末の純資産は、前事業年度末に比べ325,922千円増加し、10,611,644千円となりました。これは全て、利益剰余金の増加によるものであります。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第1四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第1四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。