第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 財政状態及び経営成績の状況

新型コロナウイルス感染症の世界的な流行は、未だ収束の出口に至らず、世界経済への影響等については引き続き注視が必要な状況が続きました。そのような中、当社グループは当第1四半期連結累計期間(2021年1月1日から2021年3月31日まで)において成長戦略に挙げたテーマに取り組んで参りました。

 

「情報プラットフォーム」事業については、1月から始まった2度目の緊急事態宣言が3月半ばまで続きましたが、変化する環境へ柔軟な対応を進めて参りました。1月にはオートモーティブワールドに出展し、1年ぶりに行われた展示会で多くの来場者の方々に直接プレゼンを行いました。また昨年から取り組んでいるオンラインによる1対n(多数)の営業を、日本だけではなく各拠点(中国、タイ)でも実施し、効率的な営業活動をグローバルでも進めました。コンテンツにおいては、急速に高まるEV化への波を受けて、2月には完成車メーカー拠点情報に中国の新興EVメーカーを追加し、EVメーカーの動向を把握しやすくしました。3月には、市場・技術レポートに“半導体不足による自動車産業への影響”と題してレポートを掲載、自動車産業界のニーズに迅速に順応して参りました。自動車産業の急速な電動化の流れにより全般的に当社への注目が集まった結果、契約社数は前連結会計年度末から183社増加(前年同期80社増加)の3,820社となりました。

ベンチマーキング関連事業については、車両・部品調達代行サービスにおいて、車両本体や電動化関連部品の受注などにより、前年同期を大きく上回る結果となりました。また分解データ販売においては、Tesla Model3のCADデータ販売が売上に貢献したことや、Tesla ModelYの分解調査レポートの販売が3月に入り急速に伸び、売上を大きく牽引しました。LMC Automotive Ltd.製品(市場予測情報)販売事業は、契約を更新する企業が一定数ある中で、契約されている顧客内での他部署の追加利用などもあり、前年同期比1桁増の結果となりました。コンサルティング事業については、3月後半から電動化の流れが一気に加速したこと、またコロナの影響により昨年延期されていたプロジェクトの再開などにより、前年同期を大きく上回る結果となりました。プロモーション広告事業(LINES)については、コロナ禍でWEBマーケティングに注目が集まりました。また顧客への手厚いサポートの効果が徐々に表れ、リピーターが増加し売上が伸張しました。人材紹介事業については、大手自動車メーカーからの電動化やコネクテッド関連人材の引合いが多く、前年同期2桁の伸びとなりました。自動車ファンド事業においては、1月に「自動車産業支援ファンド2021投資事業有限責任組合」を立ち上げ、第1回目の募集が完了しました。募集は年内継続して進めて参ります。

この結果、当社グループの当第1四半期連結累計期間における業績は売上高979百万円(前年同期比37.0%増加)、営業利益は、327百万円(前年同期比29.0%増加)、経常利益は、332百万円(前年同期比29.9%増加)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、保有有価証券の株価下落による有価証券評価損30百万円を特別損失に計上したことにより、218百万円(前年同期比92.5%増加)となりました。

 

各セグメント毎の経営成績は以下の通りであります。

なお、当社の連結子会社である株式会社自動車ファンドが事業活動を開始したことに伴い、当第1四半期連結会計期間より「自動車ファンド事業」を報告セグメントとして新たに追加しました。

また、前第4四半期連結会計期間より、量的な重要性が高まったため「その他の事業」に含めていたプロモーション広告事業を独立区分し、報告セグメントとしております。

 

〇「情報プラットフォーム」事業:売上高514百万円(前年同期比10.7%増加)、セグメント利益(営業利益)280百万円(前年同期比10.2%増加)

当第1四半期連結累計期間における「情報プラットフォーム」契約社数は、前連結会計年度末から183社増加の3,820社となりました。当第1四半期後半から急速に加速した脱カーボンの流れにより、当社サービスへの注目が集まったこと、また営業部門の組織体制の強化と相まって、3月の契約社数は過去最高となりました。

 

○「情報プラットフォーム」事業地域別売上高

地域

前第1四半期連結累計期間

(自 2020年1月1日

  至 2020年3月31日)

(百万円)

当第1四半期連結累計期間

(自 2021年1月1日

  至 2021年3月31日)

(百万円)

増減率(%)

日本

249

267

+7.3

中国

55

72

+29.4

アジア

68

72

+6.6

北米

43

48

+13.2

欧州

45

50

+11.9

その他

2

2

-18.8

合計

465

514

+10.7

 

 

〇ベンチマーキング関連事業:売上高240百万円(前年同期比148.8%増加)、セグメント利益(営業利益)60百万円(前年同期比105.9%増加)

当第1四半期連結累計期間のベンチマーキング関連事業は、部品調達代行事業において、大手自動車メーカーからの車両本体受注があったことや、自動車産業の川上産業のメーカーからも電動化部品の受注があったことなどにより売上が大きく伸張しました。分解調査データ販売においては、Tesla Model3の車両全体のCADデータ販売があったこと、また電動車用駆動モーター・インバーターの分解調査レポート販売が好調であったことから売上高の伸張に大きく寄与しました。

 

〇LMC Automotive Ltd.製品(市場予測情報)販売事業:売上高32百万円(前年同期比6.8%増加)、セグメント利益(営業利益)百万円(前年同期比10.0%増加)

当第1四半期連結累計期間のLMC Automotive Ltd.製品(市場予測情報)販売事業は、昨年契約した企業の更新が順調に進んだこと、また顧客内の他部門での活用など、1社複数契約もあり、前年同期を上回る結果となりました。

 

〇コンサルティング事業:売上高135百万円(前年同期比58.4%増加)、セグメント利益(営業利益)41百万円(前年同期比46.7%増加)

当第1四半期連結累計期間のコンサルティング事業は、コロナの影響で凍結されていたプロジェクトが年初から動き出したことに加え、3月末決算企業による案件の検収が増え、売上高、営業利益ともに前年同期を大きく上回る結果となりました。

 

〇プロモーション広告事業:売上高14百万円(前年同期比386.7%増加)、セグメント利益(営業利益)10百万円(前年同期比1,795.5%増加)

当第1四半期連結累計期間のプロモーション広告事業は、デジタルによるマーケティングに注目が集まっている中で、きめ細かい顧客へのサポートの効果が徐々に表れた結果、リピーターによる受注が増加しました。またPRメールにおいては送付通数制限をなくした効果により商品力が強化され、前年同期を大きく上回る結果となりました。

 

〇人材紹介事業:売上高41百万円(前年同期比22.3%増加)、セグメント利益(営業利益)19百万円(前年同期比52.0%増加)

当第1四半期連結累計期間の人材紹介事業は、大手自動車メーカーへの紹介案件が増えたため、成約件数は21件(前年同期13件)となりました。またエグゼクティブクラスの成約もあり、売上高は前年同期比22.3%増加、セグメント利益(営業利益)52.0%の増加となりました。

 

 

〇自動車ファンド事業:売上高百万円、セグメント損失(営業損失)△11百万円

当第1四半期連結累計期間において、国内外の自動車産業における成長企業を資金面から支援するために、子会社である株式会社自動車ファンドを通じて「自動車産業支援ファンド2021投資事業有限責任組合」を1月に設立しました。当社が200百万円、株式会社自動車ファンドが50百万円、SBIグループが25百万円を出資し事業をスタートさせ、資金の募集を継続して実施しております。

 

○ セグメント別損益

 

前第1四半期連結累計期間
(自 2020年1月1日

  至 2020年3月31日)

(百万円)

当第1四半期連結累計期間
(自 2021年1月1日

  至 2021年3月31日)

(百万円)

増減率(%)

「情報プラットフォーム」事業

売上高

465

514

+10.7

営業利益

254

280

+10.2

ベンチマーキング関連事業

売上高

96

240

+148.8

営業利益

29

60

+105.9

LMC Automotive Ltd.製品(市場予測情報)販売事業

売上高

30

32

+6.8

営業利益

7

8

+10.0

コンサルティング事業

売上高

85

135

+58.4

営業利益

27

41

+46.7

プロモーション広告事業

売上高

2

14

+386.7

営業利益

0

10

+1,795.5

人材紹介事業

売上高

34

41

+22.3

営業利益

12

19

+52.0

自動車ファンド事業

売上高

営業損失

△11

 

 

(2) 財政状態の分析

  ① 資 産

当第1四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末と比較し、118百万円増加4,143百万円となりました。この主な要因は、売掛金が232百万円の増加、投資有価証券が30百万円増加した一方で、配当金及び法人税並びに消費税の支払い等により、現金及び預金が110百万円減少したこと等によります。

 

   ② 負 債

当第1四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末と比較し、101百万円増加1,205百万円となりました。この主な要因は法人税の支払いにより未払法人税等が65百万円減少した一方で、買掛金が85百万円、前受金が51百万円及び賞与引当金が33百万円それぞれ増加したこと等によります。

 

  ③ 純資産

当第1四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末と比較し、17百万円増加2,938百万円となりました。この主な要因は、その他有価証券評価差額金が42百万円増加、非支配株主持分が23百万円増加した一方で、親会社株主に帰属する四半期純利益218百万円の計上及び、配当金276百万円の支払いにより利益剰余金が58百万円減少したこと等によります。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当社の連結子会社である株式会社自動車ファンドは、2021年1月29日に、自動車産業におけるべンチャー・スタートアップ企業及び再イノベーションで成長を目指す中堅企業を支援することを目的として「自動車産業支援ファンド2021投資事業有限責任組合」を設立しました。