第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において新たに発生した事業等のリスク、また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び子会社)が判断したものであります。

 

(1)業績の状況

当第3四半期連結累計期間(2015年7月1日~2016年3月31日)においては、低迷する原油価格や中国及び資源国の景気下振れの影響により、世界経済は不透明な状況が継続しました。国内においても、政府の財政政策や日銀のマイナス金利導入等の経済対策が実施されたものの、世界経済の影響を受けて不透明な状況が継続しております。今後は、消費増税や国政選挙の動向を注視していく必要があります。

一方で、当社グループが主力事業を展開する技術者派遣・請負市場においては安定成長が継続し、特に自動車・自動車部品、IT、建設業界の技術者に対する需要は引き続き活況でした。また、技術者採用市場における供給不足の状態が前連結会計年度より継続いたしました。2015年9月30日付にて「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律等の一部を改正する法律(改正労働者派遣法)」が施行され、労働者派遣事業の許可制への一本化、労働者派遣の期間制限の見直し、キャリアアップ措置の義務化等が実現されました。本改正により、当社グループにとっては、技術者採用増、M&Aや業務提携等の成長機会が拡大すると予測されます。

 

このような経済環境の中、当社グループとしては主に以下の取組みを実施いたしました。

(シフトアップ・チャージアップの推進)

技術者一人当たりの売上単価の向上に向けて、シフトアップ(配属先を変更することによる売上単価向上)とチャージアップ(同一配属先での契約更新時の売上単価向上)を前連結会計年度に引き続き推進いたしました。

(技術者の確保と育成)

当社グループの成長の礎となる高品質技術者の確保のため、技術者による知人紹介の推進、連結子会社である㈱テクノプロ・キャリアを含む人材紹介会社の利用等、採用強化を進めました。

また、技術者向け教育研修事業を展開しているピーシーアシスト㈱を連結子会社化し、既存の教育研修施設(テクノプロ・ラーニング)と融合を進めること等により、技術者の育成体制を強化いたしました。

(請負・受託業務の強化)

請負・受託業務の収支管理の強化とプロジェクト管理プロセスの改善により、請負・受託業務の収益率改善を進めました。また、2016年3月には、IT分野における受託領域の拡大を推進することを目的に、当該分野に強みを有する㈱オンザマークを連結子会社化いたしました。

 

これら取組みの結果、当第3四半期連結会計期間末の国内技術者数は12,586人(前第3四半期連結会計期間末比1,089人増)へと増加しました。また、受注価格統制の結果、当第3四半期連結累計期間の平均稼働率は95.6%と前年同期比0.4%低下したものの、技術者一人当たり売上(国内)は月額625千円と同11千円改善し、売上収益の増加に貢献しました。

採用面においては、当第3四半期連結累計期間の国内技術者採用数は1,529人(前第3四半期連結累計期間比14人増)であり、技術者数の伸びに寄与しております。

費用面においては、業績向上に伴う技術者の人件費増加といった売上原価増要因があったものの、売上総利益率は23.9%(同0.2%改善)となりました。また、株主総会関連費用等を新たに計上したものの、売上収益販売管理費比率を14.0%と前第3四半期連結累計期間と同水準にコントロールいたしました。

 

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の当社グループの業績につきましては、売上収益は670億13百万円(前第3四半期連結累計期間比10.8%増)、営業利益は66億79百万円(同13.7%増)、税引前四半期利益は64億37百万円(同16.5%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は62億5百万円(同16.5%増)となりました。

 

当第3四半期連結累計期間における主要事業分野の業績は、次のとおりです。

 

(R&Dアウトソーシング分野)

前連結会計期間に引き続き、専任チームの主導によるシフトアップ・チャージアップの交渉ならびに請負・受託業務のプロセス改善による高収益化の推進を進めました。これらの取組みの結果、同分野の売上収益は564億36百万円(前第3四半期連結累計期間比10.9%増)となりました。

 

(施工管理アウトソーシング分野)

前連結会計期間に引き続き、重点顧客への配属とチーム配属の推進による技術者一人当たりの売上単価の向上を進めました。これらの取組みの結果、同分野の売上収益は93億89百万円(同5.6%増)となりました。

 

(2)財政状態の状況

当第3四半期連結会計期間末の総資産は595億34百万円(前連結会計年度末比7億55百万円増加)となりました。主な内訳は、のれん299億26百万円、売掛金及びその他の債権127億52百万円、現金及び現金同等物93億6百万円等であります。

当第3四半期連結会計期間末における各項目の状況は、次のとおりです。

 

(流動資産)

流動資産の残高は234億27百万円(前連結会計年度末比14億92百万円減少)となりました。主な内訳は、現金及び現金同等物93億6百万円(15億44百万円減少)、売掛金及びその他の債権127億52百万円(11億72百万円増加)等であります。

 

(非流動資産)

非流動資産の残高は361億6百万円(前連結会計年度末比22億47百万円増加)となりました。主な内訳は、のれん299億26百万円(同7億24百万円増加)、繰延税金資産35億24百万円(同10億21百万円増加)等であります。

 

(流動負債)

流動負債の残高は180億53百万円(前連結会計年度末比2億45百万円増加)となりました。主な内訳は、買掛金及びその他の債務88億18百万円(16億19百万円増加)、従業員給付に係る負債35億49百万円(1億2百万円増加)等であります。

 

(非流動負債)

非流動負債の残高は187億1百万円(前連結会計年度末比2億95百万円減少)となりました。主な内訳は、社債及び借入金143億99百万円(8億12百万円減少)、退職後給付に係る負債38億66百万円(3億50百万円増加)等であります。

 

(親会社の所有者に帰属する持分)

親会社の所有者に帰属する持分の残高は226億5百万円(前連結会計年度末比6億32百万円増加)となりました。主な内訳は、資本剰余金61億41百万円(同3億83百万円減少)、利益剰余金162億12百万円(10億64百万円増加)等であります。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ15億44百万円減少し、93億6百万円となりました。

第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果、資金は55億69百万円の収入(前年同期は48億円の収入)となりました。これは主に、税引前四半期利益(64億37百万円)、買掛金及びその他の債務の増加(15億39百万円)、法人所得税還付額(11億87百万円)による資金の増加に対し、売掛金及びその他の債権の増加(8億3百万円)、未払消費税等の減少(12億67百万円)、法人所得税支払額(14億72百万円)により資金が減少したこと等によるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果、資金は7億91百万円の支出(前年同期は2億55百万円の支出)となりました。これは主に、子会社の取得による支出(2億96百万円)、有形固定資産の取得(2億24百万円)及び無形資産の取得による支出(2億67百万円)によるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果、資金は62億98百万円の支出(前年同期は31億26百万円の支出)となりました。これは主に、配当金支払額(51億36百万円)及び長期借入金の返済による支出(11億59百万円)によるものです。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

該当事項はありません。